非常に重厚なブログをありがとう。

日本のアカデミアの現状を私はしらないけど、同志そして尊敬できる姉であるターシャさんがとてつもない挑戦をしていることをウェン先生やターシャさんのブログの言葉を通してひしひしと感じました。

前に行く者、新しいことに挑戦する者にはかならず、「矢」がささります。色々な意味での「矢」。負けないでね。

いつもありがとう。こちらもやるべきことをやりぬきます。 (2008.07.22 09:03:03)

Tarsha's Trace

Tarsha's Trace

2008.07.21
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


ルームメイトは2人とも、それぞれ出かけたきり、まだ部屋に戻ってきていない。

部屋に一人。

鈴虫の音が、真っ暗な夜の底にひときわ響く。

今日は本当に、随分よく聴こえる。


トゥルトゥル、トゥリトゥリ、リリリリ・・・


時々、猫の鳴き声が混じる。涼しい空気が窓から入ってくる。


平和な夜。





ここ数日、ずっと纏まらなかったことが、ようやく一筋の流れになった。やっと一つ。


ウェン先生は、4月のディフェンスの折、私に色々と質問される先生を遮り、こう言われた。


僕たちは、彼女の言うことすべてに対して賛同する必要はない。しかし日本では、偏見のある学者は後ろの引用文献を見ただけで打ち捨てて、中身さえ読もうとしないだろう。だから僕は、なんで彼女がここでこういう内容に取り組むのかよく理解できる。日本ではこういう内容を扱うのは非常に困難なんだ。僕たちは receptive だが、日本の一部の学者はそうではない。

だからこそ、彼女のやろうとしていることは、これまで日本の研究者が取り組まなかったために私たちが見ることを許されなかった新しい側面を見せてくれる。

これはいわば、日本の既成のアカデミズムへの挑戦であり、文学の新しい面白さを浮かび上がらせる aesthetics だ。





だから私の論文を見て下さる、何も知らぬ先生方に対して「よけいなこと」は言わなかった。でも東大に留学されたウェン先生だけは、すでにご存知だった。私がやろうとしていることが、きっと日本の一部(ほとんど?)の学者には偏見と共に黙殺されるような内容であることも。それを知っての上でそのように言って下さった。

本当に、驚いた。私が隠していたことをそのものずばり言われ、しかもそこに大きな意義を見出して下さった。心からの感動と感謝を抱いた。

ターシャのことを勇敢だとも仰っていた。

私が思うに、無知な人間の強みはただ一つ。
事情をよく知らぬがために思いっきりがいいこと。(苦笑) 

私は「勇敢」ではなくて、「無謀」なだけだ。新しいアプローチを試みるというのは、本当に、大変なことだ。実際にやってみて痛感する。未だ修士のレベルで、まだ足りないことだらけの力不足なのに。今の状態では、本当は時間も足りない。

新しいことは、一通りすべてのアプローチをマスターした上でやる、というのが常識なんだもの。

でも、そういう流れになったんだ。最初はやろうとしていなかったのに。・・・それを求めている人がここにいる。私をいつも本当に助けて下さった ma'am Artemis もその1人だ。

それを伝えられるのは、今この場所に、私しかいない。だからやる。それでいい。

UPはフィリピンのトップの大学だ。そこの先生方が喜んで下さるような内容の論文、そして求めているものに応えられるような内容の論文が書ければいい。それが、今の私がフィリピンに対してできる、最高の恩返しだ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.07.22 02:13:35
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:静かな夜に思うこと(07/21)  
大いなる勇気を与えてくださる日記でした。日本の事情を知っておられるウェン先生という方の言葉、非常に重みがあり、それゆえに Tarsha さんにとっては何よりも力強い「諸天善神」であられるようですね。

Tarsha さんが日本の学術界の事情を「知らない」ことは、むしろプラスと存じます。それらに左右されて、学問そのものを失ってしまうことはいくらでもありますから。それに、「一通りのアプローチをマスター」することが、既存のパラダイムを無批判に受け入れることにもなりかねませんから、Tarsha さんのオリジナリティで勝負するという前向きな姿勢で宜しいのではないかと思います。

是非、「誰もやれなかった新境地を開く」との思いで前進されますよう。 (2008.07.22 08:29:48)

静かな夜  
Shin さん

Re[1]:静かな夜に思うこと(07/21)  
Tarsha  さん
ドラゴン先生、本当に、本当に有難うございます。はい、4月のディフェンスの日程を組む折には思わぬハプニングもあり、ディフェンス直前までウェン先生との関係を心配しておりましたが、ドラゴン先生が仰るように、最高の「諸天善神」となって下さいました。ですから、ウェン先生の言葉を聴いたときは正直、信じられないという思いでした。本当に深い驚き、感動、感謝を覚えました。

>日本の学術界の事情を「知らない」こと

温かな激励を本当に有難うございます。先生の仰ること、とてもよく理解できる気が致します・・・ 力不足なりに「学問は何のためにあるのか」という根本の目的に応えうるものを、今出来る精一杯を出し切って提示したいと思います。

学術の世界で戦っていらっしゃるからこそのドラゴン先生のお言葉に、大きな大きな励ましを頂きました。本当に心から感謝申し上げます。
(2008.07.22 10:30:20)

Re:静かな夜(07/21)  
Tarsha  さん
しんちゃん、本当に有難う。


このこと、本当はもっと早く、一時帰国中に書くつもりだったんだ。でも疲弊していて、ディフェンスの中身自体は書けなかったよ(苦笑) ただ、ウェン先生のあの言葉だけはずっと忘れられず、今も深い感謝と共に胸に蘇ります。

そうだね、しんちゃんのいう「色々な意味での矢」、よく分かります。だったら、血を流して進むか!(笑) うん、負けないよ。この論文の目的は、自分のためじゃないからね。そこだけは私の強みかな。ハハハ(^0^)

しんちゃんもどうか気をつけて。何かあれば何時でも言ってね。ちゃんとお姉ちゃんに話すんですよ。あ、ごめん。しんちゃんはもちろん、弟じゃなくてわが尊敬する同志ですからね! 
(2008.07.22 10:42:03)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

tarsha1

tarsha1

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

2025.12
2025.11
2025.10
2025.09
2025.08

キーワードサーチ

▼キーワード検索

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: