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去る9/29に行ってきた、『宇野亞喜良展』。刈谷市美術館にて開催。前記事『宇野亞喜良展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ『宇野亞喜良展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ続きで。 3 企業広告「カシミロン」(旭化成工業) ポスター原 画 「日本専売公社」1963 年カレンダー 3・4 月 「日本専売公社」1963 年カレンダー 9・ 10月 「国策パルプ工業」1965年カレンダー・・・どうでもいいけど、ダンナの生まれた年。^ ^;しかもダンナの生まれ月のところだわ。どうやらダンナ、土曜日生まれの模様。(笑)「薔薇色のクリスマス」 (オリエンタル中村百貨店)ポスターオリエンタル中村って、昔名古屋にあったデパートだよねぇ。今の三越 ?懐かしい。『マイタイム』 (1981年12・1月号、近鉄百貨店アベノ店)原画 近鉄百貨店アベノ店・・・って、今はあべのハルカスの下階に入ってる店舗のことかな?段々と、宇野亞喜良らしい 独特なエロティックさを感じる絵柄になってきた。『SUNDIA No.6』 『SUNDIA No.7』『SUNDIA』(小川香料)表紙原画関連作マックスファクター 新聞広告校正紙 (複製)1965年、宇野はマックスファクターの広告を手掛けるため、スタジオReを設立。写真家の藤井秀樹、コピーライターの石崎淳子らと組み、新聞広告やポスター、パッケージ関係まで一手にデザインした。写真とイラストの融合がなんとも言えない幻想的な仕上がりに。新聞広告が、1965年、66年と、東京ADC賞銀賞を受賞したのもうなずける。「マックスファクター」ポスター 原画ホワイトの修正あとが生々しい。昔、漫画描いてたからそう思う。^ ^;「マックスファクター」ポスターその4に続く。この展覧会は今日まで。このあとは、2025年1月25日(土)~4月6日(日)までの期間、群馬県立館林美術館へも巡回とのこと。興味を持たれた方はそちらへもどうぞ♪
November 9, 2024
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去る9/29に行ってきた、『宇野亞喜良展』。刈谷市美術館にて開催。前記事『宇野亞喜良展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ今日は続き。2 グラフィックデザイナー 宇野亞喜良「カルピス」(カルピス食品工業)広告 原画このころはまだ、後年のエロティックな雰囲気は皆無。ファンタジックな雰囲気で。カルピスの広告にあってる。「服部公一作品発表会」 チラシ、パンフ レット原画 これもなんかかわいいなあ。マンガチックだね。ちょっとひねた感じも笑えるし。^ ^;「越路吹雪リサイタル」パンフレットこの辺りから、後年のエロティックな雰囲気が漂い始めてきた感じ。「ステファン・ルーハ ヴァイオリンリサイタル」 ポスター・パンフレット原画これまた写実的な・・・ やっぱ画力半端ないわ。◎_◎; 鳥好きなので、目を引いた次第。(笑)「読書週間」(読書推進運動協議会)ポスター 今でもあるのかな・・・読書週間って。アタシが小学生のころ(昭和50年代)は、学校にポスター、貼ってあったよ。学校に貼りだされるような公的な作品も手掛けてたのか。その3に続く。この展覧会、明日11/9までやってます。興味を持たれた方はお急ぎどうぞ♪^ ^
November 8, 2024
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このあいだの三連休、次男が東京にいる長男のところへと遊びに行って。その時、東京国立博物館で開催中の、『はにわ展』に行ったらしいのよ。アタシこれ、いいなあって思ってたのよね。見たいなあって。でも東京と九州でしか開催しないみたいで×××なのでアタシがうらやましがったらば、次男がいっぱい写真、見せてくれたの♪撮影可だったのかな ?想像以上にいろんな埴輪があって、面白かったから、ちょっと載せちゃう♪♪♪行ってないけど。(苦笑)^ ^;埴輪とは、王の墓である古墳に立て並べられた、素焼きの造形です。その始まりは今から1750年ほど前にさかのぼります。古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えています。なかでも、国宝「埴輪 挂甲の武人」は最高傑作といえる作品です。この埴輪が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結します。素朴で“ユルい”人物や愛らしい動物から、精巧な武具や家にいたるまで、埴輪の魅力が満載の展覧会です。東京国立博物館では、約半世紀ぶりに開催される埴輪展にどうぞご期待ください。・・・だそうです。(苦笑) by 東京国立博物館 うわ、 でかっ。 ◎_◎;こんなデカい埴輪、初めて見た~汗。重要文化財円筒埴輪奈良県桜井市 メスリ山古墳出土 古墳時代・4世紀奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵日本最大の埴輪。メスリ山古墳では、後円部中央の竪穴式石室を取り囲むように、多数の巨大な円筒埴輪がたてられました。この円筒埴輪は、そのうち最大のものです。2メートルを上回るその高さ、大きさもさることながら、2センチメートルほどしかない薄さにも注目です。へぇ・・・大きい(高い)けど薄いんだ。◎_◎; ・・・アフラック。(笑)挂甲の武人捧げものをする女子家と盾かな。これは船。以下、次男のコメント付きで紹介。(笑) 仙人 ユダヤ人 石はにわ 捕まったぁ国宝五兄弟・・・の、色違い。 ムンクの叫び いらっしゃい 力士 やあ アパー 女将 子牛おさる えへへ 三銃士いやもう、行ってないけど楽しませてもらったわ。特に次男のコメント・・・苦笑。ミナサンも楽しんでいただけましたらば幸いです~。^ ^;
November 7, 2024
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去る9/29に行ってきた、『宇野亞喜良展』。刈谷市美術館にて開催。日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し続ける宇野亞喜良(うのあきら/1934-)。1960年代の日本において、「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉を広め、時代を牽引してきたレジェンドでありながら、常に進化し続けています。その創作は、イラストレーション、ポスター、絵本、書籍、アニメーション映画、絵画、舞台美術など多岐におよび、1950年代初めのデビュー以来、活動の範囲は限りなく広がっています。本展は、宇野亞喜良の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会です。1950年代の企業広告をはじめ、1960年代のアングラ演劇ポスターや、絵本・児童書、近年の俳句と女をテーマとした絵画など、多彩で貴重な原画や資料等を紹介します。“魅惑のサウスポー”から生み出される、時代を超越した宇野亞喜良の華麗で耽美な創作世界に迫ります。刈谷市美術館は、近隣の名古屋市出身の宇野亞喜良氏のコレクションを収蔵しており、過去にも何回か展覧会を開催。今回は過去最大規模だそう。確かに作品数、多かった 。見ごたえあったわ~。^ ^ほとんどが撮影可。印象に残ったものを撮影していったので、順番に載せていきます。1.プロローグ 名古屋時代自画像上手い・・・◎_◎;15歳にしてこの画力。(汗)無題「喫茶エーデルワイス」のための室内装飾どこかファンタジックな雰囲気。後年のエロティックな要素はまだ見られず、でもこの後のカルピスの広告には通じるものが・・・その2に続く。この展覧会、11/9まで開催。興味を持たれた方は是非♪
November 6, 2024
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先日、10/24に行ってきた、『魅惑の源氏物語/宮廷文化の華展』。徳川美術館にて開催。秋季特別展・みやびの世界と銘打って、展示のテーマをふたつに分けていて。前記事『魅惑の源氏物語/宮廷文化の華展』前編。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ今日、後編はこちら。『魅惑の源氏物語』紫式部によって著された『源氏物語』は、現代に至るまで、千年にわたり読み継がれてきた古典の名作です。平安時代に書かれたにもかかわらず、深い人間洞察力に基づく、個性的な登場人物が織りなす波乱万丈のストーリーや、洗練された美意識によって紡がれた詩的で美しい言葉など、多くの人々を魅了し続け、その後の物語文学や日本文化に大きな影響を与えました。写本や研究も膨大で、日本文学の金字塔というべき存在です。また物語文学や和歌といった文学の分野だけでなく、香道、能楽などの芸能にも影響を与え、絵画や工芸のデザインソースともなり、二次創作物も数えきれません。日本が世界に誇る『源氏物語』の文化史を紹介し、『源氏物語』の魅力の一端を紐解きます。紫式部と『源氏物語』<紫式部を取り巻く人々>江戸時代清少納言著『枕草子』展示されているのはこの部分。「あはれなるもの」御嶽参詣に人々が精進して、質素な身なりをするのをつまらないこととして、紫式部の夫・藤原宣孝が派手な色の衣を着て参詣したという逸話を載せる。江戸時代藤原実資著小右記藤原実資の日記。道長が権力を得てから没するまでの期間と重なるため、道長に関する記述が多い。「この世をば・・・」の和歌は、この『小右記』だけに記録される。▼の箇所は、道長が没した日の記述。中宮彰子への取次ぎを、紫式部がしたという記述もあるとか。この日記を見ながら、脳裏にはロバートの秋山さんが浮かんだわ。^ ^;読み継がれた源氏物語この展覧会で、一番のお目当てはコレ。平安時代源氏物語絵巻 東屋(一)国宝だからね。こっちは現代の復元模写。ホンモノの絵巻も、当初はこんな感じに鮮やかだったのかなあ。ちなみに『東屋』(一)は、匂宮に言い寄られ傷ついた浮舟を慰めようと、中君が自分の居室に招き、親しく言葉を交わして絵を見せようとした場面。匂宮は光源氏の孫。中君の夫。浮舟は中君の異母妹。妻の妹にも手を出すとは・・・ めちゃくちゃやね。 ◎_◎;鎌倉時代伝藤原為家筆源氏物語 竹河筆者は藤原定家の嫡男・為家と伝わるが、確証はない。誰の筆なのか本当のところはわからないみたいだけれども、見惚れるほどに達筆なのは確か。^ ^桃山時代里村紹巴奥書『源氏物語』(青表紙本系)桃山時代の連歌師・里村紹巴による奥書が、『桐壺』帖にある。里村紹巴は連歌を通して、織田信長や明智光秀などと交流があった人物。江戸時代詞書徳川秀忠筆源氏物語画帖松平康元の娘が、家康の養女として大名・田中忠政に嫁ぐ際、家康もしくは秀忠から拝領したもの。コレ、二代将軍・秀忠が書いたらしい。これまた、流麗な筆跡で・・・◎_◎;歴史オタクは、こーゆー直筆ものにコーフンする。(苦笑)源氏絵 ビジュアル源氏物語江戸時代あわせがい合貝蛤の貝殻が使われている。二枚貝の蛤は、元の対でしか一致しないことから、夫婦和合の象徴とされ、これを収納する貝桶は、婚礼道具の筆頭とされた。絵柄は源氏絵が好んで描かれた。江戸時代千代姫(尾張家二代光友正室)所用どちらも国宝。胡蝶蒔絵帯箱源氏物語第二十四帖「胡蝶」に因む。春爛漫の船楽を蒔絵で表す。銀の金貝を立体的に盛り上げた桜がひときわ華やか。初音蒔絵帯箱第二十三帖「初音」に因む。明石の君が娘の明石の姫君に贈った和歌、「年月を松にひかれて ふる人に 今日鶯の初音きかせよ」の歌意を全体の意匠としている。千代姫は三代将軍・家光の娘。嫁入り道具なんだけど、なんとも豪勢。葵の御紋もしっかり入ってる。 ^ ^源氏物語の広がり<能 葵上>江戸時代赤地秋の野門縫箔小袖型の能装束。能「葵上」では、舞台上に置いた小袖を、病床に苦しむ葵上に見立てる。<香道>江戸時代千代姫(尾張家二代光友正室)所用宇治香箱香合わせの解答を示す、香札を収めるための箱で、「宇治香」と呼ばれる香合せに使われる。箱の中には、「宇治十帖」の帖名を蒔絵で記した、桔梗花形の香札各6枚ずつ、合計36枚を納める。これもまた国宝。この展覧会、今日11/4で終了。けれど11/16~24に、また『源氏物語絵巻』が公開されます。興味のある方は是非♪^^
November 4, 2024
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先日、10/24に行ってきた、『魅惑の源氏物語/宮廷文化の華展』。徳川美術館にて開催。秋季特別展・みやびの世界と銘打って、展示のテーマをふたつに分けていて。前編の今日はこちら。『宮廷文化の華』天皇と皇族、そして天皇に仕える人々によって構成されていた宮廷では、四季折々に行われていた年中行事や儀式、『古今和歌集』に代表される和歌や、『源氏物語』に代表される物語文学、宮廷生活の中でつちかわれてきた装束や香など、さまざまな文化が誕生しました。宮廷で誕生した文化は「都風」を意味する言葉「雅び」で形容され、同時代、そして後世の人々にとってあこがれの対象ともなりました。本展では、平安時代以降の宮廷の人々が中心となって作り上げ、伝え続けてきたこれら宮廷の文化について紹介します。漢詩 ー 貴族のたしなみ田安徳川家伝来白居易撰『白氏文集』中国における最先端の漢詩文集ということで、一条天皇の時代には、貴族の間で流行した。大河ドラマでも描かれていたけれど、紫式部は中宮彰子に、この中の『新楽譜』を講義。(『紫式部日記』に記述あり)展示はその部分。装束 貴族の装い復元装束による打出の再現色の重ねは美しいけど、重いよなあ・・・動くの大変そーだよなー・・・~_~;薫物 香りを創る江戸時代きくまきえたきものせいぞうばこ菊蒔絵薫物製造箱薫物(練香)を製造するための原料や道具一式を納めておくための箱。小箱には沈香などの原料を収めた。管絃と舞楽 宮廷の芸能江戸時代ぶがくしょうぞくぎれ舞楽装束裂 (ひらまいしたがさね)(平舞下襲) 舞楽のうち、数人の舞人によって緩やかに舞われる平舞には、襲装束と呼ばれる唐風の装束が用いられる。下襲は広袖に長い裾を引く装束で、上着である袍の下に着ることからこの名がある。後水尾天皇所用琵琶銘 陽向琵琶は、雅楽の合奏「管絃」に用いられる絃楽器である。琵琶は天皇や皇族、上級貴族が担当する例が多かった。蹴鞠 貴族のスポーツ平安の遊び ?いやスポーツ ?蹴鞠。物語の中にもその描写はあり・・・江戸時代絵入版本源氏物語「若菜上」30冊の内光源氏の息子・夕霧や柏木など、若い貴公子たちが蹴鞠を楽しんでいたところ、女三の宮やその女房達が、それを御簾の陰から見ていた。しかし子猫につけた紐が御簾に引っ掛かり、女三の宮の姿が柏木に・・・という場面。ココから始まる、因果応報。運命は繰り返すのであった。^ ^;江戸時代鞠へこんでいるのは蹴った跡らしい。生々しいな・・・苦笑。後編へ続く。この展覧会、明日11/4まで。源氏物語や平安時代にどっぷり浸かれます。(笑)興味を持たれた方はお急ぎどうぞ♪
November 3, 2024
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とうの昔(苦笑)、5/6に会期終了しちゃってるけど、長いこと放置してきた続きをチマチマ書いていきたいと思っています・・・^ ^;去る3/17に行ってきた、『古代メキシコ展』大阪の国立国際美術館にて開催。前記事『古代メキシコ展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ第2章 テオティワカン 神々の都テオティワカンは、海抜2300メートルのメキシコ中央高原にある都市遺跡です。死者の大通りと呼ばれる巨大空間を中心に、ピラミッドや儀礼の場、官僚の施設、居住域などが整然と建ち並んでいました。太陽や月のピラミッドは、まさに象徴的な存在です。以下、太陽のピラミッドから出土。『死のディスク 石彫』舌を出す頭蓋骨の周囲に、放射状のモチーフを配する。鼻には穴が開き、ナイフを差したとみられる。メソアメリカでは、日没は死、日の出は再生を意味するとされた。西に沈んだ(死んだ)太陽を表すものか。 ・・・なんで舌を出すんだろーな。 と、純粋な疑問。日本人、あまり舌って出さないよね ?メキシコは出すのか ?『頭飾りとペンダントを着けた小立像』 太陽のピラミッドの中心付近で出土。かつては耳飾りもつけていたとみられる。実在の高貴な人物、あるいは生贄となった人物を表すものか。『火の老神石彫』頭の上に火鉢を載せ、火を焚くために用いられた石像。太陽のピラミッド頂上部より出土し、そこでの火や太陽に関わる儀式のためのものとみられる。バックの写真、太陽のピラミッド ?かな。^ ^;お次は、月のピラミッドからの出土。『耳飾りを付けた女性立像』『モザイク立像』小石や貝殻、黄鉄鉱を、木製の人形土台の上に張り付けて磨いた、モザイク石像。『小座像』胡坐は高貴な人物のみに許されたことから、生贄に関わる王族を示すものか。その3に続く。
October 21, 2024
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このあいだの金曜日、10/11に見に行ってきた、『相国寺展』愛知県美術館にて開催。 雪舟から応挙、若冲へ 受け継がれる名品 ── そこに物語があった相国寺は、室町幕府三代将軍・足利義満が、永徳 2 年(1382)に発願し、京五山禅林の最大門派であった夢窓派の祖・夢窓疎石を勧請開山に迎え、高弟の春屋妙葩を実質開山とし、創建された禅宗の古刹です。今も京都の地、御所の北側にその大寺の姿を誇り、金閣寺、銀閣寺の通称で名高い鹿苑寺、慈照寺を擁する、臨済宗相国寺派の大本山です。時代を通じ、相国寺は芸術家を育て、名作の誕生を導いてきました。室町幕府の御用絵師とされる、相国寺の画僧・如拙と周文。室町水墨画の巨匠と称される雪舟。江戸時代に流派の地位を確立した狩野探幽。そして奇想の画家・伊藤若冲、原在中、円山応挙...中世に規範を得た相国寺文化圏の美の営みは、近世、近代、現代へと時を繋ぎ、相国寺、鹿苑寺、慈照寺が所有する美術品は、相国寺境内にある承天閣美術館で公開されてきました。本展覧会は、相国寺承天閣美術館開館40周年を機に開催するものです。国宝、重要文化財あわせて45件以上を含む、相国寺派の名品を中心に紹介し、相国寺の美の世界をみつめ、未来へ託します。去年京都で『東福寺展』を見て、そんなに興味があったわけではないけど、それなりに良かったので、じゃあ『相国寺展』も見てみようかな、と。やっぱりそんなに興味があるわけでもないんだけれど・・・^ ^;本年度は地元にあまり興味のある展覧会、来なくてね。 ↑ 印象派が見たい~ ! ! ! なのでちょっとでも気になったら、まあ一応行ってみる ?・・・みたいな。(苦笑)この展覧会で、アタシが楽しみにしていたのは、伊藤若冲。数年前に初めてその名を知ったのだけれども、京都国立博物館で見た鶏がいっぱい描かれた絵に圧倒されたのよねぇ。『相国寺展』にも若冲の絵が出展されると聞いて、楽しみにしていたんだけど、水墨画なのかな ? シロクロ作品ばかり~。 カラーのが見たかった。(涙)でも最後の方にひとつだけ、カラーのあった♪*´▽`* ↑ かなり嬉しかった。(笑)伊藤若冲『竹虎図』(部分)水墨画も見事なんだけどね。金閣寺の若冲の障壁画、見事だったわ。展覧会は5章で構成。第 1 章 創建相国寺 ― 将軍義満の祈願「吾れ、新たに小寺を建てんと欲す」室町幕府3代将軍・足利義満(1358〜1408年)が発したその一言に、相国寺の歴史は始まります。寺は夢窓派の高僧たちの進言により、小さな寺ではなく、大伽藍の禅寺であることが望まれ、御所の北側、室町幕府の傍らに開かれました。明徳3年(1392年)、発願から10年を経て伽藍が完成し、落慶供養が行われました。文正『鳴鶴図』第 2 章 中世相国寺文化圏 ― 雪舟がみた風景15世紀の相国寺には、相国寺文化圏と名づけられるべき美の営みがありました。室町幕府の御用絵師であったとされる相国寺の画僧・如拙と周文は、室町水墨画の様式を確立し、また彼らを師と仰いだと語る雪舟(1420~1506?年)は、若き日を相国寺にて過ごしたとされます。のちに室町水墨画の巨匠と称される雪舟がみた、中世相国寺文化圏の風景を展開します。第 3 章『隔蓂記』の時代 ―復興の世の文化戦国の世の荒廃した相国寺を復興したのは、92世住持・西笑承兌(1548~1607年)。相国寺の復興に尽力し、天下人秀吉、家康のブレーンとなり、外交僧としても活躍。相国寺中興の祖となりました。これに続く1600年代。復興の相国寺に登場するのが鳳林承章(1593~1668年)でした。西笑承兌の法嗣は鹿苑寺の住持を務め、75歳で亡くなる34年間の日記『隔蓂記』は、鳳林承章をめぐる風雅の時と場を伝える貴重な史料となっています。作品をめぐる『隔蓂記』の世界を再現します。『観音猿猴図』三幅のうち狩野尚信『猿猴図』 第 4 章 新奇歓迎!古画礼讃! ―若冲が生きた時代中世の相国寺文化圏を代表するビッグネームが「雪舟」であるとすれば、近世の相国寺の文化に賑わいを添えてくれたのは、「若冲」と言えるでしょう。独特の絵画表現を完成させ、「私は理解されるまでに1000年のときを待つ」と言った若冲ではありますが、若冲が生きた1700年代は、驚くほどにアバンギャルドな時代でした。人の交流を通し、ものの往来を通して、多感に構築される相国寺文化の新時代を再現してゆきます。伊藤若冲『竹虎図』(部分)第 5 章 未来へと育む相国寺の文化 ―”永存せよ"相国寺の什物は、どのように形成されてきたのか?なぜ今、この作品はここ相国寺に在るのか?今回の展覧会を企画するにあたって重視した、ひとつの視点でした。相国寺の什物は中世より伝来したものもあれば、近世や近代の寄進などの新規受入により加わったものもあります。それらは今後、相国寺で活かされ、価値を見いだされ、什物としての履歴を積み重ねて成長してゆくことでしょう。この章ではそうした作品群を展示します。中国画や日本画の素養がないものだから、スゴイね~と流し見がほとんど。^ ^;それよりなにより、『永楽帝勅書』に 目が行っちゃった! ! !永楽帝よ、明の永楽帝っ。;゚Д゚直筆だからね~。すごいもん見ちゃったて、ひとりで大騒ぎ。 ↑ 心の中で。(苦笑)大学で東洋史を専攻していた者としては、お宝に遭遇したような気分。≧▽≦そんなに興味があるわけではなかったけど、来てよかった。(笑)あ、あと、初代金閣寺の鳳凰。あれもよかったな~。昭和25年の火災での、難を逃れたこの鳳凰。創建当時の唯一のモノなわけで・・・つまりは足利義満もコレを見た、と。そんな想像をしちゃって盛り上がった歴史オタク・・・苦笑。^ ^;この展覧会、まだまだ始まったばかり。11/27までやってます。興味のある方はどうぞ。^ ^
October 16, 2024
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このあいだの金曜日、10/11に行ってきた、『パリの100年〜 バルビゾンから印象派、 エコール・ド・パリまで 展』古川美術館にて開催。古川美術館とは・・・名古屋の映画興業の歴史とも言える人生を歩んだ、故古川爲三郎が生前収集したコレクション、約2800点を収蔵する美術館です。近代日本画を中心に、油彩画、陶磁器、工芸品、西洋中世の彩飾写本など、多岐に渡る収蔵品の中から約40点を展示する企画展や、特別展を開催。徒歩2分の距離に爲三郎が終の棲家とした数寄屋建築の建物があり、さまざまなイベントが行われています。日本庭園を眺めながら和菓子と抹茶なども楽しめ、都会のオアシス、癒しのスポットとしても人気です。名古屋市千種区池下にある、この古川美術館。今回初めて行ったけど、駅近で便が良かったわね。^ ^で、展覧会はというと・・・本展はパリの100年に注目し、印象派を中心に、印象派が科学的な進歩を遂げる後期印象派、そして個性豊かなエコール・ド・パリまで、世界の名画を紹介します。会期の前期ではバルビゾン派と印象派。そして後期は、エコール・ド・パリの作品を展覧します。3年前に話題を呼んだウィリアム・ターナーの作品に加え、日本では初公開となるセザンヌ、シニャックなどの後期印象派らの作品、そしてレオナール・フジタがパリに渡った直後の貴重作も必見です。パリという都市の洗練された美しさ、そこに生きる人々の哀歓の姿、都市文化と自然との調和など、パリが生んだ芸術の独自性とその幅の広さをご覧いただきます。前期・後期と作品を一部入れ替える展覧会って、最近増えてきてるけど、見たい展覧会いっぱいあるし、お金かかるんで、まずどちらかしかいかない。・・・んだけど、コレ、この展覧会、前期・後期と、どっちも見たい作品ばかりなので、二回とも行く ! ! !≧▽≦アタシにしては珍しい。(苦笑)でもね。帰宅後、後になって気がついたわ。ショックなことに気がついたわ。アタシ、 半分しか 見てないっっっっ。(汗)出品作品リスト見なおしていて、気がついた。てっきり後期の展示だとばかり思っていたものが、実はその半分が前期の展示で、前期の展示だと思って見ていたものが、実は全会期展示の作品だったってことに。Σ(・ω・ノ)ノ!えー・・・前期を見に行ったのに、 前期見てないってことぉ ! ? Σ(・ω・ノ)ノ! Σ(・ω・ノ)ノ! Σ(・ω・ノ)ノ! ・・・の、よーだ。(泣)ルノワール4点も見逃してる。(ノД`)・゜・。ポスターにもなってるこれ、見てない~。後期に見られるんだ、楽しみ~♪なんて思ってたわ。バカすぎる×××ルノワールって印象派なのに、何でこの作品は後期なのかな ?とは思ってたのよね。ひそかに。ふと疑問がわいてもそれ以上追求しないところが子供のころからよくあって、今回もそれが良くなかったわね×××T_T見た作品、全会期展示作品のみだったから、13点で、いくら個人の美術館とはいえ、少ないな~って思ったのよね。でも館内見回しても、他に展示室なかったから・・・そう、なかったわよね ? ? ?えー・・・もしかして2階 ?なんか階段あったけど、女性好みのオシャレならせん階段で、あまり実用的っぽくないというか、その先に展示室があるようには思えず・・・ ↑ ちょっと気になったけど、 職員さんのプライベートルームとか あるのかなあと。うーん・・・ 何の案内もないのが わかりづらい ! ! !そう、順路の矢印 ! ! !なかったと思うんだ。T_T受付のオバサンも、たまに奥に引っ込んだりしてるし、初めて行ったから、どーしたらいいんだと思ったわよ。(汗)ふつうの美術館はさ、受付でさ、軽ーく案内してくれたりするのよね。展示は二階にもございますとか。そういう案内。ココもそうしてくれていたら・・・涙。てなショックな事実に気がついてしまったんだけれども、お金かさむから、行きなおしたりはしないわ。あとは後期しか行かないわ。(涙)後期のユトリロとモディリアーニ、楽しみにしてる。T_T気を取り直して。(苦笑) ↑ 苦笑するしかない××× T_T見てきたのは・・・モネ『霧の中の太陽』ルノワール『モンマルトルの庭の娘たち』ムンク『白夜のオースゴールストラン 「ブルーベリーを摘む子供達」』ムンクが印象派の画風で描いてたことに衝撃。(汗)しかもこんなに明るい色彩で。ムンクといえば、『叫び』だもんねぇ。;・∀・以上3点、全会期展示作品なので、後期に行ってもまた見られるわね ! ! ! ↑ ヤケクソ(涙)
October 15, 2024
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去る3/7に行ってきた、『ブルターニュの光と風展 ~画家が憧れたフランスの異郷』豊橋市美術博物館にて開催。前記事『ブルターニュの光と風展 ~画家が憧れたフランスの異郷 』前編。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)とっくに終了しちゃってるし、半年も続き書くの放置してたけど(そーゆーのたくさんある。苦笑。)、今日は後編を。^ ^;Ⅱ ブルターニュに集う画家たち −印象派からナビ派へブルターニュの土着的な習俗や自然は、画家たちに格好の題材 を提供しましたが、とりわけ大きな魅力である果てしない海と 空の広がりは、持ち運び可能な画材を携えて各地を旅した風景画家たちの心を捉えるようになります。港町で育ち、海を 愛したウジェーヌ・ブーダンが素早く的確に描きとめた空の様子は、印象派に先駆けた自然描写となりました。 ポスト印象派のポール・ゴーギャンは、「原始的なもの」への 憧れを異邦に求めて最終的にはタヒチまで渡りますが、その前段階として、フランス国内の異邦と言えるブルターニュへ赴き、1886年には小村ポン゠タヴァンに辿り着きます。同地に滞在 していたエミール・ベルナールやポール・セリュジエらとの出会い は、太く明確な輪郭線と平坦な色面構成を特徴とする「クロワゾニスム」を作り上げ、彼ら「ポン゠タヴァン派」の誕生によって、 ブルターニュは近代絵画史上にその名を刻むことになるのです。 さらに、ゴーギャンの教えをセリュジエがパリに持ち帰ったことは、ピエール・ボナールやモーリス・ドニらによる「ナビ派」誕生へ とつながり、彼らは心象的なイメージを重んじ、色面と線で大胆に表現する手法をさらに展開することで、印象派に代わる新たな 表現世界を作り上げていきました。 ポール・セリュジェ『さよなら、ゴーギャン』セリュジエはポン゠タヴァンでゴーギャンの指南を受け、それをきっかけに学友たちと「ナビ派」を結成。そのセリュジエとゴーギャンの別れを描いた作品。ちなみにこの作品は、この17年ほど前に、ゴーギャン自身が描いた作品、『こんにちは、ゴーギャンさん』を踏まえたアンサーソングである。モーリス・ドニ『フォルグェットのパルドン祭』モーリス・ドニはセリュジエらとともに、「ナビ派」を結成。本作は、ブルターニュ地方の伝統的な祭り、「パルドン祭」を描いたもの。ミサの中で、聖堂内に置かれた聖母子像に人々が触れたり、口づけをしている。ポール・ゴーギャン『2人の音楽家』モネの絵も楽しみにしていたけど、ゴーギャンの絵も来るって聞いてて、そっちも楽しみにしてたのに、こんなとは・・・昨秋の静岡展にはもう少し「らしい」のがきてたみたい。やっぱ静岡に行くべきだった。(泣) T_Tエミール・ベルナール『リンゴの採り入れ』女性の表情がいいわね、これ。りんごが豊作なのか、すごく満足げ。^ ^Ⅲ 新たな眼差し ― 多様な表現の探求ゴーギャンが去った後のブルターニュで制作に励んだ画家たちは、パリの美術動向と歩を合わせるかたちで様々な絵画表現を試みました。1870年代に誕生した印象派、ついで1880年代に登場した新印象派の様式を特徴付ける明るい色彩と筆触は、ポン゠タヴァン派の画家たちにおいても継承され、マキシム・モーフラやフェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴドーらによる風景画の中で、さらなる展開を見せました。1880年代に民営化 されたサロンでは、旧来のアカデミックな表現を脱した新たな表現の可能性が模索されますが、シャルル・コッテやリュシアン・シモンに代表される 世紀末に台頭した「バンド・ノワール(黒い一団)」と呼ばれる一派は、ブルターニュを拠点とし、ギュスターヴ・クールベやオランダ絵画からの影響 の下、暗澹たる風景を描きました。20世紀に入ると、フォーヴィスムやキュビスムなど、さらに前衛的な絵画表現が展開されますが、こうした動向は ブルターニュの画家にも無縁ではなく、民族衣装姿の女性など、ブルターニュの典型的なイメージが新たな様式で繰り返し描かれ続けたのですアンリ・ジャン・ギヨーム・マルタン『ブルターニュの海』 あれぇ・・・ マルタンじゃーん。 ゜o゜知らない画家ばかりの展覧会で、知ってる画家に出会ってちょっと嬉しかったり。(苦笑)フェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴドー『藁ぶき屋根の家のある風景』この赤い空は美しく印象的。フォトスポットになっていた。^ ^アンドレ・ドーシェ 『ラニュロンの松の木』リュシアン・シモン 『じゃがいもの収穫』フェルナン・ル・グ―=ジェラール『カンペールのテール=オ=デュック広場』この作品は、ブルターニュを主題とするコレクションの拡充を目指す、カンペール美術館からの依頼で描かれたのだという。ピエール・ド・ブレ『ブルターニュの女性』背景の港の風景と民族衣装に身を包む女性の組み合わせは、ブルターニュの伝統と理想像を表しているようにも思われる。この展覧会、この豊橋のすぐ後、広島県立美術館へと巡回。その後の情報はないので、コレで巡回終了なのかな ?知らない画家の作品ばかりだったけれども、ブルターニュの風土を絵画から感じる、なかなか良い展覧会だったわ。・・・豊橋、モネが来てないのだけは残念だったけど。^ ^;
October 10, 2024
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昨年12/21に行ってきた、『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』。松坂屋美術館にて開催。とっく過ぎるほどとっくに会期終了。(汗)その3まで書いて、長らく放置。最近、思い立ってその4を書いたので、続けてその5を。ちなみに今回がラスト♪^ ^;前記事『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その2』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その3』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その4』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)第4章プライヴェートな生活の記録ミュシャの学生時代の作品、書簡、彼が撮影した写真は、ミュシャの極めて私的な生活について教えてくれる。デザイン原画『J (ユリンカ、ミュシャの初恋の人)』ミュシャの最初期の素画のひとつ。ギムナジウムに通い、聖歌隊のメンバーだったころの作。ユリンカとはミュシャの初恋の人。Jullinkaと綴るので、その頭文字から『J』。ギムナジウムといえば、中学生くらいなのかな ?初恋の人のために描いたのかあ。 Jの文字の曲線がなんとも優美。のちにミュシャが描く女性たちを思い起こすわねぇ。^ ^第5章唯一無二のオリジナル作品現在、ミュシャ直筆の作品を入手するのは、極めて困難であるが、チマル・コレクションには稀少なオリジナル作品が多数所蔵されている。油彩画『カタリナ・バウアーの肖像』一対のバウアー夫妻の肖像画のうちの一つ。おそらく注文制作と思われる。当時22歳のミュシャは、装飾工房の絵かきとして雇われるかたわら、地元の人々の肖像画を描くことで、副収入を得ていた。若きミュシャのアルバイト ? ^ ^;いやでも、ミュシャの正統派油絵、貴重だわぁ。素画『天使のいる フレスコ天井画のための下絵』水彩画『<四季:春>の習作(不採用)』連作装飾パネル<四季>において、採用されなかった図案の習作。油彩画『鏡を持つ少女』額縁は、ミュシャがデザインしたオリジナル。髪に大きなひなげしが飾られているが、ミュシャはこの花を好んで作品に使用した。『ジョブ』のポスターとこの作品の雰囲気が似ていることから、何らかの関係があったと推測される。『ジョブ』ってコレなんだけど、似てるかな ?ん~。まあ似てる ?かな。素画『鳩と少女』水彩画『ヒナゲシ』なるほどね。好きなんだなあ。ミュシャはヒナゲシの花が。ちなみにアタシも好き。^ ^;素画『ユディト』女優サラ・ベルナールが独自に企画、検討していた演劇、『ペトリアのユディト』。サラはミュシャに衣装の依頼までしていたが、結局実現はしなかったという。素画『少女の肖像』油彩画『ベツレヘム教会で説教するヤン・フス ( 「スラブ叙事詩」のための習作)』『スラブ叙事詩』の習作。完成作では、画面右側にいる人は改変され、顎ひげを蓄えたひざまずく男性は、左隅に移された。この習作は珍しく詳細に描かれており、おそらくミュシャは、この習作が独立した作品として見られることを計算していたと考えられる。油彩画『エリシュカ』ミュシャの友人、建築家ヤロスラフ・ヨゼフ・ポリーフカの娘、16歳のエリシュカ。ミュシャの息子の友人でもあった。水彩画『クリスマス』クリスマスのプレゼントとして、ミュシャの友人の子供の絵を描いたものだと考えられている。途中で放置しちゃってたけど、最後まで書けて良かった、良かった。(苦笑)^ ^;調べてみたら、この展覧会、11/23から横浜そごう美術館で開催とのこと。興味を持たれた方はそちらへ是非♪
October 7, 2024
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長い間、続きを書くことを放置してきた記事。 ↑ たくさんある。(汗)今更感が強いけど、載せていきます~。^ ^;去年、12/21に行ってきた、『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』。松坂屋美術館にて開催。前記事『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その2』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その3』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)つい先日9/29まで、三重県のパラミタミュージアムでコレ開催していたみたい。もしかしたらまたどこかで開催されるかも~ ? ? ?^ ^;引き続き、第3章生活のなかのデザインアール・ヌーボーが興ったのは、消費文明が始まった時代でもあった。ミュシャは自身の作品を広告に使用した、おそらく最初の芸術家である。・・・を。カレンダー『パリスの審判』有名なギリシア神話のパリスの審判をモチーフにした、ヴェイマール印刷所の万年カレンダー。下についている仮面の口を引っ張ると、日付を変更できる。カレンダー『ビザンティン風の頭部:ブロンド』カレンダー『ビザンティン風の頭部:ブルネット』美しい髪を持った2人の女性の横顔が、向かいあうように配置された『ビザンティン風の頭部』。同じデザインのお皿もあったわね。人気だったのかな。カレンダー『ビスケット・ルフェ―ヴル=ウティール』このカレンダーの近くに・・・連作装飾パネル『一日:朝の目覚め、昼の輝き、 夕べの夢想、夜のやすらぎ』朝の目覚め昼の輝き夕べの夢想夜のやすらぎミュシャって、こういう連作多いよね。テーマに沿ってね。四季とか、花とか。てなわけで、連作続きます。連作装飾パネル『四季:春、夏、秋、冬』夏春秋冬この連作装飾パネルは、印刷会社シャンブノワ社が考案し、ミュシャが手掛けた、最初の装飾パネルである。当初、印刷社の手違いで、春と夏の図版を入れ替えて印刷されたが、ミュシャはそれを承認。ここでは出版時の順番を尊重している。絵を見れば春と夏、わかりそうなものなのに、順番間違えちゃうんだ ?;・∀・連作装飾パネル『花』写実的な様式で描かれている。油彩画の雰囲気を出すために、紙に印刷した。連作装飾パネル『星:月光』連作装飾パネル『星:北極星』1902年、印刷会社シャンプノワによって販売された、この連作作品以降、ミュシャは装飾パネルを手掛けることはなかったという。次回(いつになるかわからないけど・・・苦笑)、ラスト。その5に続く。
October 1, 2024
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去る8/22に行ってきた、『西洋絵画の400年展』静岡市美術館にて。 ↑ このビルの5階1983年に東京都八王子市に開館した東京富士美術館は、国内外で制作された幅広い時代の絵画・版画・彫刻・写真・陶磁器等を約3万点収蔵。とくにその西洋絵画コレクションは、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術までを網羅し、国内屈指の充実度を誇っています。本展では、同館の所蔵品から選りすぐられた80点余の西洋絵画を展示。西洋では、伝統的に神話画や宗教画が高尚な絵画ジャンルとして重視されたが、近代になると斬新な絵画主題の開拓や、造形表現そのものの革新へと画家たちの関心が移っていきました。モネ、ルノワール、ゴッホ、シャガールといった人気画家のほか、ティントレット、ヴァン・ダイク、クロード・ロランら古典的巨匠の名画を通して、西洋絵画400年の歴史が堪能できます。その昔西洋では、「歴史画」を最上位にし、「肖像画」「風俗画」「風景画」「静物画」の順番で格付けがされていたんだとか。第1部では、格付けされたルールに基づいて「歴史画」「肖像画」「風俗画」「風景画」「静物画」に分類して展示。第2部では、それまでの格付けを超えた、19世紀以降の近現代の絵画を展示。写真撮影はこの3点のみ可。 モネ『睡蓮』今年はモネの『睡蓮』、やたら見てるよなあ・・・大阪で2回、ココ静岡でも1回・・・^ ^;でもこの睡蓮が一番穏やかな印象で、個人的には好みかも。 ユトリロ『モンマルトル、ノルヴァン通り』ユトリロの描く街並みの絵、結構好きで。ココで見られるとは。嬉し♪キスリング『花』何年か前に地元の美術館で、キスリングの展覧会見たけど、花の絵が力強く、そして鮮やかで、いいのよねぇ。飾りたくなる ! !^ ^あとはポストカードから。エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン『ルイ16世の妹 エリザベート王女』おー ルブラン ! ! !ココでルブランの絵が見られるとは。≧▽≦ルブランは女流画家。当時の貴族の多くを肖像画に描き、画家としての経歴を開花させた。そして、マリー・アントワネットのお友達。(笑)ベルばらにも登場してなかったっけ ?フランソワ・ブーシェ『田園の奏楽』森や水辺の中に神話的人物を配し、休息や戯れをテーマにした牧歌的な雰囲気をもつ神話的田園画作品。羊飼いが奏でる横笛の音に聞きほれる、ニンフを描く。 おー ブーシェも ! ! ! ≧▽≦ルブランに続き、ブーシェもきてたとはっ。(喜)ブーシェのロマンチックでやわらかな絵と色彩が好き。^ ^東京富士美術館、国内屈指の充実度ってーのは張ったりじゃないわ。マジでコレクション、充実してる ! ! !マルタン『画家の家の庭』シダネル『黄昏の古舘』二年前だったっけ ?『シダネルとマルタン展』を見たのって。最後の印象派とか呼ばれてるふたり。どちらの絵も好みですごく良い展覧会だったなあ。・・・ってことを思い出してたわ。^ ^;ふたりの絵をまたここで見られて嬉しい。・・・って、さっきからこーゆーことばかり言ってるけど、ホント、西洋絵画の歴史をたどるというか、教科書みたいな展覧会だわ。コレ。お次も続々、オールドマスターたちの絵画が。ルノワール『赤い服の女』モディリアーニ『ポール・アレクサンドル博士』ミレー『黄昏の少女』も~ね~有名どころの絵画が盛りだくさんで、見ごたえありすぎ。*´▽`*ラスト、この画家さんは知らないんだけど・・・ルイ14世のころの宮廷画家らしい。ジャン=パティスト・モノワイエ『花』この手の花の絵って、季節感がないというか、開花時期が違うにもかかわらず、一緒に描かれているのよね。いつもそこ、ひとりで突っ込んでたんだけど、でもそれ、ワザとだと説明に書かれてたわ。 えー確信犯かい。(汗) ;・∀・本作では花の季節にはこだわらず、本来ならば同時期に咲くことのない異なる四季の花々をひとつの画面上に集めて描いている。花束は偶然に一緒になったかのように自然に見えるが、全体の調和を保つことに細心の注意を払って、花の一輪一輪を丁寧に配置していることが分かる。白の薔薇、ピンクの牡丹やカーネーション、黄色の百合、赤のアマリリス、薄紫のライラックなどが端正かつ色彩感豊かに描写されている。この展覧会は、明日23日まで。興味を持たれた方はお急ぎどうぞ♪
September 22, 2024
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先日、9/11に見に行ってきた、『不思議の国のアリス展』松坂屋美術館にて開催。今から160年余り前の1862年、チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソンペンネーム:ルイス・キャロル)が友人の娘アリス・リデルに即興で語ったお話が、『不思議の国のアリス』の誕生である。1864年のクリスマスに、キャロルは、そのお話に挿絵をつけた手作り本『地下の国のアリス』を彼女にプレゼントした。その後、キャロルは著名な風刺挿絵画家のジョン・テニエルに挿絵を依頼し、1865年、英国マクミラン社から『不思議の国のアリス』として出版。1871年には、続編となる『鏡の国のアリス』が出版されている。それから、ジョン・テニエルの挿絵に色付けしたカラー版「リトル・フォークス・エディション」が1903年に出版された後、テニエルの挿絵をもとに、1911年には水彩画家ハリー・シーカーが16点、当時マクミラン社で活躍していた画家ジョン・マックファーレンが1921年から27年の間に34点を描いた。そして1995年、出版130周年を記念し、シーカーが残した挿絵76点が、女流画家ディズ・ウォリスによって描かれ、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のすべての挿絵がカラー化したのだ。本展では、英国マクミラン社のアーカイブから、マクミラン・アリスのカラー原画など、初公開を含む約250点を展示。一挙公開されるのは日本初となる。ここ、フォトスポット。(笑)赤いソファーに腰掛け、アリスになった気分で写真撮影可。^ ^;イラストのパネルもところどころに。で、この展覧会。『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の挿絵をストーリーに沿って展示。原画もあるけど、再プリント版画の方が多数。ルイス・キャロルの挿絵をもとに、キャロルの依頼でテニエルが挿絵を描き、その後、ハリー・シーカーがテニエルの挿絵の一部をカラー化。青いドレス、白いエプロン、金髪、青いリボンのアリス像が確立していく。原作者のルイス・キャロルの挿絵がコレ。テニエルが描くとこーなり、彩色されるとこーなる。見比べるとなかなか面白い。^ ^こー見比べると、原作者ルイス・キャロルの挿絵って、微妙にシュール ?こんなだし。(苦笑)下手なわけじゃないんだけど、皆が心惹かれる挿絵じゃないわよね。^ ^;プロに頼んで大正解。(笑)おかげで世界中で長く読み継がれる名作になった気がする。この前編は、『不思議の国のアリス』のイラストを掲載。後編では、『鏡の国のアリス』のイラストを。この展覧会、今日9/21まで。興味のある方は急いで~。^ ^;
September 21, 2024
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去る7/24に見てきた、『珠玉の西洋絵画: モネ・ルノワール・ピカソ -和泉市久保惣記念美術館所蔵品展-』大阪の中之島香雪美術館にて。中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階に、美術館有り。和泉市久保惣(くぼそう)記念美術館は、日本と中国の絵画、書、工芸品など、東洋古美術を主に所蔵する和泉市立の美術館です。「久保惣」(久保惣株式会社)は、明治時代からおよそ100年にわたり綿業を営み、泉州(大阪府南部)有数の企業として大きく発展しました。三代久保惣太郎氏(1926-1984)が代表して、所縁の地である和泉市の地域文化発展と地元への報恩の意を込め、約500点の東洋古美術、および美術館の建物、敷地、基金を和泉市へ寄贈し、昭和57年10月に開館しました。その後も久保惣や個人からの寄贈等によりコレクションは拡充しており、所蔵作品は現在約12,000点を数えます。本展では、同館が所蔵するモネ、ルノワール、ピカソをはじめとする、西洋近代美術25点を館外で初めて一堂に公開します。中之島香雪美術館という美術館の存在は知らず、今回初めて来館。次男のところ(三田)に行った帰りに立ち寄るのにちょうどいいかな、と。大阪駅から歩いていける距離なんで。^ ^ちなみに中之島香雪美術館は、朝日新聞の創業者、村山龍平が収集した美術品を所蔵している美術館。本館は神戸の東灘区にあって、ここは2018年オープンの2号館。・・・らしい。行ってみるまでそのことを知らず、館内の説明で知ったわ。(苦笑)^ ^;初めての西洋絵画の展示なんだって。村山龍平氏は、日本と東アジアの古い時代の美術品を収集していたので。刀剣・武具、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具など。その初めての西洋絵画展。近代絵画の始まりからポスト印象派まで流れを追うことができる、二十数点のこじんまりとした展示。ラインナップが有名どころばかりでいいのよ~♪ゴヤ、ミレー、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、シャガール・・・二十数点と言えど、見ごたえばっちり♪♪♪(^O^)/この絵が一番好き。^ ^ピエール=オーギュスト・ルノワール 『花飾りの女』なんとも言えない温かみのある色合い。クロード・モネ 『睡蓮』パブロ・ピカソ『タバコを吸う男』自画像なんだって。フィンセント・ファン・ゴッホ 『紡ぎ車を繰る女』エドガー・ドガ 『踊り子』これは扇に描かれている。最後の展示はコレ。 ※ ココだけ撮影可本展覧会会場の最後のエリアである、茶室「玄庵」再現コーナーに おいて、ロダンの「考える人」を特別展示。 19 世紀のヨーロッパでは、原始仏教の研究が進められる傍ら、ジャポニスム(日本趣味) が流行し、ロダンもその影響を強く受けました。 ここでは茶室「玄庵」にロダンの《考える人》の展示をとおして、近代美術の本質につ いて、あらためて考える場を提供します。玄庵というのは、神戸・御影に構えた、旧村山住宅の茶室。その再現コーナーに、何故かロダンの『考える人』。;・∀・インパクトありあり。(苦笑)この展覧会、9/8まで。興味を持たれた方はどうぞ♪
September 1, 2024
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去る7/23に行ってきた、 『テルマエ展』神戸市博物館にて開催。・・・の、続き。^ ^;前記事『テルマエ展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テルマエ展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テルマエ展』その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)4・テルマエ建築と水道技術ライオン頭部形の吐水口雌ライオンの頭部をかたどった吐水口。首のテラコッタの部分が、送水管に接続され、ライオンの開いた口の長い舌から水が流れ出るようになっていた。ライオンの頭部をかたどった吐水口は、紀元前6世紀の東ギリシャにさかのぼり、ギリシャ・ローマ世界に広く普及していた。水道のバルブ1世紀だよ~。 1世紀にバルブ ! ! !ホント、日本との文明の差が・・・◎_◎;カラカラ浴場復元縮小模型東京造形大学デザイン学科カラカラ浴場って、すっごく立派。世界史の教科書に太字で出てくる言葉としてしかイメージなかったけど、こんなにすごいものだとは・・・知らなかった。 第3章テルマエと美術テルマエは、大衆が美術品を間近に見ることができる場でもありました。床には水に強いモザイクが敷かれ、1〜2世紀には白黒モザイク、それ以降は多彩モザイクが好まれました。 ローマの大規模なテルマエには、数多くの大理石彫刻も飾られました。皇帝や浴場の建設者の肖像のほかに、神々の像や古代ギリシャの有名作品のコピーが、壁面のニッチや円柱の間の台座の上に並びました。浴場のルーツのひとつであるギュムナシウム(運動施設)にちなんだアスリート像や、それを守護するヘラクレスの彫像など、浴場にふさわしい主題が選択されました。恥じらいのヴィーナス『恥じらいのヴィーナス』は、ヘレニズム時代からローマ時代にかけて、似たものが多数作られた。この像はアポロ神域で出土したが、すぐそばのヴィーナス神殿の改修作業に伴い、一時的にこの神殿に置かれていた可能性もある。ヴィーナスコチラもヴィーナス。フレスコ画。牧神頭部山羊の角を持つ牧神パンの頭部のみが、四角い枠の中に表されている。モザイク画。次回ラスト、その5に続く。この展覧会は明日8/25まで。興味のある方は、お急ぎどうぞ♪
August 24, 2024
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去る7/23に行ってきた、 『テルマエ展』神戸市博物館にて開催。・・・の、続き。^ ^;前記事『テルマエ展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テルマエ展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)2・医療と健康アポロ・ビュティウス座像頭部と両腕は近代の修復。太陽の神アポロは治癒神でもあったという。浴場の遺跡から出土。浴場に設置されていたらしい。この像に限らず、浴場には彫刻がたくさんあったのだとか。テルマエが美術館のような空間であったらしい。・・・いやあ。古代ローマのテルマエ、行ってみたい。^ ^ ↑ 美術館大好き♪外科器具入れ小匙、探り針、小ヘラなどが収められた外科道具入れ。いずれも頻繁に使用される医療器具。この医療器具、2022年の『ポンペイ展』でも見た気が・・・・・・って、コレコレ。東博の『ポンペイ展』の時の写真、探したらあった。^ ^;『テルマエ展』、ちょこちょこ『ポンペイ展』とダブってるなあ。にしてもさ、1世紀のだからね、コレ。この道具。同時代の日本との文明差が・・・汗。;・∀・スゴイね、古代ローマ。それからこれも『ポンペイ展』で見たかな。薬箱内部の薬品に関しては、出土時から入っていたかは不明。そう、それすごく気になったのよね。 中の薬ってホンモノ ? ・・・って。 ^ ^;これも『ポンペイ展』の写真を探したらあった。真ん中がコレ。右端が先述の医療器具。『ポンペイ展』の記事って、確か途中で止まってるのよね・・・;・∀・ ↑ いろんなところに出かけるから、 書き上げられずに 放置されていることが多い。(汗)写真を振り返っていたらば、遅ればせながら、続きを書きたくなったわ・・・ちなみにコレがソレ・・・ ^ ^;『ポンペイ展』 その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ポンペイ展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ポンペイ展』その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)アポロとニンフへの奉納浮彫マルクス・ウェリウス・クラテルスの誓願成就の奉納であることが、下部に記されている。治癒効果のあるニトロ―ディの温泉では、治癒神でもあるアポロと、泉を守護するニンフたちが祀られていた。3・女性たちの装い山猫の耳飾り山猫は優れた眼力のシンボルとされ、装身具のモチーフとして好まれた。その4に続く。本展覧会、8/25までやってます。興味を持たれた方は是非♪
August 18, 2024
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去る7/23に行ってきた、 『テルマエ展』神戸市博物館にて開催。・・・の、続き。^ ^;前記事『テルマエ展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)3・饗宴へタイラ(遊女)のいる饗宴コレ、2022年の『ポンペイ展』でも見た。コレコレ。葡萄を収穫するキューピッドたちキューピッドって、空飛べるよね ?でも律義にハシゴ使って収穫しているのが個人的にはツボ。^ ^;千華文の杯と皿色ガラスを組み合わせて文様を描く、モザイクガラスの技法のひとつで、花や渦巻などのガラス片を鋳型に敷き詰め、熔着して作る。宴席用の揃いの器であろう。「犬と戯れるキューピット」ランプ犬と戯れちゃうキューピットも個人的にはツボ・・・笑。人間の子供みたい。^ ^;動物型リュトンリュトンとは、角の形をした容器に、動物の顔と前足を装飾したもの。アケメネス朝ペルシアで生まれた酒器。ギリシアからローマへと伝えられた。本作品はガラス製。高価な金属製の代わりに、ガラス製のものがローマで広く普及した。第2章古代ローマの浴場公共浴場のルーツには、自然の温泉のほかに、古代ギリシャの運動施設の水風呂や、医神の神域の入浴施設がありました。ですがそれを大衆の娯楽のために、驚くほどの規模へと発展させたのは古代ローマ人でした。ギリシャでは若者たちは肌に油を塗り、全裸で運動したため、運動後にはストリギリス(肌かき器)で汚れを落とし、水で身体を洗う必要がありました。ギリシャでは女性の入浴の場は自宅に限られていましたが、ローマでは女性もテルマエに通うことができました。水や湯をふんだんに使用するテルマエは、水道をはじめとする、高い建築・土木技術に支えられていました。1・アスリートと水浴ストリギリス(肌かき器)古代ギリシャ時代から使われ、古代ローマにも受け継がれた、肌をかく道具。カーブを体にあてて使用。入浴前に汗や汚れを落とすのにも、入浴後に油などを体に塗ってかき取るのにも、あるいは身体をマッサージするのにも用いられた。次男がさ、身体をマッサージってーのに反応してさ、 孫の手 ! ! ! ・・・って言ったんだけど、孫の手はマッサージじゃなくて、かゆいとこをかく道具。ちょいと違う。^ ^;入浴道具アリュバロス(香油壺)とパテラ(小皿)と3本のストリギリス(肌かき器)がセットになっている。パテラは熱浴室で体にお湯をかけるのに使われ、運動前や入浴後には、アリュバロスに入ったオイルやバームを肌に塗る。ストリギリスは、異なるカーブのものが3本揃っている。いや~。コレを見ただけで、古代ローマ人がいかにテルマエ好きだったかがわかるわよねぇ。(苦笑)異なるカーブのストリギリスを3本そろえているところに、テルマエ愛を感じるわぁ。^ ^;それから、テルマエ愛はこんなところにも・・・アッティカ赤像式キュリクス(酒杯)キュリクスは古代ギリシャの酒杯のひとつ。内側には、マント姿の二人の若者が描かれており、右の人物は、ストリギリスらしきものを持っている。・・・って、 酒杯の絵にまで 描かれるストリギリス ! ! ! ストリギリスって、ものすごく身近な道具で、ソレを使うテルマエも・・・だったんだろーな。^ ^;ちなみに解説文を読むより早く、次男がこのストリギリスに気がつき、なんだか大うけしていたわ。次男、ストリギリスがものすごく気に入った模様。(笑)その3へ続く。8/25まで開催中。興味を持たれたかて太はどうぞ♪
August 17, 2024
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去る7/23。次男の住む三田に行った折、足を延ばして出かけた神戸。見てきたわ~。 『テルマエ展』神戸市博物館にて開催。古代ローマの公共浴場(テルマエ)は、その高い建築・土木技術で知られるとともに、当時の豊かな暮らしぶりの象徴として、国内外から高い関心が寄せられています。日本でも公衆浴場はこよなく愛され、家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒の公衆浴場が存在します。本展は、日本における古代ローマ研究の第一人者である青柳正規氏、芳賀京子氏の監修と、マンガ『テルマエ・ロマエ』で知られるヤマザキマリ氏のご協力で、古代ローマの人々の生活を“お風呂文化” を中心に紹介するものです。絵画・彫刻・考古遺物といった100件以上の作品と映像や再現展示を通して、古代ローマをより身近に感じていただくことができるでしょう。本展の開催館には、国内有数の温泉地のある地域が含まれています。それぞれの地域に残される地方色豊かな歴史と文化にも触れながら、 『テルマエ・ロマエ』の主人公・ルシウスが浴場を通して日本とローマを往復したように、それぞれの浴場文化を体感いただけましたら幸いです。神戸に行ったら、リニューアルしたポートタワーにのぼろうと思ってて。でもタワーだけじゃあ時間余るなあ。他に何かないかなあと思って、じゃあ『テルマエ展』も見るかと。最初は見る気なかったんだぁ。テルマエ・・・お風呂はそんなに興味ないかなあって。映画の『テルマエ・ロマエ』は面白かったけど。^ ^;でも時間があるからと、何気に立ち寄ってみたらば、普通に古代ローマ展なのよ。半分は。テルマエ関連だけじゃなくて。 えー面白い ! ! ! *´▽`*なんだあ、それならそうと、銘打ってほしかった。テルマエ強調しすぎ~。うっかり見逃すところだった。(汗)なんてなことをぼやいてたら、次男に言われちゃったわ。 『テルマエ』だから みんな見に来るんだよ。 そんなこと言ってるのは 変わってるお母さんだけ。 ・・・・・・。 ;・∀・そう ?そうかな ?そーか。歴史オタクなんで。(苦笑)一部写真撮影可。(わりとたくさん)印象に残ったものを撮影してきたので、載せていきます。ルシウスが館内、色々案内してくれるよ~♪^ ^;序章テルマエ/古代都市ローマと公共浴場古代ローマ市で最初のテルマエは、初代皇帝アウグストゥスの右腕・アグリッパによって、紀元前25年に建設されました。今も地上に遺構がよく残っているのは、カラカラ浴場(217年)と、ローマ市で最大のディオクレティアヌス浴場(302年頃)です。大規模なテルマエの運営には、水道の管理・維持に加え、大量の燃料と奴隷を必要としました。そのため古代ローマの風呂文化は、中世には消え去ってしまいました。アグリッパ胸像 あごが立派な アグリッパ・・・って、昔読んだ漫画に出てきたな。(笑)美術のデッサンに使われるのよね。アグリッパの胸像って。カラカラ帝胸像カラカラ浴場・・・世界史の教科書に太字で載ってた気がする。 お湯ないの ? カラカラなの ?・・・って、ひとり心の中で突っ込んでたわ。(クダラナイ・・・^ ^;)第1章古代ローマ都市のくらし 古代ローマ人は、古くは質実剛健を旨とし、農業こそが富の正しい源であると考えていました。しかし地中海に勢力を拡大して、圧倒的な富を手に入れると、その生活も変容していきます。帝政初期には、ごく一部の特権階級と「大衆」の格差はかつてないほどに広がりました。皇帝たちは大衆の不満を解消すべく、食糧の施与や、剣闘士試合、演劇を含む見世物など、娯楽の提供という施策をおこないました。テルマエも大衆からの人気獲得に大いに役立ちました。庶民たちのくらしは特別な日の見世物と、毎日の仕事の後のテルマエによって彩られていました。1・庶民の日常炭化したパン(レプリカ)コレ、ホンモノは『ポンペイ展』で見たなあ。二年前、東京で。噴火の火砕流に飲み込まれちゃったやつね。アウグストゥス帝の1/2アウレウス金貨ハドリアヌス帝のアウレウス金貨2・娯楽悲劇の仮面を表した軒瓦(アンテフィクス)古代ギリシャでもローマでも、演劇は仮面をつけた俳優によって演じられた。実物は木や革などで作られていたらしく、現存しない。軒瓦に表されたこの仮面は、美しく整えられた長い巻き毛と長い髭、頭に巻かれた長い細帯が特徴的である。「白髪の老人」でないかと考えられている。2つの仮面を表した浮彫2つの男性の仮面を表した浮彫。兜(レプリカ)トラキア人剣闘士の兜その2に続く。この展覧会、8/25まで開催。興味を持たれた方はどうぞ♪^ ^
August 7, 2024
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去る7/19に行ってきた、『さくらももこ展』。松坂屋美術館にて開催。この度、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこ先生の展覧会を開催い たします。1986年に連載を開始し、90年のアニメ化以来、大人から子供まで誰からも愛される国民的まんがとなった『ちびまる子ちゃん』。続いて91年に刊行した、デビューエッセイ『もものかんづめ』は、250万部を超える大ベストセラーに。本展覧会では、代表作の数々を、直筆原稿やカラー原画とともにこれまでにないボリュームでご紹介します。“描く”ことと“書く”ことを楽しみつくし、多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこ先生。その全魅力をあますことなくお届けする展覧会となっています。いまもなお輝き続ける、その感性に迫る展覧会に、是非お越しください。序章 「さくらももこができるまで」「さくらももこ」ができる前、まんが家デビューまでの時間 を少女時代の私物や卒業文集、絵日記などの展示を通して振り返る。第1章 「ももことちびまる子ちゃん」さくらももこの代表作『ちびまる子ちゃん』で、記念すべき初めてのカラー扉絵や、原画によるキャラクター紹介を展示。第1章だけで展示する原画はなんと100点以上! ボリューム満点の展示となっており、好きなキャラクター・懐かしのエピソードに も出会うことができる。第2章 「ももこのエッセイ」文章を書くことは何故か苦にならず、高校3年の時に書いた作文が「現代の清少納言」と称されたことから、エッセイまんがを描くことを思いついたという、さくらももこその才能は1991年発刊の 『もものかんづめ』で開花する。第2章では、『もものかんづめ』の巨大原稿用紙や拡大本のほか、『まるむし帳』や『ももこのいきもの図鑑』など、さくらももこが手がけたエッセイに関する展示も登場。第3章 「ももこのまいにち」1994年に男児を出産。変わらず仕事に追われつつも、子どもと過ごす時間を大切にしたいという思いを抱えていた日々の中で、うまれた作品を展示。『そういうふうにできている』や『スーパー0くん』、『のほほん絵日記』など数々の作品の中から、さくらももこが大切にした日常を見つけてみて。第4章 「ももこのナンセンス・ワールド」さくらももこが「ナンセンス」に本気で取り組み、その才能をあますことなく発揮した異色の作品、さくらももこの発想の原点ともいわれる『神のちから』と、『神のちからっ子新聞』を展示。ナンセンス・ワールドを表現して、考え抜かれた額縁や展示レイアウトにも注目して、空間そのものを楽しもう。第5章 「ももことコジコジ」ふとした落書きから誕生した、正体不明の宇宙の子、コジコジ。コジコジが発する濁りのないことばの数々は、読む人に寄り添 い、そっと背中を押してくれる。あたたかな言葉と画でつくられた空間を堪能して。終章 アトリエより仕事でもプライベートでも、みんなを楽しませ、面白がらせることが大好きだったさくらももこ。その思いは遺された作品の中にも宿り、いまを生きる私たちに幸せを届 けてくれます。まる子とコジコジの冒険を描いた『まるコジ』の名場面と、ひとつひとつ丁寧に描かれた、39点にものぼる小さなイラストたちが展示を締めくくる。さくらももこさんは、「りぼん」でのデビューの時から知っている。実はさくらももこさんのこと、最初は好きだったんだけれど、途中からあまり好きじゃなくなったのよね。自身の離婚についてエッセイの中で触れた時、離婚理由までは語らなかったけど、元夫のことを顔も見たくないって強く言い切っていたから。ようは元ダンナの悪口なわけで、それは本当のことなんだろうし、そう思っちゃうほどのヒドイこともあったんだろうけど、公に広くそう言い放ってしまうのって、それってどうなのかなって思っちゃって。絶大なるファンを抱えたさくらさんだもん。影響力大きいじゃんね ?エッセイを読んだ人の多くが、さくらさんの味方するじゃんね。ダンナさん、必要以上に悪く思われちゃうじゃん ?夫婦のことに外野は関係ないんだわよ。それに息子さんの父親じゃん。自分とは他人でも。この関係は切っても切れないわけで。なのに世間に向かって悪く言っちゃうのかと。大嫌いだと思っていいんだけど。二度と顔も見たくないって思ってもいいんだけど。ただ、離婚理由を言わない理性があるのなら、その言葉も公には言わなくてもよかったのではと思ったのよね。ちょっとそこが受け入れがたくて。それまでエッセイ本を買って読むくらい好きだったけど、ピタリとやめちゃった。なので今回の展覧会も行こうかどうしようか迷ったんだけど、ダンナの出張が長かったので・・・苦笑。でも行ってよかったわ。見ごたえあった。^ ^なんと言っても、生原稿が多い ! ! !自身、マンガ家になりたかったヒト(才能ナシ)なので、プロの生原稿には目がない。(笑)最後の方のナンセンスな漫画や、ゴジゴジにはあまり興味が持てなくて、流し見にしたけど、それでも1時間半以上見てたかな~。ひとつひとつ、作品、「読んじゃう」からね~。^ ^写真撮影はごく一部のみ可。さくらももこさんの実体験が、漫画になってるよ~のコーナー。初期のころのエッセイ本はすべて買っていたので懐かしい。^ ^カラーのイラストたち。キラキラした瞳の少女たちがひしめく漫画雑誌「りぼん」の中で、かなり異色だったちびまる子ちゃん。当時は絵がうまいとは思っていなかったけど、展覧会で山ほど原稿やイラストを見ていたらば、その絵のうまさに気がついたわ。ちまちまと丁寧に描いてるのよね。漫画というより、イラストなのかもしれない。53歳(アタシより若い・・・)の若さで亡くなったことが実に惜しい。この展覧会、名古屋は7月末で終了。次は、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、2024年10月5日(土)~2025年1月5日 (日)まで開催とか。興味を持たれた方はどうぞ♪
August 4, 2024
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去る6/19に行ってきた、『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』愛知県美術館にて開催。先月末で会期終了。でもちんたら写真、載せていきます・・・苦笑。^ ^;前記事『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その4。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)ロジェ・ジャン=ピエールスキャッバレリのコスチュームジュエリー制作を担当したのち、自身の工房を創立。ディオール、バレンシアガ、ランバン、ジバンシー、イヴサンローランなど、名だたるクチュリエから依頼を受け、ジュエリーを製作。ロジェ・ジャン=ピエール (デザイン・制作)ネックレスクリップ「木の実」モチーフシス(シシィ・ゾルトフスカ)ウィーン生まれ。スイスへ亡命。ゾルトウスキー伯爵と結婚。パリに定住。ダミアン・シュラーと出会い、工房を立ち上げる。絶妙な色彩で、クリスタルガラスを組み合わせたジュエリーを製作。伯爵夫人ってことよね ?;・∀・伯爵夫人がジュエリーを作っちゃう。 ・・・とは。(汗)なんかすごいって思った。(笑)ダミアン・シュラー (デザイン)メゾン・シス (制作)ネックレスシシィ・ゾルトフスカ (デザイン)メゾン・シス (制作)ブローチブローチブローチブローチ「クジャク」モチーフ花みたいにも見えるけど、そう言われればクジャク・・・ペンダント「ハート」モチーフネックレスゴージャス ! ! ・・・重そうだけど。(苦笑)リナ・バレッティ素材にベルベットやフェルト、羽根、コルクなど、自由な表現を作り上げた。・・・ってことなんだけど、個人的な好みで、宝石っぽく見えない素材のアクセサリーは撮影しておらず。(苦笑)唯一、コレ。^^;リナ・バレッティ(デザイン・制作)イヤリングその6へ続く
July 26, 2024
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去る6/19に行ってきた、『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』愛知県美術館にて開催。先月末で会期終了。でもちんたら写真、載せていきます・・・苦笑。^ ^;前記事『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)第三章跳躍した様式美長い宝飾文化の歴史の中で、独自のスタイルを確立した、ヨーロッパのコスチュームジュエリーを紹介。リーン・ヴォートラン古代文明、詩、聖書、あるいは独創的な着想をもとに不思議で私的なコスチュームジュエリーを手掛けた。金属鋳造職人の家に生まれたので、メタルの聖書や古代チックな作品が多かったかな。こんなのとか。リーン・ヴォートラン (デザイン・制作)ペンダントネックレス「エデンの園のアダムとイヴ 生命の樹」イヤリング「サーカスのメリーゴーランド」これは独創的。これはた作品と比べて、趣が異なっていたなあ。フェミニン ?というか、なんというか・・・手鏡ドライフラワーが入ってんのよ、コレ。こーゆーの好き。マジで欲しいと思った。^ ^;コッポラ・エ・トッポイタリア人アーティストのリダ・コッポラ。典型的なイタリア素材、ヴェニスのガラスビーズなどを巧みに用いている。そう、ビーズがすごいのよ。たくさん使ってて、優美なドレープの広がりがあって。リダ・コッポラ(デザイン)コッポラ・エ・トッポ(制作)ネックレスブローチカフブレスレットネックレスイヤリングネックレスイヤリングネックレスチョーカー「花火」これなんかすごかったなぁ。着用の写真があったと思うんだけど、動くと揺れるのよね。躍動感がすごくて。その5に続く。
July 16, 2024
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去る6/19に行ってきた、『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』愛知県美術館にて開催。先月末で会期終了。でもちんたら写真、載せていきます・・・苦笑。^ ^;前記事『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)クリスチャン・ディオールディオールのコスチュームジュエリーは、エレガントで華やかなドレスと呼応するように、控えめな色彩で、端正かつ愛らしい。<ミッチェル・メイヤー>ミッチェル・メイヤー(デザイン・制作)バリュールネックレスイヤリングブレスレットブローチボナヴェンチューラ(幸運)シリーズネックレスイヤリングブレスレット<フランシス・ウィンター>フランシス・ウィンター(デザイン・制作)ネックレスイヤリングジャボットピン<ヘンケル&グロッセ>ATT.ミッチェル・メイヤー(デザイン)ヘンケル&グロッセ(制作)バリュール「つばめ」モチーフネックレスイヤリングブローチブレスレットこのへんのクリスチャン・ディオールのコスチュームジュエリー、どれもめっちゃ好み♪目ぇ、キラキラさせながら見ちゃった。^ ^;あと20年位前にはやった、ビーズアクセサリーも思い出したり。たくさん作ったのよ、アタシ。中には日常使いじゃない、ドレッシーで豪華な大作もあったりして。その大作、ちょっと思い出したわ。^ ^;ジバンシィユベール・ド・ジバンシー (デザイン)メゾン・グリボワ (制作)ネックレスジャック・ファットジャック・ファット (デザイン)ロジェ・セママ (制作)ネックレスその4に続く。
July 15, 2024
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去る6/19に行ってきた、『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』愛知県美術館にて開催6月いっぱいで会期終了しちゃったけど、ちんたら載せてゆきます。^ ^;前記事『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)第2章美の変革者たちシャネル、スッキャパレッリ、ディオール、3人の初期作品であるオートクチュール用のクチュールジュエリー中心の展示。シャネル「女性に裕福な雰囲気をまとわせるために コスチュームジュエリーを作ったのではない。 美しくするのが目的だった」 <メゾン・グリポワ> メゾン・グリポワ (製作)ネックレス「花」モチーフこれ、目をひいたなあ。華やかで、豪華で、かつかわいらしくて。花がマーブル模様なのが印象的。素材が宝石や貴金属ではないからこそよね。しかしなんともボリュームのあるデザイン。重そうだわあ。(笑)^ ^;メゾン・グリポワ (製作)ネックレス「花」モチーフエジプトスタイルネックレスロングネックレスブローチクリップシャネルのアイコンである、カメリアのモチーフ。スキャパレッリシュルレアリズムなどを装いに取り入れ、ダリと交流を持つなど、美術とかかわりの深いデザイナー。「パガン・コレクション」 1937年サンドロ・ボッティチェッリの作品に着想を得たコレクションジャン・クレモン(製作)ネックレス「葉」メタルの葉のネックレスがゴージャス。◎_◎;制作・不詳ネックレスATT.デゴース・フレール(製作)クリップ「バッタ」モチーフ お~バッタ ! !保護バッタの世話をしていた身としては、思わず撮ってしまったけど(苦笑)、これ、ブローチとして身に着けたい ? ? ?;・∀・置物としてならアリかもだけど。1952年頃から、アメリカにおけるスキャパレッリのジュエリーは、ラルフ・デ・ローザ社で製作された。スキャパレッリ (デザイン)ラルフ・デ・ローザ社 (制作)ネックレスイヤリングブレスレットネックレスイヤリングイヤリングブレスレットネックレスブレスレットイヤリング上質なラインストーンを用いた豪華で精巧な作りが特徴。その3に続く。
July 10, 2024
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去る6/19に行ってきた、『コスチュームジュエリー 美の変革者たち 展』愛知県美術館にて開催。6月いっぱいで終わっちゃったけど。^ ^; これは偽りなく美しい "ニセモノ" のジュエリーあえて本真珠と模造パールをあわせて身に着けた、ガブリエル・シャネルの言葉です。彼女にとって、素材が何であれ、デザインやスタイルにこそ真の価値があることを表しています。コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多種多様な素材で制作されるファッションジュエリー。素材から解放され、自由なデザインを提案できるコスチュームジュエリーを、20世紀初頭のポール・ポワレが先駆けとなり、以降シャネルやディオール、スキャパレッリなど、フランスのオートクチュールのデザイナーたちがこぞって取り入れました。やがてヨーロッパ、そして戦後はおもにアメリカで、コスチュームジュエリーは広く普及し、当時の女性たちに装う楽しみだけではなく、生きる活力、自由や自立の精神をもたらしました。本展は20世紀初めから戦後に至る、コスチュームジュエリーの歴史的展開を紹介する、日本初の展覧会です。小瀧千佐子氏による世界的に希少なコレクションからジュエリー約450点と、当時のドレスやファッション雑誌などの関連作品を通して、その魅力をご堪能ください。コスチュームジュエリーなんてな言葉、初めて聞いたわ。装飾品なんて模造品が当たり前というか、まあ本真珠のネックレスくらいは持っていたりもするけれど。 ↑ 冠婚葬祭用ホンモノの宝石や貴金属を使ってないのなんか別にフツーでしょ、てな現代の感覚でいると、目からウロコ。昔は宝石や貴金属を使うのが当たり前だった・・・そーか。そーだよな。◎_◎;20世紀初頭、素材にこだわらないアクセサリーを作るということが、どれだけ斬新だったか。そんな時代背景に思いを寄せながら鑑賞。 偽物なんかと侮ることなかれ。 ホンモノにも劣らぬ 美しさ ! ! ! ≧▽≦大半が撮影可。心惹かれたものを撮影してきたので、順次載せていきます♪^ ^第1章ポール・ポワレとメゾン・グリポワコスチュームジュエリーの先駆者、ポール・ポワレは、女性をコルセットから解放したと言われるデザイナー。更にそのあとを、シャネルやディオール、スキャパレッリなどが続いていく。お出迎えはコレ。ポール・ポワレポール・ポワレ (デデザイン)マドレーヌ・パニゾン (製作)夜会用マスクブレスレット「深海」メタリックチュールに、ガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍されたマスク。きらっきらだし、刺繍が細かくてただただすごい。◎_◎;ちなみにこの刺繍はタコ・・・ そー言われてみれば・・・ ! !! ;゚Д゚シャネルメゾン・グリポワ (製作)クリップブローチ「カエル」「蜂」モチーフカエルがかわいい。^ ^クリスチャン・ディオール クリスチャン・ディオール (デザイン)メゾン・グリポワ (製作)ネックレス「葉と藤の花」モチーフクリスチャン・ディオール (デザイン)メゾン・グリポワ (製作)ネックレスイヤリングクリスチャン・ディオール (デザイン)メゾン・グリポワ (製作)イヤリングブローチ「すみれ」モチーフその2に続く。
July 9, 2024
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去る3/17、次男の卒業式に出席するために三田に行く途中、大阪で途中下車。コレ見てきたわ。『古代メキシコ展』国立国際美術館にて開催。メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。前15世紀から後16世紀の、スペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展はそのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝の数々を、近年の発掘調査の成果を交えてご紹介するものです。普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫ります。すべて撮影可の太っ腹展覧会。^ ^;目についたモノをピックアップして撮影したので、紹介してゆきます。第1章 古代メキシコへのいざない前1500年頃、メキシコ湾岸部に興ったオルメカ文明は、メソアメリカで展開する多彩な文明のルーツともいわれます。広大な自然環境のなかで人々の暮らしを支えたのは、トウモロコシをはじめとする栽培植物と野生の動植物でした。やがて、天体観測に基づく正確な暦が生み出され、豊穣と災害をもたらす神々への祈りや畏れから様々な儀礼が発達し、生贄が捧げられました。本章では、オルメカ文明の象徴的な一作品を紹介するとともに、『マヤ』『アステカ』『テオティワカン』に通底する、トウモロコシ、天体と暦、球技、人身供犠の4つのキーワードを解説します。『オルメカ様式の石偶』オルメカ文明半人半ジャガーの幼児像。オルメカはメソアメリカ最古の文明であり、人頭を象った巨大な石彫で知られている。『マスク』テオティワカン文明テオティワカンの香炉台を飾った型づくりのマスク。建築壁に似せた鼻飾りと、円形耳飾りを装着した、神官か戦士を表している。『貴人の土偶』 マヤ文明つばの大きな帽子を被り、美しいコートを羽織った貴人の土偶。千年以上たった今でも鮮やかな青色は、マヤ・ブルーと呼ばれる。マヤ人は織物、染料、革細工、羽細工などの技術に優れており、王侯貴族はこのように美しく着飾っていた。『装飾ドクロ」 アステカ文明頭蓋骨を胴体から切り離し、前頭に毛を差し込み、目のくぼみに貝殻と黄鉄鉱を嵌めたマスク。死者の世界の主である、ミクトランテクト神を表す。 ・・・コレコワイ。(汗)けどなんか目が離せなかった。;・∀・『夜空の石版』 アステカ文明夜空を主題とする、浮彫の石板。両脇には金星と星、中央にはワシと兵士が表されている。戦争や生贄で亡くなった兵士の魂は、太陽とともに天空を旅しなくてはならなかった。その2に続く。5/6まで開催しています。興味のある方はお急ぎどうぞ♪メキシコの歴史、何一つわからなくても(アタシ・・・笑)、オモシロイです。^ ^;
May 4, 2024
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次男の大学卒業式に出席するため、三田に行った帰りに立ち寄った、『モネ 連作の情景展』。3/19大阪中之島美術館にて開催。印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840-1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写しとった「連作」は、モネの画業から切り離して語ることはできません。うつろいゆく景色と、その全ての表情を描き留めようとしたモネの時と光に対する探究心が感じられる「連作」は、巨匠モネの画家としての芸術的精神を色濃く映し出していると言えるのかもしれません。1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、国内外のモネの代表作約70点が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯をたどります。またサロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品もご紹介し、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追います。展示作品のすべてがモネ作品となる、壮大なモネ芸術の世界をご堪能ください。展覧会は5章構成。第1章 印象派以前のモネ Monet, His Early Worksパリで生まれたモネはル・アーヴルで成長し、風景画家ブーダンとの出会いを契機に戸外で風景を描き始めました。画家を志して18歳でパリに出て、アルジェリアでの兵役を経て絵の勉強を続けます。画塾で出会ったピサロ、ルノワール、バジールらと親交を深めました。画家の登竜門であるサロンに1865年に初入選しますが、審査の厳しくなった保守的なサロンでは評価されず、その後は落選が続きました。1870年に普仏戦争が始まるのを機に、妻子とともにイギリスとオランダに滞在します。本章では、初来日の大作《昼食》やオランダで描いた風景など、モネの初期作品をご紹介します。パンフレットより『昼食』第2章 印象派の画家、モネ Monet: the Impressionist1871年末から、モネはパリ郊外のアルジャントゥイユ暮らし始めます。モネと仲間たちは1874年春、パリで第1回印象派展を開催し、サロンとは別に発表の場を設けて活動しました。精力的な制作の一方で、景気後退により経済的に困窮し1879年には妻カミーユが亡くなるなど、苦しい時期でもありました本章では、1870年代から80年代にかけてセーヌ川流域を拠点に各地を訪れて描いたモネの作品を展示しますアトリエ舟で自在に移動し、戸外で制作した印象派らしい多様な風景画をご覧いただきます。パンフレットより『モネのアトリエ舟』ポストカードより『ヴェトゥイユの春』第3章 テーマへの集中 Focusing on One Subjectモネは新たな画題を求めて、パリ近郊はもちろん、ノルマンディー地方やブルターニュ地方、地中海の港町などヨーロッパの各地を訪れて制作します。時には数ヶ月も滞在して、人影のない海岸などを好んで描きました。本章では、ノルマンディー地方のプールヴィルの海岸やエトルタの奇岩など、モネが何度も訪れた場所の作品群をご紹介します。滞在中、同じ対象であっても季節や天候、時刻によって、海や空、山や岩肌の表情が絶え間なく変化する様子をモネはカンヴァスに描き留めていきました。パンフレットより『ヴァンティミ―リアの眺め』この絵の色彩が好きで、写真立て入りのをグッズ売り場で購入しちゃったわ。今、リビングに飾ってる♪*´艸`コレ ↓第4章 連作の画家、モネ Series Paintings1883年、モネはセーヌ川流域のジヴェルニーに定住します。やがて、自宅付近の積みわらが光を受けて刻々と変化する様子を同時進行で何枚も描くようになりました。1891年にデュラン=リュエル画廊でそれらを「連作」として展示すると大好評を博し、国際的な名声を築きました。以後は別のテーマでも次々と連作に着手します。1899年からはロンドンを訪れ、〈チャリング・クロス橋〉や〈ウォータールー橋〉などに取り組みました。「連作」という手法の着想源の一つには、モネが愛好した日本の浮世絵版画の影響も指摘されています。一部のみ撮影可のこの展覧会。終盤に近いこの章から、撮影可の作品が・・・『ウォータールー橋、曇り』『ウォータールー橋、ロンドンの夕暮れ』『ウォータールー橋、ロンドンの日没』同じウォータールー橋を曇り、夕暮れ、日没と描いていて。アタシには、日没の方が夕暮れっぽく見えるんだけどなあ。赤っぽいから。・_・以下はポストカードより『テムズ川のチャリング・クロス橋』『積みわら』この『積みわら』、休んでる人がいるのがいいわね。好き。第5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭 Water-Lilies and the Garden in Givernyジヴェルニーの自宅はモネの創作にとって最大の着想源となりました。「花の庭」と「水の庭」を本格的に整備し、花壇の草花や、睡蓮のある池を描いています。次第に制作の大半は〈睡蓮〉となり、池の水面に映る色と光の抽象的なハーモニーが次々に誕生します。晩年のモネは、後妻のアリスや家族に支えられ、視覚障害に悩みながらも86歳で亡くなるまで制作を続けました。本章ではモネがジヴェルニーで描いた村の様子や、モネが愛した庭のさまざまな情景をご紹介します。この章は撮影可が多くて。『芍薬』『睡蓮』『睡蓮』『睡蓮、柳の反影』『睡蓮の池』以下2作品は、大阪展限定。『睡蓮の池』水面に周りの木々が映り込んでるこーゆーモネの絵、すごく好き。『藤の習作』これ白藤だよね ?この絵を見た時はなんとも思わなかったけど、今振り返ると、最近見た、松應寺や平安神宮の白藤と重なるわ。松應寺平安神宮ていうか、この絵を展覧会で見た時は、藤というよりも葡萄みたいだと思ったんだった。マスカットとか、黄緑のやつ。そう、あまり藤としては見てなかったんだった。^ ^;この展覧会、 オールモネで すっごく贅沢 ! ! !なかなかないよねぇ。こーゆーの。チケット代、2,500円もするけど、仕方ないかなあと思う納得度。^ ^;ただものすごい人気で、人が多く、混雑するので、平日16時以降がおすすめ。・・・という情報をあらかじめ仕入れていたので、15時過ぎに行ったんだけれども、16時半なんてがら空き。ひとりで一つの絵を独占して見ることもできちゃって。 *´艸`15時台にはゆっくり見られなかった絵を、16時半からもう一度見直したりしちゃったわ。そう、モネ二巡。(笑)この展覧会、5/6まで開催。閉幕間際だし、ゴールデンウィークだし、メッチャ混みそうだけどとても良いので是非是非♪
April 26, 2024
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去る3/7に行ってきた、 『ブルターニュの光と風展 ~画家が憧れたフランスの異郷』豊橋市美術博物館にて開催。豊かな自然と独自の文化を持つことで知られるフランス北西部の地、ブルターニュ。本展は、ブルターニュに魅了された画家たちが描いた作品を通じ、同地の歴史や風景、風俗を幅広くご紹介する展覧会です。深緑の海や険しい断崖が連なる海岸線、平原と深い森とが織りなす固有の景観、またそこに暮らす人々の慎ましい生活と敬虔な信仰心は、19世紀初め以来、数多くの画家たちの関心を掻き立ててきました。本展では、ブルターニュに関する作品を多数所蔵するカンペール美術館の作品を中心に、約60点の油彩・版画・素描を通じて、フランス〈辺境の地〉ブルターニュの魅力をご覧いただきます。まずはブルターニュ地方の説明をば。ブルターニュ地方は、フランス北西部の海に突き出た半島に位置する。そこは、起伏に富んだ海岸や荒地が広がる土地。中世のころ、ブリテン島(イギリス)から同地に移住したケルト系のブリトン人が、独立国を建国。彼らはフランス王国に編入された後も、古来の伝統を守り続け、独特の風習を守りながら、慎ましく暮らしていた。19世紀から20世紀にかけて鉄道網が発達すると、そんな独自の風土や文化、風習を持つブルターニュへ、近代化の進んだパリとは異なる情景に魅了された多くの画家たちが集まるようになってゆき・・・そんな画家たちが描いたブルターニュを集めたのが、この展覧会。作品を通して、その豊かな自然や独自の文化に触れられるところが魅力的な展覧会。^ ^この展覧会ね、昨秋に静岡市美術館でやってたのよね。アタシ見に行くつもりでいたんだけれども、その矢先に、3月に県内豊橋にも巡回してくるって知って、遠征代もかからないし、豊橋で見ることにしたのよ。けど。 モネの絵が こないーーーーっっっ。静岡には来ていたモネの絵が、豊橋には来ておらず。(涙)何よぉぅ。内容一緒じゃないのかよぅぅぅ。そーゆー情報、どこかに明記しておいてほしかった ! !!モネの絵が含まれてたから、この展覧会、行こうと思ったのに×××豊橋の巡回、あとから決まったっぽいし、モネの絵が外されたのにもいろいろ事情があるんだろーけど・・・ガッカリ。T_Tでもまあ、知らない画家さんの絵画ばっかりだったけど、確かにブルターニュという土地を絵画から感じたというか、その風土、歴史、人々の暮らし。それらを感じたわね。そういう点ではなかなか興味深く、いいテーマの展覧会だったと思う。ただモネが××× ↑ まだ言ってる・・・ ~_~;一部を除き写真撮影可だったので、載せてゆきます。 I ブルターニュの⾵景−豊饒な海と⼤地 19世紀前半、ロマン主義の文学者たちが「未知なる土地」や「異郷」 として描き出したブルターニュは、多くの画家を刺激し、彼らはエキゾ ティシズムに満ちた眼差しの下に、その姿を捉えていきます。多様な 風景とブルトン語を話し、ケルトの伝統が色濃く残る風習のなかで 生きる人々に対する関心の高まりは、やがてサロン(官展)における ブルターニュ絵画の流行へと繋がりました。 画家たちが最初に求めた風景は、深緑の海を臨む岬の絶景や岸壁 に打ち付ける波といった、激しい嵐の光景です。古くから伝わる伝説や 民間伝承は、ブルターニュの沿岸地域が常に海の脅威と隣り合わせに あったことを伝えていますが、サロンで活躍したアカデミスム系の画家 たちは、厳しい自然と共に生きる人々の姿を、確かな描写力によって 克明に描き出し、人気を博しました。他方、荒野、森、耕作地などが織り なす内陸部について、画家たちは荒涼とした大地を繰り返し描くこと で、不毛な大地というブルターニュの典型的なイメージを作り上げて いきます。急速な近代化に背を向けるかのように素朴な生活を続け る人々の暮らしぶりや、「パルドン祭」に象徴される人々の信仰心の 篤さも、魅力的な画題として繰り返し描かれました。テオドール・ギュダン『ベル゠イル沿岸の暴風雨』 ・・・東映の映画のオープニングを 思い出したのって、 アタシだけだろーか。 ~_~;波ザッバーン、ね。(笑)アレ、銚子の犬吠埼っていうとこらしいけど。アドルフ・ルルー『ブルターニュの婚礼』生涯にわたってブルターニュをテーマに制作を続けたアドルフ・ルルーは、市場、結婚式、巷の喧嘩など、人々の 日常生活の描写を得意とし、「ブルターニュのルルー」と あだ名された。ルルーがサロンにブルターニュの 作品を出品したことは、1840年代以降のサロンにおける ブルターニュ主題の流行のきっかけとなる。農民の婚礼を描いた本作は、フランス国家の注文により描かれ たもの。この絵、人物たちが活き活きとしていていいわあ。婚礼の祝いで盛り上がる雰囲気が、よく伝わってくる感じ。^^アルフレッド・ギュ 『コンカルーノの鰯加工場で働く娘たち』この娘さんたちも活き活きしてる。ちなみにこの娘さんたちが被っている帽子は、コワフといい、この地方独自のモノらしい。マネキンのコレ、ソレだと思う。オーギュスト・アナスタジ 『ドゥアルヌネの渡し船の乗り場』コワフ、被ってる。カミーユ・ベルニエ 『サン=タンヌの荒野』エヴァリスト=ヴィタル・リュミネ 『狩猟の帰途、またはブルターニュの密猟者』これはものすごく目を引いた作品。アルフレッド・ギユ『さらば !』嵐に遭遇した、一艘の漁船に乗った父子の別れの場面をドラマティックに描き出している。転覆した船体にしがみつき、激しい波と格闘しながら海の犠牲となった我が子を抱きかかえる父親は、 その額に最後の口づけをしている。まさにブルターニュの厳しい自然と人間との相克を描き出した作品。ブルターニュの海では、こういうことはよくあったんだそうな・・・過酷なんだね・・・後編に続く。この展覧会、4/7まで開催中。お休みなし。興味ある方は是非♪
March 29, 2024
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去る1/16に行ってきた、『ガウディとサグラダ・ファミリア展』。名古屋市美術館にて開催。スペインのバルセロナで活躍した、建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな建築で、今なお世界中の人々を魅了し続けるとともに、様々な芸術分野に影響を与えてきました。本展では、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と創造の源泉、さらにはこの壮大な聖堂のプロジェクトが持っていた社会的意義を解き明かします。図面のみならず膨大な数の模型を作ることで構想を展開していったガウディ独自の制作過程や、多彩色のタイル被覆、家具、鉄細工装飾、そして彫刻を含めたガウディの総合芸術志向にも光を当て、100 点を超える図面、模型、写真、資料に加え、最新の技術で撮影された建築映像も随所にまじえながら、時代を超えて生き続けるガウディ建築の魅力に迫ります。ガウディにも、サグラダ・ファミリアにも、まったく興味がなくてねぇ。テレビで特集されてるの、たまたま見かけたことあったりしたけど、いつもスルーしてた。ていうか、興味がないのにもほどがあって、サグラダ・ファミリアとピサの斜塔を混同していたこともあるんだわね。(汗)・・・って、そこのアナタ、今、アタシのこと、白い目で見たでしょ。^ ^;すべては、絵画には興味あるけど、建築物には興味がないゆえの無知×××そんなアタシが、何でこの展覧会を見に行ったかというと、今年度は東海地方にコレといった展覧会が来てないからで。多分これ、かなり良い方なんで。興味ないけど行ってみるか。まあそんな感じ。でも行ってよかった♪ガウディが、その建築物がいかにすごいか、よーくわかったし、とても勉強になったわ。今まで食わず嫌いしていたなあって後悔。^ ^;展覧会は4章仕立て。第1章「ガウディとその時代」第2章「ガウディの創造の源泉」第3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」第4章「ガウディの遺伝子」1と2章は建築家アントニ・ガウディについての展示。ガウディが建築を勉強していた学生時代から、その後の建築構想の根本的な部分を紹介。制作した図や模型、書き残したノートなどを展示。3章からは、サグラダ・ファミリアについて紹介。模型がたくさん。写真撮影が基本可。サグラダ・ファミリア聖堂全体模型いろんな角度から。模型見てるてだけで、スゴイって思ってしまうわねぇ。◎_◎;サグラダ・ファミリア聖堂身廊部模型縮尺25分の1すべての円柱が枝分かれしていて、アーチを描く天井を支える様子は、静かな森を連想させる。これはガウディの作。サグラダ・ファミリア聖堂側廊高窓オリジナル模型色が異なる部分があるのは、1936年のスペイン内紛の折、破壊されてしまったため。その修復・復元跡。ガウディは彫刻についても深く研究。会場には、『降誕の正面』を飾るための人体彫刻塑像断片や、植物や小動物、虫などの彫刻が展示。※ 降誕の正面とは 降誕の正面 東側のファサード (建物を正面から見た時の外観)で、 サグラダ・ファミリア聖堂の大きな見せ場。 スペイン独特のファサードである 「前方祭室」として、 扉口空間はイエスの生涯を表した浮彫や彫像で 装飾されている。 ガウディ『サグラダ・ファミリア聖堂、 降誕の正面、女性の塑像断片』ガウディ『サグラダ・ファミリア聖堂、 降誕の正面、女性の顔の塑像断片』ガウディ『サグラダ・ファミリア、 降誕の正面:アヒルの浮彫』ガウディ『サグラダ・ファミリア聖堂、 降誕の正面:カエルの浮彫』ガウディ『サグラダ・ファミリア、 降誕の正面:葉の浮彫』カエルとアヒルに萌えた。(笑) ↑ 生き物好き。 ^ ^; それからコレ、逆さ吊り実験の模型。無数のたるませた鎖に、たくさんのおもりを下げてできた形状が、自然の力学の中で最も合理的なものである。コンピューターのない時代に、構造体に伝わる力が平均化する形を実験で求めたガウディ。この逆さ吊り実験を、ガウディは10年ほど続けたという。文系アタマなので、言ってること、ちんぷんかんぷんだけれども、面白いなあとは思ったわね。この模型、ひっくり返すとサグラダ・ファミリアの形になるから。^ ^ポストカードより大聖堂内観ステンドグラスが素敵♪ポストカード見てるだけで、いやこれはすごい建築物だわと思うんだけれども、でも作ろうとした時代に完成しなくて、ずっとずっと後世に完成する。(2026年完成予定) ・・・それってどうなんだろう。 って思うの アタシだけかなあ。ここは祈る場所なんだよね ?その時代の人が祈る場所だったはずで。・・・・・・・。建築物としては素晴らしいけど、実用的な面でどーなのというか・・・そんなこと思うのって野暮なのかしらん。;・∀・この展覧会、開幕して一か月後に行ったわけだけれども、平日なのにかなりの人だったわ。12月のミュシャより多かったわ。 ↑ ミュシャも結構多いのに。ガウディって人気あるのねぇ。◎_◎;この展覧会、3/10まで開催中。興味のある方は是非♪
February 23, 2024
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ひと月前に会期終了しちゃったけど、ちんたら載せてゆきます~。^ ^;前記事『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その2』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)去る12/21に行ってきた、『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』。松坂屋美術館にて開催。第3章生活のなかのデザインアール・ヌーボーが興ったのは、消費文明が始まった時代でもあった。ミュシャは自身の作品を広告に使用した、おそらく最初の芸術家である。宣伝用看板 『ブル・デシャン』「青みづけ剤」販売用の看板。青みづけ剤は、衣類の素材が綿や麻であった時代、洗濯用品として不可欠であった。レストラン・ラ・レゼルヴ(ニース)のメニュー表絹製のメニュー表。1862年に開店した、ニースにある有名なレストラン「ラ・ルゼルヴ」のために、1900年に作成。 絹製のメニュー表って。(汗) ◎_◎;すごいなー。一流レストランなんだろーなー。雑誌社パリ=フランスのための有価証券ミュシャは、証券のための図案もデザインしている。4つの証券は、それぞれ発行年も目的も異なるが、使用された図像は同じで、配色で変化がつけられている。有価証券にイラストっていう発想、なんかすごい・・・ていうか、ゴージャス。;・∀・チェコスロヴァキアのコルナ紙幣、郵便切手とデザイン画ルフェ―ヴル=ウティール社ビスケット(メランジュ・イタリー)パッケージ・デザイン装飾皿 『ビザンティン風の頭部』『ブルネット』『ブロンド』美しい髪を持った2人の女性の横顔が、向かいあうように配置された『ビザンティン風の頭部』。1人は褐色の髪でまぶたを上げ、もう1人はブロンドの髪で目を伏せている。ビザンティン様式は、分裂したローマ帝国の東部を支配したビザンティン帝国で発展した美術のスタイル。異国趣味(東洋風)的作品。アール・ヌーボーの置時計(ジャピ兄弟工房製)の胸像『四季:春』印刷用銅板『四季:秋』とその箱スプレー式香水『ロド(なでしこの香り、 ポー・デスパーニュの香り)』ラベルこれさあ、中に香水入ってる ? ? ?入ってるよね ? ? ?えー・・・品質はどーなってる ! ?Σ(・ω・ノ)ノ!これ絶対開封しちゃいけないヤツ。いろんな意味で。(苦笑)その4に続く。 2/10から、熊本市現代美術館にてこの展覧会開催中。お近くの方は是非~♪^ ^
February 22, 2024
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1/21日に会期終了してしまったけど、続き載せてきます。^ ^;去る12/21に行ってきた、『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』。松坂屋美術館にて。前記事『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)第2章成功の頂点 ―― ポスターと装飾パネルアール・ヌーボーが花開いたのは、産業や技術の発達に伴い、生活水準が向上した時代であり、ポスターはそれを象徴するものであった。ミュシャはこのポスターで名声を確立した。ポスター『トスカ』劇作家ヴィクトリアン・サルドゥが女優サラ・ベルナールのために手掛けた『トスカ』。恋人のために殺人を犯し、その後自ら命を絶つ歌姫トスカを題材にした悲劇。サラの写真をもとに作成された。サラの他のポスター6点と比べて、『トスカ』は唯一小さい判型であるが、その理由は不明。ポスター『ヒヤシンス姫』『ヒヤシンス姫』は、鍛冶屋が見た夢からはじまるバレー・パントマイムのポスター。1911年9月プラハの国民劇場で初演。ヒヤシンス姫の頭上を飾るのは、赤いヒヤシンス。手に持ってるわっかのデザインも、よーく見るとヒヤシンス・・・って、今回初めて気がついた。;・∀・このポスター、何度も見てるけど。(苦笑)ポスター『黄道十二宮』これも今までに何度も見たなあ。有名だよね。もともとシャンプノワという印刷業者によって、1897年用カレンダーのために依頼されたもの。その後すぐに『ラ・プリュム』という雑誌の編集者によって、その年のカレンダーにも使用された。その後も何度も流用され、様々なバージョンが登場。少なくとも9種類のバリエーションがあるとされている。ポスター『通り過ぎる風が若さを奪い去る』1900年にパリで開かれた万国博覧会で計画されていた〈人類館〉のためにデザインされた。ミュシャは壮大な人類の哲学史をも具現化しようと試み、一種の寺院としてのパヴィリオンを構想したが、実現には至らず。最終的にはボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画を手掛けるにとどまる。ミュシャは、本作品の中で現実と象徴を同時に描いている。紅葉を風にのせて撒いている少女は現実だが、背後に横たわる女性は「時」が過ぎ去ることによって、生まれたばかりの赤ん坊だった人類が成熟し、理性の時代へと導かれたということを寓意的に示している。。…だそーだけど、五十路のオバチャンがこれ見ると、正直、 怖・・・っ。 と、思う。(苦笑) ^ ^;これは初めて見たかなあ・・・ ? ? ?ポスター『≪スラブ叙事詩≫展』18年かけて制作した『スラヴ叙事詩』が1928年に完成して、大作20点の展覧会がプラハとブルノで開かれた。本作品は、展覧会を告知するポスターであるが、タイトルがない。絵の下に、「スラヴ叙事詩展、絵で見るスラヴの歴史」 の文字と、展覧会の会場と、会期を知らせる文字部分を貼りあわせて掲示された。ハープを奏でる少女は、スラヴ叙事詩の中の 『スラヴ菩提樹の下で宣誓する青年たち』 に描かれている少女。 ポスター『ジョブ』ジョセフ・バルドー・カンパニーの煙草の巻紙「ジョブ」の宣伝ポスター。ミュシャの広告ポスターの代表的作品。誇張された豊かな女性の髪は、ミュシャ・ウーマンの象徴的なイメージともなった。 ポスター『ムーズ・ビール』ムーズ・ビールの広告。豊かな泡立ちのビールジョッキを手にしている女性は、ビールの精。頭にはビールの原料、オオムギ オオムギとホップ。ほかにも、コクリコ、マーガレット、ヤグルマギクの花。この花々の赤、白、青は、ムーズ・ビールのある、フランスの国旗の三色を表しているとか。ポスター『ジスモンダ』フランスの大女優・サラ・ベルナールのために、ミュシャが手掛けた最初のポスター。ミュシャの出世作。 出たぁ、 『ジスモンダ』 ! ! ! ・・・だわね。(笑)ミュシャの展覧会で、コレの展示がない展覧会ってあるのだろうか ?^ ^;ポスター 『椿姫』これもサラ・ベルナールの舞台ポスター。『椿姫』は、高級娼婦であるマルグリッドと、貴族の青年アルマンの悲しくも美しい純愛が描かれた作品。サラ・ベルナールから絶大な信頼を寄せられていたミュシャは、舞台美術やサラ・ベルナールが身につける衣装、ジュエリーまでも手がけた。ポスターに描かれたベルナールが纏っている衣裳は、そのミュシャがデザインしたもの。舞台美術や衣装まで。まさしくマルチアーチスト ! ! !;・∀・その3に続く。この『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』、2/10からは熊本市現代美術館へと巡回するそう。お近くの方はどうぞ♪^ ^
January 27, 2024
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先日、会期終了してしまったけど、相変わらずマイペースに載せていきます。^ ^;去る12/8に行ってきた、『テート美術館展』の続き。今回でラスト。前記事『テート美術館展 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テート美術館展 その2』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テート美術館展 その3』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テート美術館展』大阪中之島美術館にて開催。前庭はこんな。いろんなオブジェがある。現代美術になっていきます・・・第4章 光の効果Light Effects光に対して科学的な関心を抱き、アーティストたちは実験的な芸術表現をするようになりました。1830年代における写真技術の発明は、光の特性と効果を生かす革新的な方法をもたらしました。第5章 色と光Colour and Light美術と工芸、デザインの総合的な教育を目指したバウハウス(ドイツ)では、幾何学的な形態を用いて光と色の関係を考察するアーティストたちが大きな足跡を残しました。Room11カンディンスキー『スウィング』『絵画は音楽のように抽象的であるべきだ』という考えに基づいて、多くの作品を残した。色同士の関係性が生み出す視覚的効果を探求。うーん・・・現代美術ってちょっとよくわからない・・・カンディンスキーの言ってること、正直全然わかんない。^ ^;やっぱ印象派がいいわぁ。色のグラデーションの美しさとかが好き。第6章 光の再構成Reconfiguring Light9世紀半ばに発明された電球は、20世紀に入ると人々の生活に浸透するとともに、産業の発展と多様化に伴い広告にも利用されるようになりました。こうした時代背景もあり、第二次世界大戦後のアーティストたちは光との新たな関係性を見出してきました。この展覧会、章立てと部屋の順番が伴ってないんだよね・・・微妙に。展示室の大きさとかの都合かもしれないけど、ちょっと戸惑う。;・∀・Room10バチェラー『ブリック・レーンのスペクトル2』都市生活を送る人々が光と色をどのように経験するのかに着目。色鮮やかなライトボックスを用いて、都市を想起させることを試みた作品。これもちよっとよくわかんなかった・・・現代美術ってホント、興味ないのだよ・・・~_~;第7章 広大な光Expansive Light多様な表現を試みる現代美術でも、光は重要なテーマであり続けています。Room15エリアソン『黄色VS紫』これね、動くのよ。光と影が。くるくるっと一周回るの。つぶやいてた人がいたけど、日食とか月食みたいな感じ。展示のラストを飾るのはコレ。Room16エリアソン『星くずの素粒子』鑑賞者は、吊るされた多面体に反射する光に満たされた空間に身を置くことで、自らの行動がどのように世界に作用するのかを意識することができる。…ってことらしいけど、ごめん、やっぱりよくわかんない。現代美術苦手。;^ω^ただこれ、すごくきれいだった。とても印象的なのは確か。現代美術に興味がなくて、さっぱりわからないので、この辺りはささっと見た感じ。でもエリアソンの二つの作品は、理解はできなくても見ごたえはあるというか、わかんなくても見たい気持ちにさせられるというか・・・このふたつはじっくりと見たかな。^ ^;展覧会を見終わって、歩いて大阪駅(梅田)に行くことに。二階のエントランスを出て、そのまま(連絡)通路を東へと。ちょっとしたお庭があったり。地上へ降りて堂島川沿いを歩く。大阪駅までのこの散策がすごく好き♪*´▽`*
January 26, 2024
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去る12/8に行ってきた、『テート美術館展』の続き。会期終了しちゃったけど、マイペースで載せてきます。(笑)大阪中之島美術館にて開催。館内にはこんな子がいます♪^ ^ヤノベケンジ作 『ジャイアント・トらやん』前記事『テート美術館展 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『テート美術館展 その2』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)18世紀後半に始まった産業革命により、欧州では交通網が発達。19世紀半ば以降、都市を活動の拠点にしていた多くの画家たちが自然風景を描く機会を得て、自然の光をどのようにカンヴァス上に再現するかがテーマになりました。神話や聖書といった従来のテーマから離れ、目に見える現実の世界を描こうとする機運が高まります。Room7印象派の画家たちの作品があれこれと。モネ『エプト川のポプラ並木』エプト川に沿って並ぶ高い木々の列を描いた、23点からなる連作のうちの一つ。絵を描き終わる前に、描いていた木が売りに出されてしまい、モネは木を買いとったとか。;・∀・モネは好きなんだけど、この絵は色彩的にあまり好みでない・・・緑と水色と。寒色ばかりだし、使われている色も少なくて。色のグラデーションがきれいな絵がいいなあ。 ちなみにこの連作の中の一つを探し出してみた。この絵なんかとても好み♪^ ^ ※注 この展覧会には出ていません~。 ^ ^;『ポール=ヴィレのセーヌ川』こつちのモネ作品も、やっぱり色彩的に好みでない・・・この展覧会におけるモネ作品、個人的にはハズレ。 ↑ あくまでも個人的な感想デス。ピサロ『水先案内人がいる桟橋、 ル・アーヴル、朝、霞がかかった曇天』シスレー『春の小さな草地』この少女は、シスレーの娘・ジャンヌだそうな。絵の中から春の日差し・・・光を感じる。第3章 室内の光Interior Light都市の近代化がさらに進んだ19世紀末からは、室内というプライベート空間をどう描くかにアーティストたちの関心は広がりました。窓から入ってくる光の効果などを作品に取り入れることで、人同士の心のつながりや、個人の内面を鮮やかに映し出そうとする試みが相次ぎました。Room8室内空間を描いた作品を3点のみ展示。ちょっとフェルメールっぽい・・・ ? ハマスホイ『室内、床に映る陽光』 その4に続く。
January 21, 2024
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去る12/21に行ってきた、『ミュシャ展 ~マルチアーチストの先駆者』。松坂屋美術館にて開催。アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」をはじめとする数々のポスター作品で知られていますが、実際に彼が手がけたジャンルは非常に多岐にわたりました。ミュシャ作品に特徴的な優美な女性像と、花々を組み合わせたグラフィックおよびプロダクトデザインは、絵画作品とはまた異なる魅力を宿しています。書類の挿絵、ポストカード、お菓子や香水のパッケージ、宝飾品などを中心に、油彩画、水彩画、素描、写真まで、様々な形のミュシャ作品をお楽しみください。チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから展示。他のコレクションは、ポスターが多いのに対し、これはポスター以外のものが多い。まさにミュシャの多才さがわかるコレクション。大半が写真撮影可。少しずつ紹介していきます。^ ^第1章挿絵画家としての出発多様な分野で活躍したミュシャが広く知られるきっかけになったのは、生計を立てるために始めた、雑誌や書籍の仕事であった。書籍『装飾アルバム』より『装飾アルバム』は、複数の画家による、多数の装飾パネルとデザインが所収された3冊セットの図案集。その中に、ミュシャがパリのカール・グスタフ・フォラー工房のために考案した、室内装飾用布地のためのデザインが掲載されており、それがこのふたつであった。『ビザンティン』(pl.46)『花言葉』(pl.35)この 『花言葉』、2年前に神戸の『ミュシャ展』で見たなあ。『アール・ヌーヴォーの華 アルフォンス・ミュシャ展』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)あの展覧会では、装飾の本(学生のための教本)の展示がこれでもかというほど大量にされていて。コレ見て、ちょっとソレ思い出してた。^^;書籍『装飾人物集』より図版pl.8『装飾人物集』はミュシャの著書。素画40点を掲載。丸や四角だけでなく、幾何学文様のような枠の中に、大人や子供の女性を描いたパターンが収録されている。雑誌『ココリコ』所収挿絵『ココリコ』は、フランスで出版された挿絵入りの風刺雑誌。『一月・雪』『二月・北風』『三月・にわか雨』・・・1月から12月まで、12カ月を主題に描かれている図案シリーズ。すべて1899年に掲載されたもの。新聞折込雑誌『イースター・マガジン、ザ・ロサンジェルス・イグザミナー、 1906年4月8日(日)』表紙『イースターの少女』『ザ・ロサンジェルス・イグザミナー』という新聞に折り込まれた、付録雑誌の表紙として描かれた。連作ポストカード『12カ月』いーなー。コレ欲しい・・・笑。^ ^;その2に続く。この展覧会は明日まで。興味のある方はどうぞ♪
January 20, 2024
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去る2/4に行ってきた、『ピカソとその時代展』 ・・・って、 もう一年近く前。(汗)国立国際美術館にて開催。とっくの大昔に展覧会は終了しちゃってるんだけれども、これがラスト。最後まで載せてきます~。 ^ ^;前記事『ピカソとその時代展』 その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その4。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)Ⅵ.マティスー安息と活力ベルクグリューンが『現代フランスのもっとも偉大な画家』と称賛したマティス。彼のコレクションの中で、ピカソ・クレーに続く、重要性を与えられている。晩年に収集したマティス作品には、静と動、あるいは安息と活力という、対照的な性質があらわれている。アンリ・マティス『青いフォートポリオ』『雑誌「ヴェルヴ」第4巻13号の表紙図案』これは切り紙絵。『家に住まう沈黙』マティスは切り紙絵を制作するのと並行して、筆による白と黒のデッサンを行うようになる。Ⅶ 空中の人物像 ー 第二次大戦後のピカソ、マティス、 ジャコメッティ最終章は、第二次世界大戦後の時代のピカソ、マティス、ジャコメッティの作品によって構成。ピカソ 『本を読む女』1853年。当時のパートナー、フランソワーズ・ジローがモデルと言われている。このころ、彼女をモデルにして、読書する女性を主題とした作品を複数制作。『アルジェの女たち <ヴァージョンL>』1955年。ドラクロワの『アルジェの女たち』を元にした連作。15点の連作が描かれ、本作はその12番目。ピカソは晩年、過去の巨匠の作品を自己流に描いている。『鶴』着色されたブロンズ。『闘牛士と裸婦』1970年、ピカソ89歳、晩年の作品。・・・アタシの生まれた年だわ。ピカソ、生きてたのね。;・∀・『男と女』コチラは1969年の作品。国立西洋美術館所蔵。調べてみたら、ピカソの没年は1973年らしい。 91歳。 長生き ! ! !上2枚の晩年の絵画、男女が絡み合ってるし、女性遍歴がすごかったピカソらしいというか、なんというか・・・;・∀・ジャコメッティ『ヤナイハラ I』ジャコメッティのモデルを務めた日本の哲学者・矢内原伊作。『広場 Ⅱ』「立つ女」と「歩く男」。4人の男がそれぞれ別の方向へ歩いているが、そのうちの一人は正面に直立した女性の方へと歩いている。見知らぬ人々の交錯。誰かとの出会い。描かれているのはそんな都会の風景の群像たち。『ヴェネツィアの女Ⅳ』ジャコメッティは、常に女性を不動のものとし、対して男性を歩んでいるものとした。その不動の女たちの中でも、『ヴェネツィアの女』は重要な連作の一つ。マティス『縄跳びをする青い妊婦』1952年に入ると、マティスは青い単体の切り紙絵による多くのヌードを制作している。見終わったのは18:00前。2月のアタマで、暗くなりつつある時間帯。国立国際美術館には何度か足を運んでいるけれど、暗くなってから外観を見るのは初めて。こんな風に地面も光るとは知らなかったわ~。なんか近未来みたい。;・∀・この日、歩いて大阪駅まで戻ったんだけれども、途中で見たお月さま。いやあ・・・都会の風景の中に馴染んでいる月。美しや~。^ ^
January 18, 2024
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去る12/8に行ってきた、『テート美術館展』の続き。大阪中之島美術館にて開催。前記事『テート美術館展 その1』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)Room6ラファエル前派の作品たち...バーン=ジョーンズ『愛と巡礼者』キューピットの姿をした愛の化身が、巡礼者を孤独と闇から救い出す場面が描かれている。中世フランスの詩、『薔薇物語』から着想を得たといわれている。孤独と闇から救い出す・・・で、光 ?この展覧会、ホント、いろんな『光』が描かれていて面白い。 この絵のどこが 『光』なんだろう。 と思うような作品も あるのだけれども、それを考えながら鑑賞するのもまた一興かと。^ ^;そうそう、ちなみにこの絵、キューピットの足元に小鳥がいるのよ。巡礼者の背後にもだけど。鳥好きなんで、目がいってしまった。^ ^;カワイイ。ハンター『私の妻の庭』モデルになってるハンターの奥さん・メアリーも、画家なのだとか。のちに離婚してしまうらしいけど、新婚の頃に描かれたというこの絵の中の奥さんも、孔雀のいるゴージャスなお庭も輝いて見えるわねえ。画家の奥さんに対する愛を感じるわねぇ。この絵、会場内でもなかなか目を引いたわ。^ ^ミレイ『露に濡れたハリエニシダ』朝霧と朝日が主題。この絵、すごくきれいだった ! ! !この展覧会で一番好きな絵。^ ^ハント『無垢なる幼児たちの勝利』ヘロデ王がベツレヘムに生まれたすべての長男、いわゆる「無垢なる幼児たち」を皆殺しにする中、マリア、ヨセフ、幼子イエスがエジプトに逃れる様子が描かれている。泡は「空気のような球体」で、「永遠の生命の流れ」を表現。子供達がかわいすぎる~。けどこれ、幼児イエス・キリストの身代わりとなって惨殺された子どもたち・・・光が当たっているのは無垢なまま殉教した魂ってことで・・・・・・・・・・。;´・ω・このかわいらしさは無垢ゆえか。その3に続く。明日、14日まで開催。興味を持たれた方は是非♪
January 13, 2024
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去る12/8に行ってきた、『テート美術館展』。大阪中之島美術館にて開催。外には猫が。現代美術作家・ヤノベケンジ氏の作品。『SHIP’S CAT』という船で旅をする猫をモチーフにした彫刻作品シリーズの一つ。 潜水艦や宇宙船にもついていけるスーツのオレンジ色は、航海の安全を守る管制塔の色であり、厳島神社の朱色からきているとか。本展は、英国を代表する国立テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画。ターナー、コンスタブル、モネ、草間彌生、リヒター、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソンなど、時代や地域、ジャンルを超えた「光の作品」約120点の競演。※テート美術館とは英国政府が所有する美術コレクションを収蔵・管理する組織で、ロンドンのテート・ブリテートテート、テート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4つの国立美術館を運営。ほとんどの作品が写真撮影可。目に留まったものをランダムに撮影。順番に紹介していきます。^ ^第1章 精神的で崇高な光Spiritual and Sublime Light17世紀から18世紀にかけて、欧州は理性と秩序を重んじる啓蒙の時代を迎えました。芸術表現にも共通する潮流となりましたが、個人の主観や感性を重視するロマン主義の画家たちはこうした価値観に疑問を抱き、精神世界への関心を次第に強めていきます。光と陰のドラマチックな効果を生かすことで人の内面や精神性に迫り、さらには予測できない出来事への畏敬の念を絵画で表現しようとしました。主観や感性を重視するロマン主義の作品が多数。Room1ブレイク『アダムを裁く神』個人の想像力を重んじるロマン主義の画家、詩人。本作品は、ブレイクが創作した神話『ユリゼンの書』との関連から描かれている。ターナー 『陽光の中に立つ天使』第2章 自然の光Natural Light移りゆく自然の光のきらめきを瞬間的にとらえ、いかに芸術作品で表現するか。この難解なテーマへの挑戦に多くの画家たちは魅せられてきました。Room2『光と色彩(ゲーテの理論) ー大洪水の翌朝ー創世記を書くモーセ』『陰と闇-大洪水の夕べ』『湖に沈む夕日』1830年頃から45年にかけて制作された『海』の連作の代表作。描かないことで描く、ターナー。輪郭を失い、ぼんやりとした中に描きたいものを描く。のちに続く印象派への先駆けとなる。このターナーの技法は、画家人生後半から編み出されたもの。印象派が好きなので、ターナーのこういう絵も結構好き。^ ^この展覧会を見に来たのも、ターナーの絵が来るって聞いたから。Room4ダービー『噴火するヴェスヴィオ山と ナポリ湾の島々を臨む眺め』マーティン『ポンペイとヘルクラネウムの崩壊』上ふたつ。噴火の赤が力強く、リアルで、恐怖すら感じる。とても印象に残る『光』。に残る「光」。Room5コンスタブル『ハムステッド・ヒースのブランチ・ ヒル・ポンド、土手に腰掛ける少年』イングランドの風景原画・コンスタブル彫版・デイビット・ルーカスリネル『風景(風車)』リネルは、自分の周囲の世界を可能な限り正確に記録しようとした風景画家。日光が入道雲を照らす様と、水面を照らす光が印象的。その2に続く1/14まで開催。興味を持たれた方は是非♪^ ^
January 11, 2024
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去る11/7に行ってきた、『正倉院展』。奈良国立博物館にて。正倉院宝物は、かつて東大寺の倉であった正倉院に伝来した品々で、およそ9000件を数えます。正倉院展は、これらの中から毎年60件前後が公開される展覧会で、今年で75回目を迎えます。正倉院宝物は、光明皇后が夫・聖武天皇ご遺愛の品などを東大寺の盧舎那仏に献納したことに始まります。本年、第75回正倉院展には、『国家珍宝帳』(天平勝宝八歳=756年=六月二十一日に 光明皇后が大仏に献納した宝物の目録)の筆頭に挙げられる、聖武天皇所用の「九条刺納樹皮色袈裟」のほか、螺鈿や絵画で装飾された「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」、聖武天皇の一周忌の法要で使われた荘厳具など、幅広い分野から59件(うち初出陳6件)の宝物が展示されます。去年に引き続き、二年連続で訪れた、正倉院展。『第74回 正倉院展』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)大学の時にも一回行ってるから、通算三回目になる。たくさんの宝物の中から、毎年展示物を替えて見せてるので、何回行っても飽きないし、また見たくなるという・・・^ ^国家珍宝帳(光明皇后が大仏に献納した宝物の目録)のトップバッターがコレ。今回張り切って持って行った、単眼鏡を使って見まくったわ。(苦笑)コレ ↓九条刺納樹皮色袈裟聖武天皇の袈裟。仏の弟子として、ボロギレを縫い合わせて作った衣を身に着けて修行するという意味から、絹の布にわざと青や緑の絹の断片を縫い付けて樹木の皮のような風合いに仕上げる技法で作られている。コレを実際に聖武天皇が…と思うと、ものすごく歴史を感じちゃう。大仏に聖武天皇の遺品を献納するとき、コレを一番初めに持ってきたということは、聖武天皇そのもの・・・って、光明皇后が思ってたんじゃないのかなあ。とかね ?それからこれはキレイだったわねぇ。個人的には一番印象的。平螺鈿背円鏡グッズとかにもなってたわね。コレ、ハンカチ。買っちゃった。^ ^正倉院には螺鈿飾りの鏡が9面伝わっているが、そのなかでも大型の鏡。背面の螺鈿細工は、ヤコウガイと琥珀で花文様を、地の部分にはトルコ石を散りばめるといった、豪華でデザイン性が高い優品。もうひとつこれもキレイだったわ。コレもハンカチの片隅にデザインされてるけど。楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(背面)背面(槽)のカエデ材を蘇芳色に染め、螺鈿細工には、アワビ貝を多用した煌びやかさが目を引く。一方でこの琵琶、撥受けの方には山水画が描かれている。楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(撥受)あとこれ。これも結構話題を呼んでたわね。青斑石鼈合子スッポン形の蓋もの。両目に嵌められた深紅色の琥珀が光り、本物のスッポンかと見間違うほどの精巧なつくり。七星散という仙薬(不老不死の薬)を納めた容器ではと考えられている。蜜陀彩絵箱(側面)日本の油彩絵画技法のひとつである、密陀絵で描かれた収納箱。木製黒漆塗りで、全体に油をかけて仕上げられている。赤池鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾錦織を切り抜いたもの。幡の先端に飾りとして縫い付けられていた。オシドリが向かい合ってるのがなんかいいわ。^ ^佐波理合子合子とは、仏前でたく香を入れる容器。犀角杯サイの角のさかづき。螺鈿細工のキラキラは美しかったし、聖武天皇の袈裟も、歴史を感じてすばらしかったけど、なにより道鏡の直筆が見られたことが感激♪なかなか力強いのよ。筆跡。聖武天皇の筆跡も昔見たことあるけど、アレは肉細で繊細な感じ。ちょっと女性的。^ ^;反対に奥さんの光明皇后の筆跡の方が、男性的なのよね。・・・って、ジェンダレスのこの時代にこの発言は問題かしらん。;・∀・この聖武天皇と光明皇后の直筆、大学の時に来た正倉院展で見たのよね。アレをまた見たいんだけどなあ。難しいかなあ。おまけ博物館前の池で戯れる鹿たち
December 5, 2023
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去る10/17に行ってきた、『東福寺展』。 京都国立博物館にて開催。新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。中世以来の巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。東福寺へは、30年ちょい前、京都で学生していたころ、一度だったか二度だったか。行ったことがある。下宿からわりと近かったので、紅葉の季節に無料エリアの臥雲橋まで、紅葉を見に散歩がてらでかけたことも何度かある。それから記憶が間違ってなければ、卒アルの撮影、ココでしたよーな・・・ ? ? ?初夏にこの国立博物館の庭で、そして秋には東福寺で。二回撮影した気がする・・・ゼミごとに。とても境内の広いお寺で、紅葉の綺麗なお寺。そう、卒アルの撮影場所に選んでしまうほどに。アタシの中での東福寺はこんな印象で。外観的なことしか知らないというか、どんな歴史を持つお寺だとか、全然わかってなくて、この展覧会で初めて勉強した感じ。そうか、禅宗のお寺なのかぁ・・・って、 そこからかい。 ;・∀・展覧会は5つの章で構成。第1章「東福寺の創建と円爾」 東福寺を創建した円爾ゆかりの宝物を紹介。第2章「聖一派の形成と展開」 円爾の法を伝える後継者(聖一派)らにまつわる、 書や肖像画などを紹介。第3章「伝説の絵仏師・明兆」この展覧会の見どころは、なんと言ってもコレ、絵仏師・明兆が手がけた『五百羅漢図』。期間中3期ごとに分けて、作品を入れ替えての公開。第1号五百羅漢とは釈迦の弟子500人のことで、仏教説話などを基に1幅に10人ずつ描かれている。つまり、全部で50幅あるということ。東福寺には、そのうち45幅がある。作品の横には、マンガの解説パネルが設置されていたりして、これがまたくすりと笑えて面白く・・・展示そのものよりコッチが面白くて印象深かった。(笑)学芸員さんの考案かなあ。ナイス♪^ ^;明兆 『白衣観音図』第4章「禅宗文化と海外交流」 円爾が作り上げ、 弟子たちが発展させた 対外交流のネットワークについて迫っていく。第5章「巨大伽藍と仏教彫刻」 巨大伽藍に合わせて制作された 仏像などを紹介。東福寺の創建当初の伽藍には、巨大群像が安置されその様子は「新大仏寺」と称されていたのだそうで。手首から指先まで217.5cmという巨大な「仏手」。東福寺旧本尊の左手。アタシがこの展覧会に行こうと思ったのって、この巨大な「仏手」が見たかったからなのよねぇ。インパクト大でしょ ?^ ^;ちなみにこの旧本尊、15メートルもあったという。調べてみたらば、奈良の大仏も15メートル。そりゃ凄いわ。でかいわ。東福寺スゲー。;・∀・でもそうなのよ。この巨大仏手を見ちゃってたものだから、奈良の大仏を30年ぶりに見た時、思ったより小さいなんて思っちゃったのよねぇ。あの時は、東福寺の旧本尊より、奈良の大仏の方が大きいって思ってたから。あれ、なんか東福寺のと変わらない気がする・・・って思ったら、小さく感じちゃったのよ。(汗)このふたつは、旧本尊の光背化仏(右)と台座蓮弁(左)。188年の火災で旧本尊等、ほとんど焼失したのだけれども、これらは焼け残った。光背化仏台座蓮弁ちなみに現在の東福寺の本尊はというと、迦葉・阿難立像この二つに加えて、釈迦如来立像の三尊がそれ。最後に。11/22に行ってきた、東福寺の夜の紅葉も載せとくわ♪この展覧会も、東福寺の夜間拝観も、12/3までやってます。興味を持たれた方はどうぞ♪^ ^
December 1, 2023
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会期はちょっと前に終了しちゃったけど、去る9/26に行ってきた、『和田誠展』刈谷市美術館にて。今回のその3で最後。^ ^前記事『和田誠展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『和田誠展』その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック。 未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」 「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」 独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」 文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事 作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」 大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」 グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」 楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」 回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」 挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」 「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」 少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」 音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」 一流の映画ファンは一流の「映画監督」 手がけた書籍は2000冊以上「装丁」 装丁に見る「和田文字」 31センチ角の舞台「LPジャケット」 趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」 音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」 革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」 真面目に遊ぶ「パロディ」 クスッと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」 シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」 長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」 描いた表紙は約2000点、40年続いた「週刊文春」 お気に入りのモチーフ「猫」 愛情豊かに「家族との仕事」 絵ができるまで「ただいま制作中」 初めての本は1960年「著書200冊」 83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」和田さんがロゴマークを手掛けていたとは知らなかったなー。コレ、三谷さんの特徴がシンプルによく出てる。^ ^;和田さん、三谷さんのエッセイの挿絵、手がけてるのよね。亡くなられた今も、ストックを使いまわして続いていて・・・親交が深かったんだろうなあ。あーコレコレ。三谷さんのエッセイの挿絵 ! !愛読してます♪^ ^淡谷のり子さんだあ。・・・って、なんかすごく思った。^ ^;和田さんって、特徴とらえるのうまいよねえ。 『麻雀放浪記』って、 和田さんが監督してたの ! ? ;゚Д゚『怪盗ルビィ』もなんだよねぇ。全然知らなかった。(汗)和田さん、なんて多才なんだ・・・;・∀・ちなみに会場に、『怪盗ルビィ』の映像が流れてたけど、若い真田広之がめっちゃイケメンだった。この当時(18歳)、真田広之のことなんとも思っていなかったけど、五十路のオバチャンになった今、若き真田広之にちょっとときめいちゃったわ。(笑)^ ^;1号目これが2000号目では飛び立つのね。 うーん。 圧巻。各地を巡回していた『和田誠展』。この刈谷が最後の模様。和田さんの多才ぶりにただただ感嘆。
November 18, 2023
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去る9/26に行ってきた、『和田誠展』の続き。『和田誠展』その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)刈谷市美術館にて。好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック。 未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」 「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」 独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」 文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事 作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」 大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」 グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」 楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」 回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」 挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」 「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」 少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」 音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」 一流の映画ファンは一流の「映画監督」 手がけた書籍は2000冊以上「装丁」 装丁に見る「和田文字」 31センチ角の舞台「LPジャケット」 趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」 音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」 革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」 真面目に遊ぶ「パロディ」 クスッと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」 シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」 長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」 描いた表紙は約2000点、40年続いた「週刊文春」 お気に入りのモチーフ「猫」 愛情豊かに「家族との仕事」 絵ができるまで「ただいま制作中」 初めての本は1960年「著書200冊」 83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」これ好き。(笑)元ネタは雑誌の『暮しの手帖』。 ^ ^;これも好き。(笑)この単純さがいい。そうよねぇ。和田誠といえば、似顔絵の人なのよねぇ。筒井康隆黒柳徹子浅丘ルリ子その3に続く。展覧会、11/5まで開催中。
October 27, 2023
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去る9/ 26に行ってきた、『和田誠展』。刈谷市美術館にて開催。和田誠(1936–2019)は多摩美術大学卒業後、ライトパブリシティを経て、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く活躍しました。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところを知りません。本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック。 未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」 「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」 独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」 文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事 作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」 大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」 グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」 楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」 回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」 挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」 「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」 少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」 音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」 一流の映画ファンは一流の「映画監督」 手がけた書籍は2000冊以上「装丁」 装丁に見る「和田文字」 31センチ角の舞台「LPジャケット」 趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」 音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」 革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」 真面目に遊ぶ「パロディ」 クスッと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」 シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」 長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」 描いた表紙は約2000点、40年続いた「週刊文春」 お気に入りのモチーフ「猫」 愛情豊かに「家族との仕事」 絵ができるまで「ただいま制作中」 初めての本は1960年「著書200冊」 83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」最初は似顔絵から。アタシの中では、和田誠さんといえば似顔絵の人なのよね。なので、しょっぱなから盛り上がる。(笑)^ ^薬師丸ひろ子黒柳徹子マイケルジャクソンピカソ ・・・ピカソ風(キュビズム)に 描いてるところがツボ。 (苦笑)『不合格のための世界史 コペルニクス』高校三年生の時のモノ。このタイトルもツボにはまるわ。好き。(笑)^ ^;ハイライトのデザインが和田さんとは知らずにびっくり。父親がコレ、吸ってたのよねぇ。ものすごくなじみがあるので。これもまた見覚えあるわあ。懐かしい。あれもこれもスゴイね、和田さん。『気まぐれロボット』と、『だれかさんの悪夢』は見覚えがある・・・そーか、あれもこれも和田さんだったのかあ。・・・って、この展覧会、コレばっか。^ ^;『めざましどけいのうた』『ひかりのくに』1968年6月号その2に続く。展覧会、現在開催中。11/5まで。興味のある方はどうぞ♪^ ^
October 26, 2023
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去る2/4に行ってきた、大阪の国立国際美術館で開催の『ピカソとその時代展』。国立国際美術館にて『ピカソとその時代展』 その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その3。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)とっくに会期終了の美術展だけれど、いつものごとく、ちんたら載せていきます~。 ^ ^;Ⅴ. クレーの宇宙パウル・クレーはピカソと並び、ベルクグリューン美術館のコレクションのもうひとつの柱である。同美術館所蔵70点のクレー作品の中から、34点を紹介。造形原理の考察とロマン主義的な想像力を融合したクレーの芸術は、ピカソの作品とは対照的であるが、同時代の芸術家の中で、ピカソに最も関心を持ち、彼のキュビズム絵画に影響を受けている。パウル・クレー『緑の風景』『植物と窓のある静物』『青の風景』『港の船ⅡC』『カモたち』『目覚める女性』キュビズムって全然好きじゃないんだけど、クレーのは色合いがきれいというか、温かみもほんのりあったりして、そんなに嫌いじゃないかも。そうね、色使いはわりと好み。でもその一方で、こんな子供の落書きっぽい絵もあったり。『知ること、沈黙すること、やり過ごすこと』『薬草を調合する魔女たち』『封印された女』『口数の少ない倹約家』これ、クレーの自画像だとか。絵の中に有る記号は、『口数の少ない』『言葉』『倹約家』と書いてあるんだそーな。;・∀・ その5に続く。
October 4, 2023
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去る2/4に行ってきた、大阪の国立国際美術館で開催の『ピカソとその時代展』。国立国際美術館にて『ピカソとその時代展』 その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)『ピカソとその時代展』 その2。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)とっくに会期終了。でもいつものごとく、ちんたら載せてきます・・・苦笑。Ⅳ 両大戦間のピカソ ー女性のイメージピカソの愛人たちをモデルに描いた絵がずらり。ここが一番好きだったかな・・『花の冠をつけたドラ・マール』ドラ・マールフランスのシュルレアリスムの写真家・画家。ピカソの愛人。ピカソとは、1935年の秋から36年頃にかけて出会う。そして43年まで二人の関係は続く。『緑色のマニキュアをつけたドラ・マール』そして以下二作品もモデルはドラ・マール。『黄色のセーター』『女の肖像』最初のふたつは、ジーっと見比べてると、目の感じとか同一人物かなあって思うけど、あとのふたつは・・・ もはや人間の顔ではない・・・ ;・∀・『多色の帽子を被った女の頭部』このモデルは、髪色からマリー・テレーズと言われている。マリー・テレーズは、ドラ・マールより先にピカソと関係を持っていた愛人。ふたりの取っ組み合いの大げんかを満足げに眺めていたというピカソ。芸術家としてはスゴイのかもしれないけど、男として、人として、ちょっとどうかと思うわね・・・。´-ω-`でもどうかとは思えど、それで芸術家としての価値がなくなるかといえば、また別の話だと思うし、最近、女性に対するピカソの態度に批判が起きて、作品自体の評価も落ちているというのは・・・ちょっと疑問かなあ。『大きな横たわる裸婦』1940年から44年まで、ナチス・ドイツ占領下で描かれた作品。女性美や官能性は全くなく、閉ざされた部屋の中で横たわる女性の体はねじ曲がり、拳は固く握られ・・・戦争の時代の感情を映した作品。『タンバリンを持つ女』その4に続く。
September 24, 2023
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去る8/3に行ってきた、『水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~』 名古屋市博物館にて開催。日本を代表する漫画家の一人、水木しげる(1922〜2015)。彼は妖怪を題材にした作品を多数発表し、妖怪を楽しむ文化を現代日本に定着させました。2022年の生誕100周年を機に企画された本展では、これまで数多く開催されてきた彼の展覧会の中で初めて、その妖怪画創作の裏側に注目します。貴重な本人所蔵の妖怪関連資料や漫画作品の原稿などを公開し、先人たちの築いてきた妖怪世界をリスペクトしつつさらに豊かなものに発展させた水木しげるの仕事に迫ります。 そして、水木しげるが描いた妖怪画の原画が大集合!その細密かつコミカルな筆致と独特の世界観を存分に堪能することができます。 この夏、私たちの周りに息づいている妖怪の姿に、あなたも想像をふくらませてみませんか。ぬりかべとか、べとべとさんの人形( ?)があったわ。これらの前で記念撮影している人、多かった。^ ^;第1章 水木しげるの妖怪人生子どものころに、“のんのんばあ”というおばあさんに聞いた不思議な話から妖怪に興味を持った水木しげる。「べとべとさん」や「ひだる神」に遭遇した幼少期、「塗壁」のような不思議な現象を体験した南方最前線への出征、そして復員してから人気漫画家となるまでの貧乏多忙時代と、妖怪に彩られた彼の人生をたどります。あわせて、水木しげるの漫画作品の貴重な原稿も展示します。アタシ、水木しげるの生原稿が見たくてこの展覧会に来たのよね。二年前に地元で見たこの展覧会がよくて。『水木しげる 魂の漫画展』。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)でも今回は生原稿少なくて残念×××あくまでもテーマは『妖怪』なんだよね。今回はね。~_~;第2章 古書店妖怪探訪水木しげるは、貸本漫画家時代から神田の古書店街をたびたび訪れました。創作活動の参考となる資料を探し求める中で、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』や柳田國男の『妖怪談義』と出会い、漫画連載のかたわら自らも妖怪画を描くようになっていきますここでは、水木しげるの蔵書を通して、彼に影響を与えた妖怪文化人の系譜をたどります。水木しげるの蔵書がすごい。とにかくすごい。本格的。◎_◎;歴史の史料に近いものを感じてしまったほど。(苦笑)第3章 水木しげるの妖怪工房生涯に日本の妖怪だけで1000点近くの妖怪画を手がけた水木しげるは、妖怪を「昔の人の残した遺産」としてとらえ、昔の人が感じた妖怪の「感じ」を忠実に後世に伝えることを心がけていました。彼はこのポリシーを実現するため、様々な資料や手法を駆使して妖怪に形を与えていきました。ここでは、水木しげるの制作手法に注目しながら妖怪画の原画を紹介します。水木しげるの妖怪の絵には元絵があるという事実に、ちょっと衝撃。 ・・・オリジナルじゃなかったんかい。 (゚Д゚;昔の人が感じた妖怪の「感じ」を忠実に後世に伝えるということゆえらしいのだけれども、なんかもやもやするの、アタシだけ・・・ ?第4章 水木しげるの百鬼夜行妖怪の「実存感」にこだわった水木しげるは、気持ちや雰囲気を表すために、妖怪が出現する場所や状況の表現を大切にしていました。ここでは、全国各地の伝承に基づく妖怪画の原画を、山、水、里、家の四つの場所に即して一挙に展示し、水木しげるが描いてきた妖怪たちを百鬼夜行のように紹介します。この章、妖怪画の原画が大集合。^ ^アタシは妖怪に興味ないんでアレだけど、アタシより少し上のオジサマたちが、嬉しそーに見入ってたわね。何人か。エピローグ 妖怪は永遠に水木しげるの妖怪への探究心は、年齢を重ねるごとに強まっていきました。精力的に妖怪研究を行い多様な活動を展開した最晩年までの人生をふりかえります。鬼太郎の世界が好きな人には楽しい展覧会なんじゃないのかな。先述のオジサマたちのように。(笑)アタシは鬼太郎は怖くてあまり好きじゃなかったし。そう、昭和の鬼太郎は小さな女の子にはちょっと不気味で怖かった・・・アニメだけど。ただただ、水木しげるの漫画の生原稿が見たいだけだったので、そういう人にはビミョーかも ?しれない。^ ^;24日まで開催中。あと二日。興味のある方はお急ぎどうぞ♪
September 22, 2023
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去る7/13に行ってきた、『ルーブル美術館展 ~愛を描く』の続き。後編。『ルーブル美術館展 ~愛を描く』前編。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)京セラ美術館にて。第3章 人間のもとにー誘惑の時代18世紀に入ると、性愛をテーマにした作品は、神から人間へと描く対象を変えていく。ジャン=オノレ・フラゴナール『かんぬき』部屋のかんぬきに手を伸ばす男性、そして彼を誘うとも拒むとも受け取れる女性。ドラマティックな一瞬を見事に描いたこの作品は、18世紀フランス絵画の至宝とも謳われる。・・・・・・・。この絵を見ていて浮かんだ言葉。 嫌よ嫌よも好きのうち。・・・苦笑。 ^ ^;ブーシェ『アモルを支える三美神』第4章 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇18世紀末から19世紀、フランスの愛の形について作品を通して見つめる。当時のフランスは、無垢で素朴な、牧歌的な恋愛物語が流行していた。この章のみ写真撮影可。フランソワ・ジェラール『アモルとプシュケ』、または『アモルの最初のキスを受けるプシュケ』これもポスターになってるわねぇ。アモルとプシュケの話はハッピーエンドでよろしい。ほっとする。^ ^ クロード=マリー・デュビュッフ『アポロンとキュパリッソス』アンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン『エンデュミオンの眠り』ジャン=バティスト・ルニョー『友情の杯を交わすヒュメナイオスとアモル』アリ・シェフェール『ダンテとウェルギリウスの前に現れた フランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊』地獄にいる2人を見物しているダンテとウェルギリウス。『神曲』・地獄編より。政略結婚させられた女性フランチェスカ。夫の城主ジャンチョットは不具であり、フランチェスカは義弟パオロと恋に落ちてしまう。しかし夫ジャンチョットにばれ、パオロとフランチェスカは殺される。愛欲の罪によって、吹きすさぶ暴風の地獄へ堕とされた二人は・・・地獄でもいい。永遠に二人で地獄をさまよいながらも、愛を貫く・・・ってことなのかな。『神曲』の著者ダンテは、このふたりと接点があったのだとか。テオドール・シャセリオー『ロミオとジュリエット』これも悲恋だねぇ。有名すぎるほどに悲恋。^ ^;テオドール・シャセリオー『ヘロとレアンドロス』または『詩人とセイレーン』そして登場。かの有名なドラクロワ。ウジェーヌ・ドラクロワ『アビドスの花嫁』19世紀フランスのロマン主義の巨匠ドラクロワは、同時代のイギリスの詩人バイロンの著作に心酔。この作品は、バイロンが1813年に発表した『アビドスの花嫁』を題材にしている。舞台はオスマン帝国。高官の娘ズレイカと、その兄(実は従兄)で海賊の首領であるセリムの恋仲を死が引き裂く悲恋物語。この展覧会、9/24まで開催。興味のある方はぜひ♪ここのカフェでランチしたり、お隣の平安神宮の神苑を散策したり。・・・もおススメ♪^ ^おまけ京セラ美術館の庭園明治42年、庭園に芝生を初めて用いた植木職人7代目・小川治兵衛によって作庭されている。マリアージュ・フレールとコラボした、この展覧会の特別ブレンドの紅茶♪ホットで飲んだ方がおいしそうなんで、実はまだ飲んでない・・・^ ^;あの後すぐ暑くなっちゃったからね~。36℃だの、37℃だの・・・汗。秋になるまで寝かせとく~笑。
August 13, 2023
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去る7/13に行ってきた、『ルーブル美術館展 ~愛を描く』京セラ美術館にて開催。人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。確かにかつてない趣向だなあ。『愛』がテーマで、様々な愛の形をルーブルの絵画で見せていくだなんて。知らない画家の絵が大半だったけど、そんなの関係なく、見入っちゃったわね。^ ^プロローグ 愛の発明知らない画家が大半だった中で、珍しく知ってる画家。ブーシェ『アモルの標的』これがいきなりお出迎え。ポスターにもなってるメインの絵画がいきなり登場でちょっとびっくり。 *´艸`3メートルくらいあるでっかい絵画だしねー。 迫力ある ! ! ! ポスター ↓第1章 愛の神のもとにー古代神話における欲望を描くギリシア・ローマ神話の愛は、相手の全てを自分のものにしたいという強烈な欲望と一体となっている。本章では、このような欲望を原動力とする神々や人間の愛の展開が、絵画ではどう表現されたのか、たどっていく。ルイ=ジャン=フランソワ・ラグルネ(兄)『ディアネイラを略奪するケンタウロスのネッソス』ギリシア・ローマ神話の英雄ヘラクレスの冒険譚の一つを描いた作品。美貌で知られた王女ディアネイラは、ヘラクレスの妻となった最後の人間。ケンタウロスのネッソスがディアネイラを略奪しようとしているシーンで、裸の老人のエウェノスがネッソスの後躯にしがみついて阻止しようとしている。また左奥にいるヘラクレスが略奪者を射ようとしている。・・・・・・・・。いやこーゆーの、愛じゃなくて犯罪だから。;゚Д゚と、現代人はマジで思う。(苦笑)再び登場。ブーシェ『プシュケとアモルの結婚』ブーシェのパステルカラーの色遣いが好きだわあ。女性の略奪の絵なんか見た後で、ブーシェのハッピーエンドの愛の絵を見ると、心が安らぐ~笑。^ ^;ちなみにプシュケとアモルの話とは・・・美貌で知られた王女プシュケは、嫉妬した女神ヴィーナスの策略により、醜悪な生き物と結婚させられそうになりますが、プシュケに恋したアモルは、彼女を自分の宮殿に運びます。そして自分の姿を見ることを固く禁じつつ、夜間だけ彼女とともに過ごすという奇妙な結婚生活を送りました。しかしある晩、プシュケは眠る夫の姿をランプの灯りで見てしまい、怒ったアモルは飛び去ってしまいます。以後、さすらいの旅に出たプシュケは数々の試練を乗り越えてアモルと再会し、最後は天界で結婚式をあげました。第2章 キリスト教の神のもとにキリスト教における愛の表現を探る。そこには、愛する者を所有するという古代神話の愛とは対照的な、愛する者のために自分を犠牲にする愛が見いだされる。サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ)『眠る幼子イエス』後編に続く。
August 12, 2023
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ちょうど一カ月前、去る7/4に行ってきた、『マリー・ローランサンとモード展』。名古屋市美術館にて。ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した奇跡のような空間でした。ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在です。パステルカラーの優美な女性像で人気を博したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、ジャンヌ・ランバンなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、美術とファッションがそれぞれの境界を越えてダイナミックに展開していく様子を辿ります。オランジュリー美術館やポンピドゥー・センター、マリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約90点の出品作品でご紹介します。マリー・ローランサンとココ・シャネルが同じ年の生まれとは知らなかったなあ。ていうか、マリー・ローランサンのことは多少知識があるけど、ココ・シャネルのことはなーんも知らない・・・;・∀・だってシャネルなんて庶民には縁遠いしぃ。(苦笑)男性のファッションを参考にしたり、スポーツウエアの素材を使って服を作ったり。シンプルで動きやすい服を作っていたとは知らなかったわねぇ。この当時、斬新だったんだろうなあ。ちなみにこの絵は、マリー・ローランサンが描いたココ・シャネルの肖像画。1920年代、ローランサンに肖像画を描いてもらうことが、社交界の女性たちの間で流行していたそうな。しかしシャネルはこの絵を気に入らず、絵を受け取らなかったとか。そしてマリー・ローランサンの方も、描き直しの依頼には一切応えず・・・;・∀・一方コチラは、マリー・ローランサンの自画像。41歳のころ。既に人気肖像画家。初期(1910年代)のころ、キュビズムの影響を受けていた作品。『優雅な舞踏会 あるいは田舎での舞踏会』『サーカスにて』『舞踊』シャネルは帽子デザイナーとしてキャリアをスタートした。当時は装飾の多い帽子が一般的だったが、シャネルはシンプルな帽子をつくって自ら被っていたという。そして1910年に帽子店を開店して評判になった。一方、ローランサンは、母がお針子をしていたこともあり、ファッションへの感度が高かった。その色彩的なセンスや素材への情熱は、絵の中の洒脱な人物像を見ても伝わってくる。ローランサンに描かれた女性は顔立ちが曖昧で判別が難しいが、身にまとっている衣装によって区別することができる。ファッションアイテムの中でもとりわけ帽子は画中のアクセントになっており、人物のモダンな雰囲気を強めている。・・・ということで、マリー・ローランサンの帽子の女特集。^ ^;『帽子の乙女』『帽子をかぶった自画像』『羽飾りの帽子の女、 あるいはティリア、あるいはタニア』『白い羽飾りの黒帽子をかぶった乙女』『ターバンをかぶった女』『日よけ帽をかぶって立つ女』『青と黒の帽子をかぶった少女』1930年代に入り、世界恐慌の影響がパリにも影を落とす頃、肖像画家としてのローランサンの人気は陰りを見せる。画風にも変化が訪れ、色は明るさを増し、どこか中性的で謎めいた雰囲気を宿していた女性像は、より女性的になっていった。『ばらの女』コレのポストカード、玄関先に飾ってある・・・これね。 ^ ^;十数年前に、今はもうない、長野のマリー・ローランサン美術館で買ったものなんだレけど。『首飾りの女』『シャルリー・デルマス夫人』『ニコル・グルーと二人の娘、 ブノワットとマリオン』ローランサンとシャネルが生きていた時代のファッション左はポール・ポワレ1910年代に活躍。『モードの王様』と呼ばれる。日本の着物や民族衣装を参考に、体を締め付けないゆとりのある服を発表。中央はシャネルイブニングドレス1920年代はモダンガールの時代。ドレスの丈も短くなる。シャネルが最初に注目されたのもこの時代。右はジャンヌ・ランバン1930年代になると、世界中の景気が悪くなり、元気がなくなってきた時代に。ドレスの丈は再び長くなり、スリムなロングドレスが流行る。ラストは、現代によみがえるローランサンということで、シャネルのブランドを引き継いだデザイナーのカール・ラガーフェルドが、ローランサンの絵画の色使いを参考にして、淡いピンクとグレーのスーツを発表。同じ時代に生きながら、お互いのことを少し避けていたローランサンとシャネル。その二人が今の時代のファッションによみがえりました~というエンディング。 ^ ^:2011年発表正直、ファッションのことはさほど興味がなく、マリー・ローランサンの絵だけ見られればそれでよかったのだけれども、この展覧会を企画した人たちが一生懸命ローランサンとシャネルを関連付けたのがひしひしと伝わってきたというか・・・ソレなりに見入っちゃったわ。^ ^;9/3までやってます。興味を持たれた方はどうぞ♪
August 4, 2023
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行きたいけど次男帰省してきてるから行けないなあと、半ばあきらめてた展覧会に、今日、強引に行ってきた。やみあがりなのにかなりハードなタイムスケジュールで。(汗) ↑ 大丈夫か ? おい。 懲りてないな、おい。 ;・∀・いや次男がね、院試の下見に大学に行くって、ゆうべ言い出して。昼ご飯食べてから行くって。名古屋の東ハズレまで。JRと地下鉄でだいたい1時間 ?諸々の時間も考慮して、3時間くらいかかるかなあって、行って帰ってくるのにね。その3時間の間にじゃあ展覧会見てくるかと。地元なんで頑張れば行けるんでないかと。^ ^;てことで、急遽ダッシュで行ってきた、コレ。 『どうする家康展』岡崎市美術博物館にて。大河ドラマに合わせた特別展ではあるけど、お城の方の大河ドラマ館と違い、展示物はちゃんとしたホンモノの史料。全国各地の施設からいろいろ借りてきていて、とても見ごたえあり。・・・だなと、JRの駅に置いてあった展覧会のパンフを見て気づき、これはぜひ見に行きたいなあと思っていたのよね。そう特に見たかったのが、家康の洋時計。スペイン国王からもらったあれよ。日本史の資料集に載ってるやつ。でもコレ、7/19~8/13までの期間限定の展示で。むむむ・・・行けるのか ?行けるとしたら、次男が院試に落ちて、8月の頭に一度三田に戻ったときになるんだけれども・・・・;・∀・ ;・∀・ ;・∀・う~。見たいけど見たくない。いや見たい。見たいけどフクザツ・・・みたいな。(汗)なかなか悩ましかったのよねえ。でも思いがけない機会が巡ってきたんで、飛びついたわけ♪病み上がりだけど。(苦笑)ちなみに見たわよ~。見たかった洋時計。でもアタシコレ、以前どこかで見てるのよね。初めて見るわけではないはず・・・でもどこで ? ? ?全くそれが思い出せないんだけど。(汗)久能山東照宮で保管しているから、そこ行ったときかなあ。結婚したばかりの頃だから、27年前。昔過ぎて記憶がアレなのかしらん。(汗) ただただ、コレ資料集に載ってるやつ!!って思ったことだけは覚えてるんだけどね...まあ何でもいいや。今回また見れたわけだし。^ ^戦国乱世を駆け抜け、260 年にもおよぶ泰平の世の礎を築いた徳川家康。本展では、彼の生涯において重要なターニングポイントとなった出来事を、全国から厳選を重ねた国宝・重文50 件以上をはじめとした、約150 件の優品をとおして紐解いていきます。また織田信長・武田信玄・徳川四天王など、様々な形で家康に影響を与えた人物ゆかりの資料も交え、家康が迫られた決断や、人物像を浮き彫りにしていきます。幾多の「どうする」に満ちた家康の生涯を、大河ドラマとは違った角度からご覧ください。アタシ、コレも見たかったんだ。信長サマの肖像画。信長の肖像画の中では一番有名なの、コレよね。^ ^;でもこれもどこかで見たことあるのよ。なにかの展覧会に来てたと思う・・・けどやはり思い出せない。アタシ、こんなんばっか。(苦笑)まあ有名どころのは何度でもまた見たくなるものだということで。^ ^;それから家康の直筆の文書がたくさん展示されていて、最初は、おおーっ。直筆だぁ。って、カンド―してたんだけれども、 ↑ 歴史上有名人の直筆大好物。(苦笑)あまりにも多いので、そのうちカンドーが薄くなってしまった・・・苦笑。他にも鎧兜、刀諸々。アタシはあまり興味ないんだけど、一般的にはそーゆーの方が人気あるかな ?この展覧会、先に東京で開かれ、現在の岡崎の次は、11月から静岡市美術館で開催の模様。集まっている史料がかなりいいので見ごたえあり。歴史好きさんにはおススメ♪
July 21, 2023
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去る2/4に行ってきた、『ピカソとその時代展』。国立国際美術館にて開催。5/21で展覧会は終了しちゃったけど、写真たくさん撮ったので、いつものごとく、ちんたら続き載せてきます。^ ^;前記事『ピカソとその時代展』 その1。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)Ⅲ 両大戦間のピカソー古典主義とその破壊第一次世界大戦中から終戦後の数年間には、保守的な空気がフランスの社会に広まり、美術の世界も古典主義の傾向が強まった。ピカソも、古典的な作品を残している。ピカソ『ミノタウロマキア』海岸で右手を差し出すミノタウロス。腸を引きずっている馬。・・・・・・・。当時、ピカソは愛人・マリー・テレーズの妊娠により、家庭生活の崩壊に面していたとかで、ピカソ本人の強迫観念や心理的葛藤が表現されている作品だと言われている。・・・・って、45歳のオッサンが、17歳の女の子に手を付けて、のちに妊娠させてさ。奥さんと息子がいるのによ ?何が強迫観念だあとか思っちゃうんだケド。^ ^;ちなみに、ピカソは女性関係が派手で、別れた女性たちがその後悲惨な運命をたどっていたりするので、近年、『女性の人権を著しく蹂躙した』と、批判されてもいる・・・らしい。芸術性と私生活は、別にして評価するべきだと思うけどなあ・・・『サーカスの馬』代表作『ゲルニカ』を製作してた、同じ1937年の作品。『雄鶏』『ギターを持つアルルカン』『水差しを持ったイタリア女』『座って足を拭く裸婦』この絵を見て、なんとなくルノワールを思い出したんだけれども、どうやらルノワールをオマージュした作品なんだとか。道理で。『青い胴衣の女』『踊るシノレス』なんかちょっとマンガチックよね・・・これ。シノレスとは、森の精霊で、地中海沿岸地方にブドウ栽培方法を教えたワインの神様 ?いつもワインを飲んでは女性を追っかけまわしていたとか ?・・・女性を追っかけまわすのはピカソも同じ。(苦笑)だわね。^ ^;『彫刻家と彼の彫像』その3に続く。
June 26, 2023
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