今日、何読んだ?

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2024.05.29
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カテゴリ: 伴野朗

陽はメコンに沈む【電子書籍】[ 伴野朗 ]

 残念ながら明らかな独り善がり本でしたな。
 しかも筆力不足は否めない。
 結局何を訴えたかったんだろうな。
 日本人の怪人が、戦争の根幹にいて、終わったら衆・参両議員になって、さらに、東南アジアでフィクサーのような動きをしていたという話なのか。
 結城という新聞記者が、CIAから狙われる話も入っているな。
 どうもよくわからんのです、この辺の話が。
 人は死ぬけれど、なぜ殺されたかもわからないし。
 そういう傍流の話をわれわれに分かりやすく書いてもらわないと、なんともならん。
 まあそれにしてもこのクール、本当にエスピオナージが多かったですな。

 そういうサスペンスが本作にはないのですよね。
 だからちっとも面白くない。
 やはり作家の筆力、取材力の差なんだろうね。
 多分この時期の作者は書けば売れるみたいな状況、つまり、多作家症候群に陥っていたのではなかろうか。
 文学は、作家のみのものにあらず。
 読む人と奏でるシンフォニー。
 決して独り善がりになるべからず。
 これだけは、今の作家に警告しておきたいな。
 さて、次のクールは何を選ぶか。(2/27記)





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最終更新日  2024.05.29 05:00:14
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