PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

苫治安

苫治安

2006.02.17
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
書名:池袋ウエストゲートパーク

出版社:文藝春秋(文春文庫)
発行年月:2001年07月
ISBN:4167174030
本体価格:543円(税込570円)

最近話題?の作家、石田衣良のデビュー作(兼、代表作?)。
両親が読んで、「あっという間に読める」ということだったので読んでみた。
確かに、かなりのスピードで読める。

紹介: 刺す少年、消える少女、潰し合うギャング団…。ストリートの「今」を鮮烈に刻む青春ミステリーのニュービート。オール読物推理小説新人賞受賞。


舞台は池袋。タイトルの「池袋ウエストゲートパーク」とは、「池袋西口公園」のことだ。
池袋も、渋谷新宿ほど「終わっている」わけではないものの、一歩裏へ入ればあまりよろしくない環境が展開する街で、そこの高層マンションを購入するかどうか悩んでいるひとが必ず「環境が悪いのではないか」と掲示板に悩みを書き込む街だったりする。
実際にどの程度アブナイのか、私なんかには全然わからないのだが、ともかくこの話はそういう「一歩裏に入り込んだ」ストリートを舞台にしている。

登場人物は、青少年。だれも若い。
主人公の真島誠、通称マコト(またはマコちゃん)は、高卒で実家の果物屋(駅前のアヤシイ果物屋(笑))を手伝ったりしながらぶらぶらしている青年。
いろいろな場面でハードボイルドチックな振る舞いを見せてくれるんだが、マーロウなんかのようにオトナが対象のハードボイルドではないところがミソ。
若者限定ハードボイルドなのだ。
だから、どんな展開になっても、あんまりベタベタドロドロすることはない。
恋愛はするけど、必要以上にウェットな展開にはならない。
そう、今これを書いてて思ったけど、たぶん、どのストーリーも湿度があまり高くないのだ。

マコトの周りではちょっとした事件が起こる。

そこから事件を追って、からくりを解いて、仕掛けを施して大団円、というのが基本パターンである。
単純なハッピーエンドにはならないものの、どうしようもない不幸の影とかいったものはない(やっぱりドライなんだ)。

基本的に、作者の視点は若者に優しく、世間一般に「エリート」と呼ばれる人々に冷たい(笑)。
この「エリート」の扱いはひどいが、ありがちといえばありがちな設定ともいえる。下手すりゃ飽きてしまうところを飽きさせないのは「世の中不条理だ」で終わらせずに懲罰を与えているから。
それも、世の「はぐれ者」が懲罰を執行するのがいいところなんだろう。アンチヒーローの時代劇みたいだ。


面白い(次が気になる)し、非常に若々しい(単に言葉遣いがというのでなく、視点が)。
私は買ってまで読もうとは思わないけれど、だれかが貸してくれるなら続きを読んでみてもいい(笑)。
きっと駅のホームに立つなり、カバンから取り出して読み出すだろう。
(ただ一つ、まぁたいしたことじゃないんだけど、「マコちゃん」という呼び名だけは最後まで違和感を拭えなかった。なぜだかは自分でもよくわからない。実は「マコト」や「タカシ」という表記も、その人物を表していないように思うことがあった。なんでなんだろう)

わりとあ・かるいミステリの好きな方におすすめ。
紹介文のとおり、まさに「青春ミステリ」だ(笑)。
逆に、「重厚なハードボイルド以外はハードボイルドじゃない」「謎解きがないミステリは面白くない」という方にはすすめない。

▼この本はこちら(4時間)
池袋ウエストゲートパーク





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.21 13:01:02


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

苫治安 @ Re:BLOG、いま見せて頂いてます(11/18) おごじょさん 書き込みありがとうござい…
おごじょ@ BLOG、いま見せて頂いてます ペルーの写真見てます。トマトさん、ほん…
苫治安 @ Re:忘年会やりますよ(12/18) たまみさん >アマクリ残党?!で忘年会…

Archives

・2026.10
・2026.09
・2026.08
・2026.07
・2026.06

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: