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カテゴリ: Science
「地震雑感/津波と人間 寺田寅彦随筆選集」(寺田寅彦 千葉俊二/細川光洋 編、中公文庫)を読む。

「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で知られる寺田寅彦の、地震・津波・災害・防災に関する随筆を集めた1冊。

収められている随筆のタイトルを幾つか挙げれば、「地震雑感」「流言蜚語」「津波と人間」「天災と国防」「地震の予報はできるか」「地震に伴う光の現象」など。

中でも秀逸なのが「大正十二年九月一日の地震について」での記述。現在のようなコンピュータのない時代に、関東大震災による地殻変動のメカニズムを詳細に検討している。寅彦の透徹した洞察力と思考力の賜物と言える一篇。

巻末解説に以下のような記述がある。
…ここに集めた文章は、間違いなく将来にも繰り返される自然災害への私たちの心構えをやしなううえで、読み直されてしかるべきである。

昨年の東日本大震災からの復興、来るべき首都直下地震、東海・東南海・南海の3連動地震への備えのみならず、毎年日本を襲う台風などの災害対策を考える上での重要な基盤を与えると言っても過言ではないだろう。本書の内容は、全く古びたところはないどころか、非常に現代的かつ普遍的であると思う。

ちなみに冒頭に挙げた「天災は忘れた頃にやって来る」は、寅彦の愛弟子、中谷宇吉郎のよれば、話の間にしばしば出たものだが、寅彦の書いた文章の中にはないとのことである。


地震雑感/津波と人間





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Last updated  2012.04.14 07:48:45


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