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苫治安

苫治安

2005.10.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
突っ込んだ感想を書くとか予告してたよーな気がするが、あまり変わらないのでパス。簡単に。

(ネタバレたってなーんも問題ない脚本だと思いますが)

蜷川演出、井上ひさし脚本の『天保十二年のシェイクスピア』、二度目の観劇。
すごくいい席だった。二階席ど真ん前。

前回遅れて見損ねた冒頭部分が見られてよかった。
その冒頭の、農民(というよりはもっこ担いだ人足)たちが「もしもシェイクスピアがいなかったら」と大声で歌い踊る、ここが見てて一番楽しかったかも(笑)。
あとはあれだな、魔女たちが闇鍋を囲んで騒ぐところ(すごく楽しそう……いいなぁ…)。
魔女、いいな。脚本で字面だけ見てもそれほどワクワクしないんだろうけど、実際に舞台上で見るとものすごく魅力的。特に白石加代子の魔女が(笑)。


もともと何を演らせても上手いひとだけど、本当になんでもござれになりつつあるよーな…。

全体に、前回よりも役者さんのノリがよかったように思う。
ただ、一幕のラストで三世次が吐く台詞は、前回のほうがよかった。憎しみがこもってて。

まぁ一言でいって、これはパロディでありコメディである。
そうやって見れば無茶苦茶面白い。
かっこいい生き様なんて一つも出てこない(あー、甚ベエ爺様は別として)。
ふざけきっとる、なめきっとる、言葉で茶化しまくりの戯れの曲である。
(その中に佐吉と浮舟太夫の純愛悲恋が挟まるのはどーゆーわけなんだろう……ロミオとジュリエットのラストを入れたかったのか?)

余談だが、リチャード三世でよく言われるのは、一幕では観客は悪の魅力に憑かれリチャード三世の味方になるが、二幕で幼い王子達を殺すあたりからついていけなくなり、心情的に敵方に回るということだ。
「天保…」の三世次についても実は同じような構図ができていて、一幕が終わっても観客はきっとまだ三世次に同情的だが、お里や河岸安(かしやす…オセローのカシアスやね)を陥れるあたりからついていけなくなった(上川のときは悪人ぽくなくてスルーしちゃったけど)。これってたまたまそーなっただけなんだろうか、それとも井上ひさしが計算してるんだろうか……前者だなきっと(笑)。

さらに余談だが、ああ、豪華な実力派俳優をそんなとこに使って……

まぁ総じてみなさん楽しそうでしたが(観客席からはそう見えましたが)。
観客も楽しかったからいいか。ちゃんちゃん。





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Last updated  2005.10.19 12:45:03


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