t-cross Private Research Institute (tPRI)

t-cross Private Research Institute (tPRI)

PR

×

Calendar

Profile

t-cross

t-cross

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2019.08.19
XML
カテゴリ: Book Review
聖母女子高等学院の文学サークルを舞台にした学園ミステリ。サークルの会長で学園のマドンナ的存在である白石いつみが謎の死を遂げた。事件?事故?自殺?他殺?乱れ飛ぶ噂の数々。そしてサークル定例の「闇鍋会」が今年も開催されることに。そこでは、サークルメンバーがいつみの死にまつわる話を短編小説の形で朗読するのを聴きながら、闇鍋をつつく。メンバーが交代交代登壇し朗読する内容はお互い激しく食い違っていて、まるで自らは犯人ではない、真犯人はあの人だ、といわんばかり。

そして最後に副会長によって朗読されるのは、何と死んだいつみ自身が著した短編小説。全ての矛盾した揣摩憶測がこれで丸く収まるのか?それともこの事件にはまだまだ隠された謎があるのか?本当に最後の最後まで判らない良質なミステリ。

特に、ある種閉鎖的な女子校を舞台に設定することで事件の異質性だったり他ではないような人間関係だったり、ある意味ミステリに必要な素地が自然と用意されている。そして何より「ミステリとして面白い」。先日読んだ「放課後に死者は戻る」といい、この秋吉理香子という作家、只者ではない。いや、単に私の好みの作品を書くなぁと思っただけだが。

以下、印象的だった箇所の引用。女子校らしい一節。

女子校では、ドラマチックな妄想は真実に勝るのだから。

女子校でなくとも、勝ることはあるよね。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.08.19 15:36:12
[Book Review] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: