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2005.12.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類



1.その後のアリとキリギリス

アリさんから食べ物を分けてもらえなかったキリギリスさんは、一人、部屋の中でうずくまっていました。

「このままでは、死んでしまうかもしれない。一度断られたくらいで落ち込んでいてもしょうがない。よし、もう一度だけアリさんに頼んでみよう。一生懸命頼めばありさんだってわかってくれるさ。そうと決まればすぐ出発だ。」

こうしてキリギリスさんは、もう一度アリさんの家を目指しました。昆虫街道わきのスピ-カ-からは、ジングルベルや冬が来る前になどの音楽が鳴り響き、師走ム-ドを盛り上げていました。
そんな中、キリギリスさんは、後悔と恥ずかしさで、顔をふせて進んでいました。

「夏に頑張って働いていれば、僕にもクリスマスが来たのに。もう一度恥を忍んでアリさんにお願いに行く自分はなんてだめな男なんだろう。でも、おなかがすいて、どうしようもないんだ。」

アリさんの家の前まで来たキリギリスさんですが、また断られたときのことを考えると、なかなか家のチャイムが押せません。ぐずぐずしているうちに、あたりは暗くなってきました。しかしアリさんの家には明かりが灯る気配がしません。それどころか誰もいないようです。

「変だな、あの働き者のアリさんがクリスマス休暇を取るわけないし、どうしたのだろう。そうだ、窓からのぞいてみよう。」

窓からのぞいたキリギリスさんの見たものは、なんと、床に倒れているアリさんたちでした。ドアを蹴飛ばして中に入ったキリギリスさんは、アリさんを抱きかかえながら叫びました。

「アリ男くん!!アリ子ちゃん!!アリ之輔くん!!・ ・ ・ ・ ・ ・ ・誰か生きているものはいないのか。だれか返事をしてくれよ。」
キリギリスさんの願いもむなしくだれも返事をしません。

騒ぎを聞きつけたまわりの方々が救急車を呼びました。キリギリスさんは、何がなんだかわからなくなってその場に座り込んでしまいました。しばらくすると警察の方が戻ってきて説明してくれました。

「キリギリスさん。アリさんの死因は、働きすぎによる過労死でした。この家の家族は全員死亡してしまったので、よろしかったらキリギリスさんあなたが、アリさんたちを供養してくれませんか。

なにせ、アリさんたちは、近所付き合いをする時間も惜しんで働いていましたので、知り合いは、あなた、キリギリスさんしかいないようです。でもなんとさびしい人生なのでしょうか。」

こうして、キリギリスさんは、アリさんたちの供養をしながら、アリさんの残してくれた家と食べ物で、冬を乗り切ることができました。
メデタシめでたし。


2.その後のアリとキリギリス(パ-ト2)

春を迎えるころになると、アリさんの食糧倉庫も空に近くなりました。そこでキリギリスさんは悟ったのです。

「一度は神様が見方をしてくれたけれど、きっと今年からはそううまくは行かないぞ。今年の夏は、食べ物を貯えるぞ。」

こうして、キリギリスさんは、自立した昆虫に成長したのでした。


3.世の中の変化と小学校

1.のアリとキリギリスはバブル期に、はやった話しです。2.のアリとキリギリスは、アメリカの小学1年生がならう結末です。

「アメリカでは、キリギリスさんは冬になってもアリさんに食べ物を求めたりせず、食べ物を貯えておかなかったことを後悔し、今度は準備しようと誓いを立てました。」と習うそうです。

バブル期を挟んで、今、日本は電車型社会からくるま型社会へと大きく変化しはじめました。


4.電車型社会

この時代では、電車に乗りさえすれば、運転手さんが目的地まで安全・確実に乗せていってくれました。そこで、一番重要なことは、切符を手に入れることにありました。また、競争の本質は「人より早く」でした。東京大学発、大蔵省行きの電車を頂点に、受験勉強に勝ち抜けば、安定した生活が待っていると教えられてきました。

このような時代背景のもとで、教育は、画一的・相対的に行われていました。具体的には、偏差値教育に代表される競争原理のもとで、他人と順番を競う形の教育が施されてきました。
現在子を持つ親の多くは、このような教育を受けてきたのではないでしょうか。


5.くるま型社会

終身雇用や年功序列が崩れ、よりどころは自分だけと言う社会が、すぐそこまで迫っています。これをくるま型社会と呼んでいる人もいます。
特徴は、自分で目的地を決めて自分で、安全を確保しながら車を進める点にあります。競争の本質も「他人に勝つ」から「自分に勝つ」へ変化しています。すなわち、自分は何ができるのか、自分は何がしたいのかと言った自分さがしが必要になります。

このような時代になりますと、主体は生徒と保護者で、教育はサポ-ト役へと変化します。他の生徒と競争してもなんの意味もありません。なぜなら、競争していると思っていた相手が3日後に左折して、違う道に行ってしまうかもしれないからです。



清水善規





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Last updated  2005.12.28 08:11:09
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