「夢浮橋(ゆめのうきはし)」は、源氏物語五十四帖の最後にあたります。もちろん、宇治十帖の最後でもあります。薫が28歳の夏のお話です。
薫君は高僧に会って話を聞き、出家したというその女性が浮舟であることを確信します。そして浮舟の異父弟を遣わしますが、浮舟は会おうとすらしませんでした。
その報告を聞いた薫君は、だれかが浮舟を隠しているのではないかと思うのでした。
さて、物語はここで終わっています。このあと、どのような展開になるのか期待していた人にとっては、なんともあっけない終わり方ではあります。
「夢浮橋之古蹟」の碑
夢浮橋の古蹟は、宇治橋の西詰にあります。
紫式部の像
夢浮橋の古蹟の後ろには、紫式部の像があります。実は彼女はまだ、源氏物語の「五十五帖」を推敲中なのかもしれません。
橋姫の橋で始まり、夢浮橋の橋で終わる宇治十帖。逢瀬の川に架かる橋でしょうか、それとも違う世界に行ってしまうための橋なのでしょうか。流れに翻弄される舟、はかない蜻蛉、そして夢。
これまでほとんど興味のなかった源氏物語ですが、今回、宇治を訪れてみて、ずいぶん身近に感じることができました。
平安のお姫様が十二単に身を包み、なんてことを、宇治川のほとりにたたずんで想像してみるのも悪くはないですね。
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