t-cross Private Research Institute (tPRI)

t-cross Private Research Institute (tPRI)

PR

×

Calendar

Profile

t-cross

t-cross

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2013.07.29
XML
カテゴリ: Book Review
表題作を含む5篇からなる短篇集。1作ずつ少しだけ紹介を。

表題作「金曜のバカ」は、女子高生と、ひきこもりな変態男子が毎週金曜に繰り広げる謎のバトルを描いた話。タイトルに「バカ」とあるだけあって、バカで面白い。

2作目「星とミルクティー」は、妻がいる病院に急ぐ夫が、電車の中で高校時代に獅子座流星群を観たことと、その時出会った同じ高校生の女の子のことを思い出す、という話。ラストがほっこりする話。

3作目「この町」は、高松に住む男子高校生が親に内緒で冬休みに彼女とともに高速バスで東京旅行に行こうと画策する話。「町」とは何か考えされる作品だが、そこまでお堅い話ではない。これもラストが面白い。それから、件の男子高校生の先生がイイ味を出している。

4作目「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」は、恐竜オタクの男子高校生がクラスメートの女の子を思い切って恐竜展に誘うという話。初めは「恐竜オタク」であることを隠していた彼のとった行動のあとで判明する「彼女のたしなみ」とは何か? というのがこれまた面白い。

最終作「ゴンとナナ」は、高校の吹奏楽部を退部したナナと彼女を部活に戻そうとする後輩の男子・荻野とそのまた後輩のミキチャンを、ナナの視点と彼女の飼い犬のゴンの視点から描いた作品。5篇の中で一番文学的な感じがする作品。

総じて言えば、どの作品もちょっと予想できない面白い「オチ」が用意されている(最終作はその色が若干薄いが)。ちょうど私が高校時代に好んで読んでいたO・ヘンリーを彷彿とさせるものがあるが、O・ヘンリーほど劇的ではなく、笑える感じの軽~いオチである。

全体的に軽いタッチだし、短篇集なので読みやすい1冊。

これでようやく今年40冊目に到達。


金曜のバカ/越谷オサム





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.07.29 20:41:28
[Book Review] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: