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2009/11/11
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カテゴリ: フットボール
先日、チェルシーとユナイテッドによる頂上決戦が行われた。
結果はみなさんご存知のとおり、0-1でチェルシーが激戦を制している。
これでチェルシーは単独首位をキープしつつ、ライバルとの差を5にまで広げることになった。

しかし、ユナイテッドがポイントを25で停滞したことがもうひとつの事実を浮き彫りにした。
この2強の間にアーセナルが滑り込んできたのだ。
しかも彼らは消化試合が1試合少ない。

 ■Premier League League Table (Top 5) Gameweek 12 
 順位 
 クラブ 
 P 
 G 
 W 
 D 
 L 
 GD 
1
 チェルシー 
30
12
10
0
2
21
2
 アーセナル 
25
11
8
1
2
22
3
 マンチェスターUtd. 
25
12
8
1
3
11
4
 トッテナム 
22
12
7
1
4
6
5
 アストン・ビラ 
21
12
6
3
3
8


アーセナルサポーターの方々には申し訳ないが、正直ここまでのチームをベンゲルが作り出しているとは想像できなかった。
確かに、まだ長いシーズンの3分の1を経過したにすぎない。
それでもここ最近、このクラブに起こった出来事を振り返ると、混乱に陥るどころか、逆に底力を見せつける結果を残していることは賞賛に値するだろう。



thierry_henry_ganners.JPG

アームバンドを剥奪されたギャラスに代わり、白羽の矢が立ったのは、若きセスク・ファブレガス。
彼の肩にピッチ内外のすべてを託す形になってしまった。

miracle_arsenal.JPG

マシュー・フラミニや、アレクサンドル・フレブという主力も他国に去り、しまいには今オフに、バイスキャプテンのコロ・トゥーレ、チームナンバー2の得点源のエマニュエル・アデバヨルの両者をマンチェスター・シティにさらわれる格好となってしまった。
これだけでも充分ごたごたしているように見えるのに、更にはデイン副会長を失い、アンリだけでなく、彼を慕っていたベンゲル自身も去るのではないか、という憶測まで流れたこともあった。

しかし蓋を開けてみれば、チャンピオンズリーグの出場権を逃したこともなく、それどころか優勝戦線に影響を与える戦績を残している。
この若手主体のチームの一体どこにそんな底力があるのだろうか。

今のアーセナルにして、ワールドクラスのしかもトップクラスに入るタレントと言えば、セスクくらいのものだろう。
それに続くのがロビン・ファン・ペルシであり、アンドレイ・アルシャビンだ。
しかし、アーセナルの絶対的存在はセスク一人にすぎない。

アルムニアはいいキーパーであることに間違いはないだろうが、その域を出るほどではない。

両サイドバックのバカリ・サニャとガエル・クリシーに関しても、非常に攻撃的でチームに推進力をもたらすタレントではあるが、ワールドクラスというにはまだ早い感は否めない。


デニウソンとトマシュ・ロシツキーは故障が絶えず、サミル・ナスリも絶対的な存在ではない。
アーロン・ラムジーはまだこれからの選手だ。

エドゥアルド・ダ・シウバやニコラス・ベントナーはまだ成長の余地があるし、カルロス・ベラやテオ・ウォルコットもまだ先の選手だ。

こう見ると、アーセナルほどのクラブにしてタレント不足は否めない。
側から見て、アーセナルがチャンピオンズリーグの切符を逃す、という予想が紙面を賑わせてもそこまで信憑性のないものでもないように見える。


現実は、次々と若手を育て上げ、健全な運営を行える力があることを証明し続けている。
これこそがアーセナルの底力であり、ベンゲルの手腕ではないだろうか。

arsene_wenger

ベンゲルは新しいスターを続々と生み出しているのは否定できないはずだ。
その候補生が、前出したテオ・ウォルコットや、アーロン・ラムジー、トーマス・ヴェルメーレンであり、忘れてならないアブー・ディアビだ。

ディアビは、昨シーズンからトップ下のポジションでプレーすることで、セスクの負担を少なからず軽減することに貢献した。
しかし今シーズン、それに留まらず本職のセンターハーフ、そしてサイドハーフでもチームに貢献し、マルチプレイヤーとしてチームで地位を確立しようとしている。
オフェンスばかりでなく、ディフェンスでもめきめきと力をつけているのが目に付く。

彼自身は、レジェンドのパトリック・ヴィエラと比較されることを嫌うが、188cmの長身、タックルの上手さ、当たりの強さ、しなやかな動きなど、ヴィエラと酷似するところも少なくない。
ガナーズサポーターには、ディアビにヴィエラの姿を重ねている方もきっといることだろう。
攻撃力も充分な彼に必要な資質はもはや、飛び出しのタイミングを計るなどの試合を読む力と、強烈なリーダーシップくらいのものかもしれない。
開花させた才能に疑いの余地がない以上、時間が解決してくれる要素ばかりだ。

アーセナルの快進撃を支える影のヒーロー、ディアビ。
ベンゲルの元に、法外なオファーが届く日もそう遠くないのかもしれない。


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Last updated  2009/11/11 10:19:09 PM
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