トカトントン 2.1

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2005/01/02
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カテゴリ: テレビ番組
■正月の午前中から「北の国から」を見てグジュグジュになるとは思ってもみなかった。最終章「遺言」一挙放映ということで見てしまいました。五郎・純・蛍の3人はもちろん、今回は純と結、純とトド、純と結の元旦那、トドと五郎、五郎と中畑、そのあたりの関係性を軸に話が進んでいきました。それにしても岸谷五朗、よかったですね。こんなに良い役者さんだったんだ。唐十郎さんは言うまでもなくという感じですが、本当に体を張って役に入り込んでいました。杉浦直樹さんも杉浦さんでなくてはならない役を杉浦さんらしく演じていました。

■トドが五郎さんに会いに行って「あんたスゴイ人だ」を連発するところ、そしてドボルザーク流れる中を帰還したトドが五郎さんを見つけ「よく来てくださった」と抱き寄るところ、もうその辺が特にダメです。私を泣かせるのは本当に簡単、「北の国から」を30分流しておけばいいだけだから。

■「北の国から」というと、家族愛だろ、あのよくものまねでやってる田中邦衛の五郎さんが出るあれだろ。見ていない人の印象はそんな所かな。「北の国から」を友達に勧める時、どういう事を言えばいいんだろう。あのナレーションは暗い感じで嫌ねと言われたら、もうどうしようもない。そのトーンに入れるか、拒絶するかで決まってしまう所がある。あの方法は作者倉本聡が多用するやり方で萩原健一主演の「前略おふくろ様」でほぼ完成したドラマ話法です。日常のやりとりが映し出されている画面上に、たとえば「そんなことは知らなかった」とかぶせる主人公のモノローグは物語を主観的に見せる魔法のような効果を発揮する。画面では平気な顔している主人公のアップにかぶせて「ドキドキしていた」「ムカついた」などなど。

■主人公は黒板五郎とその息子、純と娘、蛍。黒板は「こくばん」とも読める。つまり学校、五郎は教育者の象徴である。だがしかし、特にシリーズ24回以降の五郎には息子、娘に何ら特別な教えを与えてはいない。純も蛍も文字通り純粋の象徴として捕らえられがちだが、実際は純は1500万円の借金を踏み倒して故郷を逃げ出し、蛍は妻子ある男性と不倫をし、子供をもうけ、その夫となった親友正吉も妻子を置いて雲隠れしてしまう。善良な登場人物が織りなす家族愛という先入観でこのドラマをとらえてはいけない。

■登場人物がみんな深刻そうで、まして舞台は厳寒の北海道。なんでわざわざそんなストイックな生活をするのさ、なんかずっと昔の話みたいで現実感がない。そう思っている人もいるだろう。でも純は携帯代に3万も使っているし、喫茶店でコーヒーも飲むし、スナックにだって行く。五郎さんは現代的な風潮とはかけ離れた所に置いているが、それ以外の登場人物はそれぞれの時代に沿った動き方をしている。ただ無農薬農法とか、廃棄物建築であるとか、動物たちの奇跡的なショット、海、川、森、山などの美しい自然描写などはエコロジストとしての作者の主張は見て取れる。

■21年間このドラマをリアルタイムで見てきて、初めての人に勧めるのであれば「初恋」編がいい。純が中学校3年、れいちゃんという女性を好きになり、東京の夜学へ行くために富良野を離れるという物語。倉本聡のテーマのひとつである「子が親に勝ってしまう」という時期に当たる話ですね。かなわない存在だった父親、その父に言葉でも体力でも上回ってしまう年齢。その戸惑いを見事に描いています。ラストシーンは古尾谷運転手のトラックに乗って尾崎豊を聴きながら涙する純、そしてあの有名な泥の付いた1万円札。こうやって書いているだけでウルウルしてしまう私ですが、ピンと来ない人はピンと来ないんですよね。まあ、いいか。

■このドラマ、女優さんたちの走りっぷりが見事です。蛍の線路沿いのダッシュ2回。1回目はいしだあゆみのお母さんを追いかける、2回目は恋人緒方直人との別れ。結ちゃん内田有紀のトドの帰還の際のランニング。そして一番すごかったのは「初恋」の回のれいちゃん役横山めぐみの純の家から逃げるように走ったあの姿。実際彼女は陸上部だったらしいけどね。

■それと特筆すべきはガッツ石松の演技。シリーズ中のエピソードに草太・岩城滉一が本物のボクサーと試合をするシーンがあるのですが、その草太をコーチする役で彼が初めてドラマに出たわけです。鳥の丸焼きを食べながら、ボクシングはハングリースポーツだ何て言うセリフを言ったわけですが、これがすごかった。以来スペシャルを通して今回の「遺言」まですっかりレギュラーとして定着してしまいました。今回もそんなに少なくないセリフを本当に上手にこなすガッツさんはこのドラマにおいては不可欠な存在なのです。

■本当はこんな事書いているどころじゃなくて大変なんです、今。おとといのトイレプール事件に続いて、今日は水道管破裂事件!原因は不明ですが、どうもシャーシャーいう音が止まらないなと思って、外に出てみると辺り一面水浸し。しょうがないから元栓を閉めて現在水の使えない生活。炊事ができない、食器が洗えない、水が飲めない、トイレが流せない、などなど。電気が止まるのと、水が止まるの、どちらが辛いかというと、今の時期やっぱ電気だけど、この状態も何日か続くと冗談ではなくなるね。もちろん明日朝いちで工事屋に連絡するけどどうなりますかね。本当はこの様子を日記にした方がおもしろい日記になるよね、きっと。





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Last updated  2005/01/02 09:33:14 PM
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Comments

ミリオン@ Re:「北の国から」を友達にすすめてみる(01/02) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…

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