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ぼくはこんなふうに本を読んできた【電子書籍】[ 池上 彰 ] なんでこんな題名なのに結局トランプのことを詳しく書いているのだろうか。 そもそもトランプは本を1冊も読まないのだそうだ。 それが却ってトランプに票を集めたというのが池上の今回の選挙観だ。 ただその分析は正しいものなのだろうか。 私にははなはだ疑問だ。 確かに知識を植え付けるには読書が一番だ。 だからといって読書を強制するような野暮なことはしたくない。 その点は、池上も同じ考えなのだけれども米国の大統領が1冊の本も読まないということは決して許されることではないと思う。 またそのことすなわち本を読むか読まないかでこの国が分断されているという池上の分析は極端すぎる。 要するに本を読もうが読むまいが本の効能などまず何もないと考えてよろしい。 本読みが独善に陥ってはいけない。 池上は知識を得るために何冊もの本を読むという。 果ては、中学や高校の教科書も読むのだそうだ。 それはそれでその人なりの勉強法があるのだから、いいの悪いのということではないと思う。 ま、その人なりの本の読み方があるわけである。 ただ本書読んでみて決して真似はしたくないなと思った。 そもそも私は現在本読みを生業としているので本書もその一環として読んだわけなんだけれども冒頭に書いたようにトランプ論がかなり多く書かれていてあまり魅力のある本ではなかった。 池上彰が何もかも正しいわけでもない。 少なくとも読書論に関しては、百花繚乱、だからといって何一つ参考になるものがないというのが真相だ。 しかし何かしら参考になることがあるのじゃないかどういう期待感はある。 それが池上彰となれば尚更だ。 しかし今回は大きく外れましたな。 でもそれはそれでよかったのかもしれない。(5/2記)
2026.08.04
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探偵が早すぎる (上)【電子書籍】[ 井上真偽 ]探偵が早すぎる (下)【電子書籍】[ 井上真偽 ] その探偵の名は、千曲川光という。 上巻は、単なる序曲に過ぎない。 つまり上巻だけ読んでいるとこの小説の名前は、探偵が遅すぎるという感じなのだ。 したがって本作上・下巻のうちミステリーとして楽しみたいのであれば、下巻だけでよろしい。 下巻では、トリックが次から次へと、10 近く飛び出してくる。 傾いたホテルでボーリングの玉を転がしそれをエスカレーターで上昇しているターゲットに当てる。 とか、焼香台の上の天蓋を下ろして大爆発させる。 回転扉にアロマオイルを垂らしてそれでターゲットを転ばせあらかじめ用意していたレンズで太陽光を当て燃やす。 なんてね。 なかなかよく考えたものだな。 さて主人公に影のように寄り添う召使いの女性橋田。 この橋田の正体は、私には、全部みろっとめろっとお見通し状態だったけれどもこの橋田の正体がわからなければ、本作の本質は、わかるまい。 かなりめんどくさい家系でそれぞれにまた何の意味合いもないような名前をつけているから、かなり惑ってしまう。 なので上下巻ともに巻頭に系図を載せてあるのは親切だったと思う。 しかしそれにしてもこの人の作品は、饒舌 だね。 結構な人が評価をしているようではあるが、大賞を取れない理由がなんとなく私にはわかる。(5/2記)
2026.08.03
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夫以外【電子書籍】[ 新津きよみ ] この作家さんは、絶対外れなしの作家さんだ。 同じようなテーマで同じような筋立てにもかかわらずマンネリ化しない不思議というのがこの作家にはある。 夫婦間の微妙な距離感。 そういう話を読むと、この世に幸せなどあるのだろうかと、思ってしまう。 例えば夫婦別姓の問題がある。 夫婦同姓なのは日本だけみたいな話になっている。 けれども欧米の夫婦は同姓ですよね。 それはともかく最終話。 真弓真弓というのには、笑わせられる。 たしかにそういうことはありそうだ。 たしか元大関正代のおばあさんが正代さんで正代正代だというのを聞いたことがある。 私が母親から結婚を反対されたときいわれたのが、〇〇(妻の旧姓)△△(私の名前)になればいいんだと、捨て台詞を言われたのを思い出す。 夫婦別姓というのはことほどさように微妙だが大事なことなのだ。 新津きよみは、女性だから、結構簡単に夫を殺してしまうね。 その後の女性の生きざまを描くのも実に上手だ。 kindleunlimitedで読むのがなくなったら、まず新津きよみを読むことを推奨したい。(4/30記)
2026.08.02
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一億円のさようなら【電子書籍】[ 白石一文 ] ダラダラとただ長く続くダラ小説。 同じような表現が何度も続く。 おかげで人間関係やら背景詳細が手に取るようにわかる。 誰が敵で味方かというのを推測しながら読むのも面白い。 私は、鉄平の妻夏代が大嫌いだ。 彼女の行動の一つ一つがわかりかねる。 鉄平は、同族会社の幹部だったが、引きずり降ろされた人。 妻夏代からもらった一億円を元手に金沢でおにぎり屋を始め大成功する。 というのが大体のアウトラインか。 そもそも本作で読み手が期待しようにも期待すべきものが何もない。 福岡とか金沢の描写をいくら読んでも何も楽しいことはない。 私は、鉄平は、あのまま金沢でおにぎり屋をすべきだと思う。 その方がリスクが低いだろう。 ミステリーもトリックも何もなし。 これじゃあまた立花隆にしかられる。 基本的に暇つぶしの読書は、いやだ。 結局読んでみないとわからないというKindleunlimitedの悪いところがでちゃいましたな。 取り寄せた以上読むよりほかないもんねえ。(4/29記)
2026.08.01
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認知心理検察官の捜査ファイル 名前のない被疑者【電子書籍】[ 貴戸湊太 ] 捜査の時系列を覚えていない作家が書くと、本作のようなわけのわからない作品になる。 警察は第一次捜査機関(刑訴法189条)、検察官は、第二次捜査機関(刑訴法191条)。 両者に上下関係はない。 検察官は、公訴機関だから、検察官が当該事件を起訴するまでの間警察は、徹底して捜査をする。 そこのところこの作家は、全く理解していなくて実際警察が捜査中の被疑者をこの検察官は、勝手に呼び出したりしている。 逮捕から起訴までの流れは、警察逮捕で48時間以内に検察官に送致、検察官は、24時間以内に裁判所に勾留請求。 まず10日が認められ必要があれば、さらに10日の勾留が認められる。 単純計算で23日ということになりますな。 この間の捜査主体は、警察。 検察官は、この間送致されてきた被疑者の弁録、それから公訴に必要な取調べで検事調べを実施する。 そういう基本が全くなっていないから本作は、リアルに欠ける。 しかもトリックの質が軽すぎる。 名を名乗らなかったら、それは戸籍を売ったからに違いないじゃないか。 全部みろっとめろっとお見通し状態だ。 そもそも法律家は、暴行未遂、などという陳腐な言葉は使わないよ。 暴行罪には、未遂がない。 そして暴行罪の結果的加重犯としての傷害罪がある。 基本がこれだけで来ていないミステリーを読むと本当にがっかりする。 立花隆に本当に申し訳ない。(4/28記)
2026.07.31
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続・明治維新という過ち 列強の侵略を防いだ幕臣たち【電子書籍】[ 原田伊織 ] さて長州型政治というのは、一つは、「天皇原理主義」とも言うべき、天皇の政治利用である。であり、いま一つは、商人、財閥という経済勢力と政治を一体化させたことである。ということでこれが今日まで生きているということ。 つまりいわゆる明治維新後戦争に負けてもなお日本の基本原理は変わらないということなのだ。 そしてその長州からは、総理大臣も数名輩出されている。 著者は、明治維新から今日までの日本の失敗は、この長州型政治にあると、前作から述べている。 そもそも長州は、テロ藩だというのだ。 そういいう日本史の分析なくしてこの国の正史など紡げるはずがないと思うのだが、残念ながらそういう機微にのっとって書かれた丁寧な教科書に遭遇したこともなければ、そういう授業を受けたことがない。 当然著者は、左翼反日主義者だとか、逆に右翼「トンデモ本」作家であるなどという反撥や怒りも寄せられている人だから、反論もかなり寄せられていることだろうが、それらを混淆して初めて正論が産まれるのではないのか。 今までの日本史の授業は、あまりにものっぺらぼうすぎる。 天皇の政治利用のための廃仏毀釈があり政治を活性化するための潤滑油としての経済がある。 カネと政治の関係など長州型政治にその根本があったんだね。(4/27記)
2026.07.30
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勝手に覗いて幻滅すんなよ【電子書籍】[ 微炭酸 ] ふむ科学的に云々などということのないまま他人のスマホの内容が自分のスマホに入り込んだ結果結局人々は、それを読み込む。 悪いことと思ってもね。 ついついのぞき込むわけだ。 舞台は高校の美術部。 成員は、一年生男子一人、二年生男子一人、二年生女子二人、三年生男子一人、顧問一人の合計六人。 人のいい顧問に何かの役割が割り当てられるんだろうなと思っていたら、というよりもたぶんそうだろうと思っていたら、全部みろっとめろっとお見通し状態になったな。 どうしても学園が舞台だと私自身が興味をそがれる。 まあでも人間関係が複雑でない分読みやすかったかな。 一年生男子のけがとそこからの性格変化。 二年生男女は、恋愛関係にないまま親友関係だと豪語する。 三年生男子は、実はバスケの名人だったのだが、他人にけがを負わせたことに深く傷つき高校では、美術部に入る。 そしてヒロインたる二年生女子は、教育ママとの葛藤を語る。 登場人物が複数だ。 一年生と三年生、二年生男女、二年生女子と顧問がそれぞれ絡み合って物語を紡ぐ。 スマホの不具合がなければ、これら6人は、うわべだけの関係で終わることになったろうな。 だから人の心理の深淵をのぞくことは、実は必要悪なのかもしれない。 しかしそれは、実に怖いことなのだ。(4/27記)
2026.07.29
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その可能性はすでに考えた 【電子書籍】[ 井上真偽 ] これだけ独善が強くて読みにくい作品は本当に捨ててしまいたい。 いったいこの人は300ページ越えで何を書きたかったのだろうか。 そもそも中国語がよくわからない読み手にわけのわからない漢字を並べられてもその意味が取れない。 人間関係もまったくわからん。 一神教と多神教を融合させた宗教などというのを語っていたが、それっていったい何? このことについては、他の諸記事でgodとかみさまの違いを私は述べたが、そのことをこの人は何の説明もしていない。 まるでかつてのオウムのような凶悪な宗教を仮定したのだろうが、宗教は、そんなに単純なものでない。 まあいずれにしてもこの宗教に見染められた架空の村で集団自殺事件それから少年の斬首事件が起きたというのがお題になる。 ただそれだけのことに300ページ越えですよ。 何を考えているんだか。 途中彼は自作を叙トリだと卑下するけれどまったくそれ以下の出来だよ本作は。 この人の作品がまだ残っている。 それも上下巻だ。 気が重くなる。 最終的な解は、こじつけにこじつけたもの。 ようするにどうにでも取れる話だ。(4/24記)
2026.07.28
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最後の鑑定人【電子書籍】[ 岩井 圭也 ] ふむいいところに目を付けたね。 土門という元科捜研の職員が最後の鑑定人だ。 今は民間の鑑定所を運営しているが、かなりのやり手つまり最後の鑑定人だ。 本作は連作だが、警察はそのうちの一話。 その他は、弁護士、裁判官、そして自らが真相に繰り出すシチュエーションだ。 民間だから余計な刑事法は必要ないし警察の組織に触れることもほとんどない。 ただ指紋ね。 これは科捜研ではないでしょう。 この辺のリアルが気に食わないが、まずはまあまあの出来でできれば次作を読みたいなと思ったし、久しぶりに面白い作品に出会ったなと感じたのだった。 この前皇統の男系男子の問題を書いたが、正に本作にはそのY染色体の問題が書かれていた。 この作品に関しては、読み師としての私の読みが全部みろっとめろっとお見通し状態だった(なんと久しぶり)。 そのほか放火の影に違法薬物の精製などというのも面白いエピソードだった。 こういうのは、警察のタガを外れて初めて面白い話になるのだなと思う。 警察を入れる、刑事法を解釈することでリアルが高まるが、それを誤ると駄作になってしまう。 むしろ潔く本作のように無視すれば、面白い話になることもある。 ということでしょうなあ。(4/23記)
2026.07.27
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毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理【電子書籍】[ 塔山郁] この作品が素敵なのは、毒島花織の薬剤師としての矜持だ。 すなわち 私が薬の知識を日々蓄えているのは、患者さんに薬を適正に使ってもらいたいためです。 だから薬や病気についての質問をされるのは、私にとって面倒ではなく嬉しいことなんです。 つらいのは薬について、誰にも相談されないことです。 せっかく蓄えた知識の使い道がないほど悲しいことはありません。 だから気にせずに、わからないことがあればどんどん相談してくださいというもの。 そして本作は、 熱が出たからといって、無闇に薬を飲んだらいけないそうです。 人に悪さをするウイルスは三十七度前後の体温を好むためです。 三十八度を超えると、人の免疫機能が活性化して、ウイルスが弱りはじめるので、熱が上がっても最初のうちは様子を見るようにと言われました ただし三十八度前後の熱が続いたり、三十九度から四十度以上になると体力が落ちて、免疫機能も低下してくる。 そうなったときには、薬を飲んで熱を下げた方がいいそうです。 毒島さんから奨められた薬を買ってきたので、馬場さんの熱が高くなったらあげてくださいというような薬小ネタがてんこ盛りだ。 これは実にためになりまっせ。 アルコール依存症には、ノッポビンという薬を使う。 これが作品中家族の魔法としてつかわれる。 書かれたのがコロナ禍の始まりの頃。 登場人物は、すわ感染したかとなるが、実は鳩の巣が原因だったとわかる。 この2月酷い目にあったことがある。 換気扇のほこりをまともに吸ったのだった。 あれで咳が止まらず難儀した。(4/22記)
2026.07.26
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明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕【電子書籍】[ 原田伊織 ] ようするに我々が習った明治維新という日本史は、官軍教育というもの。 しかしてその実態は、長州のテロだった、というもの。 大政奉還、王政復古の大号令とよく知られた流れも教科書に書いてあるような美談ではない。 それが権力者の歴史といえばそれまで。 何しろ長州は、皇居に大砲をぶち込むという蛮人なのだそうだ。 つまり歴史の隅々に長州の蛮行がある。 結局大政奉還、王政復古の大号令と言っても巧妙に徳川の時代を続けたのだということ。 さらにこの時代で忘れてならないことは、廃仏毀釈という大蛮行。 鹿児島には、お寺がないんだよ。 つまりさ、美化された歴史を教えられたということだ。 そこから昭和20年の敗戦まで結局日本は、真っ暗な歴史を歩んできたのだ。 その理解がないと、この国を理解することはできない。 残念ですが、今までいいことなどなにもない国だったんだな。 これじゃあ愛国も何もないよ。 美しい国などというのは、画餅だった。 残念だが、そういうことだ。(4/21記)
2026.07.25
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イスラム移民【電子書籍】[ 飯山陽 ] たしかに我が国は、イスラムの問題を避けては通れない。 だからイスラム教ということをきちんと理解してそれから本件を論ずるべきだ。 神様は、アラーしかいないから、村の地蔵を破壊したりする。 そもそもこの部分は、イスラム教徒の方が日本の八百万の神を理解していないから起こったことだ。 我が国の神様とイスラムのアラーは、全く違う存在のもの。 それを神、神、神と崇めてお互いに違う神と言い合うのだから、なんともならん。 それと本書で強調してほしかったことにユダヤ教の神もキリスト教の神もイスラム教の神もおなじだということだ。 日本人は、この基本的なことを全く理解していないから、今次米イ戦争の本質がわからない。 また国内では、幼稚園児を多様性順応と称してイスラムの集団礼拝をやらせたりしてしまう。 たしかにおもしろい本ではあるが、独り善がりも否めない。 まずは読み手がわかるように説明を加えてしかる後に持論を展開すればいいのだ。 そこがないからいったいこの人何を言おうとしているんだろうかという疑問を読み手は持つことになるだろう。 どうしても人口減少時代少子化時代をみすえれば、イスラム移民を否定しきれない。 しかし豚肉がダメとか土葬じゃないとだめなどのわがままは、看過できない。 そういう部分を修正して初めて移民が可能になるんじゃないのか。 すくなくとも日本国民は、今次米イ戦争が宗教戦争だということをきちんと理解したうえで議論してほしいものだ。 そういう解説がいまの報道にはない。(4/21記)
2026.07.24
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グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか【電子書籍】[ 河原千賀 ] まさかグーグルの社員がみんなそんなことをしているわけであるまい。 日曜日は、それぞれがそれぞれに過ごしていいんじゃないのか。 日曜日にだれがどこで何をしようが構わないと思う。 そもそも日曜日に山に入って読書だと。 kindleunlimitedをねWi-Fiのないところでどうやって読めというのか。 本書は、思いついたままに書いたものなのだろうな。 スティーブ・ジョブズが坐禅をしていた件を紹介しているが、彼が本当に禅を理解していたというのか。 瞑想の一つとして禅を考えているようだが、それは違う。 坐禅でいったいなにを求めるというのかということが重要なことなのだ。 そんなことを理解もせずにただ坐って何になる? しかもスティーブ・ジョブズは、毎朝1時間の坐禅を組んでいたという。 そんな時間が本当に必要なのか。 1時間も坐れる人などそうはいない。 批判をしたらきりがないけれどなんでも一方的な情報というのは、疑ってかかるに限る。 読み物としては面白かったが、参考にはならないね。 読書というのはそういうものだ。(4/21記)
2026.07.23
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「遅読」のすすめ【電子書籍】[ 齋藤 孝 ] いまさら彼が遅読を書くとは思いもよらなかった。 何しろ私にとって彼は拒否リスト入りしている人だ。 なぜならわからないくせにわかったふりして仏教論をぶった時があったからだ。 以来10年くらい彼の本は読んでいない。 で、本書が何か私にとって役に立ったかというと、全く役に立たなかった。 そもそも人に読書を強いるなということ。 読書休憩を喫茶店でやっている人にお金云々の議論はないだろう。 この手の本では自分の読んだ本をひけらかす傾向が高い。 彼も例にもれず一生懸命自分の読んだ本を紹介していた。 それをいちいち遅読していたら、死んじゃうよ。 そのくせ新書の速読も彼は勧めているんだよ。 書いていて矛盾しているなどということは、感じないんだろうな。 結局拒否リスト継続。 まず読書がその人の血となり肉となる的な考えは、もう古い。 読書で得るものなど何もないということをきちんと書くべきだ。 そのうえでどのような読書をすべきかということを書くべきだ。 このブログのようにきちんと批判し切れるようになることが大切なのだ。(4/21記)
2026.07.22
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お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル【電子書籍】[ 佐藤 青南 ] いやあ、本シリーズで思い切り泣いてしまいました。 ありがとう青南。 いい話は人の心を豊かにする。 それが通信指令官の話なんだからな。 人の恋路というのはそれだけ劇的なんですよ。 読み手が素直に読めれば作者の意図は、十二分につながる。 さて本作では、新旧の万里眼が登場する。 発砲事案もある。 強盗殺人で2人も殺しておいて25年は安すぎる。 警察官の違法発砲は許しがたい。 しかしそれらを巧みに使ったからこその本作だ。 ハチャメチャではあるが、共感できる。 やはり小説の作法でだいじなことは、筆力だ。 読み手をグイグイ惹きつける能力。 これがなければ、読み手は、その作品を遠慮なくまたぐ。 いい話だった。 さて次作はないのかね。 なんだか探しまわりそうだ。 いいシリーズだった。 これまで心理的素養のある取調官、白バイ乗り、そして今回の通信指令官というどちらかというと玄人受けするような警察の分野を選んで書いてきたが、それこそが青南の真骨頂。 大した取材力だと感心する。(4/20記)
2026.07.21
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失踪者【電子書籍】[ 下村敦史 ] 山岳小説とでもいうのかな。 その道のことがくわしくわからないから、読んでいていちいちほうっ、そうなのかななどと思いながら、読み進んだ。 ミステリー的要素と言えるのは、一度クレバスで死んだ男が名前を変えてまた8,000m級の座に挑戦するところ。 だからそれはいったい誰なのかということのなぞ解きか。 ぼうっとして読んでいると、何が何やらわからないことになる。 自分ではきちんと読んだつもりだが、それでもわかりにくかった。 登場人物はあまり多くないのだが、残念ながら私はそれらの人々を完全に掌握しきれなかった。 それよりも何よりも本作に登場する人々は、なぜこんなにも山に登りたかるのかがわからなかった。 それが一番大事なことだと思うけどね。 簡単に峻烈な山のことなどされてはたまらんと誰でも思っているから、ここは本作くらいのレベルで抑えてくれればいいのかもしれない。 山登りと一口で言うが、ハイキングやらトレッキングやら低山登山などのものとは違い本作は何しろ世界の最高峰に挑むという話だからね。 私は先に書いた通りほうっ、ほうっの連続だったけれどその道のプロからみれば、きっと物足りなかったことだろうな。。 それはともかくミステリーには様々な形があるのだなと本作を読了して思った。 でも読み師が欲しい謎とは毛色が異なっていたな。 本作に関しては、その道のプロからの評価もほしいところだ。 とにかくいやいやながら読了した感じだ。 この前の樹木医の話とは全く違う話だったものな。(4/20記)
2026.07.20
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お電話かわりました名探偵です リダイヤル【電子書籍】[ 佐藤 青南 ] シリーズ2作目。 シリーズを楽しむにはまず登場人物の把握をしなければならない。 万里眼。 それが通信指令課の名探偵の別名で今日もアームチェアデティクティブに勤しむ。 3重轢過のひき逃げ事件現場の真相を電話一本で解決するなんて尋常なことではないが、万里眼は、みごとに解決する。 本作は万里眼出せ出せ男の解明がメインテーマだったが、見事これまた真相を暴いた。 そやね。 早乙女廉に横恋慕した女性は、捜一の和田にターゲットをこの2作目にして変えた。 そして早乙女廉は、今もっていぶき先輩をものにできない。 私はそれでいいと思う。 まあ電話のやり取りだけで真相を見破るなどということは、そうそうできるものではない。 だから小説だと思いつつ夢のような話にあこがれるのだ。 さて青南は、取調べ名人閻魔様、白バイガールズ、そして通信指令課の万里眼と警察組織を縦横無尽にわたって面白い話を紡ぎ続けてきた。 もう一作通信指令課の話が残っている。 それを読んでまた新たなシリーズがないのか探索することになる。(4/17記)
2026.07.19
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Aではない君と【電子書籍】[ 薬丸岳 ] この間この作家は、触法と犯罪少年の差もわからずただひたすらに少年事件についての話を進めていった。 今回もまさかそんな話じゃあるまいなと思って構えていたのだが、少年の年齢を14歳として最後まできちんと話を進めていった。 それだけ少年事件は、微妙なのであるが、とくに少年事件を食い物にしているというようなことでもないから、まずは、いい話だったなと私は思う。 本作はミステリーではない。 むしろ男親と息子の心の交流の物語だ。 少年の付添人には、親もなれる。 しかし現になった人はいないという。 だが本作は、小説だ。 被疑者の心情を父親として把握するため付添人になり何とか息子の心を開けようと努力する。 本件は、殺人事件だ。 しかし逆送を免れ少年院2年の処分となる。 その後も紆余曲折の人生を積むが、結論は、生きていてなんぼのものだということだった。 それにしても人を殺すということは、並大抵のことではできない。 厖大なエネルギーを要する。 それは親鸞聖人もおっしゃっていたことだ。 人を殺すには人を殺す縁が必要だということだ。(4/16記)
2026.07.18
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緑の窓口 樹木トラブル解決します【電子書籍】[ 下村敦史 ] これは、異例の作品。 シリーズ化してほしいと思うけれどね。 ミステリー作家がこれほどほのぼのした作品を書くとはね。 樹木の病等様々な樹木のトラブルを題材にして書かれている。 警察とか刑事法のようなものが不必要だから、よみやすい。 樹木に関しては我々はあまりにも知らなすぎるというべきなんでしょうなあ。 たまたまソメイヨシノが不稔だということを知っていたからそしてそのことを今から20年前に知ったふりをして人前で話していたからその話が出るともう燃えてしまうな。 ソメイヨシノは、作られた花木。 だから一斉に咲き誇る。 そして一斉に散る。 そうだね。 2週間くらいの期間だからね。 当然ソメイヨシノだけでなく樹々は、守られるべきもの。 本作のような樹木医は本当に必要な職だね。 先に書いた通りシリーズ化しないのは、本当に惜しい話だ。 妹が欲しかった樹木医が妹代わりにしていたユリノキを伐採されて母親を恨むエピソードがある。 なぜ伐採したか。 なぜ切り株を残したか。 その切り株からひこばえが生えいていた。 こんなのはミステリーでは表現できない文芸的な書きっぷりだ。(4/13記)
2026.07.17
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お電話かわりました名探偵です【電子書籍】[ 佐藤 青南 ] 白バイの次は、通信指令課。 通信指令課員をしてアームチェアデティクティブにするというその発想が斬新だ。 その警察官は、いつの間にか万里眼探偵と呼ばれるようになったのだが、しかしてその実態は、本作表紙をみてのとおり。 噂では、お菓子好きの通信指令課管理官とされているが…。 この万里眼探偵のそばに通信指令課入りたての早乙女廉がいるが、これができなさすぎる。 万里眼探偵は、110番通報者が家出少女だということを言い当てその少女が通信しているボケ老人がまともな老女だったというところまで見抜く。 そういう話の連続だ。 この話は、ボケを装った老女が家が盗まれたという話が端緒である。 さて件のできの悪い早乙女。 その動きを見ていると、これでいいのだろうかと思うことしきり。 とにかく現場に警察官を派遣しろ! 思わずこう言いたくなった。 さてここから私は、青南の新シリーズにチャレンジする。 本シリーズも決して他のシリーズに見劣りしない。 今後どんな作品が飛び出すのだろうか。(4/10記)
2026.07.16
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新世界より 全3冊合本版【電子書籍】[ 貴志祐介 ] 全3巻計1000ページごえの大作。 SF大賞受賞作でもある。 が、私には、全部理解できたというわけではない。 だからと言ってまた読みたいなどという気持ちにもなれない。 とにかく読了したという安堵感のみ残った。 こういうのってどうなんでしょうねえ。 結局大まとめは、 「DNAを解析するまでもなく、あきらかだった。 バケネズミの染色体は、性染色体を含めて、二十三対だったんだよ」 そう言って、覚は、かすかに首を振った。 「何、それ? 意味がわからないんだけど。わかるように言って」 「先祖であるはずのハダカデバネズミの染色体は、三十対なんだ。つまり、成り立ちからして、まったく別の生き物ということになる」という部分。 知能のあるネズミとの戦いの物語とでもいうのか。 全編気持ちの悪い話だらけ。 交戦状態が多くてね。 率直に言うと本作は、私にとって好きになれない苦手な話だった。(4/9記)
2026.07.15
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だから医者は薬を飲まない【電子書籍】[ 和田 秀樹 ] さて私は一昨年の定期健康診断で赤血球不足を指摘され大学病院で検査の結果リンパ腫の診断を受けて昨年3月中旬から下旬にかけて入院その後7月末まで定期的に通院加療を続け寛解となった。 その後も定期的に検査を受けている。 さて定期健康診断で指摘を受け治療に入ったものの実をいうと、私には、何の自覚症状がないのだった。 そして去年の11月急に寒くなり始めたころから口内炎を発症し物もろくに食べられなくなった。 1月ころには、17時間も昏々と寝るようなことにもなった。 暖かくなって少しは体調も良くなり3月には、ほぼ毎日ルネサンスで泳ぐことができた(20回)。 が相変わらず口内炎は、発症しそのうえ歯茎の痛みも発生している状況である。 ということでこれは、治療で使われた薬が効いているからだと、私は、思っているのだが、 薬についても同じことが言えます。 この薬を飲んだほうがいいのか飲まないほうがいいのかという話になると、飲まないほうがいい人もいれば、飲んだほうがいい人もいます。 少し試してみて様子を見るということもできますが、最終的に薬を飲むか否かは患者さんが決めることなのです。 もちろん、薬を飲めばどうなるか、飲まなければどうなるかというデータを示すのは医者の役割です。 ところが、非常に残念なことに、薬を飲んだらどうなるか、飲まなかったらどうなるかという比較データが日本にはほとんどないのです。とかなりあいまいなことを著者は、書いている。 そういうところがどうも私は、残念だと思うのだ。 結局今の医療は、いい薬にいかにしてたどり着くかということですもんなあ。 翻って今の私は、主治医に全幅の信頼を置いている。 それ以外私にできることがないもの。 だから逆に このように、医者がいくつかの選択肢を提示して、患者さんがそのなかから選ぶという方法がいいと私は考えているのです。という著者の考えには、私は、賛同できない。(4/8記)
2026.07.14
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聖書がわかれば世界が見える【電子書籍】[ 池上 彰 ] カテゴリーは、キリスト教というより宗教全体あるいは、外交なのかもしれない。 それは、ともかく今次戦争である米イ戦争、ウロ戦争が宗教戦争だという点は、疑いようのないことだ。 だから著者が主張するように聖書を読まなければならないのだが、日本人は、そんな理解をしようとせず、ウロ戦争では、ロシアの一方的な侵略と受け取り米イ戦争では、米の後ろにいる米頼みのユダヤの国イスラエルのことを全く無視し今や精神異常者で日本国の法律では、もう保護しなければならない精神異常者であるトランプについてなにもできない米国そして一方的に仕掛けられたイスラムの国イランという宗教戦争であるという事実を理解しないまま国民も報道に甘んじているのだ。 そもそも日本国の報道の側に著者のようにそのバックに宗教があるのだということを知っている人がいったいどれだけいるのだろうか。 なげかわしいことだ。 まず基本的なことは、 こうして見てくると、三つの宗教とも神様は同じですが、イエスの位置づけは異なります。 ユダヤ教においてイエスは何者でもありません。 ただの人間です。 キリスト教では、イエスは「神の子」になります。 と同時に「神」のもうひとつの現れです。 「もうひとつの現れ」という考え方がわかりにくいですね。これは、のちほど詳しく解説しましょう。 一方、イスラム教では、イエスは人間ですが、神が預言者として選び、神の言葉を与えた大事な存在です。 預言者とは「神の言葉を預かる者」という意味です。 ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の三つの一神教においては、神様は預言者を選んで人間たちに教えるべき言葉を下すという構造になっているのです。ということ。 こういう基本的な宗教についての知識がないから、日本人の戦争に対する認識がおかしくなるのだ。 一方ウロ戦争は、 このキリル総主教とは、どのような人物なのでしょうか。 彼はプーチン大統領と同じサンクトペテルブルク出身で、一九四六年生まれ。 「祝福」を与えた段階で七五歳です。 二〇〇九年にロシア正教のトップである総主教の座につきました。 神学校に通い始めた一九七二年にKGBからリクルートされ、二五歳でKGBの工作員になったとイギリスの新聞「タイムズ」が報道したことがあります。 教会の聖職者が秘密警察のスパイ。 驚いてしまいますが、当時、KGBはソ連社会のあらゆる場所に協力者を配置していましたから、さもありなんという感じです。とロシア正教のキリル総主教について著者は、一文を割いている。 根本的に神は一つなのだが、時を超え宗派ができれば、武力衝突すなわち戦争が起きるということなのだ。 なぜに神は、このような試練を人々に与えるのか。 いくら勉強しても日本人には理解できないことである。(4/8記)
2026.07.13
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刑事の約束【電子書籍】[ 薬丸岳 ] この人こんなにあやふやな書き方をする人だったかね。 特に少年法を完全に理解していないものだから、すなわち話そのものがふらふらしてしまうんだよな。 触法少年と犯罪少年の概念は、単なる年齢の差だから、何も難しくない。 誕生日がいつだということから始めればいいのに結局そこが攻めきれないものだから、警察で完黙を貫いている子供を児相に送り家裁で審判を受け少年院ということになる。 当該子供の人定が定まらなかったら、今書いたような仕組みに取り込まれることはないじゃないか。 夏目が法務教官だったことに鑑みれば、人定が定まらない少年を自由に動かすことなど不可能だということに作家は、気づかなければならない。 そもそも触法と犯罪少年の差は、それが司法のレールに乗るかどうかということ。 スタートが間違っている。 そもそも本作は、成立しない。 そんな話を読まされる方にとっては、実に迷惑千万な話だ。 すくなくともミステリーは、法に支配される。 法無視あるいは法に従わない話は、信頼できない。 トランプが吠えれば吠えるほどそれは、意味のないことだとわかるようにこの作家が嘘の法律に基づいて書けば書くほど話にならないことがわかる。 かなり残念なことだ。(4/6記)
2026.07.12
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湘南機動鑑識隊 朝比奈小雪 殺意の断片【電子書籍】[ 鳴神響一 ] まずは、お勉強から。 救急隊員が死亡と判断できる場合を社会死と呼ぶ。 まずは一見して死亡と判断できる場合で、第一は 頸部 または体幹部が切断されているケースで、もうひとつは全身に腐敗が見られるケースである。 さらに次の六基準をすべて満たすときにも社会死と認められる。 すなわち、一、意識レベルがJCS300であること。二、呼吸が全く感ぜられないこと。三、総頸動脈で、脈拍が全く触知できないこと。四、 瞳孔 の散大が見られ、対光反射が全くないこと。五、体温が感ぜられず、冷感が認められること。六、死後硬直又は、死斑が認められること。 これは平成三〇年に消防庁が各都道府県の関係機関に通知している基準である。 以前、 蜂須賀 正 雄 補佐に教わった基準だ。 蜂須賀正雄隊長補佐は、機鑑隊江の島分駐所のトップで階級は警部である。 通常、所轄では課長級、本部では課長補佐の警部は現場には臨場しないが、蜂須賀隊長補佐は第一班の班長を兼ねていて現場にも出動する。だそうだ。 警察の組織についてもきちんと勉強しているな。 ただし話がこっつまんなくてさ。 簡単に言うと、画商関係者3名から騙された当時29歳の女性画家が自分の絵をずたずたに切り裂き自殺したことにたいする復讐譚だ。 機動鑑識隊を認じている割に現場の状況が伝わってこない。 警察側に取材していることは、わかるが、残念ながら、現場を知らないので精緻な表現ができていないのだ。 そんなことで本作は、立花にしかっられるーという話だ。 なかなか鑑識現場を表現するのは、難しいですよ。 だから、経験なしで書くことは、やめるべきだ。 はて機鑑隊がいつから分析するようになったのか。 この辺も違和感があって本作は、レベルが低いということ。 いいですか。 作家は、書けばいいのではない。 その先読み手とのガチンコバトルがあるのだということを忘れないでほしい。(4/3記)
2026.07.11
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白バイガール 爆走! 五輪大作戦【電子書籍】[ 佐藤青南 ] 東京五輪が予定通り行われたことを前提とした話になっていたのだが、今は、その東京五輪そのものが実に懐かしいものとなった。 つまり予定通りというのは、2020年なわけで事実は、2021年無観客ということだから、本話がいかにフィクションかがわかるのだが、それは、それで実に楽しい読み物になったのだった。 しかも本話で取り上げた競技は、野球だった。 2020年つまり今から6年前令和2年のことですな。 東京五輪が決まってから私は、実にワクワクしていた。 ちょうど定年退職後の楽しみになる。 本話で取り上げた野球は、予選が福島市のあづま総合公園球場で始まる予定だった。 だから、私は、一生懸命インターネットで入場券の当選を求めていた。 なかなかあたらない。 そのうち2020年は、順延。 2021年は、無観客となった。 愕然とした。 だから本話そのものに違和感がある。 そして本話の筋は、テロルというもの。 車でのテロルである。 人が死んで神奈川県警交機の責任が問われる話になった。 不自然な書きっぷりは、何回も書いているとおり山羽が上司足りえないということさらに今回は、なんと捜一が出張ってきたが、テロル事件では、神奈川では、警備、警視庁なら、公安でしょう。 どうしてもこの点が気になる。(4/3記)
2026.07.10
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昭和という過ち この国を滅ぼした二つの維新【電子書籍】[ 原田 伊織 ] 昭和維新という言葉を出してかの三島由紀夫について 彼は、我が国を敗戦に導いた「昭和維新」のみに文学的な心を奪われ、歴史を線で考察しておらず、日本を神国とする単なるカルト的な天皇教の信者であったに過ぎません。として昭和45年の事件を それは、やはり自衛隊の決起を促す「 檄」のようなものでしたが、テレビを観 ながら私が思ったのは、状況を考えれば不思議なことかも知れませんが、三島はもっとゆっくり話すべきだということでした。 「檄」には檄らしい喋り方があります。 もう少し 間 をとって、抑揚をつけ、短いキーワードを反復するなど、それらしい口調と話し方、目線の 遣り方、手の使い方などの「らしい所作」というものがあり、それが必要です。 三島の喋り方は、何やらくしゃくしゃっと 縮こまったような印象を受け、内容に伴った重みに欠けていたように思います。と、評価する。 昭和という時代について司馬遼太郎を引用して 先の「モノ」「異胎」は「魔法」「魔法の森」になってしまい、その〝生存期間〟も半分の二十年間に短縮されています。 更に司馬氏は、同書の中で、昭和元年から昭和二十年までは異常である、と繰り返し断言し、 「他の日本史とは違う。特に昭和十五、六年ごろから敗戦の二十年までは異様でした。 日本史の中の鬼っ子といいますか、そういう時代だった」 と、期間を五、六年にまで圧縮してしまっているのです。とする。 その通りとにかくこの昭和20年までというのは、上記のとおりでしたな。 そしてその間の3つもあったテロルについて これを防いだものは何であったのでしょうか。 それは、昭和天皇の怒りです。 決起部隊が「神」と仰ぐ天皇その人の怒りが、この暴挙を阻止したのです。 昭和天皇は、首相官邸襲撃の第一報を受けたその瞬間に「賊軍」という表現を使ったとされています。 つまり、青年将校のカルト的思想ともいえる「昭和維新 尊皇斬奸」というキャッチフレーズに惑わされることなく、決起の瞬間に「賊軍」という、いわば論理的判断を下したことになるのです。とするのだが、それならばどうして大戦に向かう我が国を神は、止めることができなかったのだろうか。 それが実に不思議だ。(4/1記)
2026.07.09
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欲しがる脳【電子書籍】[ 川島隆太 ] 本書は、結構学術的な内容でボケ防止とか年寄りの脳トレなどというものではない。 この前頭前野の機能は、加齢によって衰えていくことが知られています。 「忘れっぽさ」や「ミスの増加」が最近増えてきたなと思ったら、それは前頭前野の衰えを示す危険信号かもしれません。 認知機能は適切な科学的トレーニングを行えば、維持・向上することが明らかになっており、それは脳の 可塑 的な構造変化( 背 外側 前頭 前 野 の体積変化)からも確認されています( 64‐66)。 皆さんも若いうちからぜひ、脳トレを始めましょう。 ちなみに本当に余談なのですが、前頭前野には「行動の抑制」という機能もあります。 いわゆる欲求を我慢するチカラの源です。 すぐキレる老人、みたいなことが長らく社会問題となっていますが、これも加齢による抑制機能の衰えが一因と考えられています。 そして個人的に提唱しているのが、「オヤジギャグは前頭前野の衰えから説」です。 クスリとも笑えないくだらないダジャレを連呼するおじさんは珍しくありません。 逆に若い人でオヤジギャグを連呼する人は、あまり見かけないのではないでしょうか(だからオヤジギャグなのですが)。 ということなのだが、しかしながら、オヤジの方は、オヤジで一生懸命頭を使っているのだよ。 脳トレの一種だと思ってね。 ただクスリとも笑えないギャグは、やはりだめな方向に動いているんだなと、自覚すべきことなんだろうね。 脳の特徴として ピークエンドの法則といって、「ある体験を評価するとき、その体験中のピーク(最も強い感情を感じた瞬間)とエンド(終わり際の状態)の印象に大きく左右され、体験の長さ自体や他の部分の印象はあまり考慮されない」というものです。 これも行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱したものです(略) 人間は終わり際の印象に引っ張られてしまう例として、① 60 秒間冷水に手を入れるのと、② 90 秒間同じことをするが、最後の 30 秒だけ水温をわずかに上げた場合、で比較すると、参加者の 70%が後者を次回も選ぶ……という実験の話を覚えていますでしょうか。 この体験をひとつのストーリーと捉えたのがピークエンドの法則で、ヒトの体験に関する記憶が案外曖昧である特性を逆手に取ったアプローチといえます。ということ。 すなわち我々は、曖昧模糊たる存在なのである。(3/31記)
2026.07.08
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白バイガール 駅伝クライシス【電子書籍】[ 佐藤青南 ] たしかにいいシリーズだ。 今回の舞台は、箱根駅伝。 それに事件をまとわせるのだから、この作家の力量は、半端ない。 すぐれている。 ただずっと前から書いている通り山羽巡査長は、上司ではないという警察の常識を何とかどこかで正しい路線に直してほしいなと思っている。 ここまでの山羽巡査長の言動を分析すれば、普通には、警部補だね。 であれば、本シリーズが実にスムースに行くのですよ。 もう一度解説すれば、巡査長は、階級は、巡査なんですよ。 その上の階級は、巡査部長。 今は、なったばかりの巡査が2、3年で巡査長になっていますよ。 それなのに山羽さんが取りまとめてるってか。 どうもそこが私は、納得いかないのだ。 だが、本作は、すごいな。 箱根駅伝は、今回は復路でのできごと。 箱根駅伝そのものに影響のない話の作り方も優れている。 ここまで本シリーズを読んでいると、本田は、視力に優れ川崎は、聴力に優れている。 この二人の超能力ともいえる能力は、常に犯人を追い込む。 今回もきちんとその役割を果たしてくれた。(3/31記)
2026.07.07
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60歳からの脳の使い方【電子書籍】[ 茂木健一郎 ] 結論は、 脳科学的に見ると、脳がもっとも活性化するのは、新しいことに挑戦するとき、つまりコンフォートゾーンの外に出るときです。 普段やらない行動を起こすとき、脳内では新しい神経回路が生まれます。 これが脳にとっての本当の「学習」と言えるのです。ということである。 これは、年齢に関係のないことだそうだ。 では、どうすればいいのか。 むしろ現代で求められるのは、「どれだけ知識を頭に入れているか」ではなく、「必要な情報にいかに早く正確にたどり着けるか」という能力ですなのですね。 本というよりは、AIを育てているのが今の私。 AIと言ってもジェミニとは、相性がいいのだが、yahooのはだめだったね。 tigersの伊藤将司が次元と似ているという話題についてこれないのだもの。 本書は、まさに AIをはじめとするテクノロジーの急激な進歩によって、社会や暮らしが日々めまぐるしく変化しており、これまで経験したことのない新しい技術やサービスがどんどん登場しています。 これらを次々に試していくだけでも、脳はどんどん活性化するでしょう。ということなんですな。 また、独学も容易になります。 AIにわからないことを質問して議論を深める「壁打ち」スタイルや、自分の興味や関心をもとに深掘りしてレポートを書いてくれる「ディープサーチ」機能を使って深堀りするのもいい。 独学を極めたいという人にとっては、より勉強しやすい環境だとも言えます。 さらに、おすすめしたいのは、AIとの対話です。 AIは人生相談から占い、討論まで、幅広いジャンルに対応できます。とまさに私が今やっていることそのものが書いてある。 というように今回は、無理のないことが書かれている。 最後に仲のいい夫婦のあり方。 もう一つ、夫婦関係を良好に保つために大切なのは、感情的な衝突や不愉快な出来事を引きずらないことです。 どんなに仲の良い夫婦でも、時には口論や 喧嘩 をすることがあります。 問題はその後の対応です。 喧嘩したことをいつまでも覚えていて、それを繰り返し話題にするのではなく、意識的に忘れる努力をすることが重要です。ということです。 忘れることが大事なんです。(3/30記)
2026.07.06
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終生 知的生活の方法〜生涯、現役のままでいるために〜【電子書籍】[ 渡部昇一 ] さて私の3大知的巨人は、本書の著者、井上ひさし、立花隆であるが、いずれも鬼籍に入られてしまわれた。 著者の著書のうち知的生活の方法は、私の知的生活のバイブルである。 その著者であるが、 本書は2016年から2017年初頭、渡部昇一先生より原本(『老年の豊かさについて』)の原稿の修正及び追加の原稿をいただき刊行の準備をしておりました。ところがそのさなか、渡部先生が、同年4月 17 日にご逝去され、そのままになっておりました。 しかし、渡部先生がお亡くなりになられた後、日本はいよいよ人生100年時代が現実になりつつあります。と、没後9年になる。 私が初代知的生活の方法で特に頭に残ったのは、本は、捨てるなというものだったが、なんと本書では、 自分が感心した箇所には赤線ぐらい引きながら本は読みたい。 そして、つまらない本はどんどん捨ててしまえばいいし、これはという本なら座右に置きたい。 そうしているうちに頭の中身ができてきます。ときたもんだ。 今更えっ!ですな。 本書で特に気になったのは、霊魂についてだ。 著者が信奉する方の意見だ。 その彼がいろいろ調べて霊魂はあると結論しました。 晩年の彼の考えは、この世にあらわれる霊魂はたいした霊魂ではない。 偉大な霊魂はこの世に未練がないので、われわれの前にあらわれ、心霊現象としてちょっかいを出したりはしない という。 カトリック信者の著者は、当然この方のように霊魂の存在を信じて疑わない。 本書の肝。 結論は、 晩は、雨が降らなければ、タクシーに乗って一〇〇〇円ぐらいで行けるところに出かけ、喫茶店でコーヒーを飲みながら種類の違う書物を読みます。 退職してからは、コーヒーをエサにして外出ということですな。 まさに私のこうあるべき姿です。(3/29記)
2026.07.05
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白バイガール 幽霊ライダーを追え!【電子書籍】[ 佐藤青南 ] 話をしっかり紡いでいるし筆力もあるから、一気に読了できる。 そして私もまた本シリーズのファンの一人になった。 閻魔様のシリーズよりも深く入り込んでいる。 よく知らない白バイの世界になんだか自分も白バイに乗った気分になって入り込んでいる。 今回は、ひき逃げでその半生を失った元プロライダーに絡む話だ。 のんびり読んでいると、話が突然動き出す。 本作の標題の幽霊ライダーというのは、元プロライダーがそのような運転テクニックを駆使して白バイ隊から忽然と姿を消してどこぞへと逃げてしまうからだ。 さてミステリーとしてWho done it?の観点から言うと、突然の継父の出現は、読み師にとっては、最大のヒントになって全部みろっとめろっとお見通し状態になるのだった。 その後の話の展開は、結構早い。 しかしながら、バイクのドライビングテクニックについては、微に入り細に入り現場を彷彿させる表現力がある。 そうだね。 余計な附属物をつけないから、すっきりしている。 白バイ隊と犯人の物語。 そして白バイ隊は、あくまでも捜査一課手伝いとなっているわけだ。 そういう厳格さがいい。(3/27記)
2026.07.04
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幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃【電子書籍】[ 仙川環 ] 医療ミステリーに医療の詳細が出てこないと、なんだか損した気分になる。 医療ミスやら医療事故に関しては、特段そのような話になっても何ら興味を示すものではない。 ただしそこにスパイスとしての医療技術が入れば、その話は、輝きを増す。 残念ながら、本シリーズの作者は、それ以上に筆力がやわくて読み手を引き付けることができない。 話のテンポが悪いんだね。 kindleunlimited所収で先読でこのシリーズの脆弱さが分かったことから、同時にダウンロードした本作を早めに読了する作戦に替えたのは、ファインプレーだった。 本作は、アルツハイマー型認知症の治療薬ができたそれは、ノーベル賞ものだという話なのだったが、それにからむ医師の不審死等がからみあいそしてこの作家が好んで題材にする病院の不正というものを中心の話なのだった。 結局本作は、話がドタバタドタバタしてしまっていわゆる不完全燃焼になった。 というよりこの作家は、常に不完全燃焼という感じだ。 なのではっきり言って本作は、つまらんという結果になるのだった。(3/26記)
2026.07.03
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大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義【電子書籍】[ 久真瀬敏也 ] つまり妖怪の正体は何かということだ。 本シリーズによれば、それは、災害からの一般人の忌避のために作られたものということになる。 本シリーズは、ミステリーではない。 だが、妖怪伝承という点では、実によく練られている。 一つの正論がある。 「東日本大震災の津波被害では、多くの慰霊碑・鎮魂碑が建てられています。 それらの碑の多くが、その地で津波がどこまで到達したかという水位も示していたり、逆にその地点まで逃げた人は無事であったということを示したりもしています。 そのような碑に対して、『死者の霊や魂は科学的に存在が証明されていないんだから、慰霊や鎮魂という言葉は非現実的だ。 この碑は噓を書いている。だから壊してしまえ』という人がいたとしたら、おかしいと感じませんか?」というもの。 そのとおりだね。 逆に言うと、私なんざあ、そのような慰霊碑や鎮魂碑を見ても非科学的なものなんて考えたこともなかった。 ふむそういう考えも世の中にはあるのだなと、また考えを新たにした。 日本の神社に祀られた神様に関して作中 「あの先生。それって、怨霊を祀る神社についてと同じように考えることができないでしょうか? 怒らせないよう祀っていれば守護者となり、怒らせてしまったら怨霊となって襲われる、みたいな二面性を表していると。 つまり、災害を巻き起こすような怨霊を鎮めるために、神として祀ることで正しく防災に役立てている、みたいな話です」という意見も披歴されたが、そのとおりだね。 そういうのが日本の神様でGODとは、明らかに違う。 河童について 河童伝承には、『水難事故が発生した』という事実を伝えるはたらきと、『河童が出るから近付いてはいけない』という防災情報のはたらきとがある、ということだ。という記述は、本作のまとめということになろうか。(3/26記)
2026.07.02
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偽装診療 医者探偵・宇賀神晃【電子書籍】[ 仙川環 ] いやはやこんなにもこっ詰まらねえ小説もないもんだと、逆感心したのだが、それがなぜかというと、この世の中には、お医者さんの書いた面白い小説がたくさんあるからでたとえば、知念実希人と海堂尊のように医学に深く入り込んでそれを吾々のような素人が本当にわかるようにそれにミステリーも含めて書いてくれるという本当にすごい作家がいるものだから、本作を読んでなんじゃこのつまらない話は、と、こうなるわけで本作には、医学が全然入り込んでいなくてただ病院の経営上の問題とかが炙り出されてそのテーマがまたつまらないものだということになり本当にこの作品から離れたい思いになったのだったが、何しろ私は、完読了主義者だから、我慢しいしい読んで読了したわけで結局立花隆の軍門に下るがごとくだったということになって彼が生きていたら、だから小説など読むなと言ってるんじゃいと大声で言われるところだったろうにそれでも本件の問題が不法残留者の医療の問題やら腎移植の問題もでてきていたということだけで何らすごい問題ではない。(3/25記)
2026.07.01
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白バイガール 最高速アタックの罠【電子書籍】[ 佐藤青南 ] 本シリーズの話がしっかりしているのは、佐藤青南がきちんと取材をしたからだ。 つまり彼は、交機隊からしっかりレクチャーを受けさらには、バイクの特性をきちんと理解して書いている。 だから、リアル感が半端ない。 自分の想像で警察の本を書かれても全く面白くない。 それがこれだけ微に入り細に入り取材した内容を余すところなく書かれると、面白くないわけがないじゃないか。 ところ私もうかつだった。 すなわち登場人物の苗字だ。 本田、川崎、山羽、鈴木ときたもんだ。 本作は、いったい何作目だったろうか。 この作品に至るまで気づけないなんてね。 それこそやられたって感じだね。 それは、ともかく山羽巡査長の件ですがね。 巡査長は、巡査ですから、指揮権はない。 上司には、なりえない。 そこがどうも私には、納得いかない。 おそらく私が推定するに取材源の巡査が同僚の巡査長を私の上司ですなどと紹介したんだろうな。 本作においては、ひき逃げ事件が起きさらには、窃盗団の暗躍も出る。 当然一話完結。 きちんと解決してくれるから、これもまた読み手にとっては、とてもありがたいことなのだ。 後輩の先輩を先輩とも思わぬ数々の言動に心乱される。 女の幼稚園児の大きくなったらなりたいものは、白バイ乗りだ。 彼女は、いつの間にか川崎潤の教えを得て最終盤自らの命を救う行動をとれた。 本当に面白いシリーズだ。(3/25記)
2026.06.30
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時限【電子書籍】[ 鏑木蓮 ] 話はね。 よくできているんですよ。 でも穴がありすぎるんですよね。 まず警察は、基本階級社会だということ。 本庁からの出向でも警部は警部。 はて京都府警の所轄署では、何のポストだったのか。 普通に考えれば、所轄署では、課長であります。 小説だから、面白みをつけるため片岡真子という京女の刑事を作り上げた。 キャリアの警部殿は、この娘をかなり買っている節があったしまた所轄の同僚も彼女に関しては、バカにしたりすることなく組織の一員として接している。 まあね。 平成20年ころの話だから、殺人の時効も問議されていた。 そこを基点にした話だから、時限、なのだ。 そもそもそのような時効切迫事案について管轄する検察庁との協議がないわけがない。 話は、時効切れとの競争みたいな感じで進んでいくのだが、残り数時間の時点で本作のようなドタバタが起きるわけがない。 起訴をするのは、検察官。 検察官が警察との協議において起訴するに足るという心証を持てば、起訴するだろう。 だから、本作の場合、逮捕、勾留とともに起訴する段取りを取るはずだ。 作中登場人物にガイシャの身元が割れなければ、捜査は、始まらないなどと言っておきながら、身元が判明したのは、話がかなり先に進んでからだった。 警察の逮捕に事前協議があっても検察が関わることはない。 つまりだ。 この作家は、特定の取材源がないんだな。 警察の組織が全く分かっていない。 これだけの殺人事件が起きていて所轄署だけで済ますなどということが考えられない。 本件は、捜査本部事件になるはずだ。 刑事法及び同法上のシステム特に検察官と警察の関係もわかっていない。 のだが、冒頭書いた通り話が実によくできていてたしかに面白かった。(3/24記)
2026.06.29
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代謝革命 50歳からでも脳と心が成長する栄養学【電子書籍】[ 佐藤務 ] 本書は、 二〇〇九年八月つまり17年前に書かれたもの。 こういう医学モノ健康モノというのは、できるだけ新しい情報が欲しいのだが、kindleunlimitedでは、しかたない。 しかしながら当時でも Aさんは健康に大変気をつかう人で、来院の半年前に行われた勤務先の健康診断で 脂質異常症( 高脂血症)といわれたため、肉は食べず、卵も制限し、主食は玄米という食生活に変えました。 運動の重要性もよく理解していて、ウォーキングを習慣にし、歩くときは運動に必要なアミノ酸スポーツ飲料を欠かしませんでした。 また、血液の循環をよくすることを考えて、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)のサプリメントも摂っていました。 この努力の甲斐あって、Aさんのメタボ体型は徐々に改善されていきましたが、それにつれて気持ちがふさぎがちになり、やがて仕事に行けなくなるほどうつ傾向が強くなってしまいました。のような事例が発生していたということで それは、野菜にほとんど入っておらず、肉や卵に豊富に含まれている栄養の一つ、アラキドン酸が不足したためなのです。 アラキドン酸は脂肪の一種で、とくに卵に豊富に含まれています。肉、卵をおろそかにしたための現象なのだった。 当時でもすでに アルツハイマー病患者の脳はコレステロールが少なく、細胞膜が病変を起こしやすくなっていることもわかっていますし、アルツハイマー病の患者の死後、脳を調べたところ、それ以外の人の脳よりもコレステロールの量が少なかったという調査もあります。 認知症やアルツハイマー病だけではありません。 脳梗塞になった人の病後の回復や機能障害の多さについての調査では、体内のコレステロール値が高い人ほど回復も早く、機能障害も少ないという結論が出ているのです。 脳梗塞を恐れてコレステロールを抑えた食事を続けていると、かえってよくない結果につながりかねません。という研究結果が出ていたのだ。 ようするに普通に何でもおいしく食べましょうということでしょうな。 しかるにこの分野の研究は、今は、どこまで来ているのでしょうかね。(3/23記)
2026.06.28
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「死の宣告」からの生還 実録・がんサバイバー【電子書籍】[ 岡本裕 ] 本書は、 本作品は、二〇〇六年五月、小社より講談社+ α 新書として刊行されたものを電子書籍化したものです。である。 つまり20年前の本だ。 がん治療に関しては、日進月歩。 かくいう私も寛解までいけた。 さてがんになる確率は、 では次に、1/400は何の確率でしょうか? なんと向こう1年間にみなさんががんになる確率なのです(仮にみなさんが 40 歳だとすれば)。 こちらの確率のほうが、ジャンボ宝くじ1等の当選確率よりもよほど現実味のある数字ではないでしょうか!!と非常に高いのだが、 しかし、がんをはじめとする慢性疾患は、3大療法だけでは治りません。 3大療法はただ、対症療法を施すことができるだけなのです。というように20年前は、ほぼ絶望的な病ではあった そのような中 そしてその検討にもとづき、がんを治す上で最も重要かつ必要不可欠な要素が3つあるという結論に達しました。 その3つとは メンタル、 栄養、 血行体温の是正 であり、それぞれを「 がんベース治療 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」と名付けて提案しています。つまり・生命を維持するために必要な物質(栄養素)をしっかり 摂り、体力、免疫力、治癒力、気力を増進させる。・がんを増殖させるもろもろの因子を排除する。 ・がんを直接抑える栄養素を摂取する。ことが大事なのだというのが20年前の結論だった。(3/23記)
2026.06.27
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〈卵と肉〉が糖尿病に効く!【電子書籍】[ 栗原 毅 ] さて本書は、発行日 2018年10月31日と、比較的新しい本だ。 結論から言うと、これからの老人たちは、栄養学によって救われるということだ。 特に卵。 卵をすすめると、ほとんどの人が「コレステロールが高くなる」と反論します。 これほど定着している誤解はほかにないといっていいでしょう。 で一日1個とか2個に制限されたりしていた。 卵には、 卵にも肉と同様に理想的なたんぱく質がたっぷりと含まれています。ということだ。 認知症でよれよれになった老女がいうには、 先生にいわれた通り、卵を1日5個ずつ食べただけですだそうでなんと元気盛り盛りの老女になったということだ。 さて老人の要介護の原因であるが、 65 歳から 74 歳までの人が要介護になる原因の約半数は脳血管疾患です。なのだそうだ。 そして急激に増えているものが2つあります。「高齢による衰弱」と「認知症」です。という。 だが、要介護の原因に挙げられる病気はすべて、生活習慣、特に食生活を改善することによって防ぐことができます。ということでいまこそ栄養学の出番だと、私は、思った。(3/23記)
2026.06.26
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黄色館の秘密 新装版〜黒星警部シリーズ3〜【電子書籍】[ 折原一 ] まこと密室殺人は、難しい。 被害者が撲殺された。 その下には女が。 こんなシチュエーションであれば、まず犯人は、その女しかいないと考える。 撲殺の凶器が見つからないのであれば、氷だろう。 しかし氷の形跡がない。 この辺の矛盾の解決だな。 それがうまくいくと、本件密室の謎もなるほどとなる。 第二の殺人のダイイングメッセージが「けいぶ」ではな。 しかし本件ダイイングメッセージに間違いはなかった。 黒星警部とその部下の竹内、そしてトラベルライターの虹子の冒険。 これがこのシリーズの骨格だ。 そして本作は、平成10年に書かれたもの。 つまり28年も昔の作品なのだ。 ふーっとため息一つ。 この人の作品は、いつだったか読んだことがあって、そのとき叙トリの王者みたいな人だなどということがわかって、そもそも私は、叙トリを認めていないので結局それっきりになったのだったが、しかしながらこの黒星警部シリーズは、叙トリ的なところよりもきちんとしたトリックを表現していて悪くはないなと思えた。(3/23記)
2026.06.25
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沈黙の詩 京都思い出探偵ファイル【電子書籍】[ 鏑木蓮 ] もう結局は、最終盤炭鉱の話になった。 話を忘れないために読了後すぐ記事を書き始めた。 人の記憶というものは、本当に心もとないものだ。 しかも本シリーズは、凶悪な事件がないいわばライトミステリーともいうべきもの。 それだけに逆に読むのに骨が折れる。 そうは言いつつこの作家の筆力の高さに感服しながら、読み進んだのだった。 寝たきりになった絹枝という85ごえのばあさんの記憶を取り戻させる話。 彼女は、無戸籍らしい。 だから正式な婚姻を拒んだ。 彼女の身体等をそれとなく医療関係者が見るとどうやら外傷も散見された。 そのうえ自宅には、どうやら彼女が自殺を図ったらしい痕跡も見つかった。 そのへんの様々な材料を読み手に提示しながら、思い出探偵事務所の面々もまた材料集めに奔走する。 このへんのところは、この作家の高い取材力があってこその表現力ということになる。 ただそうはいっても私が昭和30年代の炭鉱町に興味があるかというと、一言でいうと、ありませんな。 でも文章がきれいだから、読ませられるのである。 だから、ただ単に思い出探偵などというジャンルではなくそれら思い出探偵としての話をまぶした本格推理に移行してほしいなと思った。 この作家なら、それは一本になるミステリーを書けるんじゃないのかなと、期待できる。 読ませられるということですな。 そういう作家は、すごいと、私は、思う。(3/19記)
2026.06.24
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なまえは語る【電子書籍】[ 新津きよみ ] 夫婦別姓問題をどう考えるかという大きなテーマに関する彼女なりの解を本短編集に敷き詰めた作品。 一番古いのは、前世紀末に書いた時効がらみの小説だった。 殺人の時効は、21世紀初頭に廃止されたが、それまでは、15年が時効だった。 そこに名前の叙トリをこれでもかこれでもかと散りばめあまつさえ結局犯人が今は刑事をしているという話だった。 ウーム叙トリは叙トリそんなものどれだけちりばめられてもねえ。 姓名に関してたしかにそもそも婚姻すればどちらかの姓になるということは、法律的に誰もが知っていることだが、それが近年別姓論者によりまとまりのない議論が続いている。 いかがなものなんですかね。 逆に言うと、夫婦の姓は、そんなものだと割り切って二人で50年近く手を携えて生きてきた我々のような夫婦には、なんか遠い世界の議論にしか聞こえないわけだ。 その議論必要のない者にとって本短編集は、無駄といえば無駄立花隆から往復びんたを喰らうものとなろう。 それはともかく本短編集を読むと、新津きよみという作家の本質がみえてくる。 まず短編書きであること。 叙トリを利用して読み手を狂わすこと。 その手口がわかると、読み手は、途端に離れていってしまうであろうこと。 つまりだ。 読み手にとっては、読む力を高めるための格好の教材だということだ。 読み手は、新津きよみの作品集を練習問題だと思ってどんどんどんどん読み進めてもらえばいい。(3/18記)
2026.06.23
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陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義【電子書籍】[ 久真瀬敏也 ] 本作は、 「土用の日というと、夏の『土用の 丑の日』が有名ですね。 ですが、そもそも土用は季節ごとにあります。 四季の始まり──立春・立夏・立秋・立冬の直前一八日間をいいます。 今で言えば、それぞれ二月上旬、五月上旬、八月上旬、一一月上旬ですね」と実生活にも役立つ。 つまり掃除についてですな、このことを語った方は、毎週土曜日に掃除をするとともに土用の日に大掃除をするということを述べたわけです。 今年の立夏は、5/5、立秋は、8/7、立冬は、11/7、来年の立春は、2/4だ。 だから次の大掃除は、4/17からの18日間にするということになりますな。 たしかに毎日掃除をすることは、かなり困難な話だ。 土曜日にするということには、私は、大賛成だ。 ちょっとこの論に乗ることにした。 本作では、河童は、陰陽師だったという説を繰り広げている。 しかもそこに根拠があるから、面白いのだ。 このシリーズには、惹かれるものがある。(3/16記)
2026.06.22
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白バイガール フルスロットル【電子書籍】[ 佐藤青南 ] 本作は、シリーズ最終作。 なんと最初の作品のあと中をぶっ飛ばして最後の作品にあたったというわけなのだけれどあとがきで作者本人が言っている通りとにかく取材が半端ないものだったということがわかりなるほど精度の高い面白い話になったなと、感心した。 警察内部のことそしてかなりコアな交通部交通機動隊のことなどそうそうは、一般に披歴されるわけがないのだから、場合によっては、作者のでたらめで何とでもなるみたいな輩も出てくるのだろうけれどそこを実に緻密に女性白バイ乗りを表に出して事件を繰り出し解決に至るという手法は、評価されていい。 ただ警察内部の階級については、ちょっといただけないなと、私は思った。 つまり巡査長ですな。 これは階級ではない。 巡査の上は、巡査部長。 巡査長は、階級は、巡査だ。 本作では、「すんません。勾留期限切れです。 起訴はしますが、あくまで椿山組と無関係の暴行事件ということになります」という表現があるが、いいですかここの所作家さんは、きちんと理解してほしい。 すなわちこの文章に関しては、勾留期限切れだったら、釈放しなければならないし、起訴は、あくまでも公訴機関たる検察官の権限なのだ。 ここは、「勾留期限が切れるので検察官にとにかく起訴してもらうよう手配しました」などと書くべきだった。 白バイ大会をもとばくの対象にしてしまうという話でだから優勝候補が事故に遭う。 猫が横切ったからという話なのだが、二人が見た猫は本物じゃなく、映像だった……とは、私も思ったことだった。(3/16記)
2026.06.21
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わたしが消える【電子書籍】[ 佐野広実 ] 話は、遠く日大闘争、安田講堂の攻防、神田カルチェラタン。の時代。 極左にもぐりこんだ公安がそこから逃れるため様々な違法行為をした結果、どこのどなたかわからなくなったという話だ。 なぜなら、本作のバックボーンには、認知症の問題が入っている。 本作のヒーローもまた軽度認知症と診断されている。 仕事は、マンションの管理人だ。 まあしかしこのマンションの管理人というのは、それなりの報酬を得ているんでしょうね。 こんな大作のヒーローなんだから。 その記憶すら本当でない認知症のおっさんは、門前さんという仮の名をつけられている。 小説的には、実は、このおっさんすべてお見通し状態よなんて言うパターンが多いんだろうけれど、彼は、認知症のままおとなしく死んでいく。 このテーマは、いずれにしろ今風のテーマで本当にありそうな話でもある。 科学的に未踏の分野である脳に関してこれからもなんらかの新たな発見なり理論が出てくるのだろうが、今のところは、本作のような落としどころにしかならないか。(3/16記)
2026.06.20
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偽葬家の一族【電子書籍】[ 木古 おうみ ] いったい作者は、本作で何を言いたかったのだろうか。 私には皆目見当もつかない。 私が理解できたのは、どうやらこの話が葬式ごっこだということだ。 展開も何もあったもんじゃない。 つまりだ。 理系作家と文系作家ではかくも違うということだ。 少なくとも心情を文章にするのであれば、そこには、根拠あるいはエビデンスが必要なのだと思う。 それがないと、独り善がり文章になる。 本作では、一つ一つの景色はわかるのだが、前後がつながらない。 そのうえ本作のテーマが一体何なのかがわからないものだから、これは本当に立花隆論の餌食だとこういうことになる。 私に時間を返してくれ。 いったい今まで何度書いたことだろうか。 おどろおどろしい題名とそれから気持ちの悪い表紙絵で人を呼ぶのだろう。 だが読み手のそのあとの残念感をこの作家は、考えていない。 本作は、ホラーを認じているのだろうが、怪奇などという言葉のものそのメカニズムが語られることがなかった。 だから恐ろしさも半分。 ようするにまとまりのない駄作だったということだ。(3/13記)
2026.06.19
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ルカの方舟【電子書籍】[ 伊与原新 ] 随分高尚な科学小説だ。 ミステリーの部分は、稚拙だけれど。 なにしろ二人も殺されているんだからね。 まあでも火星の隕石に乗った生物が地球にぶつかってそのまま地球の生物として栄えたという基本的な構想が実に面白い。 ミステリー的要素として告発文があるのだが、探偵役の学者は、ルカ、の意味について告発者が理解していなかったことに気づき本件殺人事件やら宇宙の大発見についての大まかな骨子を推理してしまうという流れだ。 話が理詰めだから実に小気味いい。 さすが理系の方が書いた小説だ。 そもそも独り善がりがない。 そして、まいいか、がない。 だから読み手は、引き込まれる。 ただトリックもなにもないから、先に書いた通りミステリーとしては、大変稚拙だ。 でも本作をミステリーとして書かなければ、商品として売れなかったろう。 そこに商業主義のむずかしさがあり、理系作家の苦しさがある。 ミステリーを隠し持つには、宇宙科学の中に我々が知りえないようなトリックを入れて向こう正面をうならせるべきだろうな。 例えば知念実希人のように。(3/12記)
2026.06.18
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白バイガール【電子書籍】[ 佐藤青南 ] またまた青南の面白シリーズ。 かなり警察組織に深く入り込んでいるな。 警察無線は、今は、傍受できないはずだが、昔盗聴していたものか。 巡査長を上司と書いている辺りは、まだ警察組織そのものを理解していない証左だな。 大概白バイ乗りは、警察内部でも筋金入りの運動神経を持った人がなる。 木乃実のような女は、そもそも推薦されることはないだろう。 そこは、小説だからと言われれば、その通りなのだが、やはりリアルをのぞむわが身となれば、その辺もパーフェクトをのぞむというわけなのだ。 さらにどうも本作の流れは、新種の違法薬物へとつながるのだが、その際生活安全部云々などという表記も出てくる。 ここはあなたとっくに組織犯罪対策部に主管替えなっていまっせ。 そこのところ勉強不足だな。 新種の違法薬物は、命令者の言うことをよく聞く薬だ。 したがって強盗をしろといえばしちゃうということなんだな。 そういう事件に白バイ隊が顔を突っ込む流れを書くような高等テクニックは、、そこそこの作家ができるものでもない。 そこは、青南の技術を感じる。 このシリーズもおそらく私は、読み続けることになるんだろうな。(3/11記)
2026.06.17
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HACK【電子書籍】[ 橘玲 ] 結構この作家さんは、kindleunlimitedに本を放出しているが、小説も書く人だということは知らなかった。 一言でいうと、本作はまさに今風だ。 その舞台にhackはもちろんのことトクリュウやら大麻やら様々出してきて真実を知らない私には、そのすべてがなんだか本当の話みたいに感じてこわくなった。 それはともかく詰めすぎだね。 今どこの話だっけかなんて思いつつ読み進めた。 たしかに警察には、さまざまな分野があって、本作においては、外事警察やらサイバー犯罪対策やらがでてきていたが、それらのうちのどこがこの作品の主人公のあとをつけるのかという点で工作の結果警視庁に入ったことが分かったとかいう話なんざあ、いったいそんなへまをする警察官がどこにいるのだろうか。 それじゃあ給料返せと言いたいね。 トクリュウに関しては、今警察が本腰を上げて捜査を開始した。 時々トクリュウの親玉を逮捕したとかしないとかのニュースが流れている。 だからと言ってそれがすべてではあるまい。 つまり陰で大儲けをしている悪い奴らがいっぱいいるということになる。 大麻なんて言うのは、外国に行けば合法だなんて話で外国に飛んでいく人もいるようだが、麻薬は麻薬決して脳にいい訳がない。 そういう舞台も小説にしなければならないという苦しさはあるよね。(3/10記)
2026.06.16
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