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苫治安

苫治安

2008.02.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
これは凄かった。

大徳川展を抜いて凄い。
何しろ展示されてる資料の古さが違う(笑)。
1000年って、本当に1000年なんだもんなぁ…!
いやもう、見終わったころには胸がいっぱい(腹は空きっ腹)で、歩くのも億劫だった(笑)。

一緒に行った友人Mと言っていたのだが、紙って残るね~。
本当に千年経ってるんだよね。でもしっかり残ってる。そして特別なデバイス不要でだれでも見られるんだから……紙ってやっぱりすごい。
たとえば御堂関白日記。

いつどこで何があったか、何をしたかが几帳面に書き込まれている。
裏写りしている部分がやや読みにくいけど、全部はっきりと判別できる(草書でなく楷書で漢字を書いてるので)。
さしずめ予定や成果がビッシリ書かれたビジネス手帳。
それにしても、几帳面だ、道長って。
このくらいのマメさがないと、出世ってできないものかも(私ゃ面倒くさいからいいや)。

さて、本展示の三分の一は「家熙の世界」として、近衞家第二十一代・家熙の手になる書画や表装、それに「大手鑑」のような編集物といった名宝である。
家熙は才能豊かな人だったらしく、自分自身でも書画をよくするが(植物のスケッチなんか実にイイ)、同時に編纂・編集といったことへの情熱も激しかったみたい。
前述の「大手鑑」は古い名筆(つまり「手」)を整理・編纂したもので、書としての価値のみならず、歴史資料としても素晴らしいものだ。どの断簡がだれの手によるものかを示してあるから、知られざる古文書が出てきたときなんかの筆跡鑑定にも使えちゃう優れものってわけで。
掛け軸の表装もいろいろ楽しんでやっているし、渡辺始興に絵の部分を担当させ自分は書の部分を担当して昔の絵巻物を複製してるし、もう気になったことは何から何まで手を着けたっぽい。
エネルギッシュな人だったんだなぁ。
彼の描いた鐘馗さまの絵がとってもラブリィで、売店でも絵葉書を探したが、案の定なかった(だいたい私や友人Mが一番ほしいと思う作品は絵葉書にならない……)。


すごくちびな人形どもで。
小指の先くらいしかない。
こんな「土くれの次」みたいなマメ人形どもを、近衛家で大切に保管なさっているのかと思うと、ちょっと可笑しい。

まぁとにかくたくさん見た。
もうしばらく何も見なくてもいいやってぐらい。

こんな展示のあとで美術展のハシゴをしようだなんて、無謀だったかも……(そのハナシはまた後日)。

面白い展覧会だった。
江戸・徳川の時代にも、厳然として「京都」があったということが実感できた。ほとんど異空間のようなものだ。
これなら1400円払っても見る価値は十分にある。おつりがくるくらい。
もっともわれわれは招待券をいただいていたのでタダで見ましたがね(笑)。
そして、残念ながら東京での会期は2月24日で終了。

ああ、面白かった。





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Last updated  2008.02.27 12:37:57


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