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カテゴリ: フットボール
W杯予選プレーオフのフランスvアイルランドで起こった、アンリの『神の手』事件が巷で大きな話題となっています。

アイルランド代表は当然再試合を要請しましたが、FIFAは“審判の決定が最終的なもの”として却下されてしまいました。
FIFAのスポークスマンが出した声明は、 「再試合は行われない。それを認めることは、サッカー界に混乱を生む。FIFAの規則は絶対だ。第5条によると、レフェリーの決定が最終決定となっている。それで終わりだ。この規則にのっとり、再試合は行われない。」 ですって。
キーンは試合終了後審判に、『あれはハンドではなかったと100%断言できる』と言われたそうな。
誤審は今までもたくさんありましたし、レフェリングに改善の余地があることはずーっと言われてきたことですけどね、、、

これを受けて当の本人であり、フランス代表のキャプテンでもあるアンリは、 「最もフェアな解決は再試合だろう。」とし、「あの時も言ったけど、ぼくはボールを手で触った。でも、ぼくは不正行為を好んでやる人間ではない。ペナルティーエリアの混戦で、速いボールに自然と反応してしまったんだ。決して故意ではなく、本能的なものだった。」 とコメントしました。

henry_gerrard.jpg

これに対してアイルランド代表キャプテンのキーンは、 「アイルランド代表選手を代表して、ティエリ・アンリの声明に感謝したい。フランス代表のキャプテンとして、こういった声明を出すことは非常に勇気のいることだろう。」

robbie_keane.JPG

ただ再試合が行われないことについては、 「フランスのW杯出場でプラティニもブラッターも大満足だろう。」 と問題発言。。。
アイルランド代表のトラパットーニ監督も当然納得がいかないようで、 「主審は迷っていた。だから副審に尋ねたんだ。だが、アンリ自身に直接聞くべきだった。もし主審がアンリに直接聞いていたら、彼は正直に“手でボールを運んだ”ことを告白していただろう。主審が選手に直接問いただすことは、今までだってなかったわけではない。」 とご立腹。

アーセナルで師弟関係を築いたベンゲルは、 「これは難しい問題だね。私はフランスを応援しているが、我々が得た本大会の出場権は納得し難いものだ。フットボールをしたことがある選手なら、アンリのリアクションを理解できるだろう。だから、ティエリの潔白は証明されると感じているよ。彼はこの件で大きな敗者になった。彼は試合後にハンドだったと認めたのだからね。フランス国民の半数が、アンリはおかしくなったのか?と言うだろう。ただもし彼が正直に打ち明けていなかったら、彼も有罪だった。ティエリ・アンリは約10年ここでプレーし、常にフェアな男だったよ。フットボールというスポーツのほとんどのヒーローは、ティエリより10回以上の汚いプレーをした選手ばかりだ。もしティエリのために何かをしなければいけないとしたら、それはフランスのフットボールとフランスという国がするべきだ。彼を孤独にさせてはいけない。私は一人に責任を背負わすことは間違っていると思う。どんな犠牲を払ってでも勝たなければいけないと話しているのだからね。そしてそれが起こったら、全国民がアンリに背を向ける。それは不公平だと思うよ。彼は前に出て、“間違っていた”、“ボールは手に当たった”と告白した。彼は正直だよ。」 とコメントしました。

arsene_wenger

友人のベッカムは、 「彼はいい男だし、偉大な選手だ。正直に言って、ぼくはティエリがそういった選手ではないと思っている。アイルランドの敗退は恥ずべきことだ。彼らには偉大なサポーターがいるからね。でも、フットボールではこういったことが起こるものなんだ。」 とコメント。

david_beckham_england.jpg

私はこの二人の意見に大賛成です。
アンリは誰かを騙そうとしたわけではありませんし、ハンドだって正直に告白しました。
ましてや犯罪を犯したわけでもありませんし、彼に非難の声が行くのは間違っていると思います。


それにしても、まったく関係のないであろうところからもコメントが出ているようですね。
フランス教職員組合(Snep-FSU)は、 「フランス代表は、疑う余地のない不正の恩恵で南アフリカに行くことになった。これは、今日のフットボールの転落を如実に示している。Snepは、『スポーツで重要なのは勝つことだ』というレイモン・ドメネク監督および数選手のコメントへの非難と疑念を表する。」 とコメントを出し、サルコジ大統領は、 「私は、今回のことをどれだけ申し訳ないと思っているか、ブライアン・コーエン首相に話した。」 とコメントしたそうです。
いかなる不正も認めたくないという教職員組合ならではの意見でしょうが、、、関係ないでしょ。

フットボールが文化の一部になっているのはわかりますが、偉大なフットボールも緒戦はスポーツ、政治とは無関係であるべきです。
何か、間違ってると思うんですよね。。。

私の見解としては、正しくないことは分かっていても、再試合はするべきではない、と思っています。
じゃあ、今まで再試合が行われなかった試合はどうなるの?って問題になりますし、それこそ解決策のないものになります。
だからこそ、アイルランド代表を応援されている方々には申し訳ないですが、FIFAが断固たる姿勢を取ることを願っています。


しかし、そのままで終わらせてはいけません。
今後こういうことが起こらないよう、何かしらのアクションを起こすときなんです!

『【欧州フットボール】コラム ~ジャッジングとUEFAのルール改正』 で書いたようなルールを採用するのか、それともゴール付近にレフェリーを配置するのか、何かしらの行動を起こさないと誰も納得しません。
チャレンジ制度を用いるのにはGoal.comの記者も同じ見解のようです。( 『コラム:サッカーにもテニスのようなチャレンジ・システムを導入すべきなのか?』 参照)
ただ、向こうはアメフトではなく、テニスを例に出してましたけどね。。。

同じく、 『【欧州フットボール】コラム ~ジャッジングとUEFAのルール改正』 で書いたことですが、こういうルールは “レフェリーに対してプレッシャーを与えることともなり、審判のレベル向上にも役立つ” というのが一番大きなメリットだと思います。
FIFAがどう動くのか、しばらく目が話せそうにありませんね!

そういえば、UEFAが“11月に史上最大の不正スキャンダルを発表”という記事が以前ありましたが、これに関係ないですよね。大笑い大笑い大笑い( 『来月のお楽しみ?』 参照)
プラティニが地雷を踏むわけないか。。。


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Last updated  2009/11/21 06:53:44 PM
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