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苫治安

苫治安

2005.10.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
東京美術倶楽部というところのアートフェアに、母の友人の骨董店が出展されるので見に行ってみた。

「あの陶器きれい」と思って近寄ったら明時代のもので500万だったり(直径7センチくらいしかない小粒なやつなのに)、「見たことある作風だからこれはだれか有名なひとの手だろう」と思って見たら尾形乾山の陶器で1200万だったり、白隠禅師の掛け軸らしきものに寄ってってみたら2000万だったり(えー本物なのーどうしてー)、ゼロの数を数えるのがたいへん。

それでも陶器がわりと好きなので(シロートとして)、ちらちら陶器を覗いて歩いた。
古いものがいろいろある。江戸時代はもちろん、室町時代の常滑のツボなんかもあって、こうして見ると陶器はすっかり日本の文化になったなと思う。
でも日本の陶器のレベルがすごくあがったのは、中国の景徳鎮が戦乱で活動停止した時期からなので、歴史的にみると若いんだよね(確か)。そのあおりで伊万里やなんかが技術をあげ名を挙げていったわけで、それ以前は陶器も中国や韓国(李朝)の水準には及ばなかった。
(ところでどうして柿右衛門ってすぐに柿右衛門だとわかるのかねぇ。あれだけは一発でわかるよね)
李朝といえば、本当に美しい工芸品がいろいろあった。陶器磁器もあったと思うけど、螺鈿のすごいのなんかがあって、いいお値段。さすが。

まぁでもイイお値段なものの筆頭は茶道具ですな。

その知り合いの骨董店に陳列されていた唐津焼きの茶碗は、なんと500万円だった。
ひ~え~。
別に釉変を起こしたりしてるわけでもない、どっちかっていえば素朴な感じの茶碗なんですけど500万。
お話によれば、箱書きがしっかりしていて、来歴の成績がいいのだとか。
だれが作ったかだけでなく、だれの手を渡ってきたかも影響するなんて知らなかった。
あとは、軽いし(軽いのって技術が低いとできないんだよ)、持ったときのおさまりがいいし、覗いたときにすごく深みがあって(これは本当にそうだった)、茶碗としても名品だとのこと。
そうかぁ。
でも500万(しつこい)。
500万あったら他のことに使っちゃうな私……だめだな。

20051015唐津茶碗

それから、そこでは面白いナツメも見せてもらった。木の実じゃない、お抹茶を入れるほうの棗(なつめ)です。
漆だろうか、黒に近い、それでいて真っ黒じゃないちょっと赤みのあるような濃い色に塗られているのだが、よくよく見るとその艶のある表面とは異なるマットな黒で、うっすらとカラスの浮き彫りが施されている。

こんな奥ゆかしい表現は、まさに日本人の美的感覚だなと思う。
そういう奥ゆかしい変わり種を喜ぶ通人が買うに違いない(もちろんお茶をやってるだろう)。

まぁ、たまにはこういうのも面白いね。ヒヤカシで申し訳ないですけど。
来年は友人と来たいなぁ。





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Last updated  2005.10.15 21:43:29


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