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カテゴリ: Book Review
「ダメ人間 溜め息ばかりの青春記」
「ダメダメ人間 それでも走り続けた半生記」(鈴井貴之、メディアファクトリー)を読む。

「ダメ人間」という呼称は「水どう」のサイコロの旅で悪い出目ばかりだしてしまうからついた渾名だと思っていたら…何かこの人、元々ダメ人間だったのね、ということが判った。小さい頃はいわゆるクラスの人気者タイプだが、大学生になると学業そっちのけで演劇にのめりこみ、でも自己流・独学だから上手くゆかず、劇団を作っては解散しを繰り返し、気づいたら30間近。もうこれだけでダメっぷりが判る。

そして奥様の提案で劇団のマネジメント会社を設立し社長に就く。で、だんだん演劇から離れてTV・ラジオ・映画などの世界へ。演者から表現者へと言ってもいい。でもこれが奏功したと思う。「水どう」もそうだが、以前読んだ小説もそうだし、本書自体がそうだ。「自己嫌悪」というもう一人の自分を登場させて自分のダメダメな半生を描くというやり方は面白い。あと「貧乏神」もちょっとだけ出てくる。

結局彼は昔も今も、そしてこれからもダメダメでい続ける。そう本人も言っている。でもそれでいい。いつも助けてくれる奥様を裏切って浮気とかしなければ…って、そういえばしたんだっけ???あ~ぁ、やっぱりダメダメだ、コイツ。

でもこの2冊は面白かった。「水どう」やTEAM NACSが始まる経緯とか、いろいろ知らなかった裏側も書いてあるし。勿論、ひと一人の人生と言うストーリーとしても面白い。ダメダメなんだけど。

あと、映画の勉強のために行った韓国での話は、(これはダメダメとは関係なく)非常に考えさせられるものがある。鷺沢萠に通じるもの、と言えばいいだろうか。

以下、印象的だった箇所の引用(最初の2つは敢えて変な切り出し方をした)。

”本来はまったくエロくないが、エロティシズムを感じさせる単語選手権”

「パントマイム(日本代表)」

(O泉洋は)多分、口が動いてないと死んでしまう生物なのだろう。





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Last updated  2019.07.07 10:00:00
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