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2012.05.30
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カテゴリ: Book Review
「Self-Reference ENGINE」(円城塔、ハヤカワ文庫JA)を読む。

10篇ずつ2部に分かれた短篇群にプロローグとエピローグを加えた全22部からなる短篇集、のような気もするが、連続短篇からなる長篇小説、のような気もする。その一方で、連続短篇として読むには他の作品から全く独立しているような短篇もある気がする。

「気もする」と書いたのは、本作のSF的ミステリ的不思議に満ちた謎の作風のせいである。複数の短篇(と呼んでいいのであれば)に共通して登場する人物名もあるし、共通する現象名、理論名などもある。例えば、巨大知性体、超越知性体、時間束理論、過去未来改変…等々。

そんな作風の本作をどう読むかは、かなりの部分、読者の恣意に委ねられているのではないというか、読者は自らの理解の仕方の範囲でしか理解できない、いって差し支えないだろう。

更に言うと、巻末の解説を読んでも、判ったような判らないような、というところが正直なところであって、やはり謎な作風と謎なストーリーは謎なままである。

と書いてしまうと、これを読んだ方は何が何だか判らないかもしれないが、実際そういう作品なんである。そういう作品なんだから仕方ない。

でも最後にツッコミをひとつ。
P.122の「地球人の性を判別する 勘弁 な手段」は、明らかに「 簡便


Self-Reference ENGINE/円城塔





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Last updated  2012.05.30 13:21:05
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