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苫治安

苫治安

2006.02.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
2回目。

(それとも前回、私のノリが悪かっただけなのかなー……)
2時間、濃密な舞台だった。
一緒に行った友人とあとで話したけれど、時間が長ければいいってもんじゃないよねやっぱり。
2時間以下でも一幕しかなくても、見応えある舞台というのは充実しているもので、それがやはり演出家の裁量にかかっているわけだ。

おっと、基本情報を何も載せてなかった。一応載せておこう。

演出:蜷川幸雄
原作:ウィリアム・シェイクスピア

出演:小栗旬・高橋洋・内田滋・月川勇気・山下禎啓・高野力哉・たかお鷹・鶴見辰吾・吉田鋼太郎ほか
会場:彩の国さいたま芸術劇場(埼玉・与野本町)

あらすじ:
シラクサの商人イジーオンは、嵐で離散した家族を探す旅の途中、たどり着いた敵地エフェソスの港で逮捕され、公爵から死刑の宣告を受ける。イジーオンは公爵に、妻エミリア、双子の息子(アンティフォラス)、その従者の双子(ドローミオ)がバラバラになっている事情を説明し、夕刻までの猶予を得るが保釈金を都合するあてはなく、刑が先延ばしになっただけだと嘆く。一方、兄探しの旅に出ていたアンティフォラス弟とドローミオ弟も、偶然エフェソスに到着していた。エフェソスには彼らの兄たちが住んでいるが、お互いに傍にいることを知る由もなく、アンティフォラスもドローミオもお互いに兄弟を間違えられ、弟は未婚にして出現した妻に言い寄られ、兄は自分の家を締め出される。首飾りの代金の支払いや保釈金など、カネも絡んで事態はいよいよ混乱しだす----。

非常に面白かった。
前回も書いたが、この喜劇は全部男優がやっている。中心的な女役は4名だが、そのいずれもうまい。
ちょっとおかしいんじゃないの(笑)。
「あ~このヒト、『お気に召すまま』でも女役だったよな~」などと見つつ、不自然さがないのに舌を巻く。
鶴見辰吾は、女役では初だったが、意外に上手だった。おかしいし(笑)。
まぁ友人に言わせれば、彼は案外作中で女装する機会が多いのだそうで、そーゆー経験が結実してるのかな(それとも女装が好きなのかな)。
エイドリアーナの内田滋は初お目見え(少なくとも私には)だったが、これがまたうまい。
「えぇ~っ」って驚きを表すようなときの顔が、手塚治虫のマンガみたい(笑)。

タイミングもうまいし、要の役どころをきちんと演じていた。
男優でも女優でも、エイドリアーナが面白くなければこの劇は立ち行かないだろう。

ほかにもいろいろ面白かったんですけどね。いちいちあげているときりがないわ。

舞台背景が、エフェソスの図書館ファサード(ホンモノがベルリンだかウィーンだかにある)をモデルにしたような、彫刻付きのギリシア風建物正面で、彫刻以外は鏡張り。
鏡に後ろから登場した役者さんが映るので、これはすごくよかった。

蜷川の舞台って、客席全部使うから、前の席で見ているとしょっちゅう後ろを振り向かなきゃならなくてたいへんなんだもん。
今回は振り向かないでも客席後方の雰囲気がわかって、しかもそのまま前方の舞台を見つづけられるという素晴らしいご利益を享受したのだった。
毎回鏡を張ってくれるといいのに(笑)。

ともかく、面白い、楽しい、充実した舞台だった。





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Last updated  2006.02.24 13:03:07


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