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カテゴリ: Science
「量子コンピュータとは何か」(ジョージ・ジョンソン、ハヤカワ文庫NF)を読む。

コンピュータ科学と量子力学の基本から説き起こし、量子コンピュータの原理およびそれが応用可能な問題、そして量子コンピュータの将来について書かれた1冊。

量子力学は日常の我々の世界とは全く違ったミクロな世界を記述する物理である。ミクロな世界には、粒子と波動の二重性、粒子同士の絡み合い、粒子が持つ状態の重ね合わせ等々様々な不思議な現象が現れる。

それらを利用したのが量子コンピュータであり、イメージ的には「超並列計算機」みたいなものだが、全てのデータを粒子の重ね合わせで表わすことができるので、その計算速度は「古典的計算機」とは全く次元の違ったものとなる。

これだけでも本書は大変面白いものなのだが、量子コンピュータに関連するいろいろなアルゴリズムなどの中にも面白いものがある。以下、私が面白いと感じたところをいくつか箇条書きにする。

・モジュラ算術を使った(素)因数分解。(因数分解は計算機の性能を表わす指標である。)
・そのモジュラ算術の一部として、フーリエ変換が使われている。
・量子力学における振幅と確率の関係を用いて、データベース検索を行うことが出来る。
・シュレーディンガーの猫のパラドックスを解く方法。

・パリティ・ビットやハミング・コードが、量子コンピュータでもエラー検出手法として使われる。
・「量子暗号」の技術は既に商用化されている。
・何故ソフトウェアが無保証で売られているかということ。
・あの「オラクル(Oracle)」は、神託あるいは神託装置という意味である。

他にもいろいろあるのだが、それは本書を読んでのお楽しみ。


量子コンピュータとは何か





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Last updated  2012.03.13 11:47:18


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