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2011.10.07
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カテゴリ: オトコマエ

ワンクール完結で延長無しのテレビドラマは、スケジュールのタイトさはもとより世界観の構築や何やら、たいへんプレッシャーが多いものと思う。
一年4クールが当たり前だった時代を振り返ってみれば、世界観の説明や構築は 1クール目初頭の4話くらい を使い、各 登場人物の座りが良くなる のなんて 1クールも終盤 に差し掛かった頃ということが珍しくはなかった。

ところが、ワンクール完結作品には話数が11本しかない。
40分×11回。
映画と比べれば5倍の時間があるが、11回を丸々使って延々とひとつのエピソードを見せる形式を除けば、これは忙しい。
とくに 数字(視聴率) 反響 相談 して 後半の脚本 を書いていくような場合は、特段に 忙しい だろう。

「絶対零度2」 集団劇 であるから、一場面に多数の人物が登場する。
刑事ドラマであるからしてミーティング場面に至っては、セット内がまさに足の踏み場もないほどの人数だ。
当然のことながら、画面上ではこれら登場人物が互いに被ってしまうことなく、全員の顔が見え、かつ、 必然的な位置関係 で映っていなければならない。
配置 を決めるだけでも 大仕事 なのだ。

「絶対零度2」 お約束のミーティング場面における各役柄の 立ち位置 定まった のは、実は 4話
あれだけの人数をさばくのには、演出部もさぞかし苦労したことだろう。

因みに、1、2話、3、4話は所謂 『2話持ち』 で、それぞれ 同じ演出家 が続けて登板している。
それでも、ようやくミーティング場面におけるレギュラーメンバの立ち位置が 確定 したのが 4話 だから、最初の3話はある意味、実験的ともいえる。
尾行捜査場面や情報収集場面などでの実験性も見てとれるわけで、11話しかないのに3話を使って実験をした、と思うと 根性の据わった現場 づくりだ。

1から3話でも筋書き上は十分な二枚目っぷりを見せた 瀧河信次郎サン 真の二枚目描写 4話から始まった 、と云ってよい。

俳優の 写し方 、という点では最初に確信を持ったのは 演出部 という解釈が妥当だが、 撮影部 という見方もある。
もちろん、 桐谷健太くん 本人からの提案も考えられる。
何しろ 能動的 で、自分という 素材 を徹底的に解剖してしまうタイプの俳優だからだ。
要は互いに観察期間があった、ということだろう。

芝居 俳優が料理 するものだが、 俳優を料理 するのは 演出家 作品を料理 するのは プロデューサー の仕事だ。
序盤は各々の手法を探り合っていたに違いない。

そして、4話で 確信を持った カメラワークが基礎となり、 「絶対零度2」 撮り方 というやつが 確立 した。

確実に 4話目で確立 された 瀧河信次郎サンの撮り方 は、演出家の別を問わず、その後は 最終回まで周到 されている。


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Last updated  2011.10.07 01:32:05
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