連絡帳

2006.08.29
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カテゴリ: Nの日記
出産直前と当日のことを忘れないうちに書き残しておこうと思ったものが、ようやくまとまった。
今日で29歳になった記念に、アップしてみます。



出産に向け、里帰りしてから初めての検診(予定日の約3週間前)で「子宮口が少し開いてるので早く生まれるかも。陣痛が始まったら電話してきてくださいね~」と言われた。
もう開いてるですと!?いきなりな展開に、今すぐ産まれちゃうんじゃないかくらいの気持ちになってしまい、ドキドキで待った数日間。が、結局気配なしでした。
その後一週間ごとの検診に通うも、進展せず。
あまりに暇だったので、毎日1~3時間のウォーキングに励む。距離は2、3キロだ(と思うのだ)けれど、ゆっくりゆっくり、もといよろりよろり歩いていた。

4回目(予定日一週間前)の検診のとき、「刺激しておきますね」と内診で何やらグリグリとされた。これが痛かった!
「陣痛が始まったら来てください」と念を押される。その後、生理通に似た痛みがあったけれど、期待して結局何事も無くがっかりするのは嫌なので、平気なふりでそのまま寝た。

深夜0時頃 、生理痛に似た痛みが強くなってきてぼんやり目覚める。痛みは波のように押したり引いたりし始めた。間隔を計ってみるとだいたい10分おき。「だいたい」というのは、10分だったり12分だったりしたからだ。


ときどき眠りこけてしまいながらも規則的に10分間隔になるのを待つこと3時間、とうとう始まったのかもと確信したのが 午前3時
興奮して夫にまた連絡。友達にメールしまくる。それから産院にも電話したのだが「正確に5分間隔になったら、もういちど電話くださいね~。」とつれないお返事であった。
そんなものかぁ…と少々がっかりしながら、仕方がないのでまたベッドへ。時間を計りながら待つこと再び3時間。眠い。

午前6時 。7、8分間隔になってきた!わわわ、もうすぐだ~!慌てて夫に電話し、できれば始発を捕まえて、できるだけ急いでこちらに向かってくれるように頼んだ。
こちらの実家まで、電車&新幹線で3時間以上かかる。急いでほしい!
産院にも電話する。が、「5分になったら電話ください。」の一点張り。…冷めた。どうしようもないのでやっぱり寝る。

午前8時半 。夫も家を出たらしい。ほとんど5分間隔。もうこれなら間違いないだろうと母に伝え、産院に電話したところ、今度こそやっと「すぐに来てください。」とのこと。
確かに痛い。痛みが始まると歩けない動けない。何かに掴まって、じっと痛みをやり過ごす。耐えながらもにやにや笑ってしまう。興奮状態だったんだろうなぁ。

必要な荷物を用意し、母の運転で産院へ向かった。 午前9時15分 。車の振動で陣痛が進んでしまうことを心配していたが、逆に間隔が長くなったり痛みも弱くなったりした。母も私を出産するときに車で病院に向かう途中、陣痛がなくなっちゃったのよね~と話していた。

午前9時45分

午前10時過ぎ 。陣痛室に案内されて着替えた後、モニターをつけてもらい、簡易ベッドに横になる。痛いけれど耐えられないほどじゃないのでおとなしく寝ていた。

午前11時 。内診によると子宮口は7センチ開いているそうだ。おお~っ!結構開いてるし、ほんとにもうすぐなんだ!とわくわく。でもHがまだ到着しないので焦ってしまう。まだかー!?

午前11時30分 。母にHを駅まで迎えに行ってもらう。これで本当にひとりぼっち。まあいっか。それにしても、Hの到着が遅いことにイライラ。だから早めに出てと言ったのに。

12時 。お昼ご飯が運ばれてくる。助産師さんがベッド脇のテーブルに置いてくれた。「食べられる?」「たぶん…」「もう少ししたら食べられなくなるからね~(笑)。いきみたくなったら呼んでね。」それなら今のうちに食べとこう♪しかしベッドに座りながらでは、痛くてとても食べられない。仕方がないので立って食べることにした。だってオムライスなのだ!朝ごはんだってろくに食べてこなかったし、体力つけとかなくちゃ。食べたいという気持ちは十二分にあるが、陣痛がやってくると結局痛くて食べられない。一口二口食べて、泣く泣く諦めた。ああ、オムライスが…。

ベッドに戻ったら急に間隔が短く(2、3分に)なってきたのでナースコール。内診では子宮口8センチ。「破水したら呼んでね。」と言われる。いよいよだ。Hもそろそろ着くはず…。

12時30分

助産師さんがやってくるのと同時にHが到着。なんてタイミングだ!?「遅いよ~!!!」とほとんどパニック。すぐに車椅子で分娩室へ運ばれた。

よろよろと分娩台にあがる。グリップを握ろうとするが手が痺れて動かない。またもパニック。「手が…痺れて…!」という私に「過呼吸だね」と冷静な助産師さん。タオルを口に当ててくれた。フーッフーッと長く息を吐くと次第に痺れが取れてきて、やっと分娩台に落ち着く。がしかし、いきみたくなる感覚が問答無用に襲ってくる。いきんじゃ駄目なのに我慢できないのが恐くて、つい目をつむって「だめ!だめ!!」と声を上げていた。「だめじゃないよ~ッ!こっち見て!」と一括されて我に返った。
その後立会いを希望していたHが分娩室に入ってきたんだと思う。(細かいことは覚えていません。)
最初は陣痛がやってくるたびに助産師さんの顔を見て、一緒に「フーッ、フーッ」と息を吐きながらいきみ逃しをしていた。助産師さんが毅然とした顔でリードしてくれるので、パニックにならずに済みました。さすがプロ。指示についていけばいいんだという安心感があった。
いきんでもいいとお許しが出たときには、いよいよなんだと気合いを入れる。陣痛が始まりそうになったら呼吸を整えて、波が来たところで一気に息を止めていきむ。思い切りいきみたいけれど、裂けそうですごく恐かった~。陣痛の合間に「見えたり隠れたりしてるとこだよ~」と教えてもらえるのだけれど、ただもう必死だった。「頭が見えたよ。呼吸を切り替えて~。」で「ハッ、ハッ、ハッ」の短息呼吸に切り替える。予習通りだぞ~。もうすぐだ!

助産師さんの「先生呼んで~」で、すぐに先生到着。「少し切りますからね~」と言われ、やっぱり切るのか…でも全然いいですやっちゃってくださいと思っていた。いつ切ったのかもわからなかった。
「少しいきんでみようか」「もう少しいきんで!」の指示でいきむ。痛いと言うより熱い!という感覚が走った瞬間、頭が出た(んだと思う)。
枕元のHに「下、下、見てごらん。」と言われて初めて、先生が赤ちゃんを取り上げてるのに気づいた。そこらへんの記憶はほとんどない。産声も思い出せないし…。覚えているのは、その後「ちょっと気持ち悪いよ~」と言われて後産が済んだこと。切ったところを縫われるときチクチクしたけれど、看護師さんにいろいろ処置されてるt をずっと見ながら、すごくしあわせな気分だったこと。
処置が済んだら、いったん廊下で待機していたHと母が戻ってきた。そして、助産師さんがt を連れてきて、胸の上に乗せてくれた。
初めて胸に抱く我が子は、あったかくてずっしり重かった。とても誇らしい気持ちになった。
分娩室に入って 45分 のスピード出産だった。

お産の進みが早かったこともあり、t は少し羊水を飲んでしまったそうで、産声も一気にあげられなかったらしい。呼吸もちゃんとしているのでまず心配はないけれど、一応様子を見るために一晩保育器に入れられるとのことだった。

その後しばらく分娩台の上で安静にしていた。少しして、下腹部に痛みを感じ始める。お産の後だもの、痛いのは当たり前だと自分に言い聞かせながらも、痛い。痛い痛いと言い始めた私を見ても、母は「何言ってるの当たり前でしょ」と苦笑。Hも何も言ってくれない。誰も取り合ってくれない~!
私の我慢が足りないのか!?とも思う。けれどやっぱり痛い。仰向けになっているのもつらい。たまたまやってきた看護師さんに訴えると「痛み止めはもう飲みました?」なんて言われて、結局痛み止めの錠剤を飲んだものの、内心恐くてパニック寸前。痛みはどんどん激しくなって、何だかまたいきみたいような感覚がしてきたのだ。
破水したときのパニックが甦る。後産も済んでるし、これ以上何を出しちゃうのか!?と恐くてたまらなかった。
ついに我慢できなくなって、Hにナースコールしてもらう。
最初に問診してから、破水したときの処置、お産の最中もずっとついてくれた助産師さんがやってきた。
「痛いし、いきみたいような感じがして…」と説明すると内診してくれた。内診しながら「ここ?痛い?」と押された部分が、もう声も出ないくらい痛い。でも、やっとわかってもらえた…!と安堵感でいっぱいになった。
どうやら産道で内出血してできた膨らみが直腸を圧迫していきみたくなっていたらしい。

Hと母は廊下に追い出され、再び先生が呼ばれてにわかに慌しくなる。
痛みのあまり腕に力が入って、助産師さんが点滴をしようとしても針が刺さらなかった。
「あっ、駄目だ…」とつぶやかれて、ああ点滴の針が刺さらないくらいの非常事態なんだ私~とぼんやり思ったのを覚えている。それで腕の力を抜いた。
先生がやってきて内診する。傍ら助産師さんが先生に状態を説明している。「ああー、なるほど…血豆みたいになってるんで、そこの血を抜きますね」と先生。すぐに麻酔が打たれることになったけれど、問題箇所を先生に押されるたび痛くて声を上げてしまう。どんどん麻酔を追加していったようだった。
麻酔がやっと効き始め少し楽になってから、ぐったり横たわった。それまでは、痛みを我慢して全身に力が入っていた。
処置の最中も、先生が何か(切ったり?押したり?)するたびに、歯を食いしばって痛みをこらえた。食いしばった歯の間から声が漏れた。
ひたすら耐えていたら、いつか痛みが楽になっていた。内出血を抜き終わったようだった。その後の縫合も痛かったけれど、余裕で我慢できた。



そんなこんなで、二度出産したような気分を味わったのでした。
後から助産師さんに聞いたところ、t が産道に肘鉄でもして内部が切れちゃったのではないかという話でした。
とほほ。
まあでも、一生忘れられない思い出になったし、元気に生まれてくれたんだから、よかったよかった。

出生時・・・ 体重 3420g 身長 49.6cm 胸囲 34.0cm 頭囲 36.5cm

これからも元気に大きくなあれ。
それだけが母の願いです。



誕生日だということでもうひとつお願いを追加させてもらえるなら、Hにも当日のことを書いてほしいなぁ。
Hにはどんな風に見えてたのか、感想なども詳しく聞いてみたいです。





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最終更新日  2006.08.30 08:25:13
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