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Nov 14, 2006
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 事の重大さに、やっと気づいた高梨は恐怖に震えた。
 涼子は呆然と立ち尽くす兄・ジョニーに向かって。
「お兄ちゃん、あのあれ、良次がね。私のボディーガードを高梨君に頼んだのね・・・だから変な事は何もないのよ。」
 と弁明した。

 放心状態のジョニーは涼子の言葉は届かなかった。ジョニーは
「いずれこんな日が来る事は予期してた・・・。」
 と涼子と高梨の関係を誤解したまま言った。
そして数秒間・・・数分間かも知れない時間、ジョニーは放心状態のまま涼子と高梨を見つめた。

 そして

 と放心状態のジョニーは、高梨如きに丁寧に言った。
 恐怖で現状認識が出来なくなった高梨は
「うけとまわりませた。」
 と言うとジョニーに言われたとおりに、部屋に入った。

 放心状態に陥ったジョニーと、恐怖に怯えて現状の認識が出来なくなった高梨は、魂を抜かれたかの様にリビングに向かって歩いていった。
 そして、亡霊に引きずり込まれるかのように、ソファーに座らされた涼子は、魂を抜かれた二人に挟まれて、夜が更けるまで古い映画を見続けた。

 映画の内容は?・・・途中で寝てしまったのか、内容はよく覚えてない・・・ただ兄・ジョニーが涼子の手を握り今生の別れかの様に、大泣きをした。それにつられて高梨までも泣いた。

 朝、玄関のドアを叩く音で、3人は目覚めた。
「叩けよ、さらば開かれん。」
 と、まだ放心状態から抜けきれないジョニーは、呟く様に言った。



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最終更新日  Nov 15, 2006 02:56:31 AM
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