Teshima1 Shopping Memo

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2004.12.02
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カテゴリ: ムービー
ストーリーに触れた感想となります。



 『ハウルの動く城』。先週の土曜、公開日から一週間が過ぎて、そして出掛けて観てきたけれど、人は、いっぱいだね。年齢も上から下まで。さすが、宮崎駿作品。根強いね、人気が。

 女性の側からは、ハウルの魅力についてが多く語られているようだけど、僕などは、ソフィーという女の人が非常に気になってしまう。それが、僕が男だから、という理由なのかどうかは、よくわからないんだけどね。

 関係がないような話だけど、最近、自分中心にものごとを考えたり、誰かを責めてばかりいたりするような人が多いと感じるよね、昔よりは。

 だから、ソフィーのような人に出会うことは滅多にないんだ。生真面目さしかないような人って、いったいどれほどいるんだろう? いや、意外にいるのかも知れないけれど、目立たなくなっているんだね、ソフィーのように。目立ってチヤホヤされる人がいる一方で、損をしているような、本当の良さを誰にも知られないでいる人。

 そんなソフィーが、ハウルと出会う。出会いは突然のようにやってきて、日常を変えてしまう。誰かを好きになったりすると、例えソフィーでなくても、相手にどう思われるか、ということが気になって。自分自身が馬鹿に見えたり、とても相手には気に入ってもらえそうにもないなんて、思い込んだり。

 そして、これって、恋? とソフィーが思う間もなく、とんでもないことをしてしまうのが、荒地の魔女。ソフィーは、恋もできないような容姿にさせられて。



 これまでの自分のこと……。なぜこんな姿になったのかということ……。死んでしまった方がいいのかということ……。これからの自分のこと……。いろいろなことを頭に描いたはずなんだ。そして、変わったんだね、おそらくは。

 自分の不幸を受け容れること。受け容れなきゃ、前向きな姿勢も生まれたりはしない。迷いがなくなるんだね。誰かに甘えても仕方がない。これで生きるしかないんだということを決意したんだと思う。

 そこから強くなる。優しくなれる。もともとが素直だし、まっすぐなのだろうけど。不思議なことに、老婆のソフィーは、いきいきとした別の魅力も備えた人となって、輝き始める。老婆になってなかったら、このような気持ちの変化はなかったんだと思う。そして、自分に呪いをかけた荒地の魔女さえも包容してしまう。

 そして、うつくしいと感じさせる人になる。年齢を超えた存在としての女性として。その人は、18歳の少女でもあり、90歳の老婆でもあり、母親でもある人になる。

 うつくしさは姿かたちのことを言うのではなく、かわいらしさ。愛(うつく)し、なんだね。そうした人を前にすれば、着飾った自分、嘘をついてる自分、見栄を張っている自分でいることが恥ずかしくなる。そして、みんな、好きにならずにいられなくなる。

 みんな、ソフィーが好きなんだ、かかしのカブやカルシファー、マルクル、犬のヒン、そして、ハウルも。そうしたところに僕もひかれてしまうのかな。

 戦争さえも終わらせてしまい、ハッピーエンド。

 魔法なんてあるわけがない、なんて言ってしまえば、それでおしまい。でも、そうした人には滅多にお目にかかれない。みんな、どこか心の底で、魔法が使えたら、なんて思ってる。

 現実の生活に疲れるからね。そして、いろんなことに腹を立てたりもするし。思い通りに、事は運ばないんだ、いつも、いつも。

 ファンタジーの世界は、そうした現実を忘れさせてくれるし、また、読み終えた後に(観終えた後に)、日常の生活を新しい目で見つめ直させてもくれるんだと思う。いつまでも同じとは限らない。変えようとしなければ、ものごとは変わっていかないんだ。

 観て良かったと思う、素直に。





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Last updated  2004.12.05 16:00:49
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