2005年11月01日
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カテゴリ: 鍼灸中医



 昨今では 石を投げれば東洋医学者に当たる ほど、漢方だのツボ療法だのと、ほどよい湯加減で東洋医学が濫用され、無批判に消費者に提供されているのが実情です。


 潜在的には東洋医学のニーズは非常に高いでしょう。しかし、潜在的に東洋医学による 「損害」も少なくはない と思っています。消費者が損害と考えるかどうかは別ですが。


■よい例が、昨今の「バイブル商法」の“アガリスク”やら“プロポリス”などでしょうね。このブロゲが掲載している「楽天」は、ついに「健康食品」の取り扱いを止めてしまいました。


▼果たして、「ツボ療法」や「漢方サプリメント」、「足裏リフレクソロジー」などには誇大広告や危険は無いのでしょうか。


 「日本」は、ついに「東洋医学」の取り扱いを止めてしまいました。・・・なんて事にもなりかねませんな、とか思います。事実、明治政府によって、ドイツ近代医学が認められた時に、日本の東洋医学(漢方と針灸)はその迷信的で非科学的、非・論理的である事を解消できずに、されてしまいました。







 ・・・なんて事の無いようにしたいものですな。

 ウカウカとしていると、「針灸は病院で、 ちゃんとした医療者 のもとで受療しましょう」なんてスローガンが出かねません。


ちゃんとした医療者vs摩訶不思議東洋医療


  ・・・最悪の結末ですね。
 数多くの国家資格保持者が、人間マッサージチェアとなっている昨今、笑えないジョークではありますが。



▼で、その「ちゃんとした東洋医療」は、どこから来るのでしょうか。

 もちろん、中国本家の中医学から、平成の遣唐使遣隋使たちが持ち帰って・・・なんてことはなく、

・・・欧米からの舶来品を「ありがたやありがたや」とありがたがるアジア人の伝統を重視しましては、やはり東洋医学も 西まわり で流入して来ることは間違いないでしょう。


 最近TVでもNHKから民放から「健康番組」が毎日のようにありますが、ゲストの芸能人が“はり”を受療していると発言した瞬間の相談役の医師、司会者アナウンサー、他のゲストの 「何とも言えない味わいのある沈黙」




 「欧米の学会が認められた○○」
→「日本の大学で追試、キキメあり」
→「地方の病院へ下賜」


ちゃんとした医療者vs摩訶不思議東洋医療   ああああ。





さて。
■今回は具体的にその「補寫」の技術のお話をしたいと思います。

 一般に針灸には「補寫」しか無いのが通常の理解です。

 いろいろな流派が、針をこねくり回しては様々な<補寫>を開発しては、その効果を医学の郊外にある針灸学会あたりで、毎年発表したりしてます。


▼で、ちょっと趣向を変えて、針と同じく日本の医学シーンから消えた後、薬剤師や医師の国家資格を味方につけて晴れ晴れと復権を得た漢方薬に視線を移してみましょう。

 同じく補寫と言う考え方に基づいております。


■実は中医学(中国語:東洋医学のこと。古代中国を発祥とする伝統医学:西(洋)医学の反対語)は、陰陽二元論から成り立ち、<陰陽調和>を至上の命題にしております。

 ここに出てくる<陰陽>とは、即ち生命力のバランスの事です。


■生命力が拮抗する二つで出来ているとは、かなりの近眼的発想と言われ兼ねませんが、「健康」と「不健康」の二つと考えたり、“世の中の人間は須く健康な人間とそれ以外に分けられる”と言うハードボイルドな考え方からすれば、納得出来なくも無い考え方でしょう。



▼なにせ、皆さんの利用している複雑怪奇な「コンピューター」だって「0と1」、つまり絶縁と通電の二つの信号しか無いのですから。むかしむかし、あらゆる信号は0と1の二つに分析できると発見した、狂気の天才数学者フォン・ノイマン先生の頭に「!」マークが浮かぶ数千年前に、中国人が辿り着いた結論であるわけです。


■そして、東洋医学の治療原則は・・・補寫。なわけですが、それを< 扶正去邪 >と言うのです。

 つまり、 「正」を「扶養」して、「邪」を「退去」する。


▼これは非常に明確な論理体系で、納得がゆきます。
 世の中には非科学的な事は非常に多いのですが、その事を一々論って批判する人は、世間知らずか無知蒙昧の人が唯一手に入れた磨製石器が「科学」だったと言う、原始時代の御仁であるかと思われます。しかし、いくら非科学が認められる世の中であっても、非論理的であってはダメでしょう、プロとして。


■補寫の話をして、陰陽調和、扶正去邪の話にまで発展しました。

 しかし、宇宙が二元論で理解されうるべき存在であったとしても、実際の人間が二元論で構成されているわけではありません。


 「ある」と「ない」だけで物事は存在しているわけではなく、むしろ重要視しなければいけないのが「ありよう」なのではありますまいか。


▼音や色を例に取れば理解しやすいと思いますが、「量」と「質」と言う段階になって、初めて用に足りる存在となるわけです。





 自由に脱線できるのが、講義と違ったブロゲの魅力ではありますね。と言うことで本日はこれにて。







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最終更新日  2005年11月01日 11時00分56秒コメント(0) | コメントを書く
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