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カテゴリ: Book Review
「図書室で暮らしたい」(辻村深月、講談社)を読む。

小説からはまっていった作家のエッセイを読むというのが好きだ。「好きな作家が好きな作家」や、何に影響を受けてきたか、どんな生い立ちだったか、物を考える基本的なスタンスはどんなものか…他にもいろいろと判るからだ。言ってみれば「好きな作家を真っ裸にする」作業だ。

辻村深月は比較的最近読み始めた作家だが、基本思いっきり私好みのジャンル・作風なのであっという間にはまってしまった。で、本書で本人は(最初は)否定していたのだが、やはり子供が出来る前と後で作風が明らかに変わっている。別に悪いことではないけれど、デビュー作「冷たい校舎の~」のホラー感は最近の作品にはあまりない。

で、そんな彼女のエッセイを初めて読んだのだが、小説が面白い人のエッセイはやはり面白い(勿論、鷺沢萠のことを言っている)。特に、彼女が影響を受けたフィクション(大人が薦めない小説・アニメ・ゲーム・音楽)に対する愛と、勿論お子さんに対する愛とに溢れていて、そんな自分を「中二病」と言い切ってしまう辺りは何というか「最高」だ。あとは直木賞受賞の裏話や自作解説などは、ホントにホントの「舞台裏」を覗いた気がして、こちらも楽しめた。

あと、個人的には初めて知った「鉄下」というモノ。要は子供用の「新幹線型靴下」で、ネットで調べてみたら新幹線以外にもいろんな電車のモノがあるらしい。弟から鉄道好きだと聞かされている甥っ子に、今度贈ろうかなと思ってみたり。

以下、印象的だった箇所の引用。

怖いのに目が離せないという気持ちが、読書にとっての最強のスパイスになるのだと初めて知った。

その頃には、私もすっかり、未知なるものをただ「怖い」と遠ざける、漫画やサブカルに疎い女子を鼻で笑うような、嫌な中二女子になっていた。

名作の影響は自覚せずとも滲み出て自分の血肉になっていたのかもしれないと思い知る。

作り方は簡単。ふりかけを混ぜて作ったおにぎりを、三角形の一面ずつ小麦粉をまぶし、とき卵をつけてフライパンで焼く。

今、文学賞を受賞したりすると、小説を書くって、すごいことのように言われてしまう。けれどそれは、かつて好きだったフィクションの世界の延長線上でやっているだけのこと。ゲームやアニメは、小説と同等の価値があると思っているし、私が好きだったもののことは、誰にも絶対にバカにはさせない。

最後に…。

「怖い夢」と題されたエッセイ、これホントに超怖い。だから、是非読んで欲しい。出来れば、子育て中のお父さんお母さんに(ってことは、私はこれも弟夫婦に薦めるのだろうか?)。





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Last updated  2019.04.12 11:03:19
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