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2014年01月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日曜朝一番、まだ7時半だというのに、楽器店の方から美しい報告のメールをいただきました。


かねてから心配されていた、新品グランドピアノの納品が、いかに無事に終わったか、というメールでした。楽器店の方と別れ際、「そこが一番大事だから、そちらから知らせてね」とクギを刺した自分の心の厳しさに、自分自身が痛みを覚えていたせいか、仕事を預けた後は、そのことそのものも忘れるほどに手一杯でした。

それだけに、メールの内容の美しさがスーッと入ってきました。家族丸ごと、微笑みながらキラキラしながらグランドピアノを迎え入れたこと。

それを子どもたちが弾き、おばあちゃんが弾き、恥ずかしがるパパが娘に手を弾かれて、エリーゼのためにを弾き、という光景が、細かく細かく書かれていました。前のピアノが去っていくときに、女の子がその別れを惜しんだ光景まで。

その全てがあまりに美しく、涙が出そうだった、という楽器店の方の言葉が何より良かったんですけどね。私が同じことをして、同じ光景を見るよりも、「それがあまりに美しくて泣きそうになった」と読むほうが、「ああ良かった」と素直に思えるわけです。

早速電話して、お礼を伝えて、久しぶりに、仕事が終わった後に、ホッとする感覚に似たものを味わいました。ステージ関係の仕事や日常のレッスン後に、この「ホッと」感を覚えなくなって久しいのですが、同じ年、名前も読み方が違うだけの長いお付き合いの楽器店の店長さんが、泣きそうになった、という言葉でようやくホッとしました。

クールでハードでドライな仕事振りはわかっています。でも、その隙間に時々見える、やるせない情緒のようなものを重ねるには十分な関係もあるその人が、泣きそうになったなら、それは、美しい光景だったのは間違いない、と安心しました。

あんまりいいメールだから、携帯に保護しておきます。(笑)



それがいつまでかかるか、それはもう私にはわかりません。瞬時にイラッとする状況もいまだ少なくなく、それをなんとかイラッとしないように、微笑めるように自分を変化させていくことに対応するので手一杯な部分もあります。

今の自分の感情は、全てホンモノだからこそ、自分にもウソのつけない難しいところで、努力もするけど、時間がかかったらごめんなさい?というような気持ちでいないと、とてもじゃないけど、時間もすごせないところはあります。(笑)

土曜最後の生徒さんは、いつもの頼もしい音楽仲間というスタンスをさらに強めてくれています。彼女と一緒に、「音楽」ということについて語ると、無駄な言葉が必要ない上に、彼女がうまくなった自分でそれを確かめている輝く笑顔が見れます。

レッスンであまりに彼女が変化しすぎて、

「狐につままれたよう」とか、

「先生、お医者さんみたい」とか言われたときに、フフフ、そう?と笑える余裕も出てきました。

音楽は心の近くに寄り添うものだから、それを知るために、相当の苦労があったことも、そんな言葉になら報われても悪くないと思います。

「どうしてこんなに短い時間で、全部わかって短いやり方で指示できるの?」というのが彼女の一番の関心のようですが、それは、見て、聞いていればわかるの、というしかないんです。

そしてそれが生徒に対して見えてしまうことの苦悩も小さく漏らすことになりました。

私自身のピアノも、私自身の盲点さえ徐々に克服していけば、どう変わり、どうなるかがわかってしまっているという贅沢な苦悩です。

「私の中に上達ということに関しての未知の部分がほとんどなくなっていることがつまらない」なんて、ずいぶんな状況になったもんですが、実際に、泥沼を這うような仕事から、ありとあらゆるタイプの仕事をしてきて、知ってしまったものがある以上、そういう部分もあります。



そればかりは、自分でもどうにもしようがなくて困ってるんですよね、と笑うしかない。

年末から数週間経ただけで、ハッとするほど私が痩せていて、またいじめられてるの?と思っちゃった、と彼女は、ひどく驚いていました。(笑)

年末年始は1キロくらいしか変わっていないけれど、その変化が大きく見える時期に入っているので、相当感じたようです。

「クビが長くなって、小顔になってる!」

「足も体も、とにかくどうしたの?」



今、レッスンそのものもなかなか美しい時期で、口は達者で誠意に欠ける人の足が勝手に遠のく時期でもあります。こちらは、こちらの思う誠意を提示するだけでいいんです。教わりたいということを教え、できることをする、とはっきり言うだけで、後は本人の問題に戻るわけです。

自分の誠意に自信のある人は、足を運んでくれるし、そうでない人は、その人の誠意の分だけ、足が遠のく。

そんな流れにしばらく身を預けて、誠実な人たちに囲まれて、のんびり先行きを見るのもいいなぁと思いました。





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Last updated  2014年01月19日 10時16分52秒
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