今日、何読んだ?

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2025.11.29
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カテゴリ: 中山七里

ヒポクラテスの誓い【電子書籍】[ 中山七里 ]

 本作が本シリーズの第1作。
 ヒロインは、研修医の栂野真琴。
 舞台は、浦和医科大法医学研究室。
 埼玉県警捜査一課 からは、古手川巡査部長が権限を超える無茶な捜査をするのだけれどもそれがかえって小気味いい小説である。
 この無茶は、許されるギリギリの範囲だなと私は、判断した。
 そもそも最終盤この古手川部長の上司である渡瀬警部が1回もこの作品に顔を出していないというのに栗栖捜査第1課長が浦和医科大学に顔を出すという わけのわからない動きもある。
 七里という名前を出さないで読めば、海堂尊とか知念実希人の 作品と見間違ってしまうほどの素晴らしい 出来上がりだ。 
 七里は、法医学に関してかなり深い 勉強したんだなと思う。

 確かに解剖という点一つを取れば、行政解剖もあれば、司法解剖もあるわけで司法解剖に至るには、令状が必要になるところ本作では、前述の通りかなりの暴走が認められる。
 けれども海堂尊のチームバチスタ でも出てきたように解剖 とAI は、それぞれに長短 があるわけでそのどちらを取るかということは、これからの捜査のために欠かせない分野になるのではなかろうか。
 本作は、比較的新しい作品でありキャサリンというアメリカ人の女性が医科大の准教授として働いているのだけれども彼女が言っていた通りアメリカの法医学者、解剖医は、それなりの司法権を持っているのだそうでこれまでの警察の組織の動きを見れば、例えば、サイバー犯罪の分野でサイバーの知識技術を持った人物を捜査官に採用している点を鑑みてもまた 検視官制度ということで現職の警察官を検視官に任命して誤認検視の防止を図っているところキャサリンが言うような司法権を持った検視官医師が出てきても いい頃かもしれないと、私なりに思ったのだった。
 六祖内藤了の作品に出てくる法医学教室の女性教授のような方がそれに当たると思うし本作では、光崎教授のような解剖の名人がそれに当たるのだろうなと、私なりに考えた。
 本シリーズは、これから先とても期待が持てるシリーズなんだなと、第一作を読んで私は、そう考えた。(9/13記)





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最終更新日  2025.11.29 05:00:06コメント(0) | コメントを書く


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