のんびり・ゆっくりダイエット

のんびり・ゆっくりダイエット

2026/06/01
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カテゴリ: 国内旅行






朝、2時半にそっと起き出してみると、
干すつもりだった洗濯物が、
もうきれいに室内に干されていました。
ノブが、最後にお風呂に入る前に洗濯機を回し、
干してから眠ったようでした。

その優しさに胸がふわっと温かくなり、
今日の旅はきっと大丈夫
そんな朝でした。

高速道路が一部通行止めになっていたので、
4時に自宅を出発。
時間を稼ぐために、キャリーバッグも手荷物にしました。

なのに・・

保安検査で係の人に
「ナイフのようなものは入っていませんか」と聞かれ、
“そんなはずないやん”と思いながら横を見ると、
クマさんが真面目な顔で

「入っています。アーミーナイフが・・」

・・はあ?!
そんなもん入れたらあかんやん。

手続きをしてもらい、
仙台空港で受け取れるようにしてもらってひと安心。

と思ったら、今度は
「時計、忘れた」

・・なんやねん、それ。

仙台空港の売店を探しても見つからず、
私はもう半分あきれ、半分おかしくて、
“今日はどうしたんやろ、この人・・”
と胸の奥でつぶやきました。

タイムズカーで私が手続きをしているあいだ、
クマさんがなんやらソワソワ、
あちこち探し回っているのです。

「どうしたん?」と聞くと、
気まずそうに小さな声で

「ETCカード・・忘れた」

……えぇぇぇ……
もう笑うしかありませんでした。

気を取り直して車を発進させて数秒。
カーブを抜けたところで、
前のトラックが思ったより近くに迫ってきていて・・

思わず叫んでいました。

「危ない!!」

その声に反応するように、
クマさんが一瞬でハンドルを切り、
本当に紙一重のところで交わしたのです。

無事だったものの、
心臓がドキドキしてしばらく息が整わず、
“クマさん・・ほんまに大丈夫かいな・・”
と胸の奥でつぶやきました。

ヒヤリとした気持ちを抱えたまま車を進めていくと、
瑞鳳殿へ向かう坂道に入りました。

その瞬間、
空気がふっと変わったのです。

深い緑の香りが窓から流れ込み、
木漏れ日が静かに揺れて、
さっきまで胸の中でざわついていたものが
すうっと溶けていくようでした。





参道に足を踏み入れると、
石畳のひんやりした感触と、
森の静けさがゆっくりと体に染み込んでいきました。

一段、また一段と進むたびに、
朝のドタバタが遠ざかっていき、
心が少しずつ落ち着いていくのを感じました。





水の音が静かに響き、
手を清めると、
胸の奥まで澄んでいくようでした。





参道を抜けた先に、
ようやく黒と金の門が姿を現しました。

その凛とした佇まいを目にした瞬間、
胸の奥がすっと落ち着いていきました。












金箔のきらめき、
深い朱色、
静かに息づく森の気配。

そのすべてが、
朝の混乱をそっと包み込んでくれるようでした。

「ああ、やっと旅が始まったんや」

そんな穏やかな気持ちが、
広がっていきました。

続く


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Last updated  2026/06/01 05:19:00 PM
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