日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

July 13, 2021
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テーマ: DRAGON CHEF(9)
カテゴリ: 番組視聴感想
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​まずは、大変ご無沙汰しておりました。はやせたすくです。

こんな場末の、何年放置してたよってブログで、ご挨拶も何もないですが……まぁ、知人に対する生存確認としてw(覚えてるかな、みんな……一応、生きてるよ(ぉ))

まぁ……語りつくせないほど色々ありまして、文章を書く気力を失いまして。

ここ数年でマンガ・アニメ・ドラマ・バラエティ番組・ゲーム……と、ハマったものは数々ありますが、ネット上で自分と似たような感想を見かければ、「じゃ、自分が書かなくてもまぁいっかぁ……」と、読むだけで満足する毎日でございました。

(一方で、 pixivにアカウント を作って、過去作品をアップしていく準備を始めかけたりもしてましたが←結局何も進んでいない)

が!だがっ!!

こんなにハマったのに、自分の満足できる感想・考察文がない!どんなに検索をかけても全っ然出てこないっっ!!


そこでふと我に返りました。


あ、ダメだコレ。これは、 自分が書くべきもの なんだ……と、根っからの 野党メンタル なはやせは、久しぶりに番組視聴感想を書いてみることを決心しました。​

その、はやせ休筆終了記念となる番組のタイトルは……

​「 The PREMIUMMALT’S Presents 次世代シェフ発掘オーディション ​​​ DRAGON CHEF 2021 ​​​ ドラゴンシェフ )」!!正式タイトル長すぎぃぃeeeee!!(←有吉ぃぃeeeee!風に)​

去る、7月4日(日)のゴールデンタイムにテレビ朝日系列で放送された(そして残念ながらちっともバズらなかった)「 ​料理人の M-1 ​​ 」を謳った、(たぶんこれから)伝説になっていく……ハズの、( 若干残念な )番組です!!(←早速褒めてねぇ


…………いや、はやせよ。ホントにブログ復帰作品に選んだ番組が、コレでいいのか?という声が聞こえてきそうですが(ぉ

だ・か・ら・こ・そ、です!はやせには、声を大にして言いたいことがあるんです!特に、 番組制作陣 に対して!!!(←いや、どうせ届かんてw)

​いや書く!それでも!主に 自分の自己満足 のために!!!


と、この文章を書こうと思った動機を叫んでみたところで。番組感想文にありがちな注意事項を挟みます。

  • ​番組を最後まで見た上での 考察 (という名の 文句 )が次々と出てきますので、 ネタバレノーセンキュー な方はここいらでご退場ください。なお、 ​TVer​ ​ABEMA​ で、この番組はまだ見逃し配信が続いておりますので、気になった方はぜひチェックを!( 【第4版追記】 TVerの配信は7/18までです)​
  • ​​生粋の北海道人であるところのはやせは、北海道代表  下國伸 シェフ のことも、 贔屓と妄想と美化150%増し で感想を書いております ネットで調べられる範囲のことは、きっちりソースのあることを記載しているつもりですが……先に謝っておきます。 妄想考察 部分については多分に間違っている​ と思われますので、ゴメンナサイ コロナが明けて札幌へ行けるようになったら、贖罪を兼ねてマジで食べに行かせてもらいたいです。​​
  • 久しぶりに長文を書いたせいか、記述の構成が若干独特です。リアタイ視聴時の臨場感と、後日の感想・考察とが入り混じり、また時系列もいったりきたりしていて、おかしなことになっています 大変読みづらい文章になってしまったことをお詫びします
​​​ ……自分でも思いのほか筆(タイピング)が走りまして、文字数、実に 20000字 近い 越えの 【第5版訂正】 追記を繰り返しているうちに、20000字なんて とっくに超えてた 超長文 ​​ になってしまいました はっきり言って、 スマホ閲覧者への配慮は ​0​ です​​​

それでも良ければ、はりきって参りましょー!







さて、この番組。予選でのチョコプラのご発声を借りて『 ドラシェフ 』と略しておきますが。

ゴールデンの2時間特番 しか 見なかった方と、番組内で『 サバイバルラウンド 』と呼ばれた ABEMA配信動画番組 事前に見ていた 方とでは、恐らく 感想が全く違う ものになっているであろう珍しいタイプの番組です。

はやせはそのどちらだったかというと……実は、その 中間 です(アレ?)。

HTB の朝番組『 イチモニ! 』の、 ドラシェフ特集総集編番組(イチモニ!×イチオシ!! ONたのしみ増刊号) に。

途中、電波の状態が悪くてところどころ見逃した部分はありますが(ぉ)。

ああ、そうそう。はやせはねぇ。普段は勝負ものの番組って、ほとんど本放送は見ないんですよ。特に生放送のもの。スポーツのライブ中継とか、 ​M-1グランプリ​

だってぇ、はやせがライブで見た際の、応援している方々の勝率が悪すぎるんだもん……だいたい、3:7くらいで応援してる方が負ける 応援すればするほど負ける確率が上がるので、勝ってほしいがためにリアタイ我慢をするのです(数年前には、好きだ!と周囲に直接広めまくった作品の作者が不祥事を起こすという悪夢もあったなぁ……大丈夫か、このブログは)。まぁまず間違いなく、 オリンピックもライブでは決して見ない でしょう!!(断言)

なのでこの番組も。「どうも北海道代表が本戦に残っているらしいぞ」という噂はちらほら耳に入りつつも、とっても気になりながらも見逃して裏番組を見るつもりでありました。

そんな自分を、今では 殴りたい! ​殴り倒したい!!​ なんで録画してなかった自分!!!

とにかく、『イチモニ!』のドラシェフ特集に対する 編集が熱い んですよ。もう ​番組全体で「 ​​ 下國シェフ激推し ​​ 」​ なわけでありました。スタッフの中に個人的なファンでもいたんかいな?と思うくらいに。

あ、これは「 何かあったな? 」と感づいたはやせ。大河を録画しながら、いつも見ている『せっかくグルメ』はTVerの見逃し配信を見ることにして、ドラシェフのゴールデン特番をリアタイすることに決めました。

スタートして数分。出場者の紹介が続きます。この番組は「料理を見せる番組」ではなく、「 次世代料理人を魅せる番組 」だと思うので、はやせはあまり気にしていなかったのですが……後から考えると、 一般知名度ほぼ0の人の紹介 って、ここが初見の人にとって果たして面白いんだろうか?(ある意味M-1手法ではあるけれど)

とりあえず、 ​北海道人相手なら、「 北海道代表 」という言葉だけで道内視聴率はある程度持っていけます​ がw

VTRが終わると、ようやく準決勝進出の3人へMCの 山里亮太 さん(山ちゃん)が感想を振る。下國シェフ、「 ​サバイバルラウンドは(過酷すぎて) 思い出したくない です​ 」って……いや、総集編を見ていた自分には十分伝わりましたがね。けど、それが本当にどれだけ過酷だったのか、この2時間特番から見始めた人に通じるのかなぁ……と、若干不安に。

ところで。
『イチモニ!』総集編で見た下國シェフに対するはやせの第一印象は、実は「 ​可もなく不可もなく​ 」でした(ぉ。
むしろ、彼の言動の中に「 頂点しか見えていない 」みたいなものがあって、「おぅ?北海道の若手シェフにもこんな ビッグマウス を吐く人がいたんだなぁ」と、妙なところで感心してました。それが、そんなに不快じゃなかったです。

というのは。
北海道の一般庶民の味覚って、「 とうきびはもぎたてゆでたてが一番旨ぇ 」とか「 釣ったワカサギをその場で天ぷらにするのが最高 」とか、 食材神話 とでもいうのかな? 素材さえ新鮮で良いものなら、もう料理人いらねーじゃん! みたいな人、多いんですよ(そういえば、最近「 もぐ前食べ 」なるものを全国放送で披露した方、いましたね……いや、TEAM NACSの中ではやせが一番好きなお方のことですが)。

結果、とにかく新鮮で旨味たっぷりの地元食材を、なるべく手を加えずそのまんまお届けするのが北海道の料理人の仕事!みたいなところがあってですね。北海道の料理店は「 ​食材一流・料理人二流​ 」みたいな呼ばれ方をされちゃったりもして。食材の良さに安住して腕を磨くのを忘れちゃったのかい?という料理人さんの話もちらほら。

北海道、広いからさ。他の地域のシェフの人と交流する機会も少ないだろうし、「 地区代表を決める予選 」というのはいいなと思ったのですよ。ええ、「ちょっと全国に行って、いっちょ 鼻っ柱折られてみたら? 」くらいは軽く思ったかも?

ただし。予選で見た下國シェフの 神弁当 は、他の方々と華やかさが全然違いました。もうね、 全部の料理、お重からはみ出してる やん!?弁当なのにどうやって運ぶのコレ!?とは思いましたが、料理の説明と試食の様子を見ているうちに、結果を見る前から「あ、 ​エリア代表の一人はこの人​ だわ」と、なぜか確信しました。他の人とは明らかに、 一人だけレベルが違う 。なんか光って見える?(←これは言い過ぎ)

見た目だけなら、ね。近い弁当を作ってた人もいたんですが、料理としての完成度と、 ラム肉揚げおにぎり のワクワク感。それに「 りんご料理にも飯を合わせる 」というセンスが独特で。大言壮語を吐けるだけの実力は十分持っている人だと直感しました。

ちなみに、こちらの予選の模様は​ 番組公式YouTube ​から見られます。気になった方は、ぜひ(リンク先は、下國シェフが登場する 後編 のもの。たぶん、今回のドラシェフ内で下國シェフが作った料理の中で、 見た目は一番派手 ですw)

しかしなぁ……サバイバルラウンド。改めて考えてみても凄いルールですねぇ。

ご存じない方に少し説明をしますと、初戦の 農園バトル によって決まった暫定順位から、その時最下位だった者が自分より上位の2名(ないし、3名)を指名し、複数人でバトル。結果、最下位の一人だけ(4人対戦の時は二人)が脱落するというもの。なお、勝ち残った2名の順位は、成績により入れ替えあり。

最下位じゃない人は、いつ自分が指名されるかと常に緊張感を持って待ち 、例え使われなかったとしても、 勝ち残っている限り全てのテーマ(食材または課題)に対応できるよう準備をしなければならない 。普通のトーナメント形式ではこうはなりません。 指名する方にも戦略性が必要 で、まさにサバイバル。 考えた人、天才

そんな過酷ルールの元、下國シェフってば、まさか ​本当に鼻っ柱折られてた​ とは しかも、総監督の 須賀洋介 シェフから、もう何度も何度も(もちろん、はやせは『 アイアンシェフ 』の時代から須賀シェフを見て知っていたので、凄い人だという認識はあります。若い人は知らないのかなぁ……)。

ミシュラン一つ星のシェフ が、30代半ばにもなって叩き上げられて更にこんなに伸びるなんてこと、あるの?と、これはもう完全に 物語の主人公 だったのですよ(もちろん、 ​主に 『イチモニ!』の編集 のせい​

決勝戦の放送前には、下國シェフが『イチモニ!』のスタジオを訪れて、サバイバルラウンド最終戦で披露したおそらく大会史上ご本人の最高傑作「 コロッケ 」を振舞っていました。……スタジオ、大興奮だな HTB関係者のテンションの高さに 若干引いた (ぉぃ)。

ということで、ゴールデン放送が始まる頃には、はやせの中で、すっかり 下國シェフが番組の主人公 のようになっていたわけです。最大最強のライバル・福岡代表の 山下泰史 シェフは、 ​曹操​ みたいな覇王型ね。そうすると、下國シェフははやせ的伸び率ナンバーワン武将の ​呂蒙​ か?(ごめん、例え武将の格が全然違ってて)。いや、須賀総監督は孫権のイメージじゃないです、ごめんなさい(何故謝る)。というか、総監督ってネーミング、A〇Bみたいだな?いや、吉本だから、吉本坂か? 料理人界でユニットでも作るおつもり ?(ぉぃ)

そんなこんななはやせの目の前に現れた準決勝のお題が……ま、まさかの「 デリバリー料理 」。

いや、CMを見た時からそれは知っていたけど、その上で ​「 ハンバーグランチプレート ​限定​ だとぅ???なんで!?どーしてそーなった!!? ​​スポンサー( 出前館 )配慮​​ !!?(←身も蓋もなし)

終わってしまった今となっては、この準決勝だけは、 須賀総監督の考えたお題じゃなかった ような気がしています。 関連商品を出前館でお届けするためありき のお題​ 。あわよくば「 準決勝で作ったお料理、実際に食べられます! 」という企画を先に組んだと読みました(出来上がったのは、普通のハンバーグに準決勝進出者それぞれに監修してもらったソースをかけただけっぽいけど←北海道は配達地域外だったので未確認です)。

が……この人たち。半年間かけて戦い続けてこの場所に立っています。 そういうレベルの料理を作る人たちじゃ、もはやない でしょう……完全に ​企画倒れ​ (呆)。食材系お題が無理なら、せめて「ひき肉料理」くらいまでは範囲を広くしてあげて欲しかった(涙)。こんながっちがちに固定したお題、番組初見の 『料理の鉄人』世代には通じない ぞ?

もっとも、後に​ こういう文章 ​に当たってしまうと……これも 苦境の飲食業及びホテル業界救済策の一環 かと思うと、須賀総監督も無下には断れなかったのかなぁとも思っちゃいますけどね。

がっかりしてても番組は進む。山ちゃんが上手く須賀総監督のコメントを引き出すような感想を繰り出すが、調理シーン自体はあっという間にすっとばされ、 出前館の運搬シーンと審査員の紹介の方が長く感じる ほど

と、ともかく。完成品披露の一番手は、我らが北海道代表の下國シェフだ。
梅沢御大の手によってぱかっと開けられた彼のデリバリーを見て……はやせ。正直 鳥肌 が立ちました​

やっべぇよ、この人。 ​お題の想定を飛び越えていった​ よ!!?(驚愕)

たぶん、下國シェフの料理披露が一番早かったから、はやせのこの感想にピンときて共感してくれる人、少ないんじゃないかなと思うのですが……だから、ココ!ココがどうしても書きたかった。ぜひ主張したかった。

普通、デリバリー料理がお題に上がったら、「 自分のお店でデリバリーを出すなら、どういう料理にするのか? 」という発想が出発点になると思うのです。事実、他の3人の方々はご自分の専門を存分に活かし、オーナーをしている、あるいは現在所属しているお店で出せるであろうレベルのお弁当を作られました。予算も概ね、見た目だけで判断すればたぶん2000円から3000円程度で、まぁまぁ庶民でも食べられそうなお料理ですかね?(ただし、京都の祇園さゝ木で出すには、中川さんのお弁当はコンセプトが少し弱かったかもしれません。結果論ですが)

そして、フレンチのお店でシェフを務める下國シェフなら、冷めても美味しいままのものであれば、ご自分の得意料理をそのまんま詰めたって良かったんですよ(それだけだと、たぶん須賀総監督の心には刺さらないけれど)。

が、彼が作ったこの「 フレンチハンバーグタコス 」は、お弁当ではありません!(つーか、予選で皆さんお弁当は1回作っているんだから、発想を再び お弁当に縛られる必要性は全くない はずなのです)
これは……デリバリーできる「 お取り寄せグルメ 」です!しかも、値段を付けたらきっと、他の方々よりも圧倒的にお安いぞ!? コース料理メインのコートドールで出す料理じゃない でしょ、絶対!!

大事なスポンサー様であらせられる出前館様のライバルは、実はUber Eatsではありません。 各名店からご自宅へ直接届けられる「お取り寄せグルメ」 です。思った時にすぐ注文して届けてもらえるデリバリーは、確かにその日のうちに食べられる即時性はありますが、配達できる商圏はそんなに広くないでしょう。食べる人は概ね、 お店近くの地元の人だけ です。

が、お取り寄せグルメは、(お店に気概さえあれば)デリバリー会社を通さずに全国へ自慢の料理を運べます。

そして、思い出してください。去年のコロナ禍で流行ったお取り寄せグルメのことを。鍋の材料を切った状態のままで送ったり、焼き鳥セットに焼き台をくっつけた「 お家でお料理を完成させるお楽しみ系セット 」が世間にウケました。ホットケーキミックスが売り切れたのも、そう。

下國シェフのこのお題へのアプローチは、「 食べる方々がどういう属性の人か 」というところが発想の出発点なのです。そして、世間でヒットしたこれら「組み立て型お取り寄せグルメ」の延長線上に、恐らく 外へなかなか出られない自粛生活 の中で「 楽しく食事をしてもらうため 」に完成した、デリバリー料理。だから、お家で最後に組み立てるタイプの料理だった(もっとも、その答えが果たしてタコスで本当によかったのかどうかはまた別問題ですが……でも、下國シェフのことだから、手作りトルティーヤで使ったトウモロコシ粉も北海道産だよね、きっと)。

かくして、下國シェフのデリバリー料理は、普段からデリバリーを使い慣れている方々への料理ではなく、「 新たな客層を開拓するため 」のお料理になったのでありましょう(←この辺の結論は、 はやせの深読みのしすぎ です。念のため)。

審査員の中では、恐らく想定していたメインターゲットに最も近かったのは寺島親子さん。特に息子さん。……って、いや、 ​票持ってない​ と思うけど!!?

そんなんなんで、開票ではやっぱり最後までハラハラさせてくれました。特に、最初の梅沢トミー氏からは一票も入らなかったね。わかる。舞台役者の彼は、幕の内弁当みたいに 楽屋でさーっと手早く食べられるものがいい に決まってる。タコス作って食うなんて面倒くさい!と思われてるに決まってる!(←偏見です)。

寺島親子さんは2位でしたね。問題は……もしかしたら 須賀総監督もこの下國シェフの意図を読み切れてないかもしれない ってこと。結果、「同点の場合はサバイバルラウンドでの順位が優先」というルールに救われた。

はぁぁぁ 本当にもう、この人は、どこまで 主人公属性 なんだw
つくづく、 ハンバーグの好みだけ で下國シェフを1位にしてくれた IKKO さんに感謝ですわ(苦笑)。

あ、ついでに言うと、IKKOさんへの中継はHTBの 福田太郎 アナウンサーが務めてましたね。なるほど、なるほど……?とりあえず、出張お疲れ様です。

山下シェフはさすが、順位はそれぞれながら審査員全員から満遍なく票を取っていて、圧巻でしたね。そして、「借りが残っていたので、(中略) 借りは返せたかな って」というセリフもカッコいいわ……が、やっぱり、きっと、初見さんには この言葉の重み が伝わっていない!!(一応、テロップで「 サバイバルラウンド第7戦で下國に敗れた 」という簡単な説明はあったけれど)

このサバイバルラウンド第7戦のお題。実は、結構チャレンジングだったと思うのです。
そのテーマとは、「 フードロス 」。

SDGs の時代ですからね。このお題を知った時、 ​番組がバブリーに食材をかき集めて、恐らく 9割方の食材を無駄 にしていた​ 『料理の鉄人』 という名番組は、きっとこの先もう作ることはできないんだなぁ、と、何かちょっぴり寂しくなりました。
(余談だが、おそらくこの反省から、ドラシェフにおける食材ルールは「 副食材は持ち込み自由 」という名の「余計な食材は持ってこないで、ついでにこっちでも メイン食材以外は用意してないよぉぉん 」(←口調は偏見)という 出演者丸投げルール になったんだと思う。ま、良いように解釈すると、 食材の目利き能力 を試す意味もあったかもしれませんが。……ところで、その 持ち込み食材にかけた費用は、番組で補填してくれるのかね? 大会全体を通してもあまり高級そうな食材が出てこなかったところを考えると、仕入れ費用の総額については 上限設定 があったような気もしますが)

そして、この第7戦時の下國シェフ。最下位から2名を指名するお立場でしたが。なんと、その時点で 1位と2位 だった山下シェフと三和シェフを指名!しかも、二人とも 自分と同じフレンチシェフ !!コメントも強気で「 激しめの下克上を見せようかな 、と」と、バチバチのガチンコ勝負を要求!!久々の ビッグマウス復活 w なのに、初見時と違って 何故か可愛く見える のは何ででしょう? 【第5版追記】 答え:山下シェフの方がもっと 大物感バッキバキ だったから

そして、ここで下國シェフは、本大会の 絶対王者 として1位に君臨し続けていた山下シェフから、その座を奪っていたのです。

こういうやりとりがあったというのをはっきり認識したのは、本放送が終わった後で数日かけて、 ABEMAの無料動画 を見漁ったからですけど HTBにおいてだけではなく、ABCテレビにおいてもこの瞬間、 下國シェフは今大会の主役の一人になった と感じました。残っているメンツが濃すぎたので、それまではそんなに目立ってなかった…よね?彼。いや、「 ミシュラン一つ星シェフ 」っていう華やかな経歴だけは光っていたと思うけど(そして、それゆえに他の出場者から狙われ続けたとも言える)。

この因縁の初対決の模様をダイジェストででもちょこっと挟むだけでもなぁ。この大会が 普通のお料理コンテストとは一線を画す ものだってわかったと思うんだけどなぁ。つくづく 編集がもったいない っす。いや、他に削れるところあっただろーよ。事前番組で流したからそれでいいと思ったのかなぁ。

準決勝にしても、ね。出前館の出発・到着の模様とか、中継先でのコメントが優先で、それもお笑いコメント優先で、 須賀総監督からのお言葉は全然なかった なぁ。いいのかな、こんな編集で(後に配信動画で確認したらテロップのお題が「 ハンバーグ弁当 」になっていて、個人的には更に憤っていましたけど。だから、 準決勝のお題は弁当じゃねー から)。​​​​​​​

​【第6版追記】​

 ​ ドラシェフ話第2弾 ​で省略してしまった、花田さんの準決勝料理『 中国旅行気分なエナジー弁当 』について、思っていたところをここに追記してみます。

まず、タイトルとコンセプトがはっきりと結びついていてわかりやすい。 コロナ禍で旅行に出られない方向け に作りました!ということが、食べなくても審査員にも視聴者にも伝わります。

そして、発想力に大きな進歩が見られたものが、 上海料理 四川料理 ハイブリット中華ハンバーグ という​組み合わせです。 三国志 脳​ 的に言うと、 ​呉蜀同盟弁当​ ですよ!(←正確には、三国志の時代にはまだ、 上海は海の中だった と思うが)このバランスを取るために、かなり試行錯誤をされたんだろうな、というのは素直に凄いと思いました。

​それと、決勝戦のテーマ食材も、(産地こそ北海道vs九州ではあったが)​トマト・豚肉・マンゴーとそれぞれ、代表的な中華料理が全て浮かぶような 定番食材 でもあって、花田さんや高木さんが勝ち上がって決勝に来ることも、当然須賀総監督は想定していたんだろうなぁとも思いました(逆に言うと、哀しいくらいに 日本料理(人)に対する配慮は全くない ​​​​​

須賀総監督が審査の芯に据えていた「 食材を活かした料理 」という統一テーマは、それが 現在世界的に評価されている ​美食の王道​ であって、一流(むしろA級)レストランでは絶対に避けては通れない課題だったから、ということは、少なくてもはやせの中では理解ができているのですが、実は、須賀総監督にとってこの味覚は 左脳型 の味覚​ だった、とも思っています。では、須賀総監督の 右脳型 の味覚​ ―― 生来の好み は何か、というと…… ​彼は愛知県出身​ である、ということは考慮されてよいかな、と。愛知の料理とか、伝統料理でも 味噌煮込みうどん とかただでさえ 味が濃そう なのに、近年の一連の 台湾ラーメン シリーズ​ とか パンチしかなさげな料理 (←超失礼)が流行ったりするお土地柄ですよ そりゃ、準決勝の4種類の料理の中では、単純に 一番好みの味だったのは花田さんの料理だった ろうなぁ、と(そして、その直後が試食のタイミングだった中川さんの料理は、普通に不利だったろうなぁ、とも

ただ、そういったもろもろのことを考慮しても、準決勝で須賀総監督がもっとも高く評価した料理は間違いなく花田さんのお料理でしたし、本当に誰が優勝してもおかしくない状況だったと思います。そして、このお料理を 1500円 という「 ​ほとんど 原価 では​ 」というお値段
で一般販売された、 ANAクラウンプラザホテル大阪・ 中国料理「花梨」 さまの、花田さんへのバックアップも素晴らしかったと思いました。 ​​ ​​​​

さて。
準決勝を終えたお二人は、決戦会場となる豪華客船の下見へ。うん。下見は大事。特に厨房の配置が……いや、だからその画角じゃ、視聴者にはやはりその 広さが伝わらない のよぅorz 引きの絵を一つ挟んでもよかったでしょ(防犯上の都合もあるかもしれんが)。その代わりに取り上げる映像が、下國シェフの おのぼりさんコメント ってどうよ!?いや、 可愛いけど! ​可愛いんだけれど!​ (悶←殴)山下シェフが喋らないのでコメント量に差がありすぎる……福岡の方々、申し訳ない(何故謝る)。

またまた大スポンサー様、筆頭スポンサー Suntory 様へのご配慮、 プレモル で乾杯シーンが挿入​ される。いや、スポンサー様は大事よ?お金なきゃ、こんな豪華なイベントできないもんね。ただ…やっぱり 下國シェフの可愛さが前面 にww 旭川は、海ないもんね。うん。クルーズ船には縁がなさそうだ。でも、お子さんもいらっしゃる既婚者さんを ​純朴ピュアなアイドル​ にでもしたいんか、この番組は やはり目的は DC16結成 か!?(←そんなワケねぇ)。

そしてここでもう一度、お二人のプロフィール紹介?1回目とは取り上げる角度が違うけど、薄氷の準決勝突破の後の、 お酒が入ったご機嫌状態のVTRを見せられた後 で、連戦激闘の説明を入れられても……たぶん、初見視聴者さんにはすっと入ってこないよ……。山下シェフは良かったけど。強者キャラの意外な素顔。 ギャップ萌え狙い 。わかる。わかるけど、あざとい。あざといぞABCテレビ!(←たぶん褒めてはいない)

その中に、山下シェフが貫くポリシー「 須賀さんにハマろうとは全然思っていない 」との名言が登場。この、「須賀さんにハマろうとした方々」の中に、もしかしたら下國シェフも含んでいたかもしれないけれど……。

はやせは、ね。他のサバイバルラウンド出場者についてはともかくとして、少なくても下國シェフについては、須賀総監督に だけ ハマろうとしていたわけではないと思うのよ。
サバイバルラウンドのゲスト審査員には、須賀総監督以外にも錚々たるプロ料理人が登場してきた。実は、その方々からも下國シェフは課題を与えられ続けていた。

曰く……「フレンチなのに、 華やかさが足りない 。45分あればもっとできる」(第7戦勝利時))とか、「 勝負してやるっていう気持ち が一切感じられない 」(最終戦勝利時)とか。両方とも、下國シェフだけにかけられた言葉ではないけれど。1位通過した時ですら、審査員を100%満足させられているわけではないという……。こんな スパルタマッチョな大会 、果たして他にあっただろうか!?

山下シェフの、自分のスタイルを貫くポリシーも、きっと間違ってはいないよ。けれど、それは彼が「 オーナーシェフ (店のオーナーを兼ねる料理長)だから」ということと、恐らく無関係ではないと思う。オーナーだもん。 自分のお店を自分色に染め上げること に、何の異論もありはしない。

一方の、下國シェフ。彼は、いわゆる「オーナーが別にいるお店の 雇われシェフ 」なわけ。雇われシェフに求められているものは、「 オーナーが求めるお店のコンセプトから外れない範囲内 で、自分の料理を表現すること」でしょう。同じく、長らく ジョエル・ロブションの看板を背負っていた 須賀総監督から常に「 小さくまとまっている 」と言われ続けた彼が、この大会を通じてハマろうとしたもの。それは、須賀総監督個人に、ではなく、「 対戦テーマ と、その評価に伴い出された 課題そのもの 」に対して、ではなかったのかな。これは、謙虚で、かつ、とても誠実な姿勢だったと思います。

下國シェフは、北海道人シェフとしてすでに、「 食材に対するリスペクト精神 」と、「 それを活かせるだけの確かな技術 」をお持ちでした。というか、お店が休みの日にプライベートで生産者巡りするとか、はっきり言って、 食材オタク の領域よw(←若干失礼)。

しかし、図らずもTVerにUPされていた事前番組で下國シェフご本人がおっしゃっていたとおり、「ここ(北海道)では、 食材の良さをシンプルに出せれば、それで評価されてきた 」(だって、結局評価する側の人間も、食材万歳価値観の道民だものw)けれど、それだけではこのドラゴンシェフでは評価されなかった。恐らく、 伝統あるお店のコンセプト に沿うお料理を作り続けているうちに、ご自分の中にもはや 無意識で境界線を作ってしまい、その枠から飛び出せなくなってしまっていた んじゃないでしょうか。​

心を折られ続けながらも、自分の殻を破るために下國シェフが模索し続けたもの。その答えは、 決勝戦試食直前のスピーチ において、とうとう爆発しました。それは!



……と、煽り文句まで書いておきながら、そこに至るまでの決勝戦直前まで時を戻すという、この 構成力のなさ をお詫び申し上げます(爆死)

だーって、 決勝戦の描き方 もさぁ!言いたいことが多々ございまして。
こっちを処理しないことにはどうにも気持ちが悪くなっちゃって
​​​​​​なので、ここからはいきなり 決勝戦のリポート に参ります(何)。

まずは、決勝戦のルールについて。
  1. テーマは コース料理 (前菜・メイン・デザートの最低3品)
  2. 前菜・メイン・デザート のそれぞれに テーマ食材 あり
  3. 調理時間は全メニューの工程合わせて 2時間   までは、いい。
  4. ​用意する分量、 審査員11人分   て!​
審査員、いきなり 多すぎる だろうよ!?予選のお弁当は同じ2時間で5人分だったし、M-1ですら、7人ですよ!?
だから、 持ち込み食材の費用 わい!(←そこ!?)

辛うじて、芸能人審査員より プロ審査員のほうが1名多い というところに良心の踏み止まりを感じますが、それでもプロ審査員の票が同数になったら結局芸能人の票で結果が決まるのかぁ……と、長すぎる審査員紹介にうんざりする。 こっちは料理人たちを見たい んだよ!
​​

​【第3版追記】​

勢いで書き上げた後で一晩寝て起きて仕事に行って帰ってきて、改めてここの文章を読み返しましたが、審査員の考え方への意見を少し変えます。11名という総数の是非はともかく、 プロ審査員の数は須賀総監督を含めて ​偶数​ というスタンスは、変えなくていいと思いました。接戦になった時に、「結局最後に勝つのは 須賀総監督のお気に入り 」という見方をされるのは、大会の本意ではないと思ったので。 プロ審査員の中で最初に開票を受けたのが須賀総監督だった のも、きっとそのためでしょう。

それと、プロ審査員がまるで 分析をするように 黙々と食べているところを見せられても、大多数の一般庶民視聴者に対して料理を「食べてみたい」と思わせる訴求力はあまりないと思います(そういう 権威のお墨付き をありがたがる自称グルメは、結局情報を食ってるだけ)。芸能人審査員の方々には、今後も感情を素直に表し、視聴者の食欲を刺激する食べっぷりを期待します。

​【第4版追記】​

まだまだ毎日動画を見ていて全然飽きないんですが(←ぇ)、この決勝戦のテロップも「 フル コース​ 対決」と書いていたことに気付いてしまい、本当に呆れた
対決テーマは、 ただの コース料理 対決 、です。少なくても今回辛うじてぎりぎりおまけでフル、と冠せるのは、スープと魚介の料理をメニューに組み込んだ 下國シェフのコースだけ です(本当にフルコースにしたかったら、スープはスープで一品、魚介料理は魚介料理で一品、と、別々に用意できてなきゃダメ)。スタッフに、料理に対する基本的な知識と、番組に対する思い入れが足りなさすぎる。
ただ、 サプライズ助手の登場 は、はやせ的には面白かったです。 片岡護 シェフもよく引き受けてくれたなと思いましたが、何といってもあの、中華の、 ​脇屋友詞​ さんですよ!?(出身地についてはあんまり知られてないかもしれないけど) 北海道が産んだ大先輩シェフ ですのよ!?しかも、引き当てちゃったよ、下國シェフ。 道産子シェフ同士でタッグ が組まれた!これは ​道民的胸アツ展開​ です。無言のマスク姿ながらも、 目じりの皺から戸惑い笑い をしている様子が窺える山下シェフも、いい感じです。

そして、サバイバルラウンド最終戦の審査を引き受けてくれた 黒木純 さんを含め、たった半年間の命だった『料理の鉄人』の後継番組『アイアンシェフ』で生まれた 異ジャンル料理人同士のネットワーク ――絆が、今でも続いていたんだな、ということに軽く感動しました。

どれだけの一流先輩料理人たちが、次世代のシェフたちのためこの大会に協力してくれたのだろうか。それは、裏を返せば、 料理人界全体の危機感 の現れでもあるわけで。

打倒・コロナよ。この番組で 次世代シェフたちのカッコよさ が伝われば、更にその先、次々世代の子どもたちが、料理人を目指してくれるかもしれない。そのための大会を、作る。 並々ならぬ覚悟 を感じました。

だというのに……何でそこで、いきなり ​OA上の調理時間が 1時間15分 も飛ぶ​ !!?仕込み姿はテレビの絵的に地味だっつーのかい!? 違うだろ  視聴者は、普段はあまり見られない必死に料理と向き合う 真剣なシェフたちの奮闘ぶり を期待しているんだよ!!

マヂカルラブリー の使い方も超下手くそ。「料理人のM-1」という名を使いたいがためだけに、直近のM-1王者にサポーターを頼むのは、まぁ仕方がない。が、彼らの仕事は シェフたちが真剣に勝負している現場に踏み込んで邪魔することじゃない 。​​

​【第4版追記】​

M-1で例えてあげるよ。マヂカルラブリーにさせようとしたことは、 4分間の漫才の最中 に「今のお気持ちどうですか?」と、突撃リポートするようなもんだ。​

せめて、例えばテーマ食材の詳しい紹介VTRのプレゼンなんかに使ってあげるべきだった(そのワイプに、 臨場感溢れるシェフたちの動きを映し続ける とかな。あとは『 漫勉 』でも参考にして、プロの手捌きを邪魔せずに映す定点カメラの手法でも学んでくれ……(涙))。

その意味で、殺伐とした 現場から即座に彼らを撤退させたMC山ちゃん 、超グッジョブ(例えカンペの指示があったんだとしても)。

そんなにも調理場が荒れた原因は、 共通使用オーブンの不調というトラブル だ。確か、かつて『料理の鉄人』かなんかでも、片一方のオーブンか何かが壊れて、対戦相手が自分の機材を貸してあげたなんて出来事があったような記憶があるけれど、それとは状況が違う。
けれど、須賀総監督のコメント「でも、 キッチン(では)よくあること ですからね」という冷静な台詞は……そりゃやっぱ、 仕込みを疑われる よ、うん。

ただ、逆に言うと、これで 須賀総監督の決勝戦における狙い が見えた気もしました。一人では到底作り切れない分量を課して、使いづらい(けれども使わざるを得ない)助手に対して的確な指示を出せる 統率力 。複数の調理工程に係る段取りを並列かつ効率的にこなす 計画性とその実行力 。慣れない環境においても自分の能力を発揮できる 適応力 。突発的なトラブルに対して即座にリカバリできる 即応力 。そういった、一流シェフであれば絶対に必要な、 調理技術以外のトータルなシェフ能力 を見たいんだな、と。であれば、お互いに条件が同じ機材トラブルは、例え仕込みだったとしてもまだ許せます(ただ、それを 決勝戦でやるべきだったか どうかはまた……ねぇ?)。

しかし、このハプニングから派生したトラブルを、映像編集チームは ​エンタメとして利用​ しましたよね!?にわかに芸能人審査員たちが騒ぎ出す。賑やかしとして、多少はあっていいとは思う。ただ、 芸能人が映っているシーンが長すぎる んだよ!だからそんな絵はいらん! せめて、芸能人審査員はワイプの中にしまっておいてよ……。一方で、プロによる 調理そのものの解説 が泣けるほど少ない。かつて存在していた料理対決番組で培われたノウハウの数々が、全然活かされていません。

参考にしすぎれば、結局 『料理の鉄人』のパクリ だと言われそうだったとしても。こんなにも 視聴者の求めるものと乖離する映像 が出来上がるとか、ある意味天才かよ。 一所懸命頑張ってるシェフたちを小ばかにする ような、そんな下卑た笑いは本当にいらないから(涙)。

要求します。この決勝戦だけでも、制作陣は来年の大会のために、 ディレクターズカット版を作成 するべき。

何だったらいっそ、 ​映像素材全部HTBに渡して再編集​ させてやってくれ!さすがにこの本放送よりはまともな編集に仕上がるはずよ……(もっとも、下國シェフ成分がさらにマシマシになる可能性は否定できないがw ああ、 KBCによる福岡バージョン もできあがればなおよしw)

準決勝の開票ですでにハラハラしっぱなしだった一視聴者的には、「果たして制限時間に間に合うのか!?」という 古典的な煽り にはすでに 耐性 がついています(時間については十中八九、間に合うだろうし。というか、あれだけ割りまくってよく 卵の数 が間に合った。個人的にはそっちの方がほっとしている←船の上じゃ、足りない材料を買い足すこともできん)。強キャラだった 山下シェフの新たな魅力 は、確かに伝わりましたがね……。

そんなこんなで、ようやく試食・審査タイムだ。本当にお疲れさまでしたよ、両シェフとも。

しっかし、コース料理対決だっつーのに、 前菜同士・メイン同士・デザート同士で ​個別に比較​ すんのかよ……コース料理は、その 一連のコースの流れも楽しむ ものでしょうが。コース料理を食ったことがないのかね、ここのスタッフは(まぁ、試食の仕方が難しいのは理解できるけどね)。

いよいよ先攻の下國シェフが壇上に立ちました。
山ちゃんとのやりとりが微笑ましいです。が、脇屋シェフ……結構指示の声、飛んでました……よ、ね?け、結構 ルール違反スレッスレ だった気が ま、まぁ、料理が間に合わなくて不本意な審査をされるくらいなら、という 親心 から思わず出ちゃったものだと好意的に解釈いたしますです。ハイ。

そうして披露された、コース料理。 覚醒した下國シェフ は、番組と須賀総監督が課したテーマの上に、自らもテーマを設定していました。

コースのテーマは、「 ​食の未来​ 」……。

料理人の未来 」でも、「 飲食店業界の未来 」でもない。それよりも更に上へ、 ステージを上げちゃった !ていうか、とうとう ​番組の企画趣旨そのもの​ にまで辿り着いてた!!
芸能人審査員たちの息をのむ顔を見ればわかります。このスピーチ一つで、試食前に、彼らを呑み込んじゃいました……。

これでわかりましたよね。はやせを襲った、準決勝の課題料理での、鳥肌の意味が。
下國シェフが見出したこのテーマは、 準決勝の時点からすでに繋がっていた のです。

ここまでに至った下國伸シェフの境地に思いを馳せると、食材オタク改め「 ​食材の守護天使​ (←はやせが勝手に命名)」として生産者巡りをしてきた彼の中にきっとある、彼の料理人スタイルとして終始一貫変わらなかった食材とその生産者への深いリスペクトに加え、彼の経歴にも言及せねばなりますまい(が、ここから先は かなり妄想が入っています ので、気持ち10%くらいで読んでください(ぉ))。

下國シェフは、お父様も旭川で有名な料理人だそうで、勤務するコートドールのプロフィールには、「 父に憧れて自らも料理人を志した 」……と、ある。
が、それは、巷でよくある「父がオーナーをする実家の料理店で修業をした」という意味とは、ちょっと違った。

下國シェフは、何と、 お父様が講師としてお勤めしている 旭川の調理師専門学校に入学​ したのでありました。
いや、普通にヤバいでしょ、これ。経歴のスタートからして、すでに。

お父様は、息子だからといって特別扱いはもちろんできない。同期は言うに及ばず、全校生徒から、さらに他の講師陣全員からも、何か行動を起こすたびに「 下國先生の息子 」という肩書がついて回るというこの環境。並の尊敬じゃ、とてもできることではないはずです(学校の先生の息子はままグレる、という話はたまに聞く)。

そんなプレッシャーを、 自分の実力で跳ね飛ばした んであろうことは、想像に難くないです。そうじゃなきゃ、「 親子そろって母校でコラボ授業をする 」なんてイベント、できませんよね(←母校のブログに記事があります)。

サバイバルラウンド参加者たちは、期間中、もはや須賀総監督はじめ一流プロ料理人たちから スパルタ指導を受ける生徒 みたいな立場であった(約一名、山下シェフを除く)わけですが、それと同時に、恐らくあのメンバーの中で下國シェフだけが、この若さで 自らが次世代へ技術を伝える講師の経験もすでに持っていた のです。

ここが、自分や、家族や、お店の経営や、職場の仲間など周辺の人々のために戦っていた他のシェフたちとは違っていたところ。

オーナーシェフが自分の店で部下を指導するのは、自分の表現したい料理を再現するため。だから、その教育方針は自分の手足となって動いてくれる コピーロボット的人材育成 を図ります(祇園さゝ木の親方さんの、中川さんへの言動が印象的でした)。それに対し、学校の先生は生徒の将来を後押しするだけの調理技術を伝達した上で、 明るい未来への可能性を広げること がお仕事です。今大会出場者の中で、彼だけが結果的にこういう成長の仕方をされたのも、まぁ、むべなるかな。

破らなければならなかった 下國シェフの殻 とは、結局何だったのか。それは、料理の発想力だけに留まらない、万が一この大会に優勝した場合訪れるであろう、あらゆる人から注目される 覚悟 。その、専門学校時代、あるいはミシュランの星を獲得した後ですらも比較にならないレベルのプレッシャーの中で、自らが ​次世代料理人たちの 夢の象徴 として生きていく覚悟​ 、だったのではないでしょうか。

……と、さすがに、恐ろしく ご本人の迷惑になりそう 妄想考察 はこのあたりまでにして

ここからは、審査員たちが指摘していない範囲で、はやせが感じた 下國シェフのコース料理の感想 をば。


【コース料理、 全7品 !?】 ​​​

脇屋シェフがアシスタントに入ったとはいえ、この作業量は無茶だよ!…あ、「 ヤンチャしろ 」って、須賀総監督に言われていたっけ。例え誰が来るのかがわからない中でも、 助手の力を信じて任せるだけの ​器の大きさ​ を感じると同時に、スマートさをかなぐり捨て、この決勝戦に捨て身で全力に取り組むために出した、その答えだと感じました。

​【前菜のじゅんさいと、メインの牡蠣と……】​

​じゅんさいは、確か道内に有名な産地がありましたよね( 【第2版追記】 調べたところ、七飯町でした)。牡蠣も厚岸産の有名なものがある。そして、終始ホースラディッシュを「 山わさび 」と呼ぶ 道民あるある まで全国披露した下國シェフは、大会を通じて一体どれだけ数多くの 北海道の豊かな食材たち を紹介してくれただろうか。一方で、 テーマ食材にも北海道産のもの が結構ありました。今回のメイン食材である豚肉も、プレゼントクイズのじゃがいもも、そう。須賀総監督、選んでくれてありがとうございます。​

​【第2版追記】​

このテーマの時に、 ハスカップ に言及するのを忘れたw
豚肉を柔らかくするためにその作用(酵素)を持つフルーツを使う手法は、山下シェフもキウイで用いていたので、恐らくフレンチの基礎的な技法のひとつだと思うのですが、ここでハスカップを使おうのを決めたのは、 実際にお店で出したことのある ​実績のあるお料理​ だったからなんじゃないかなと思いました。本気でお金を取れる完成度の高いお料理だと感じました。

​【器!誰か器に注目して!】​

メインの、 豚肉のハスカップ醪味噌焼き 。これを乗せていた が美しかったです。 色味が料理と相似形 で。船内にあったんだとしたら、奇跡的。

​【そして、多分編集カットされた、お茶】​​

公式webサイトの裏話 ​(←あ、飛ぶと 誰が優勝したかこの時点でわかっちゃう から気を付けてw)に、一部の大会参加者たちのお言葉が載っています。マンゴーの種周りとミントを合わせたお茶なんだって。「フードロス」テーマの時の、お茶へのリベンジだと思いました。


下國シェフのターンは、ここまで。

後攻、山下シェフのコース料理については…… テーマの説明がありません でした。最初からなかったのか、編集で切られたのか……わかりません。もし切られてたんだとしたら、それはさすがに、不公平だわ。

ただ、あの、山下シェフですから、ね。「 ​自分が一番美味しいと思う、 自分流のコース料理 を出す​ 」。このスタンスは変わらないはずです(やっぱり、特番のみの初見さんには伝わっていないと思うが)。

​【第5版追記】​

​​ Walkerplus・2021年7月4日の記事 ​(←日付でもお分かりのとおり、飛ぶと 優勝者がバレます )の中にありました。山下シェフのコーステーマも、彼の準決勝テーマと同じ『 ​地元・九州の食をフィーチャー​ 』したものだそう。……サバイバルラウンドの最終戦、山下シェフも戦いたかったんだろうなぁ。

まずは前菜、大絶賛だぁ。3品セット対1品でこの評価の違い。やっぱ、強い。
けど……メイン。あれ? 反応薄く ないか?須賀総監督の評価がこれまでで一番厳しい。それ以上に、 ​今田耕司 さんの指摘が 意外 にも​ (←失礼)、 的確​

コース料理は、一連の組み立てが大事。 前菜で期待を持たせすぎる と、メインの力がそれより弱かった時に 必要以上にがっかり させてしまうものなのよね……。

デザートに関しては、さすが妥協を許さない名パティシエの 鎧塚俊彦 さん。 どっちにも厳しい というw
例えチャンピオンになったとしても、防衛するためには、次は パティシエの修業 をしなきゃならないの?w  課題は続くよ、どこまでも

それにしても、やっぱり。審査コメントの芸能人とプロとの OA採用率 がどうもおかしい……。
ただ、メイン料理の際の、下國シェフとYOU&今田とのやりとりは、面白かったです。会話しちゃってるw 今田さんとは一度会っているけど、YOUさんは今回が下國シェフと初対面のはず。話しかけやすそうなお人柄かねぇ。

しかし、ここにきて、山ちゃんの発表した 審査投票基準に愕然 とした。

「審査のポイントはいたってシンプルです!どちらの 料理 に感動したのか、そして、美味しかったのか。これ だけ !でございます」

…… スターシェフとしての資質 、どこに行った?
この二人、第7戦で「 一番美味しい料理 」を作った三和シェフを脱落させてるんだよ?
完成した料理だけ が評価の決め手になるんだったら、助手には気心知れた職場の同僚の人を連れてこさせるべきだったし、機材トラブルだって必要なかったじゃないか……。

大会主催者が目的ブレさせるんじゃねー よ!!!
各自、大会の副題を3回音読で読み直せ!!!
この大会は、ただのお料理コンテストじゃなく、「 ​次世代シェフ発掘オーディション​ 」だろーがぁっっっ!!!

……放送が終わった後で気が付いたんですけどね。サバイバルラウンドについては、須賀総監督が順位付けの前に審査員全員と会議室にこもって、 結果の擦り合わせ を行ってきたと思うのですが、これが準決勝と決勝ではできないことがわかった時、須賀総監督はサバイバルラウンド最終戦の前に楽屋へ行って、「 文句なしに、がっつり勝ってほしい 」と言わずにはいられなかったんじゃないのかな。

サバイバルラウンドを全て見届けてきた人にとっては、選ばれるのは 次世代スターシェフ候補生 だ。
けれども、この特番しか見ていない人にとっては、 審査員の主観に基づく 料理の味による勝敗​ が、優秀なシェフの優劣の、全て。
このせめぎあいの中で、 両方の視聴者を納得させるため には、有無を言わせぬ「 ​絶対的な王者​ 」を誕生させるしかなかったのでは……(←もちろんここまで、ただの、 はやせの妄想 )。

開票シーンでも、テレビ局員の悪い癖が出た。
タメが長い!長すぎる! しかも、当然のごとく、 CM挟む!
……これ、いい加減視聴者には評判が悪いぞってこと、気づいてくれないかなぁ……。

まぁ、何やかんやはありましたけれども、結果は見事、北海道代表 下國伸シェフが優勝 !初代王者の栄冠を勝ち取りました。おめでとうございます!特番直前から参入したにわかファンですが、おっしゃっていた「食の未来」への活動、陰ながら応援させてもらいたいと思います。

……10人に聞けば9人くらいに「 クソだっさい 」と言われそうな、あのコックコートだけは、全く 憧れません でしたけど あれ、もし山下シェフが優勝していたら、 着るのを拒否った んじゃないか?とまで想像したわw

さて、獲得票数の分析をしてみれば。
芸能人票 4:1
プロ審査員票 4:2
合計  8:3  …思ったより票数差があったね。

例え芸能人票の時点で負けていたとしても、須賀総監督の票が入った瞬間に、下國シェフの苦闘は報われたと思ったよ。
そして何より、プロ審査員のうちの2票は、普段それほど料理をしないと思われる方々だ。同じ料理人だからこそ、 自分の限界以上の能力を出し切り、それを皿の上に表現した 、そこに感動を覚えた方々が下國シェフに投票してくれたんじゃないかな、と、はやせは解釈いたしました(その意味でも…公式!調理場動画、カモン!)。

なお、この番組で唯一バズったものがあったとしたら……優勝コメント「 ​息子の口癖を『1000万』という口癖にしてしまった​ 」でしょうwww 検索にシェフのお名前を打ち込んだら、関連項目の最初に「 息子 」と出てくるってどーなのよw 笑いに包まれて和やかな雰囲気の中、 脇屋シェフがもらい泣きしていた ところを見切り撮影していたところだけは、評価したい(←上から目線)。

けどさすがに、初開催だったんですからねぇ。 須賀総監督による大会全体の総括 は聞きたかったですよ(下國シェフを見守る瞳が感慨深そうだったことには気が付きました。 弟子の成長を見守る師匠感 w)。結局、最後の最後まで、特番の編集は不満でした。

ただ、この番組で下國シェフのファンになった方は、​ 公式YouTubeの勝利後インタビュー ​まで全部見るべきですね。各種紙媒体メディアでのインタビュー記事はこの動画を元にして作っていると思うのですが、紙面では全く伝わらない、本当に、なんて 面白可愛い人 なんだwと思う一種の ​癒され動画​ と化しちゃってるから これまでの有名シェフにはいなかったタイプの、新世代スターシェフになる可能性を十分持っている魅力的な方だと思えます。

まずはお忙しくなったお店のほうが大変だと思いますが、落ち着いたらせっかく生まれた HTBとの縁を利用 してもらうくらいの気概で、何か新しいことをして欲しいな、と思います。
それとともに、賞金の1000万円も、一部は本当にがんばった自分のために使ってほしいと思います。じゃないと、 2回目以降の優勝者が使い道に委縮しそう でさw

そして、ゆくゆくは巨匠・脇屋シェフのように『 きょうの料理 』にご出演され、 お茶の間の主婦の方々のお心を鷲掴みする料理人 になっていかれることを夢見ております(←え、そっち?)。



最後に。
メモ代わりとして、この番組放送後、ささやかでももたらしたであろう現象などを、書き記しておきます。
  • 下國シェフが勤めるグランメゾン、コートドール札幌が、予約殺到につきweb予約を一時停止(まぁ、 想定通り だw)。そして、 本大会で披露したシェフのお料理が期間限定で食べられるコース を設定!だそうです。予約できた方、羨ましい!!(同じ道内在住とはいえ、本職の都合上、そう気軽に札幌へは行けんのです……)
  • それだけじゃなく、コートドールのグループ会社で「 下國シェフ監修 」と冠して作ったスイーツが、7/13現在予約も発送も止まっているっぽい……(たぶん、製造が追いついていない)。というか、動きが早いな、わかさグループ!(つーか、この記事を書くために検索してて、コートドールがあの ​北海道銘菓わかさいも​ の関連レストランだったことを初めて知ったよw つまり、オーナーは創業者の一族の方ですか!)
  • 網走市へのふるさと納税 が増えたそうですw(市議のブログより) なぜか、というと、決勝戦のメイン食材として選ばれた ​網走ポーク・四元豚​ が、網走市のふるさと納税のメニューにあったから。例え数%の視聴率だったとしても、まだまだテレビには影響力があるんですよ。この大会の食材に選ばれることが、生産者にとっても栄誉となるような大会になりますように。
  • ​MCの山里亮太さん、ラジオで下國シェフのお料理を食べに行ったことを報告する。そして、地元テレビ局(HTB)の気合入った応援と、それに伴う地元の盛り上がりを知り、感動の涙を流す。……大会期間中はMCに徹していて、ちっともお料理を食べられなかったもんねぇ。食べられてよかったですね。でも、ラジオも聞いたけど、 実際に何を食べたのかはちっとも伝わらなかった  声だけでフランス料理を説明するのは難しいねぇw​
  • 番組公式Twitterにて。戦いあったサバイバルラウンド出場者たちが「また来年会おう!」と誓い合ったそうで。大会を通じて若手料理人たちの新しい絆が生まれたことを、嬉しく思います。先輩アイアンシェフたちのような末永く続く関係になれるといいですね。
DRAGON CHEF (ドラゴンシェフ)は、開催する意義のある大会だと思います。コンセプトは絶対、間違っていない。むしろ、個人的には M-1より好き なぐらいだ(←ぇ)。けれど、一般の人に注目してもらうための工夫とセンスはまだまだ足りていません。

大会主催者の皆様におかれましては、素晴らしかった参加者たちの約束が幻に終わらないように、反省点はきちんと総括して、改良を続けながら、それこそM-1並の大会に成長していただけることをお祈りします。

絶対に、この1回で打ち切りになんてしないでくださいよ?自分は10年あるいは20年後、下國シェフがレジェンド料理人となって、 決勝戦進出者のために助手を務めるため舞い戻ってきてくれる未来 が見られることを、心から願っていますから。

​【第4版追記】​

もう1個、自分用のメモに。HTB『イチモニ!』で放送された内容の一部が​ web記事 ​になっていたので、リンクを(テロップから推察するに、放送日は2021年7月2日(金))。
​が……も、もしやと思うんですが、須賀総監督。いくら 期待の現れ とはいえ、 カメラが回っていないところ でも「殻を破れ」って言ってたの!?
……薄々感じておりましたが、須賀総監督って……どエ(以下自主規制)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
ドラシェフ話第2弾 ​へ続く

​​​​​​​





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Last updated  September 22, 2021 04:44:36 AM
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