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カテゴリ: Book Review
「ドランのキャデラック」(スティーヴン・キング、文春文庫)を再読。

キングの短篇再読シリーズ(?)の第3弾。オリジナルの「Nightmares & Dreamscapes」を4分冊したうちの1冊目。そういえば、私は年末年始にキングの長篇再読をよくやっていたが、今年は初の短篇再読での年越しになりそう。なんといっても、あと3冊もあるのだから。

さて、収録作品についてであるが…結局、初読の時に印象的だった作品が今回も心に残った。以下若干 ネタバレ

「ドランのキャデラック」…表題作にふさわしい傑作。妻を殺された夫がその復讐をするのだが、その相手がギャングか何かで、移動中は装甲車並みに頑丈なキャデラックに乗っているのだ。そこで主人公は、走行中のキャデラックを落とし穴に落とし、そのうえで生き埋めにしてやろうという計画を立てる。一見荒唐無稽な復讐計画だが、極めて科学的に書かれている(落下曲線!)ところがまた面白い。

「ナイト・フライヤー」…セスナ機を操縦する吸血鬼とそれに対峙しようとするライターの戦いを描いた話。吸血鬼の正体、というか最後の場面が怖すぎる!

「チャタリー・ティース」…ゼンマイ仕掛けでカタカタ動く歯のおもちゃ「チャタリー・ティース」。勿論、キング流であるからただのおもちゃではない。「おお、神のご加護を。チャタリー・ティースよ、彼を救いたまえ」ってな感じ。初読の時も思ったのだが、このおもちゃ、私も欲しい。

以下、気に入ったところの引用。

まあ、いにしえの神々はときとして嘲笑うものらしい。理由はべつにない。ただ笑うのだ。いにしえの神々はどうやらひねくれたユーモアのセンスを持っているらしい。
(「ドランのキャデラック」より)

しょせん人生は芸術の模倣なのだから。
自家用機ライセンスを持ったドラキュラ伯爵。





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Last updated  2018.12.25 13:08:57
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