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カテゴリ: Book Review
「密室の鍵貸します」(東川篤哉、光文社文庫)を読む。

主人公の流平にとって散々な一日から話は始まる。彼の元彼女が背中を刺されたうえに4階から落下し死亡。その後、一緒に飲んでいた先輩が浴室で倒れて死亡。しかもその一緒に飲んでいた家(件の先輩の家)はすべて内側から鍵がかけられている。すなわち密室殺人。おまけにその密室には流平と先輩の2人だけという、単なる密室殺人ではなく、犯人=流平という可能性が極めて高い状況。

という本格ミステリなのだが、語り口は軽妙洒脱で堅苦しくなく、あっという間に読めてしまう。そして密室を含めたトリックと犯人の意外さに読者はやられてしまう。少なくとも私はやられた。こういうやられ方をするのは好きなので、読んでいて楽しい作品であった。

ただ、ト書きの部分で「読者のみなさまには○○について話しておく必要がある」みたいな記述がかなり多くある点は興ざめ。まぁ東川の長編デビュー作ということで、ちょっと甘く評価しておくかな。

これで今年12冊目。


密室の鍵貸します/東川篤哉





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Last updated  2014.03.01 17:15:15
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