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カテゴリ: Science
「巨大地震の科学と防災」(金森博雄、構成:瀬川茂子・林能成、朝日新聞出版)を読む。

だいぶ前に買って「積ん読」になってしまっていた本。勿論著者の名前で即買いしたのだが。

主に「巨大地震の震源で何が起きているのか」に着目して、様々な地震の波形解析の事例やそこから地震や震源の本質として何が導き出せるのかを、著者自身の半自伝的な要素も混ぜつつ書かれた1冊。超一流の研究者が書くとここまで判りやすいのか、と感動するほど理解しやすく書いてある。数式を一切使っていないところも凄い。

そして内容が単なる理学にとどまっていないところも本書の特徴であると思う。タイトルの末尾に「防災」とついているのはダテではない。勿論著者は緊急地震速報の理論的基礎であるリアルタイム地震学を生み出した研究者であるのだから当然なのだが、そこらの地震・地震学解説本とはワケが違うと感じた。

ただ惜しむらくは、係り結びが不自然・主語が不明・漢字が誤っている等の日本語としての問題が散見されたことである。特に「速い」とすべきところを「早い」と書いてある箇所が複数あり気になった(P.199「早い計算機」など)。

最後に何箇所か引用させて頂こう。




このようにMwはエネルギーをもとにした尺度で、ほんとうはエネルギーマグニチュードとよぶべきものです。しかし、計算にはモーメントを使うので一般にはモーメントマグニチュードとよばれています。私の頭の中にあるのはMwだけで、一度もモーメントマグニチュードと定義したことはないのですが、いつのまにかモーメントマグニチュードとよぶ人が増えてしまいました。

私はアメリカに住み着いてから英語を覚えるより先に、日本語(特に文字)を忘れてしまったので、今ではとても人にわかるような文章を日本語で書くことはできません。


これで今年50冊目に到達。


巨大地震の科学と防災/金森博雄





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Last updated  2014.11.03 08:19:41


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