Tarsha's Trace

Tarsha's Trace

2008.03.15
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教室のある文学部棟へ向かう途中、2人の友人に次々に再会。





1人は、博士課程をとっている Jojit。彼女は7月にロシアで行われる言語学の会議に出席できることになったという。


:ロ、ロシア??


そうなの!ロシアなんて初めてだから、とってもエクサイティングしてるの。


:すご~い! おめでとう UPからあなた一人だけ?


うん。全員が応募するわけじゃないからね。・・・授業で提出したペーパーがたくさんあるでしょ? その要約を、関係する会議の連絡先に送ればいいのよ。


(初めて知った・・・汗)  私、一度もそういう会議に出たことなくて・・・


連絡先を教えて。もしあなたに関連する分野の会議を見つけたら、連絡するわ。


それから、ターシャがすでに言語試験をパスし、しかもフィリピノ語で受けたことを話すと、大感激していた。


Oohh, marunong ka na bang managalog?(まあ、もうフィリピノ語で話すことを知ってるの?) 

:Oo, kaunti lang.(うん、少しだけ)


フィリピノ語で応答するターシャに「超」喜ぶ Jojit.

もう、だいぶ忘れちゃったけどね・・・





もう1人も、博士課程の友人、Duke。すでに授業をもっている彼と、文学部棟の中で出会う。

ターシャより2歳ほどしか年齢は変わらない。彼は、いや、彼「こそ」、マルクス主義者である。毛沢東をとても尊敬している。すらりとした細身で、カーリーヘアーに口ひげを生やし、一見、フィリピン人というよりは、インド人に見える。

専門はアジア文学、特に、中国文学に造詣が深く、中国語もできる。Ma'am Serene が、口頭試問のパネリストの候補者に、彼の名前をあげていた。


元気にしてる?論文のほうはどう?





あぁ、その方が良いだろうね。Ma'am Serene はとても良い先生だよ。面倒もよく見てくれるし。


:・・・Duke, あなたの専門ってアジア文学だよね。日本文学もカバーしてるかな?


うん。でも、何の?


:私の論文だよ・・・!まだ最終決定ではないのだけど、もしかしたら、私の口頭試問のパネリストにお願いするかもしれないんだ。


あぁ、いいよ。「ぼくの友達ね。合格!」だよ(笑)


(笑)


でも、ほかの人には黙っておくんだよ。(笑)


:Hahaha! ありがとう!そのときはちゃんと読んでよねー!





ずっとここ最近は部屋に籠もっていたから、友人との再会が、とても新鮮で嬉しかった。心がヘルシーになる気がする。

さて、Duke とも別れ、例の教授のいる教室へ向かった。


いったい、どんな先生なのだろう?


今まで、一度も会ったことのない教授だ。顔を見てみたかった。そこで、教室の前を通り過ぎるふりをして、ドアの前を通る瞬間、中をちらっと見た。

果たして、奥の教壇に、教授はいた。「くすんだ」「枯れた」感じの印象を受けた。色でたとえるなら「グレイ」だと思った・・・

しかしなんとも折り悪く、その一瞬、本人と目が合ってしまった。

鋭いまなざし。

瞬間的に視線をそらすターシャ。


こ、こわぁーい・・・!!





to be continued...






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最終更新日  2008.03.16 18:48:21 コメント(1) | コメントを書く


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