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カテゴリ: Book Review
「自然・人間 危機と共存の風景」(星野芳郎,講談社+α新書)を読む.

「日本のレイチェル・カーソン」とでも言えそうな著者の一冊.日本の自然の特異性を世界と照らし合わせたり,自らの子供時代の自然体験を交えたりしながら,環境問題を平易な言葉で考察した本.ある意味,和辻哲郎の「風土」を判りやすく書き換えた感じがする.

その中で初耳だったのが「魚付き林」というもの.これは,防風林や防砂林と同じで,人間に利益をもたらす林である.森林から河川を通して海に供給される物質が海を豊かにし,海産物という恵みを人間にもたらしてくれる,そのための林のことだそうだ.

そして,下に書く本文の最後にある言葉は,地球科学に携わる者にとって示唆に富むものであり,肝に銘じておくべきものであると感じた.

「私たちは,地下水系の地図ひとつ分からず,海の生態系のコントロールも出来ず,地震の予知についても無力に近い.ロマンは天上にはなく,地上にこそある.」





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Last updated  2008.02.02 12:05:53
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