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カテゴリ: Book Review
「頑張って生きるのが嫌な人のための本-ゆるく自由に生きるレッスン-」(海猫沢めろん、大和書房)を読む。

本書は著者の年下の友人の自殺をきっかけに書かれたもの。タイトル通りの本。読んだ印象は正にあとがきにあるように、 エッセイなのか、実用書なのか、それとも思想書なのか、あるいは私小説なのか 判らない。ただ、ひとつひとつのエピソードや引用は面白い。

こんな本を読むなんて私自身弱ってるなぁという気がするが、実際弱っているので読んでみたのである。ページ数と内容の割に時間がかかったのも弱っているからである。まず気になったのは「だ・である」調と「です・ます」調の混在。それと、著者以外判りにくい比喩の多さ。それでも書きっぷりは軽いので、まぁサクッと読める部類の本である。

内容は、「自由に生きる」とか「自分らしく生きる」とか、そういったことのためにはどうすればよいかということを、自称後ろ向き人間の著者が自分の色々な仕事の経験や、自殺した友人との会話なんかを題材に書かれている。

「生き方」ってのはホントに難しい。私は正直、本書に書いてあるような生き方はあまりしたくない。私のバイブル的一冊である「海の鳥・空の魚」(鷺沢萠、角川文庫)の登場人物たちのように、生きにくい世界を生きにくい生き方で、それでも何とか頑張って自分らしく生きて行き、自分の人生を良くしたいというのが本音である。

ただし、である。冒頭にも書いたが私は今弱っている。弱っているということは何かに縋りたい、信じるものが欲しいということであり、その意味では本書は何らかの示唆を私にしてくれたのは間違いない。しかし、それが具体的に何かと言われると…である。何せ比喩が判りにくいのである。

ところで、「自分らしさ」って何でしょうね? 私もこのキーワードにはこだわるが、本書を読んでイメージが変わった。曰く、自分らしさは簡単に言えば他人が決めるもの。その意味で、ブログの執筆を本書が薦めていることは興味深い。実際私も自分のブログはよく見返すほうである。その時何を感じたかということで、自分らしさとは何かに迫ろうとしているのかもしれない。

そんなわけで本書の評価はとても難しい。軽いタッチの本なのに、どう評していいか判らないし、内容も「うん、十分納得がいった。これからはこう生きていこう!」などと軽々に思えない。






今、傷ついて絶望している人こそ、いつか誰かを救えるのです。
あなたの存在は無意味ではないことを忘れないでください。


久々の今年27冊目。


頑張って生きるのが嫌な人のための本/海猫沢めろん





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Last updated  2014.09.03 08:40:49
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