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苫治安

苫治安

2006.03.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
世界有数(!)の日本美術収集家として知られる、ニューヨーク在住のメアリー・バーク夫人が40余年をかけて収集した、珠玉の日本美術のコレクション。その「里帰り」らしい。

実際見てみて思ったが、すげーコレクションである。
何から何まで見ているわけじゃないが、これまで展覧会はそこそここなしてきた私でも、見たことのないような系統の木彫があったりするのだ。
平安時代の男神と女神の木彫なんか、そういったものが存在していたことすら知らなかった。平安の彫刻といえば仏教ものしか見たことがなかったよーな……。
公達携帯用(笑)ポケット巻物『源氏物語』なんかも見たことがなかったよーな……。
「えっ、こんなのもあったの」というものがいくつかあって、たいへん興味深い展示だった。

私のほかにも呟きを洩らしているひとがいたが、作品の保存状態がいいのにも驚いた。
……もしかして、日本国内で保管されている美術品よりも状態がいいのでは?

本当に好きで、自邸に陳列するときもただ保管するときも、すごく気を遣ってくれたんだろうなというのが伺えた。

美術・彫刻だけでなく、陶器もいくつかあった。なんとゆーか割と未熟な時代の作品?
完成され洗練されてしまわないうちの、試行錯誤中っぽい陶器が多いような気がした。
古九谷も柿右衛門もあったが、そういう美しいものばかりでなく、むしろ朴訥としたものを集めるんだから本当に日本美術が好きなんだなとまたも思わされた。
我々日本人よりまっとうに愛してくれていたのでは……。

さて、展示されていた作品中では、蕭白の唐獅子の絵が気に入った(ポスターにもなった絵)。
マンガっぽくてすごくおかしい。
何匹もの唐獅子が断崖絶壁をよじのぼって細い石橋(しゃっきょう)を渡っている。そのうち2匹ぐらい、谷底向かってまっさかさまに落っこちていたりする。それをせりだした岩場のうえからじっと見る親唐獅子(?)。
見ていてすごくおかしかった。唐獅子があまりにむくむくしているのと、顔つきがひょうきんに見えるせいだろうか。
目が惹きつけられるのは構図のせいだとしても。

あとは探幽の「笛吹地蔵図」。

麦畑を描いた屏風もよかった。
今は黒ずんでいる部分が当時は銀色だったらしいが、銀を使ったことを加味しても、よくもこんな地味な対象を屏風に描くな~と感心した。
デザイン性が高く、琳派の先駆みたいでおもしろい。
屏風の点数がやたら多くて、見終わったときには目がかなり疲れていたけど(大きいものって焦点が合わせられなくて目が疲れる)、なかなか魅力的な展示だったと思う。





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Last updated  2006.03.06 13:04:49


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