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カテゴリ: Book Review
「アオハル・ポイント」(佐野徹夜、メディアワークス文庫)を読む。

いきなり脱線するが…。

「好きな作家を新たに見つける方法」っていろいろあると思うが、「自分が好きな有名人(芸能人でもいいし、それこそ作家でもいい)が好きな作家」の作品を読むっていうのが「ハズレ」がなくていいと思っている。その人がどんな作家や作品が好きで、何を考えているのかがより判る気がするから。

私自身このパターンで好きになった作家は沢山いる。例えば、以下のような人たちだ。

・スティーヴン・キング:作家・鷺沢萠さんのエッセイで紹介されていた(それ以外にもいろいろ理由はあるが)。
・米澤穂信・初野晴・東川篤哉:声優・丹下桜さんがブログやラジオで紹介していた(ここしばらく桜さんフォローできてないけど)。
・辻村深月:その丹下桜さんが声優を務めたゲーム「ラブプラス」とのコラボ企画で知った。

いずれも今や「私の好きな作家」になっている。そして今回初読の佐野徹夜の作品は、ここしばらく私が「一番可愛い」と思っているモグラ女子・久松郁実さんのブログに載っていたので読んでみた。

さて、やっと本題。

主人公の男子高校生・青木は、人の「ポイント」が見えるという特殊能力を持っていた。「ポイント」とは顔や学力、コミュ力などから決まるその人の点数のこと。例えば、クラスの中で浮いている女子・春日のポイントは42とかなり低い。ところが青木はひょんなことから春日のポイントを上げるために彼女に関わりを持つようになる…。そこから繰り広げられる友情・恋愛・裏切り…。

ともすればこれ以上陳腐なテーマはないという「アオハル=青春」をメインに据えて、それの単なる現代版を作り出しただけでなく、昔から未来永劫変わらぬであろう「アオハルとは何か?」的な問いに独自の答えを出している、そんな作品だと思う。不覚にも(と言ったら失礼だろうが)かなり感動してしまった。そして、いくみんはこういう作品が好きなんだと判って、何だか安心した。それにしてもこの佐野徹夜という作家、今後要マークだな。

で、本作を読み終わったら何故かZARDの「マイフレンド」を聴きたくなった。実際聴いてみるとその理由はすぐ判った。

―どんなに不安がいっぱいでも
―まっすぐ自分の道を信じて

この歌詞に凝縮されているものと同じものがこの作品にもあったのだ。最近こういう発見をすることが多い気がする。単に無駄に年を重ねたというのもあるが、この世の真実というのは見える人には見えるし、それを上手く表現する人というのもいるってことである。

以下、気に入った箇所の引用。

「他人事だとさ。なんか、冷静になれるよね」

「世の大半の奴はやれば出来る子だよ……やらないだけで」

「私だって、目と鼻と頬と口を整形すれば、広瀬すずになれると思わない?」

「私、駆け引きとかしたくないんだよね。そういうの、もう、いい」

「永遠とか純粋とか、それが欲しい」

なんでこんな言いたくもないことも、言わないと伝わらないだろう。

本当の意味で何かを正直に話すのは、すごく難しい。
気を抜くとすぐに、わかりやすい言葉を使いたくなる。

​なーんか引用箇所多いし、改めて見ると 私ってば中二病じゃん





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Last updated  2019.09.26 16:56:43
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