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苫治安

苫治安

2008.10.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
書名:氷の華

出版社:幻冬舎(幻冬舎文庫)
ページ数:506p
発行年月:2008年06月
ISBN:9784344411555
本体価格:686円(税込 720円)

読了は先週だが、いつだかわからなくなっちゃったので、もうどこでもいいや。

あらすじ 専業主婦の恭子は、夫の子供を身篭ったという不倫相手を毒殺する。だが、何日過ぎても被害者が妊娠していたという事実は報道されない。殺したのは本当に夫の愛人だったのか。嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子は、自らが殺めた女の正体を探り始める。そして、彼女を執拗に追うベテラン刑事・戸田との壮絶な闘いが始まる。長編ミステリ。


二本立てで読んでるような気がする(笑)。
つまり、殺人の主犯である恭子のほうからのストーリーと、それを追う刑事のストーリーとの二本立てで。

恭子のほうも単純な話では終わらない。
先に犯人も事件も示されてしまうケースということでは、テレビドラマの刑事コロンボを思い出すが、それとは手法が異なっている。
彼女はだれを殺したのか?
警察の懐に飛び込んででも真相をつかもうとするその意志の強さはすばらしい。
でもそうした強さも戸田(刑事ね)からすれば高慢とプライドのなせるわざに過ぎず、他人を見下したような女として、追及されていく。
確かに、他人は見下しているかも。
そんな高慢な人間がなんで自分の手で殺人を犯すか?
いちおうそれなりの解は用意してあるんだけど(一番最初に提示されておしまいだけど)、どうじゃろう?

なぜ彼女は殺人を犯すのか?

でも物語の終盤になると、恭子の高慢さは彼女自身を決定付ける性格として描かれ始めるので、そこからずーーーっと遡っていくと、私なんかにはちょっとわからなくなる。
なぜ彼女は殺すのか?
夫との関係がプライドによって保たれるべきものなら、殺人には移行しないんじゃないかな~。
そういう部分がちょっとあいまい。
まぁきっと、前半は恭子から見た恭子自身、後半は他人から見た恭子が描かれているのであろう。


通勤のお供にはグー。
読みやすいし、なぞが徐々に解けていって面白い。
謎の出し方、解き方も、出し惜しみせずにちょうどいいペースで上手く配分されている。
若干長すぎる気がしなくもないが、最後の最後まで話を引っ張っていく、パワーがある。
ただ……。
これに限らず日本のミステリってわりとそうだと思うんだけど、どうしてこう四角四面というか、生真面目なのかね??
ダイヤモンドを読んだ直後だったせいか、「もうちょっと笑える部分があるといいのにぃ」と思ってしまった。
(そういう部分はイギリスやアメリカのミステリには適わないカンジ)

でもとにかく「面白」って思ったんだからいいか。

▼この本はこちら。3時間くらい?





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Last updated  2008.10.08 13:04:32


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