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カテゴリ: Book Review
「カササギたちの四季」(道尾秀介、光文社文庫)を読む。

リサイクルショップ・カササギの店長・華沙々木と店員の日暮、そして店に入り浸る中学生の菜美。そんな3人の周りで起きる春夏秋冬の事件を題材にした連作ミステリ中篇集。

タイトルの「四季」から私は勿論キングの「恐怖の四季」を連想したが、内容は全く異なり、中篇集ながらも本格個性派ミステリである。謎が解かれ事件が解決したかと思いきや…という展開が毎度繰り返され、読んでいて段々こっちも疑り深くなってくるというか、不思議な感覚に襲われた。

惜しむらくは英語のスペルミスである。華沙々木が事件解決に乗り出す時に必ず手にしているのが「マーフィの法則」の原書なのだが、このスペルがP.10~11では ”Murphy's Low”と間違っており、P.73では ”Murphy's Law”と正しくなったかと思うと、P.242では再び”Murphy's Low”と間違っている。まぁこれは著者というより校正の問題あるいは誤植だと思われるが、最初に見たときは吃驚した。こんな単純な英語のスペルを間違えるなんて、ひょっとしてこれも何かの伏線なのかと勘違いした。

ちなみに本書の解説は「古典部シリーズ」などでお馴染みの米澤穂信。この解説もなかなかの読みどころである。

これで今年8冊目読了。
ここ最近、たまたま連作短篇・中篇モノが続いたので、次はノンフィクションを何冊か続ける予定。



カササギたちの四季/道尾秀介





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Last updated  2015.03.02 06:58:52
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