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まだプレミアリーグのシーズンは終わっていないが、今シーズンリバプールは無冠でシーズンを終えることが確定している。しかも、ファンにとって耐え難いことは、最後までライバルたちと競った末の結果ではないということだろう。

4月30日、チャンピオンズリーグ準決勝のチェルシー戦でシーズン無冠が確定したのだが、3月22日のオールド・トラッフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦で実質リーグ優勝は完全に芽を摘まれた。マスチェラーノが暴挙に出たあの試合だ。
FAカップでは2月16日に格下バーンズリーに破れ、カーリングカップに至ってはチェルシーに敗れている。これは12月19日の出来事だ。

スペインの地では、レアル・マドリーがリーグ優勝を決め、ライバルのバルセロナの無冠がクローズアップされている。

ビッグクラブたるもの、無冠は恥

と罵声を浴びせられているように。

スタジアムのキャパシティでは圧倒的に劣るものの、クラブの歴史としては引けを取らないリバプール。
世界の人気クラブ、バルセロナに勝るとも劣らないクラブが(昨季のコミュニティ・シールドを除けば)2シーズン連続で無冠に終わったことは恥に分類されるだろうか。

一昨シーズンはFAカップ、04-05シーズンはご存知のとおりチャンピオンズリーグを制しているが、国内リーグでは3位か4位がやっとという現状であるリバプールはプレミアリーグが発足した1992年以降未だ優勝できていない。(下表参照)

シーズン 順位
1992-93 6位
1993-94 8位
1994-95 4位
1995-96 3位
1996-97 4位
1997-98 3位
1998-99 7位
1999-00 4位
2000-01 3位
2001-02 2位
2002-03 5位
2003-04 4位
2004-05 5位
2005-06 3位
2006-07 3位
2007-08 4位


“ぼくはプレミアリーグのカップが欲しいんだ” と発言しており 、“毎年のように『来シーズンこそは期待してくれ』とはもう言えない” とまで語っている。
私にはクラブの象徴が 『もう限界だ』 、と語っているように聞こえる。

国内リーグを軽視しているわけではないだろうが、結果を残せないラファ・ベニテス。
バレンシアへの復帰の噂もある彼が母国に戻るときが訪れたのだろうか。
後任が誰になるのかという問題が片付けば、それもいいかもしれない。

しかし、私の見解は若干異なる。

私が彼の政権に終止符を打つべきだと考える理由は、 『ラファの舵取り』 で書いたとおりだ。

シーズン前に獲得したフェルナンド・トーレス、ライアン・バベル、ヨッシ・ベナユンに約120億円弱を使い込んでいる。
とてもこれ以上の補強費は捻出できない』 、 『補強の成果を見極めたい』 というオーナーに反発し、 『オーナーは欧州のサッカー事情がまったく分かっていない』 と言う。

シーズン終盤になってようやく4-2-3-1というそれぞれが理想的に働ける環境を見出したが、それまではトーレスでさえも金額に見合った活躍ができていたとはお世辞にも言えない。

イングランドの他のビッグクラブに目を向ければ、ロマン・アブラモビッチのチェルシーを除けば効果的な補強をで行っている。

アーセナルに至っては、ティエリ・アンリをパーフェクトなタイミングで売り捌き、完全に若手中心へと切り替えた。

念を押すが、後任が誰になるのかという問題さえ片付けば、ラファ解任はリバプールにとっていい方向に向かうはずだ。
サポーターから信頼を勝ち得ている彼を解雇してでも得るものはあるだろう。

そしてその後、人員を整理する必要があるだろう。
トーレス、ジェラード、ジェイミー・キャラガーという縦のラインをメインにそのサポーティングキャストに適任を連れてくる。

この3人が最も生きる形は、現在メインで使用している4-2-3-1か、中盤をダイアモンド型にし、かつトーレスにスペースを与える4-4-1-1だろう。

バベルはサイド・アタッカーとしての適正はスピードのみだし、ベナユンももっと中で起用した方が生きてくるようなゲームメーカー・タイプだ。
ジェラードが自由に動き回るので彼らの生きる場所はあるかもしれないが、ピッチの両サイドでスペシャリストと呼べる選手が今のリバプールには必要ではないだろうか。

ストライカーにしても然り。
アンドリー・ボローニンは開幕当初は素晴らしい活躍を見せていたが、いまや出場しても役に立っていないところにまで堕ちてしまった。
ピーター・クラウチに至っては、時折輝きは見せるものの、味方のスペースを潰してしまうなど、役に立たないどころか足を引っ張っているように見えるケースが決して少なくない。

ディフェンス・ラインは今季開幕当初から懸念されていたセンターのポジションにダニエル・アッガーが帰ってくれば多くのタレントを持つ数少ないチームとなれる。
最悪、アッガーが不安なのであれば、ジャック・ホッブスをレンタルバックすればいい。
しかし、サミ・ヒーピアの衰えはもはやごまかしようのない所まで来ているし、スピードスターに対抗できるのはアッガーのみだ。

ここまで書いていて思ったのだが、実は問題が山積みなのかもしれない。

ラファがリバプールを去れば、数人のスパニッシュが抜けるかもしれない。
しかし、今のリバプールにあって必要不可欠なスペイン人はトーレスのみとの考え方もできる。
シャビ・アロンソは素晴らしいコンダクターであることは確かだが、ルーカスの台頭で影が薄まっている感は否めないし、今の彼であればいい値がつく。
ペペ・レイナもスコット・カーソンをレンタルバックできれば大きな穴にはならないし、密かに狙っていると言われるシティのジョー・ハートを獲得できればカーソンをビラに売却という線も出てくるかもしれない。

ハートの他にリバプールが触手を伸ばしているといわれる、シティのマイケル・ジョンソンだが、彼を獲得した場合、どこで起用するのか。
獲得するべきはジョンソンではなく、バレンシアが売却したがっているホアキン・サンチェスではないだろうか。
逆サイドにはビラからアシュリー・ヤングを強奪できれば最高だ。カーソンと交換という手もある。

さらにリバプールと相思相愛のシャルケ04のラフィーニャだが、彼がドイツの地で放っている輝きを遠くイングランドの地でどれだけ保てるだろうか。
それに今、リバプールにはディトマー・ハマンはいないのだ。

ラフィーニャの不確定要素に期待するくらいならいっそ、ライトバックにディルク・カイトを持ってきてはどうだろうか、と冗談も考えたくなる。

人員整理。
今のリバプールにとって整理という言葉は、“不必要なものを取り除くこと”という意味もあるが、“乱れた状態にあるものを整え、秩序正しくすること”という意味で考えるべきだ。
それぐらいユーティリティな選手が多すぎるし、今のリバプールには器用貧乏という言葉がぴったりと思ってしまう。
ベーシックなフォーメーションの中で、どの選手が一番輝けるかを第一に考えて欲しいものだ。

やはり、ルイス・ガルシアが恋しいのは私だけだろうか。


YNWA
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Last updated  2008/10/27 08:44:14 PM
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