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カテゴリ: Book Review
「呪われた町」(スティーヴン・キング、集英社文庫)を読む。

アメリカの片田舎の町「ジェルーサムス・ロット」に越してきて、骨董屋を開いた2人組。彼らが住むために借りた家は、いわくつきの「マーステン館」。

彼らが町に住むようになってから頻発するようになった不可解な死者。常に姿を見せない2人組のうちのひとり。彼は吸血鬼で、死者たちは彼によって殺されて吸血鬼となり、町を崩壊させていく。それに立ち向かう人々はひとりまたひとりと減っていき…。

デビュー作「キャリー」と「シャイニング」に挟まれたキングの第2作。既に本作からキングの筆致というか境地が表れている。何事もない平和な田舎町を描いた導入部から入って、徐々に「吸血鬼」という恐怖の要素が加わっていく。それは読者をあっという間に作品世界に引き込む。読んでいて「この町には吸血鬼がいるのは当たり前」と思わせる。そんなところまで読者は導かれていく。

そして私がキング作品を評するのによく使う言葉なのだが、本作で既に「正気と狂気の境」を描く天才的な才能を発揮している。それなくしては、本作が人を戦慄させ、魅了させることはないであろう。


呪われた町(上)/スティーヴン・キング


呪われた町(下)/スティーヴン・キング





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Last updated  2012.12.01 17:56:26
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