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カテゴリ: Science
「地球外生命-われわれは孤独か-」(長沼毅・井田茂、岩波新書)を読む。

極限生物学者の長沼氏と惑星科学者の井田先生が共著で、地球外生命の存在可能性について論じた本。もちろん地球外「知的」生命体についても論じられている。

地球外生命については生物学者が悲観的であるのに対して、惑星科学者・天文学者が楽観的であるということで、両者の「コラボ」はなかなか面白い。井田先生の本は新書になっているものは全て読んでいる(筈)が、生物学者の観点からこの種の問題を議論したものを読むのは初めてであったからかもしれない。私は理系であるが、生物学は一番経験のない分野であるので、極限生物学という分野自体の面白さも感じた。

ただ、井田先生の本には毎回あるのだが、専門用語の定義の間違い・不適切さや日本語としての係り受け(係り結び)、主語・述語の関係などの誤りが本書にも散見された。最近この手の本がホントに多い。校正者がきちんとしていないのだろうか?

まぁそんなことをウダウダ言っていても、結局面白いんである。例えばあのカール・セーガンの妻(だった人)にリン・マーギュリスという生物学者がいて「細胞内共生進化説」を提唱していたり、セーガン自身がタイタンの大気の主成分である有機物(まだ何かは特定されていない)に「ソリン(tholin)」と名付けていたり。

あとは、ドイツのヴェヒスターホイザーという人は本職が特許弁理士であるのに、 「生命の起源に興味を持ち、当初はアマチュアながら古今東西の論文や本を読んで、論理的に破綻しないシナリオを考えた」 りしているところなどは凄いと思った。

また「おわりに」も面白い。地球外生命に否定的だった生物学者の長沼が楽観派になったり、逆に肯定的だった井田先生が悲観派になったりとするのは、異分野の科学者の共著ならではの面白味だと思う。

最後にちょっと引用を。






地球外生命-われわれは孤独か-/長沼毅・井田茂





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Last updated  2014.01.26 10:59:05


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