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カテゴリ: Book Review
「双蛇密室」(早坂吝、講談社ノベルズ)を読む。

久しぶりに「援交女子高生探偵・上木らいち」シリーズを読んだ。タイトルに「蛇」と入っているから「蛇=男根」というフロイト的な発想を安直にしてしまったが、全くそんなものではない。というか、そんな想像のはるか上を行く超本格ミステリ(でもエロい)だった。

上木らいちの常連客である刑事の藍川は、幼い頃から真っ暗な部屋で2匹の蛇に遭遇するという夢に悩まされ続けてきた。実際、1歳の時に部屋で蛇に咬まれた経験があるのだ。しかしその話をらいちにしたところ、矛盾点を指摘される。どうも両親が自らの出自に関して何か隠していることがあるのでは?そこで藍川は実家に向かい、事の真相を両親から聞くことに。しかししかし、話には更に裏があり裏があり、その結末はとんでもなく驚くべきものだった!

まず、謎解き自体が「二段落ち」になっているし、しかもその「二段目」すなわち本当の真相というのがこれまた凄く、藍川でなくてもおいそれと納得いかないような内容である。しかし、それが真実。証拠や証言を全て積み上げて、それら全てを矛盾なく説明できる論理であれば、それが正解なのだ。それがいくら驚くべき事実であるとしても。

題材に「蛇」が使われていることから、蛇や蛇毒、血清などの知識が大量に登場するが、これがまた私には読んでいて面白かった。勉強になる。とはいえ蛇毒に関する知識など使う場面はないと思うが。あともうひとつは、 (以下若干ネタバレ)

以下、印象に残ったところの引用。今回は「探偵・らいち」の台詞から。

「でも複数の容疑者から一人に犯人を絞るのと違って、密室などの不可能状況を推理する場合は、一つでも実現可能な方法を見つければいい。だからどんどん仮説を立てた方がいいと思うの。」





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Last updated  2019.05.31 19:19:24
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