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カテゴリ: Science
「生命とは何か-物理的にみた生細胞-」(シュレーディンガー、岩波文庫)を読む。

量子力学のいわゆる「シュレーディンガーの波動方程式」あるいは「シュレーディンガーの猫」で有名な著者による、物理・化学的視点から観た生命に関する1冊。量子力学を創造した筆者が、それ以降の原子物理学にほとんど寄与せず、むしろ分子生物学(生物物理学?)の生みの親となったというのはちょっと意外だった。

本書では、タイトルの通り生物の現象(特に遺伝)について(著者の専門ではないが)と、それが物理的・化学的に説明できるか、という点が論証されている。今日的な分子生物学がまだ萌芽段階であったことを考えれば、彼の言わんとすることはまぁ妥当なのかな、という気がする。(ところどころ難解な箇所はあるとはいえ)

しかし、結局、生物現象は物理や化学で説明できるのかという結論については、どうもはぐらかされてる感がぬぐいきれない。エピローグでは哲学に逃げてしまっているし。おまけに、岩波文庫収録に当たって書かれたという訳者あとがにでは、何故か性科学(生科学ではない)が話題になっていたりする。何故こんな結末になってしまうのか、私には頭を抱えることか、理解不能として突き放すことしかできない。


生命とは何か-物理的にみた生細胞-





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Last updated  2012.03.03 17:05:19


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