t-cross Private Research Institute (tPRI)

t-cross Private Research Institute (tPRI)

PR

×

Calendar

Profile

t-cross

t-cross

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2012.03.06
XML
カテゴリ: Science
「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法-初歩からベイズ推定まで-」(ゲルト・ギーレンツァー、ハヤカワ文庫NF)を再読。

がん検診、DNA鑑定、HIV検査からクイズ番組まで豊富な例に関する多くのエピソードと、わずかな数式だけで、確率統計の初歩から、条件付き確率に関するベイズ推定(理系の私でも、一見ちょっとたじろぐ)までをかなり判りやすく解説した1冊。がん検診などの最新のテクノロジーも、偽陽性や偽陰性の問題が不可避的に含まれていることは、実はあまり知られていないだろうが、大事なことである。しかも、乳がん検診の偽陽性率は意外と高いのである(10回検診を受ければ、少なくとも1回偽陽性という結果が出る)。

また、不確実性のある物事を確率という数字でなく自然頻度で表わすことで理解度が深まることを強調している。

例えば、


これらの女性の一人が乳がんである確率は0.08%。また、乳がんであれば、検査結果が陽性になる確率は90%です。乳がんでなくても、陽性となる出る確率は7%あります。ある女性の検査結果が陽性と出ました。この女性が実際に乳がんである確率はどれくらいでしょうか?


と、


女性1000人あたり8人が乳がんにかかっています。この8人の女性のうち、7人は乳房X線検査で陽性と出ます。乳がんでない992人の女性のうち、約70人はやはり検査結果が陽性になります。ある女性の検査結果が陽性と出ました。この女性が実際に乳がんである確率はどれくらいでしょうか?


は同じことを表わしているのだが、上より下の方がずっと理解しやすいのではないだろうか。ちなみに正解は9パーセントである。意外と低いでしょ?

私のような理系でも確率統計が苦手な人だけでなく、文系の人にも是非オススメしたい1冊である。がん検診の前に読めば、きっと考え方が変わるだろう。


リスク・リテラシーが身につく統計的思考法-初歩からベイズ推定まで-





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.03.06 06:44:29


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: