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カテゴリ: Book Review
「世界でいちばん長い写真」(誉田哲也、光文社文庫)を読む。

親友の洋輔が転校してからふさぎがちだった宏伸。そんな彼がふとしたことから見つけた不思議なカメラ。それは360度パノラマ写真が撮れる「スリットカメラ」なる代物。そして中学の写真部員でもある宏伸は、格好の被写体を見つける。

誉田作品としては非常にソフトタッチ。もちろん「姫川モノ」でもないし、「武士道モノ」とも違う。「武士道モノ」が高校を舞台にしているので青春モノだとすれば、中学を舞台にしているコチラは思春期モノといったところか(「青」になりきれてないから「水色」云々というナニがあったが…まぁなんとなく思い出しただけで、関係ない)。

作品に登場する写真館の店主を、実家の近くにある写真屋のイメージで読んだものだから、途中から「アレ、なんかおかしいぞ」って感じになって、最後に勝手に大どんでん返しを喰らった。

それにしても、あっちゃんカッコよすぎ。実際に従姉にあんな人がいたら多分イヤだけど、小説の中ならめっちゃカッコイイ。でもね、タバコは止めたほうがいいよ。

で、総論。軽くて読みやすいが、特にこれといったところはない。対象読者層は中高生だね、これは。

最後にちょっと引用とコメント。

ふいに「明るい農村」って言葉が頭に浮かんだ。これってなんだっけ。お酒のなまえだっけ。
→正解。芋焼酎だったと思う。しかし、中学生が何でそんなこと知っとんねん?

別に敬語じゃありません。ただの丁寧語です。
→不正解。敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つ。だから丁寧語も敬語です。作家がそんなこと間違えてどうすんの?まぁ主人公の独白だから許すけど。

あるいは針の筵か


どうやら僕は、たくさん手に汗を、掻いていたようだ。
→「汗」は「掻く」ことはできない。じゃぁどういう漢字かって言われると判らない。でもこういうの校正で直せよ、と思う。最近編集者のレベルが下がっているのか、誤変換が罷り(まかり)通っているのか、この手のミスが多くの本(小説だけじゃなく専門書にも)みられる。って書いてる矢先から「罷り」とか書けない漢字変換してるし、私…。

最後に「これは」と思ったシーンで閉めさせて頂こう。



だから僕は、右手をグーにしたまま。ずーっと。安藤さんが次の角を曲がるまで、見ているしかなかったんだ。



世界でいちばん長い写真/誉田哲也

これで今年15冊目。





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Last updated  2013.03.22 20:58:27
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