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カテゴリ: Book Review
「省察」(デカルト、岩波文庫)を読む。

「方法序説」の訳註で、序説の内容を理解するにはこの「省察」を読むことが是非とも必要ということだったので、早速購入して読んでみた。

内容的には、序説の方法の実践というべきもので、全てを疑うことから始めて、純粋に思惟する自分の存在、そして神の存在及び人間の霊魂(精神)と肉体との区別について論じている。

例えば、


は、序説の基本と同じである。

また、

「…多少疑わしいが、にも拘わらず甚だ確からしいもの、従ってそれを否定するよりも信ずることが遥かに多く道理に適っているもの、であると見做す間は、私は決してそれに同意しそれを信用する習慣を脱しないであろう。」

は、序説の格率と同じである。

序説や省察に述べられていることを現在の人が実行できるか、また信じることができるかはともかくとして、

「…判断を下すにあたって意志をば、ただ悟性によって意志に明晰に判明に示されるところのものにのみ及ぶように、制限するたび毎に、私が過つということはまったく生じ得ない…。」

は、現代でも当てはまるのではないかと思う。



「言うまでもなく私は量を判明に想像する…。」


なお、本書は巻末の記載によれば、「文庫リクエスト復刊'94年春」の一冊として出されたものであるが、仮名遣いや感じが旧いままであったので、復刊の際に現代仮名遣いや現代の漢字に直されなかったのは残念である。
(上記の括弧内の引用は、すべて私が現代仮名遣いや現代の漢字に直したものである。)






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Last updated  2012.02.17 08:23:31
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