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カテゴリ: Book Review
「リカーシブル」(米澤穂信、新潮文庫)を読む。

まず不思議なタイトルに惹かれる。「再帰的」を意味する「recursive」に「可能」を表す「able」をつけた造語。いったい何が再帰的なのか。結論から言うと本作は「再帰的」というより「繰り返す」という意味合いの方が強いのだが。

さて、物語は主人公の少女ハルカが母親と弟とともにある地方都市に越してくることから始まる。この町では高速道路誘致を巡って暗闘があり、また過去や未来を見通すことができる「タマナヒメ」なる伝承が伝わっている。そんな中、主人公の弟サトルは初めて住むはずのこの町に住んだことがあると言い、しかも町でこれから起こることに関する予言めいた発言をするようになる。さて、この町でハルカの陰で実際に起きていることは一体何なのだろうか、という青春ミステリ。

物語の最終盤まで町で起きていることやサトルが何故予言めいた発言をするのかが詳らかにならず、不可思議でミステリアスな雰囲気を持ったままストーリーが展開する。若干退屈な感じもしなくはないが、とにかく結末が非常に気になる物語展開をする作品だ。そして意外過ぎる結末に「あぁ、やられた」という気持ちにさせられる。こういう話、私にとっては「ツボ」である。

そんなわけで、今年58冊目読了。


リカーシブル/米澤穂信





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Last updated  2015.10.06 15:51:34
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