
昨日の朝、「芙蓉が咲いた」と歓喜していたので一輪剪ってあげた。
もったいないと言っていたが、一日花で直ぐに萎えてしまうからいいのだと弁解した。
雌しべは柱頭がエビのように曲がっていて艶っぽい。
*
が、夕刻近くになると真っ直ぐに伸びきり、それを包むように福与かな花弁がそっと包む。
その包まれた姿は、花そのものの美しさを凌駕する。人間は、萎えたと評して哀れんでいるが、芙蓉自体は、夏のゲリラ的風雨で子宝が痛めつけられないように懐深く覆っているのだと言っているに違いない。
目先の豪奢な生活のためには、子孫の身体を蝕んでも悔いない人間とは違うと、萎えた花に敬意を表した。
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