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カテゴリ: Book Review
「ミスター・メルセデス(下)」(スティーヴン・キング、文春文庫)を読む。

大量殺戮犯「メルセデス・キラー」と元刑事ホッジズの戦いの後半戦。メルセデス・キラーは新たな大量殺戮計画を練る一方、ホッジズも事件の真相に近づきつつあった。迫りくる直接対決の時、果たして結末は?

ホッジズに協力するパートナーたちのキャラクタも魅力的。ハーヴァード合格確実と言われる黒人の天才高校生ジェロームと、精神に異常をきたしているもののこちらも頭脳は天才的なホリー。事件が解決できたのもこの2人の力のおかげである。

結末まで一気に読ませてしまう疾走感はまるでメルセデスそのもの。読みやすくてしかもミステリとしての完成度も非常に高い。モダン・ホラーの帝王が初めて挑んだミステリとは思えない。しかも、巻末解説によればまだ続篇が2作もあるとのことで、これも楽しみ。それにしてもキングが作風をガラッと変えてこんなモノまで書けてしまうとは…文字通り天才・鬼才以外の何物でもない。

あと、これは私の深読みかもしれないが、「デッド・ゾーン」に似てる…?(これ以上は書かないけど)

以下、印象的だった箇所の引用。

「悲しみに沈む女につけいるチャンスをむざむざと見おくる男だという悪評は防がないと」

「人生はOCD―強迫性障害そのものだ」

どうせ天国は実在しないし、地獄だって存在しない。平均の半分でも脳味噌があれば、そんなものが実在していないことはわかる。こんないかれた世界しかつくらないとは、超越的な存在なるものはいったいどこまで残酷なのか。






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Last updated  2018.11.20 15:59:14
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